子どもの心に寄り添うということ

 2012-02-10
先週の日曜日、

この4月に就学を迎えられる男の子のレッスンをさせていただきました。

この日が、初めてのレッスンの日でした。


なかなか教室に入ることができず、教室の入り口まで来たとたんに固まってしまい、そのまま一旦、園庭の方へ戻っていってしまいました。

こりゃ、今日は無理かも知れないな、そんなふうに思ってみたりもしました。


数分して、ガチガチに固まった超緊張モードの男の子が、教室に入ってきました。

私は、そのようすを見て、かわいくてかわいくて仕方がありませんでした。


事前にご家族から、検査データをいただいていましたので、一定のイメージはできていました。

が、そのようすを見て、私は一部をすぐにシフトチェンジすることにしました。


ここにはマニュアルがありませんからね、

最優先すべきは、子どもの今

その子の今に寄り添えない個別指導になったなら、それはとても残念なことです。

私は、これから続く長い道のりの第1ページを、何とかこの子の心に残るものにしてやろうと思いました。


「なるほどそうか、動作性と言語性の数値がこれだけ乖離していたら、きっと本人が抱えている内容もいろいろとあるはず、ならば最初は長所活用で組み立てるのに限るよね」


それに近い内容が、何となくその子の表情から、伝わってくるような気がしました。

用意していたプリントをそっとボックスにしまい、まずはお試しにと、パズルやパソコンを導入に使ってみました。


そして、関係が少し温まってきたところで、小学生向けのオリジナル読解プリントをさせてみました。

パズルよりも、パソコンよりも、このプリントができることの方が、きっとうれしいはずだと思ったからです。

このプリントは、こんな子のために作ったプリントですから・・


何とか、この日のレッスンを無事終了することができました。

レッスン修了後、私はお母さんに 「お家に帰られてからの、レッスンに対するお子さんのリアクションについて、メールでお知らせいただけますか? 次回以降の参考にさせていただきますので」 そうお伝えして、その日はお帰りいただきました。


私は、はにかみながらも、少し昂揚したオーラをその子の背中に感じていました。

わずかだけど、何かがつなっがていく方向が見えてくるような心持ちになっていました。


程なくして、お母さんから以下のようなメールを送っていただきました。




日曜日はお世話になりました。

レッスンに行く前の不安からのパニックが嘘のように、 先生のお部屋を出てすぐに(本当に階段をおりながら) 「また ここに来る」 と言いました。

車の中でもとても楽しそうに先生の名前を聞いたり、 尋ねると 「秘密」 と教えてくれないのに、レッスンは何をしたかと私にあてさせたかったり、よくしゃべりました。

そして「お母さん 人生は坂ばかり というけど健ちゃんは今 下り坂じゃ 来るときは上り坂だったけど」とも。


楽しいレッスン、

今まで考えてみたこともありませんでした。

集団療育・個別療育・作業療法・言語訓練 どれをとっても がんばるもの 本人にとっては本当は行きたくないものでしかなかったのに 、自分でまた行きたい というところまでたった40分で何がどうなったんだろうと、主人と驚いています。

もちろんこの先、 楽しいばかりのレッスンではないと思いますが、 苦手なことをがんばらせること、耐えること を主にやってきた私達は、 彼のいいところを伸ばしてやる、 認めてやる、 ということを後回しにしすぎたのではないかと、楽しそうなこの子のようすをみて思わざるをえませんでした。

次に行かせていただくのは先のことなので、また不安になってしまうかもしれませんがいろいろ楽しい体験など思い出させながら一緒に通わせていただけたらと思っています。

これからもよろしくお願いします。





私は、私の教室から巣立っていく子どもの後ろ姿を、何度も何度も見送ってきました。

そして、それが決してテクニカルな要素の積み重ねでは、成立しないことを感じてきました。


子どもの心の大切な部分を、しっかりと見つめ、それをていねいにはぐくんでやれば、やがて子どもは自分の足で歩み、自分の羽で飛び立てるようになってきます。

自分の命の輝きは、他者とのかかわりの中から、感じるもの、

ご両親の付託を受け、私が子どもたちを支えのは、きっとその部分であるに違いありません。


あなたは、どんな時に心の芯から楽しいと感じますか?

私の場合のそれは、少しでも自分が、誰かのためにお役に立てていると感じたときです。


この子もきっと、みんなの中で、自分の輝きを感じていたいに違いありません。

その気持ちを育てるのが、私の大切な仕事、

その大切な一歩が、この日からスタートしたのです。




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