家族は どれだけ真剣に我が子の就学を見つめているか

 2011-11-07
先日、あるご両親が、就学のことで、私の所にご相談にお越しくださいました。

「これまで色々考えてきましたが、先日の運動会のようすを見て、通常学級で、小学校のスタートをさせることに決めました」

目頭を熱くされならがも、ご両親の深く強い気持ちが、私の胸に伝わってくるように感じました。


お母さんは、医療機関や学習会に何度も出向かれ、お子様の発達について勉強を積み重ねてこられました。

行き届いた支援が、お子様の発達・成長に、どれだけ大切であるかについても、十分理解されているように思われました。


一方で、お父さんは、大局的な視点から、我が子の育ちをしっかりと見据えておられるように思いました。

人は、微細な部分を精査すればするほど、大局的な視点を見失いがちになるものです。

そういった意味で、このご両親のもつ、それぞれの役割が、お子様の学びや育ちに、うまく機能しているという印象をもちました。


いつだったか、ある研修会で、「保護者の無理解」 という発言がありました。

発達や障がいに関わる保護者の無理解、見栄、エゴ、世間体などが、特別支援学級の入級を妨げているという内容でした。

私は、「あ~、この人は、真摯にご家族に寄り添った経験の少ない方だな」 と、とても残念な気持ちになりました。


何年か前に、私は、あるご家庭におじゃまして、お昼ご飯をごちそうになりました。

確か、一緒に小学校に伺う前に、打合せも兼ねて、ご家庭で食事をということだったと思います。

通常学級でのスタートを希望された、ダウン症のお子様のご家族です。


そのお宅には、小さい頃からの家族の歩みが、写真パネルにして壁面に飾られていました。

また、本棚には、お子様の発達にかかわる書物が、ずらりと並べられていました。

私の読んだことのない本も、たくさんありました。


私は、その子の発達にかかわる書物が、このように、たくさん揃えられていることに大きな驚きを覚えました。

こと、このお子様については、発達にかかわる情報を、最も集約されているのは、このご両親以外にはあり得ないと感じました。

そして、それは、どのご家族でも、同じことなんだと気がついてきました。

一度でもこうした経験をおもちの方なら、決して 「保護者の無理解」 なんて言葉も、、発想も、決して生まれて来ないだろうと思っています。


私は、この数年で、100組以上のご家族の相談を伺って来ましたが、大切な我が子の就学を、見栄や世間体で、決める親なんて、1人もいませんでした。

大切な我が子の就学を、世間体で考える??

そんなこと、想像すらできません。

どのご家族も、自分の命を削るようにして、我が子の大切な小学校のスタートを見つめていらっしゃるのです。


集団の中にしっかりとした居場所があり、みんなと共に育つ子ども

そのことがあってこそ、その子の特性に応じた、行き届いた支援が生きてくるというものです。

すべてのご家族の願いは、このことに集約されると、私は思っています。


「運動会のようすを見て、通常学級でのスタートを決めた」

この先、色々な場面で、色々なことに向き合っていくことは、百も承知です、

たとえどんな困難があろうとも、この子を育てていくためには、通常学級での小学校のスタートが必要なのです、

そう、ご両親は続けられました。


もちろん、お子様によって、地域によって、状況も条件も全く異なりますから、どちらが良いかというようなことを、決して一般論で語ることはできません。

ただ、どんな環境であっても、子どもは、人とのかかわりのの中でこそ、自分の存在の尊さを確かめることができるのです。

それをなくしての、支援などありえません。


どうしてご家族が、行き届いた支援を捨ててまで、あえて通常学級を選択されるのか?

そのことをもっともっと深く理解すべきなのは、本当は誰なのか?


私は、これからもご家族の代弁者として、実践を通して、広くこのことを発信していきたいと考えているのです。


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