トム・クルーズは読字障害をどうやって克服したか?
2008-05-21
昨日から、親しくさせていただいているDr.のご厚意で、ある大学の「病弱者心理・生理病理概論」のティーチングアシスタントにさせていただいました。おかげさまで、脳の発達にかかわる専門的な知識を、継続的に学ばせていく機会をいただきました。とてもありがたいことだと感謝しています。
昨日は、読字障害にかかわる側頭連合野の機能が大きなトピックの一つになり、一例として、トムクルーズが台本が読めないので、アシスタントに台本を読ませ、音声によって台詞を覚えていることを教えていただきました。
また、アスペルガーの症例として最も早く論文で紹介された4人のうち、一人は天文学者になっているということも教えてくださいました。
(「ドイツ語の論文のコピーやるから、読め」と言われましたが、そんなの無理です・・と逃げています(笑)」
それで、家に帰ってネットで調べると、真偽はともかく、いろいろな情報が手に入りました。
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【その一例】
アインシュタインもディスレクシア(読字障害)であったという説がある。この説は、「アインシュタインの脳は死後研究用として保存され、その際に頭頂葉の部分に損傷が見つかった」ことが根拠とされているが、ディスレクシアと直接結びつく損傷だったかどうかは定かではない(そもそも、実際に損傷があったかどうかも定かではない)。もっとも、彼の『自伝的ノート』(1949年出版)によると、両親が心配するぐらいに喋り始めが遅く、10歳近くになってもまともな会話が出来ず「のろまな奴」と呼ばれていじめに遭っていたうえに、担任教師に退学を勧められるほど「落ちこぼれ」扱いされていたようであり、ディスレクシアとも思わせる症候が垣間見える、とされる。実際に、生涯小学生のようにスペルを間違えることがままあり、「R」の大文字を鏡字で書き続けた。なお、日本ではこのエピソードにちなんで、ディスレクシアや各種学習障害などの子供を持つ親の親睦団体の中に、「アインシュタイン」の名を正式名称・愛称または通称とする団体がいくつかある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%82%A2#cite_note-1 より
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興味のある方は、上記のアドレスからご覧いただければよいと思いますが、あのトムクルーズやアインシュタインでも、相当困難な状況から努力と工夫で乗りこえてきたわけです。
じゃあ一体我が子が、どこまで伸びるか?その結果はさまざまだと思います。
時には、くじけそうになることだって、死にたいと思うことだってあるかも知れません。
でも、そこがどん底なら、あとは上がる一方ですよ。
それが結果として実現できなかったとしても、例えば甲子園目指して練習に打ち込んだ高校球児のその営みそのものが尊いように、夢と希望を失わずに歩む、歩みそのものが、尊いのではないでしょうか?
少なくとも私は、奇跡に近いようなこと、いっぱい見てきましたよ。
今だって、「何とかして、きちんと文字を書けるようにしてやりたい」「4以上の数をとらえさせたい」「それが無理なら、別な方法で、算数の扉をこじ開けたい」「まずは50音全部読ませ、次はきちんと書かせたい」「社会生活に困らないだけのコミュニケーションスキルを育てたい」「高卒の資格をとり、一人前の社会人に育てたい」 夢はいっぱいあります。
私のようなくだらない人間でも、この仕事をしているときは、夢中で時間を忘れます。そして、一歩でも半歩でも、前進の、その兆しの端の端でも見つかれば、うれしくてたまりません。
「SHINOBU先生の宿題は、いつも楽しそうに取り組む」
あるお母さんは、何度も私にそのことを教えてくれます。
なぜ喜んで学習に取り組んでくれているか?
それは、ある意味、学ぶ楽しさ、あるいは向上の手応え、もしくはセルフエスティームを感じ取ってくれているからでないでしょうか
このご家庭だって、厳しい状況を乗りこえての現在です。
「絶対に妥協したくない。あきらめたくない。」
私が今かかわっているお母さん方は、異口同音にそうおっしゃいます。
トム・クルーズやアインシュタインではなくても、その子らしく、その子なりの成長や幸せをつかむことができたなら、それにまさるものは何もないと思います。
このブログをご覧になっているみなさんと、ぜひそういった幸せを共有できたら、どんなにすばらしいだろうと考えているところです。
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