こんなにも違う 自治体や学校による特別支援教育の構成

 2011-10-17
今、来年度のお子様の就学について、とても重要な局面を迎えられている方も多いのではないかと思います。

私は、他府県の方のご相談も、何件か伺っています。


先日も、あるご家族がご相談にお越しくださいました。

来年、小学1年生になるお子さんについてのご相談です。


まず、その自治体のお子さんの受け入れ体制について、驚かされました。

ダウン症のお子さんで、適切な理解のもと、行き届いた教育環境の構成が必要なお子さんです。


支援級在籍でありながら、まずは通常学級の中で、しっかりとした居場所が確保されている、

と言うより、すべての子を、大切な子どもとして、通常学級の中で育てていこうというスタンスが明確になっている、

もちろん、支援級に籍があり、支援級の先生がいらっしゃいます。

つまり、大切なクラスの一員として、まず通常級の中でしっかりとインクルードしながら、その子の特性理解に基づいた行き届いた教育を実施しようとしているわけです。

それは、特別にこのご家族が要求されたからということではなく、市の特別支援教育の方針自体が、こうなっているということなのです。

以前、情報としてチラッと聞いたことはありましたが、実際にこんな地域が、実在することを肌で感じ、私の方が驚いてしまいました。


ある地域では、支援級在籍でありながら、1日1時間だけが支援級、残りの数時間は通常級というフレキシブルな対応が可能な地域もありますが、別の地域では、支援級在籍なら最低50%は支援級の授業が必要という内規のようなもの?がある地域もあります。

逆に、特別支援教育支援員、一人付いていただくために、今、ご家族に大変なご苦労や心配をおかけしているケースもあります。


また、昨年、何度お願いしても一向に耳を傾けてくれなかった学校が、校長先生が変わったとたん、前年度とはうって変わって、通常級に在籍している子の支援を中心になって行ってくださる専任の先生を配置し、その学びの環境をしっかりと構成してくださった学校もあります。


私は、ご家族に寄り添いながら、ただ一緒に考えさせていただいたに過ぎませんが、うまく回転し始めてよかったと、正直今、胸をなで下ろしています。

現在、結果としてうまく流れ始めたから良いようなものの、昨年度までのご家族の皆さんのお気持ちや表情を思い起こすと、私が側にいながら申し訳ない、といたたまれない気持ちですし、この違いは何なんだと思うと、どうしても割り切れない気持ちで一杯です。


昨日、うちの法人の運動会に、ある市会議員さんと国会議員さんがお越しくださいました。

ちょうど私の横に座ってくださいましたので、限られた時間の中でしたが、私は、こうした自治体や学校による対応の違いから生じる、ご家族のご苦労について、理解していただけるようお話をさせていただきました。


目指すべき方向は、明らかなわけです。

その移行期にあっても、どうかその大切な部分だけは、すべてのケースで最低限確保しなければならない。

後に続くご家族に、決してあのような心痛を与えることになってはいけない。


他地域で当たり前のように行われていることが、別の地域、別な学校では、あり得ない無理な要求として、はねのけられてしまう。

こういうことが、あってはならないわけです。


誤解や偏見は、無知から生じます。

知らないということほど、恐ろしいことはありません。


私は、臨床現場の最前線にいますし、ご家族の目を通して、様々なケースに寄り添っているわけです。

私のなすべき役割、ここの情報発信は大切だと考えています。


経済的、環境的な制約の中、子どもの成長と幸せのため、行き届いた教育の場の構成に向けて、何を優先していくべきなのか、

今後もこのことについて、皆さんと一緒に考えさせていただきたいと思うのです。


この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-10-18)





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【2011/10/17 12:15】 | # | [edit]
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【2013/05/08 00:09】 | # | [edit]












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