次のステージへと歩み始める母と子

 2012-02-17
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私の教室には、いつも保護者の方とご相談をさせていただく席があります。

これまで、ゆうに100人を越えるご家族のご相談を、その場所で伺ってきました。


その場所、その席で、何人ものお母さん方が、ハラハラと大粒の涙を落とされました。

心の中でがんばってきた、踏んばってきた思いが、いちどきに、わき上がってくるのでしょうか?

そんな光景を、何度も何度も見つめてきました。


ご相談には、一番しんどい時の真っ最中に、ここにお越しいただくケースも多いように思います。

そういう時に、私のような立場の者が、そばにいて差し上げること、


涙をぬぐわれたお母さんは、やがて少しりりしい表情に変わり、遠くを見つめるように、背筋を伸ばして歩いて行かれます。

次のステージに向けて歩む覚悟と決心を、この日この場所で、なされて帰られるわけです。

その日、そのとき、一番苦しい時にそばにいて差し上げることが、私のなすべき大切な支援の形なのです。


この4月に、中学への進学を機会に、何人かの子どもが、私の元から巣立っていきます。

3~4年生の時から通ってくれている子が、ほとんどです。

そのアプローチは、それぞれに違っていて、私にとってはかけがえのない1回1回のレッスンの積み重ねだったように思います。

本当に、抱きしめたくてたまらないような時間です。


中学の支援級に進む子、

通常級から、通常級へ進む子、

中学から、これまでの支援級在籍が、通常級在籍に変わる子もいます。

まさに、それぞれの子が、それぞれのステージに向かって歩み始めるのです。


私は、同じ子どもに毎日接しているわけではありません。

そんな私が子どもたちにしてやれること、

それは、内発的な学びの意欲を育てること、自分らしく前向きに歩んでいくためのサポートをしていくことだと考えて取り組んできました。


変わったのは、決して子どもだけではありません。

私は、初めてご相談にお越しいただいたときの、あの表情を、片時として忘れることはできません。


私もかなり自由な立場でしたから、通り一遍の相談ではなくて、随分変わった動きもさせていただいたように思います。

でも私は、その日その時、結局はそばにいて差し上げただけで、決してスーパーマンのような活躍をしたわけではありません。

物事を前に前にと進めて行かれたのは、主体者であるご自身以外にはありえません。

これが、私のできる支援の一つの形であると思っています。


多くのお母さん方は、今や所属される団体の中心となって、ご活躍をいただいています。

子どもたちのために、大きな流れを作ろうと、日々ご尽力いただいている方もたくさんいます。

我が子の大きな課題に立ちつくし、たった一人で立ち向かおうとされている方を見て、知らないふりは決してできないのです。


今日もまた、新たにご相談にお見えになる方がいらっしゃいます。

親の代わりは、私にはできない。

でも、決して孤独にはさせない、

すべてのことを、家族だけに抱えさせてはならない、


やがて、涙を拭いて、力強く歩み、次のステージに向かわれるその日まで、

私はこの日から、また一緒に歩んでいこうと思っているのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-2-20)





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