母の願いが 言葉の世界の扉を開ける

 2012-02-20
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私の読解指導のスタートは、今から4年前、友里ちゃんとの実践からスタートしました。

「何とか、この子に物語の世界の扉を開けてやりたい」

そんなお母さんの熱い願いを受けてのスタートでした。


当時は、友里ちゃん、花子ちゃん、太郎君の3人しか生徒はいませんでしたから、オリジナル自作教材の作成に朝から晩まで取り組みました。

今となっては伝説の「夏休み個別集中講義 マンツーマンレッスン90分 毎週2回」 というものもありました。


友里ちゃんの場合、一文字一文字を精査するのは得意でしたが、文字を文章としてとらえる学習経験が十分ではありませんでした。

そこで、文字にはすべてルビをうち、わかりにくい言葉は事前に教えてやり、聴覚性のメモリーがキープできる容量で範読してやり、今度はそれを友里ちゃんに音読させ、文字を文章としてとらる学習経験を少しずつ積み上げていきました。 


何回目の時だったでしょうか?

「いろはにほへと」 という教材で、突然、友里ちゃんが吹き出し、腹を抱えて笑い出しました。

私は、この時の感激を忘れることができません。


「最近は、本屋に行って、本を買ってほしいって言うようになりました」

笑顔で、そんなふうに伝えてくださったお母さんの表情が、今でもしっかり心に焼き付いています。



土曜日には、明日香ちゃんのレッスンがありました。

4年生の女の子です。

月に1回、私の所に通ってきてくれています。


月に1回のレッスンを、どのように組み立てていくか、

お母さんとの話し合いを重ねていくうちに、文章を読み、物語の世界を味わうことのできる学習を積み上げて行こうということになりました。


これまで、いつくかの自作教材に取り組んできました。

この子も、45分間、一度も集中力を切らすことなく、学習に取り組むことができます。

いつながら、内発的な達成動機の高さに、こちらの方が圧倒されてしまいます。

このあたりは、友里ちゃんとそっくりです。


この日、「三枚のおふだ」 の最後の場面で、その明日香ちゃんが、ニカッと笑う瞬間がありました。

私は、その時、「ついに入ったな」 と思いました。

この瞬間のためにずっと取り組みを続けてきたし、4年前に、あの友里ちゃんが急にゲラゲラと笑い出した時と、全く同じシチュエーションだからです。



映像には、映像でしか味わえない魅力があります。

音楽には、音楽でならではの空間があります。

それと同じように、物語には、文章をイメージ化することでしか体感できない、楽しい世界があるわけです。

今、まさにこの子は、その扉を開けることができたのです。



↓ その日のレッスンが終わって、程なくして、明日香ちゃんのお母さんから次のようなメールをいただきました。


SHINOBU先生

今日はありがとうございました。

レッスンのあと、いつものように、ふたりで食事に。

注文を終えて、ほっと一息ついた時に、「三枚のおふだ」のことを話題にしました。

最後は、小さくなって・・・食べられちゃうよね~と、私が言うと

明日香は、その光景を思い浮かべるように、にやっと笑って、うんうんと頷きました。

そして、

化けるところが、おもしろかった

頭の中で、化けるところが、うかんできたんだよ。

というようなことを、ちょっと興奮したように話してくれました。


感動の瞬間でした。

この一言を、是非先生にお聞かせしたかったです。

今日、明日香は、物語の世界に、どっぷりと浸ったのです。

明日香は、こんなところまで、登ってきたのです。


物語を読み

物語の世界に入り込み

笑ったり、泣いたり、びっくりしたり、怒ったり・・・


明日香は、物語と友達になれました。

これからが楽しみです。


先生に、読解をお願いして、本当に良かったです。

国語の成績なんて、ほんとはどうでもいいです(笑)

読み取りの力なんて、ほんとはどうでもよかったのです。


物語を読んで、にやっとして欲しかっただけです。

本と一緒に、ドキドキして欲しかっただけです。

ありがとうございました。

これから、きっと明日香の世界は、どんどん広がっていくでしょう。




この日のようすは、お母さんのブログにも書いておられました。 (→「明日は晴れる」)




友里ちゃんとの実践があればこそ、この日の明日香ちゃんのレッスンがあったわけです。

そして、この明日香ちゃんとの1日は、必ず、次の子のレッスンへとつながっていくのです。





私の母は、私が幼い頃、ある日突然、2冊の本だけを置いて私の元から遠く離れていきました。

その1冊が、「ギリシャ神話」

もう1冊は、「太平記」でした。


その本の裏表紙には、直筆の母の言葉が添えられていました。

私は、その本を、毎晩毎晩、何千回読み返したか知れません。

今でも、その挿絵や本のシミに至るまで、私の心で息づいています。


ストーリーに込められた人の真実、

私の活動は、すべてここからスタートしているのだと、信じているのです。




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