問題文から地の文へ 内言語が視覚認知を救う

 2012-01-27
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りんちゃん (小4) と物語文や説明文の問題に取り組んだとき、「先生、読んで、読んで」 と、何回も請求されたものです。

文字を見て、それを音声化したり、内言語(理解言語)化するのが、あまり得意でないからです。

そもそも当初は、国語の読み取り問題と言っただけで、かなりの抵抗感を示したものでした。


でも、お話自体が嫌いだったわけではありません。

文章自体にパワーのある楽しい教材を読んでやったときには、キラキラと目を輝かせていたものです。

つまりは、視覚認知の脆弱さが、学習の大きな妨げになっていたのです。


ならば、そこに支援を入れて、物語の海をたっぷり泳がせながら、一定の力がついてきた段階で浮き輪をはずす、SHINOBU先生流のプロンプトフェーディング法でよいのではないかと考えるようになりました。

私は、自分の支援の向かう先が、はっきりと見えたわけです。


まず、私が物語文 (地の文) を、範読します。

この時は、抑揚をつけて、物語の世界観が損なわれないよう、少し早い口調で読むのです。

お母さんが、枕元で我が子にお話を読んで聞かせるように、言語を通して広がる世界を、ダイレクトに子どもにキャッチさせていきます。


問題文も、最初は私が読んでやります。

「だれがクスリを飲まなかったのかな? にほんざる? それともキリン?」

心の中にキープされている内言語と、答えとなる文字言語を、聴覚性の支援を入れながらていねいに紡いでいくわけです。


ここまで支援を入れておいた上で、今度は自分自身で地の文から読ませます。

すでに一定のイメージが出来上がっていますから、「に」 という文字を見ただけで、「にほんざる」 と読むように、文字から内言語を引っ張り出すような読み方をし始めます。


昨日のレッスンのことです

りんちゃん、ついに問題文を読んで、地の文からキーワードを探し始めました。

あれほど嫌がっていた読解文の重い扉を、開く瞬間がついにやってきたのです。


ちょうどこの日、3年生のかいちゃんのレッスンもありました。

この子も、読解問題大嫌いだった子です。

この子が、教室に入るなり、私に一番に言った言葉、

> 先生、「3枚のおふだ」 (今取り組んでいる教材) の続き、早くやりたい!


国語のプリントが苦手であっても、お話の好きな子はいっぱいいます。

ならばまず、そこから扉を開けてやりたい。


スケート場の手すりを磨いていたばかり子どもも、百週すれば、自然とその手は離れます。

リフトに乗ることさえ怖がっていた子どもも、百回リフトに乗れば、いつの間にかボーゲンどころか、パラレルになっています。


育てるということ、支援除去(プロンプトフェーディング)のダイナミズムはここにあるわけです。

苦手を越えると、その分、足腰強くなります。


あなたたちが今立っている場所、

その先に続く道を、これからもしっかりとした足取りで歩んでいってほしいと願っています。

できれば、いつかもう先生が付いていけないような、そんなたくましい足取りで・・・





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Author:SHINOBU
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