先生も選ばれる時代

 2012-02-23
保育園は、措置の時代から、直接契約の時代になりました。

「ここの保育園に行きなさい」 という措置の時代は過ぎ、「選ぶ方の自由もある代わりに、選んだことの責任もが伴う」 そんな時代になったのです。


選んだ・選ばれたという時点で、保護者と保育園は対応な関係です。

子どもの成長ということを共通の目的として、相互に協力する関係が必要なわけです。


選ばれない保育園は、やがて淘汰されます。

そのことで園の独自性や、保育・教育の質が担保されるわけです。

利用者の方には、いくつかの園の中から、その保育園を選んだということで、その保育・教育の方針に賛同し、契約を結んだという責任が伴うわけです。


今、私たちが行っている福祉・療育の活動も、直接契約にあたります。

それぞれが、特色ある療育や福祉サービスを提供し、子どもや保護者が、自分にあった内容や事業所を選び、契約を結ぶのです。

私たちは、子どもの可能性を信じ、ご家族と一緒に歩む福祉・教育的な色彩が強い活動をさせていただきたいと願っています。


学校も、一部ではありますが、保護者が選択できるように変わってきました。

ただ、保育園も学校も、先生を選ぶことはできません。

それは、組織として、トータルにその内容に責任をもっているからです。


私たちの所では、赤ちゃん体操、音楽療法、マンツーマンレッスン、グループレッスン、ケアリングレッスンと、それぞれに担当者をお知らせし、内容について説明をさせていただいた上で、保護者の方に選んでいただいています。


先日私は、それまで自分の担当していたある女の子を、音楽療法の先生に紹介させていただきました。

今のこの子には、音楽を通した感覚やコミュニケートの育てが、きっと大切になるに違いないと感じたからです。

さっそく、お母さんや先生との調整をして、音楽療法のレッスンが始まりました。


昨日が、その2回目のレッスンの日でしたが、教室に入ると、その女の子がにっこり笑ってすぐに音楽療法の先生の方を向いたのがわかりました。

時間が来てもなかなかやめようとしないその子の様子を見て、本当に良かったなと感じることができました。


りえ先生は、赤ちゃん体操の資格認定の研修を終え、活動にますます弾みがついています。

先日は、共同発表者のメンバーの一人として、「日本ダウン症療育研究会」 で実践発表をさせていただきました。


学校や保育園では、担任の先生を選ぶことは出来にくいと思います。

ただ、保護者から 「ぜひ来年も先生に受け持ってほしい」 とか、「今度受け持ってもらうなら、ぜひあの先生にお願いしたい」 とか、言ってもらえるような先生でいてほしいと思います。

そういう気概で、日々の実践に取り組んでもらいたいものです。

職員に対する一定の成果主義の内容も、重要ではないかと思っています。


直接、校長先生に 「来年は、あの先生にもってもらいたい」 と直訴すると、逆効果になる場合もあります。

でも、そういう直接的な方法ではなくて、意中の先生を引き寄せるケースを、私は何度となく見てきました。


先生や担当者は、それぞれが持ち味も違うし、その専門性も異なります。

だからこそ、選んでいただいたことを、何よりの誇りに感じ、日々の活動に取り組んでいるのです。


私の所には、県外から、何時間もかけてお越しになる方がたくさんいます。

先生を選ぶということは、ある意味、お子さんに今必要とされる教育的な内容が、明確になっていることを意味します。

我が子の今に、何が必要かの具体が明確になった方こそが、先生探しを始められるのです。


「誰でもいいから、うちの子を何とかして」

そんな考えの方がいらっしゃるとしても、その結果を背負うのはご自身ですし、だからこそ家族支援が重要となってくるのです。


私が、大阪や京都や神奈川に行かせていただいたのも、そこにご家族の明確な願いがあったからに他なりません。

ある意味私は、他の方にはない専門性ももっていますが、決してスーパースターではないし、オールマイティでもないからです。


先生を選ぶ才覚、

その鍵は、きっとそれを選ぶ利用者側の力量に負う部分が多いのではないでしょうか?


私は、ごくごく狭い内容を、今日もマニアックに掘り進めています。

ここだけは臨床の最先端、という自負もあります。

こういう私を育ててくださったのも、これまでかかわってくださったご家族の、熱い気持ちでしかあり得ません。


そういうものを選ぶか選ばないか?

その自由も責任も、その多くは利用者側にあるのです。


そういった意味で、今や、先生も選ばれる時代になっていると、私は思っているのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-2-24)




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コメント
はじめまして。
福岡に、障害を持つ愛息2人のために
日本ではじめて障害児のための学校「しいのみ学園」を作ったおじいちゃんがいます。
御年105歳ながら、今も「生きる力を伝える教育」について、世界中で講演しています。
そんなおじいちゃんをもっと知ってほしい!と
サイトを作りました。
良かったらご覧ください。
【2012/02/26 12:17】 | きょん。 #- | [edit]












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