家族としてなすべきこと

 2011-12-04
先週の火曜日に、大阪でのレッスンのようすを、学校の先生にも見ていただきました。

その時の様子を、お母さんにビデオで撮っていただきました。

なかなかレッスンの映像を皆さんに見ていただく機会がなく、自分で自分のレッスンを見ることもないので、貴重なものとなりました。


私のレッスンは、お子様の特性や育ちによってプログラムが全く異なりますが、個別レッスンの雰囲気くらいは感じ取れるかも知れません。

↓ 一つ前の記事で、映像を公開していますので、関心のある方はご覧いただければと思います。


レッスンを受けてくれたのは、2年生のダウン症の女の子です。

通常学級に在籍しています。

3年前から、月に1~2回のレッスンをさせていただいています。


当初、レッスンのお申し込みをいただいた時、私は、お断りをさせていただいたことを覚えています。

ちゃんと理由を示し、進むべき方向を提案して、ていねいにお断りしたつもりです。


1度は、「わかりました」 と納得していただいたように思います。

それからしばらくして、再びメールをいただきました。

私が提案させていただいた内容に従い、あらゆる機関を当たってみたが、その上で、どうしてもSHINOBU先生の力を貸していただきたい、というものでした。


さすがの私も、これには正直驚きました。

そこまで深く、強い気持ちであるとは、思ってもいませんでした。

もはや、お断りすることは出来ないと感じました。

そうまでおっっしゃるのでしたら、ということで、私は大阪で出張レッスンをさせていただくことを決意したのです。


教材を作り、重い荷物を持ち、朝6時半の新幹線に乗り、大阪に到着、

1日8名くらいのお子様のレッスンを行い、岡山に帰るのは夜の11時、

そして翌日の7時半には、教室に入り、その日のレッスンの準備をする、

そんな生活が始まりました。


通っていた大阪の幼稚園におじゃまさせていただいたこともあります。

小学校の校長室にも、何度かおじゃやまさせていただきました。

ご自宅で昼食をいただいたこともあります。

ケースカンファレンスの前に、飲食店でご両親と夜遅くまで作戦会議をしたこともあります。

思うような学びの場が構成出来ず、私がついていながら申し訳ない、と車の中で頭を下げた苦しい時期もありました。


このことにより、私は、支援者としてなすべきことのイロハを、1から培うことができました。

この体験がなければ、今の私は存在しないのです。


こうまでして、私を突き動かしてきたものは何か?

それは、ご両親の深くて強い愛情と決心、それ以外にあり得ません。

こうしたご両親の強い気持ちが、結果として、あれだけ大きく立ちはだかっていた困難を、打ち破っていくことにつながりました。


先週の土曜日に、その子は8歳の誕生日を迎えました。

お母さんからいただいたメールには、以下のような内容が示されていました。




いつもお世話になっております。

先生のブログに書かれていた言葉「先生がいたからこの一年頑張れた」というのは私たちの言葉でもあります。

先生が一緒にいてくださらなかったら、通常学級を選択することはなかったかもしれません。

そして2年目は諦めていたかもしれません。

私たちだけでは乗り越えられない大きな大きな山でした。

先生に引っ張り上げてもらったり、後ろから押していただいたり、横に並んで同じ歩幅で歩いていただいたおかげで今の恵まれた環境があります。


明日で娘は8歳になります。

毎年誕生日には生まれた日のことを思い出します。

娘の顔を見てすぐダウン症と気づき「大変なことをしてしまった・・・」と涙も出なかったこと。

これからどんな風に育つのか想像もできず、夫や息子に大変な人生を背負わせしまったことをただただ申し訳なく思ったこと。


私は小学校から私立だったので障害のある友達と一緒に学んだことがありません。

ですから娘が生まれた時もこの子が小学生になることをいくら想像しようとしてもその姿を思い描くことはできませんでした。

まして障害を持つ我が子が一輪車を乗り回し友達の中で楽しそうに笑いクラスの中に居場所がある生活を想像できたでしょうか。


この8年たくさんの方に支えられていることに毎日感謝しています。私には娘を心をから愛することしか出来ません。

これからも多くの方に助けていただきながら娘の笑顔がずっと続くように大切に大切に育てていきたいと思います。

今後もよろしくお願いいたします。







「娘を心から愛することしかできません」



だからこそ私は、支援者としてなすべきことを明確にすることができたのです。


家族だからできること、

家族にしかできないこと、

そして家族ではできないこと、


このご家族が、なぜ通常学級を選択されたか、おわかりになるでしょうか?

このご家族は、一度として私に寄りかかったことはありません。

きっと、親としてなすべきことのすべてを、なさっているご家庭です。


だからこそ、

支援者として、私になすべきことがあるのなら、何としてもそれをさせていただきたい、と思うのです。


納得のゆくレッスンができなくて苦しいのはいつものことですが、大阪に行くことが苦しいと思ったことは一度もありません。


家族としてなすべきことは何か?

こうしたリアルなお取り組みの中から、何かをつかみ取っていただければ、本当にうれしく思います。


本当に微力ですが、私は、これからも多くのご家族と一緒に歩んで行きたいと、心から願わずにはいられないのです。


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Author:SHINOBU
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