アメリカでの特別支援教育はどうなのよ?という疑問

 2008-05-14
私は観光でアメリカに行ったことはありますが、実際にアメリカの学校に行ったことはありません。今日は、これまでに勉強した本 (Cooparative Learning = Robert E. Slavin) とアメリカのカンザス大学で研究をされていたO先生からのご指導をもとに、私のとらえを紹介するものです。

アメリカでは1950年代くらいまでは、発達課題のあるお子さんは、特別な場所で教育を受けさせるべきであって、通常学級では孤立し、社会性の発達や自尊心を悪化させるという考えが支配的でした。

しかし、1960年くらいになると、研究が進み、発達課題のあるお子さんと定型発達のお子さんを分離して教育するということは、お互いの発達に悪影響を及ぼすという主張が強くなり、具体的には、通常学級に在籍して特別支援学級へと通うリソースルーム方式が多くとられました。

1970年以降になると、通常学級にただ在籍していても、友人関係が形成されないばかりか、競争的な環境ではいつも敗者となってしまい、敗者をさげすむような発言が見られるという報告がさっれるようになります。

つまり、統合は単に改善のための機会の提供であって、解決策そのものではない。つまり、学校教育の中身自体の改善が伴わなければ意味がない、という理論が展開されるようになります。

そこで「競争的な雰囲気の中での交わりや、地位の差がはっきりと存在するような雰囲気の中での交わりは、集団間の関係を悪化させる。逆に、共通のゴールに向かって活動する機会がある、お互いに個人として理解しあう機会がある、対等な立場で活動する機会がある場合には、集団間の関係が改善される」(オルポートのコンタクト理論など)が主張されるようになります。

こうした背景をもとに、「子どもがお互いに助け合い、お互いに話し合い、お互いの知識理解を評価し、お互いの理解差を解消していく」協同学習の理論と方法が開発されたのだ、とスラビンさんは言っています。

もちろんこの学習法は、すべての授業をこの方法で、というものでもないし、個別指導を否定するものでもありません。

しかし、ここまでの経過だけみても、今の日本の特別支援教育にもあてはまるようなことが、結構ありませんか?

昨日、私は散髪に行きました。カット4500円で、私の住んでいる地域では、かなりお値段の高い店だと思います。店もそれほど新しいしゃれた店だとは思いませんが、でも私は、他の店に行く気はまったくありません。そこでの会話です。

「カットは、技術ですか?それともセンスですか?」
「うーん、研究かな?」
「と、いうと?」
「カットの基本パターンは10種類くらいで、それはプロなら努力でマスターできる。しかし、人間の頭って、同じように見えても、条件は微妙に変わっているんですよ。それにSHINOBUさんももう何年もここに来てくださってるけど、年齢に伴う変化もあるし、体調に伴う変化もあるし、環境に伴う変化もあるんですよ。どんな場合でも、毎回同じように同じことをするのは、簡単です。でもそれじゃあ、Aという日にはベストでも、Bという日にはベストではない。私は、プロとして、その日のベストを提供したいといつも考えています。それには、あらゆるケースに対応できるための研究は不可欠です」

この人は、私がどんな仕事をするか詳しくは知らないはずです。ですが、私はおもわず席から立って握手をしたいような気分になりました。

答えは、実践の中にある。そして、一番子どもに真剣に向き合っている保護者の方との連携なくして特別支援教育はあり得ない。そんな思いを一層強くした瞬間なのでありました。



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