FC2ブログ
 

通常学級において、発達課題のあるお子さんに対する、ケアの方向性とは?

 2008-05-24
私はこれまで何人かのお子さんの就学支援にかかわってきました。

そのうちの、何人かは特別支援学級を、そして何人かは通常学級を選択されました。

それぞれのケースで、個々の特性や経過、地域や学校の状況も違いますから、お子さんの教育的なニーズという観点からも、それは当然のことだと思っています。

しかし、学校側の受け止め方はひと味違います。

結果として保護者の方が特別支援学級を選択された場合は、「SHINOBU先生のサポートのおかげで、お子さんにとっても保護者の方にとっても、よい結果に結びついた。ありがとうございました。」と、ほとんどの場合、こう来ます。

で、その逆に、通常学級を選択した場合には、「これからも、保護者の方に理解していただけるようにご協力をいただきたい」と、こう来ます。

このことを、みなさんは、どうお感じになりますか?


昨日、このブログに唯一リンクをさせていただいているマドンナさんから、以下のような書き込みをいただきました。

   ------------------------------------

SHINOBU先生 すっかりご無沙汰しています(汗)。

早期発見・早期療育は 私はとても必要だと思っています。早期療育はだいたい6歳前までのことで、6歳半に療育をはじめた息子は・・・早期療育ができていたら、いまは違った人生を歩んでいたに違いない。。。と思っています。

小さい頃は、振り分ける必要があるのだろうか?と私も思います。
普通にみんなと遊ぶ中でわかることもたくさんあります。でも「ただノーケアでつっこむ=統合教育」では いけないと思っています。
そこに 理解者+支援者がいることが大切で、コーディネートすることの大切さを感じます。
そして、保護者は 幼稚園の先生で指導の仕方を学んでいる先生や 専門の知識のある先生のもとで「早期療育」を家庭にも取り入れて頂きたいと思います。家庭での療育は 毎日の5分から10分で できることの繰り返しです。

米国では「専門家に任せて療育するのが良い。母親は指導しない方が良い」とされた時期もありましたが、現在では「母親が関わって療育をする効果の高さ」が評価されてきているとも聞いています。

療育・教育には いろんな考え方があります。子どもの人生を「選択」するのは「親」なのだということを忘れずにいれば良いのでは・・?と 思うようになり、アドバイスは専門家(専門教育機関)から頂いてくださいね・・・とお話しています。

・・・インクルージョンと特別支援教育と統合教育(全くの支援無しで入れる方法)は日本では微妙に違う使われ方をしていますので、ご注意くださいませ・・・。

   ------------------------------------

さすがは、マドンナさん、奥が深い。

統合教育(保育)については、私は「全くの支援なしで入れる方法」とは思っていなかったのですが、マドンナさんから見て、そう思わざるを得ない現実があるのだろう、ということと、同じ場で過ごすだけで物事が解決したり、よい方向に進んだりはしないということ、さらには、そのことでどう見ても事態が悪化しているケースも存在していること、など今の日本の現状から、シャープな視点で指摘されているような気がします。

特別支援教育は、現時点では確かに、私もインクルーシブだとは思えません。

「理想は、そうだけど」

「将来的には、そうなるだろうけど」

「外国と日本とは、状況が違う」

すべての学校ではないでしょうが、返ってくるのは、そんな言葉が多いのです・・・

現実が厳しいのは、わかってますよ。でも、私が求めたいのは、インクルージョンへの方向性や意欲・取り組む姿勢・価値観・そして具体的なステップ・・・

そういうことなんだよ。

そこを目指しての、今であるなら、特別支援学級なら、大賛成なんだよ。

もしかしたら、学校側がそういう姿勢を打ち出しているのにもかかわらず、私の感性が鈍く、わからずやで、かたよった見方ばかりしているのでしょうか?

何でもかんでも、とにかくまずは通常学級でというように、保護者に迎合したり、ご機嫌取りをしたりしてるだけなのでしょうか?

通常学級にいれば「ノーケアでつっこむことになる」になるんだとしたら、一つの方法として、特別支援学級との連携は確かに必要ですよね。

でも、もしそれが、「通常でだめだから特別支援学級へ」というのは、少なくてもインクルージョンではないだろうし、私の目指す方向でもない。

昨日いただいたメールの中に、

「私は… 特別学級が逃げ場所にしか思えないんです。 」

というものがありました。

「だた集団にいるだけではいけない」

それもそうです。

だとしたら、方法としては、マドンナさんのおしゃっているように、集団の中の理解者・支援者、そして家庭での取り組みが重要となってくるでしょう。

そして私は、そのことも含めて、集団の中で育んでいこうとする教育者の強い意志と、集団のメカニズムと力学を個の育ちや学びに生かして行こうとする姿勢が、今の日本の特別支援教育の段階には、特に必要だと考えているのです。

アメリカには協同学習などのプログラムがあると思いますが、日本には学級経営や特別活動があります。

「外国と日本と状況が違う」なら、この世界に誇る日本の教育技術を、特別支援教育風にアレンジして、逆に世界に再発信してみたら・・と思うのですが・・

きっとすばらしい教育実践されている先生、いっぱいいらっしゃると思いますよ。

集団の中でのケアの方向性は、私は、このあたりにあると考えています。



FC2ブログランキング


↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。

※ マドンナさんより「埼玉県志木市では、入学は全員 普通学級で♪」という素敵な(内容の豊かな)コメントをいただいています。ぜひコメント欄を開けてみてください。↓


コメント
SHINOBU先生 いつも子どもたちへの愛情深いことばに とても嬉しくなります。小学校入学の時の「就学相談」のつらかった時期に息子は入学しました。排除・区別・差別のきつい頃でした。ちょっとでも普通の子と違う雰囲気の子はとにかく特殊学級を強制されて、校長先生・教育委員会に呼び出され、何度も強要されたものでした。(息子の時は最初から特殊学級だと思っていましたが・・・)
数年前のことになりますが、埼玉県志木市では、入学は全員 普通学級で♪という 試みをスタートしました。就学相談は入学してからも継続して続けていきます~という形をとっていました。もちろん、支援の必要な子どもたちは「学級内で支援を受けます」し、小さい頃はみんないっしょがいいよね~そして両親にも苦痛を与えないよね・・という試みです。普通教育の為にも、特別支援教育の為にも25人学級は必要と独自に取り組んだ市です。
現在の状況は私はわかりませんが、自治体として取り組んでいる素敵なケースです。

ですが、実際にはどの地域も予算がありません。人をつけるには予算がいります。コーディネートも支援も 人的予算が不可欠ですが、普通学級に配置するには予算が無いのが現実で=つまり・・・特殊学級なら予算がついて人もつくから良いだろう~ということで親も子も精神的に追い込まれていくのが現実です。

特殊学級をみんなが嫌うのは、養護学校と同じ時間割で、あまりにも普通学級のカリキュラムとかけ離れた教育の内容で・・・そして「交流教育が全く無い」と思えるほどで・・・。
学校内の環境でも・・学校の中の日の当たらない~人も通らないエリアに隔離して存在し、入り口も下駄箱まで違う場所にある 学校内でも普通学級が「何をしているか見たこともない」という環境にあることが多いからではないでしょうか?
現在でも、比較的多くの特殊学級の先生は 生徒を学級外に出して交流することを嫌います「計算が何の役に立つ?!」「漢字が何の役立つ?!」「できないことをやらせるよりもこの子達には生活の単元だけをやらせればいい!」という養護学校の先生も特殊学級の先生も同様に考えがちなことを 公言されているせいかも・・・?(一般的なことで全員がそうではありません)とも思います。

息子は3年間 特殊学級で素晴らしい先生に指導を受けたおかげで 算数も国語も好きになりましたが、もしも出会えていなかったら、今の姿はありません。教育は 子どもを生かしも殺しもするのです。

何度も繰り返しになりますが、全ての障害のある子どもを普通学級で支援できるほどの教育予算が全ての自治体にあるわけでも無いのです。その年に予算がついても次の年にはまた取り直しです。学校によっても、考え方も環境も違います。

もちろん、特殊学級にも養護学校にも良い点がたくさんあります。
それを見ても心が動かない~入れたくない~という保護者の意見を 教育の現場が聞くことも 文部科学省が制度の見直しをすることも 本当に必要とされているのだろうと思いますが、学校内のプライドの高い先生ほど 聞く耳が遠いのも現実かもしれません・・・一言でくくれませんが・・・(苦笑)

こんなことを書くと 学校関係の先生から攻撃されそうですが・・・保護者はこんな風に思っている・・・ということを「子どもをいじめられたら困るから言えない」と 「学校に子どもを人質にとられている」と感じている親は 学校内のほとんどの人がそうで・・・言えずにいます。
とっても素晴らし校長先生のもとでは 保護者はきたんなく話ができますが、それはとても恵まれている環境です。(私は経験してきましたが・・・)

SHINOBU先生に相談ができて、安心して学校選択ができる親御さんは とても幸せだと思います。

それから、学校教育の中では 統合教育は支援が全く無い=学級の中にただいればいいと思って入れているケースのことで、教育の歴史の中での過去の「大失敗」と言われているケースです。
それではいけないので、日本型の特別支援教育が考えられましたが、特殊学級の解体は まだ準備不足ということで見送られました。が、将来、解体がすすまないと いつまでもインクルージョンにはなれません。
特別支援教育の効果は インクルージョン社会への序章で、15年くらいかかっちゃうかな~・・・と思っています・・・遠い目・・・です。

私は専門家では無いので・・一人の親として経験した中からのお話です。
【2008/05/24 15:28】 | マドンナ #CFnWuolQ | [edit]
すみません・・・つけくわえです。志木市の事例は 学級内の支援も受けるし、特別支援教室~どらえもんルームだったかな? でも支援を受けることができる事例でした。言葉足らずですみません。
【2008/05/24 15:30】 | マドンナ #CFnWuolQ | [edit]












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/123-b3292bf7
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫