教科学習の先にあるもの

 2012-06-13
花子ちゃん(小6)が、図書室で 「歴史クイズ」 の本を借りてきました。


「奈良の大仏のモデルになったのは、誰でしょう?」

「奈良時代の日本の人口は、およそ何人くらいだったでしょう?」


きっと、私の教室で一緒にクイズをしたかったのでしょう、

本を見ながら、次から次へと、私にクイズを出してくれます。


最近は、社会科だけでなく、理科のプリントにも進んで取り組むようになってきました。

花子ちゃん、ずっと前から、早くこんなふうになってほしいと願っていたし、いつかきっとこんな日が来ると信じていました。


いくら歴史に興味をもったとしても、テストですぐに、そんなに高い点数が出ないのかも知れません。

でも、この一歩は、そういうもので数値化出来ない大切な価値があると、私は思っています。


「先生、鑑真って目が見えなくなったんだよ」

花子ちゃんは、目をキラキラさせながら、私にそう伝えてくれます。

「正倉院には、すごい宝物があるんだよ」

きっと、修学旅行で奈良公園にも足を向けることでしょう。


社会のテストは、それはそれで大切だと思っていますが、花子ちゃんが、大仏殿の中に入った時に、奈良時代のテストで何点だったかなんて、直接関係があるわけではありませんよね。

そうではなくて、学校でみんなと一緒に奈良時代のこと、聖武天皇のことを学んだということが、大切な意味をもつわけです。


学習指導要領に示された、小学校6年の社会科の目標を見ると、「国家・社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味・関心と理解を深めるようにするとともに,我が国の歴史や伝統を大切にし,国を愛する心情を育てるようにする。」 となっています。

この文面からして、花子ちゃんの一連の学習に取り組む姿勢は、十分に評価されるに値すると思います。

この日のためにわざわざ図書館で歴史クイズの本を借り、私と一緒に歴史クイズをする花子ちゃんを、テストという量的な数値だけでなく、どんな形で評価してやればよいのでしょうか?


テストも、教科学習も、決しておろそかにしてはならない大切な営みです。

それぞれの目標を実現していくための、最も大切な内容であるわけです。

ですが、例えば市販業者テストの点数だけが、絶対的な価値を示す尺度ではないのです。


小学校の時・中学校の時、社会科で奈良時代の点数が何点だったか覚えていますか?

班で社会科新聞を作ったこと、修学旅行前に、しおりに仏のことを調べてまとめたこと、テスト前に一生懸命年号を覚えたこと、数値化されないその一つ一つの学習体験が、きっと大切な営みであり、学びの中身であったはずです。

みんなと共に学ぶ意味が、ここにあるのです。


テストの点数が、どうでもいいと言っているわけではありません。

少しでも良い点が取れるようにがんばってみようねっ、というスタンスは可能な限りもっていたいと思うのです。


それがあった上で、その子がその先生活の中で、その学びや文化とどう豊かに向き合っていくか?

その子の可能性を可能な限り開き、数や言語や文化との接点を、その子の生活の中で、どうやったらより豊かに展開していくことができるか?

そういう視点も併せ持っていたいのです。


学校の英語が苦手だった私ですが、もう10年以上も、英会話のレッスンを続けています。

へたくそで、ちっとも上達しませんが、それでも時間の許す限り、ずっと学び続けていきたいと思います。


がんばれ・やればできると、一定のカリキュラムからひっぱり上げるような学びのスタンスと共に、その子の特性理解や内発的な学びの欲求に根ざし、少しずつ積み上げていくパーソナルな学びもあるのです。

そのバランスやさじ加減は、百万通り、

お子さんの特性や学びのストーリーを理解したうえで、現実の教育的なリソースの中から、何をどう選んで構成していくか?

ここは、本当にむずかしい、

だからこそ、そこがご家族に科せられた大切な使命なんだと、私は考えているのです。




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【2012/06/13 12:51】
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Author:SHINOBU
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