奥深き 子どもの認知の世界

 2011-10-09
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先日のレッスンのことです。

ある子が、「木」 という文字を、上の画像の A のように書いていました。


> 「木」という字はね、はらいを、もっと上の所からきちんと書くようにしようね、

私は、そんなふうに言葉による支援を入れました、が、その子は頭をかしげて、何をいっているのか分かりづらいようでした。 

その子はすぐに、「先生、どこが違うのかわかない、教えて」 と、すぐに私に訴えました。


私は、B のようなお手本を、大きな文字で書いてみせました。

が、この時点では、まだ、首をかしげたままです。

どこが違っているのか、まだ認知していないのです。


そこで私は、

りんちゃんが書いたのは、こんな形、

先生が書いて欲しいのは、こんな形と、A と B とを並べて示してやりました。

あっ、わかった

その子は、こっくりとうなずいて、とてもしっかりとした 「木」 と言う文字を書き上げました。


4年生のお子さんです。

今、初めて 「木」 という文字の微細な形が、認知できたわけです。

言っておきますが、認知さえできれば、とても整った美しい文字を書く女の子です。



今日は、同じ学年 (4年) の男の子のレッスンがありました。

この子も同じ、継次処理優位の認知処理様式の子です。

「給」 という文字の練習をしているときに、「これは 「絵」 という字だ」とつぶやきました。

確かに 「絵」 と 「給」 という字は、9画目くらいまでは同じです。


つまりこの子は、9画目くらいまでしか見ていなくて、アバウトな形で、レキシコン(心内辞書) から、「絵」 という文字をひっぱり出したわけです。

同じようなメカニズムで、「親」 という字と、「新」 という字を書き違えていました。

継字処理の子は、こんなふうに言語と関連づけながら、形をインプットしているわけです。


こういうことを理解していると、何かのつまづきに出会ったとき、有効な支援の方略も見いだしやすくなるわけです。


この男の子、

微細な文字認知は苦手ですが、レゴのブロックなどでは、左右対称の、驚くほど精緻な作品を仕上げます。

先ほどの女の子も、微細な文字認知は苦手ですが、それはそれは美しく整った文字を書くことができるわけです。


例えば視覚認知が脆弱と分かったそしても、何のどんな部分が出来にくいのかは、100人子どもがいれば、そのすべての子は同じではないわけです。

入力、処理、アウトプットの、どこが脆弱なのかも、その子その子によって違うし、一月前と、一月後が大きく変化してるケースに、何度も出会ってきました。


この世界、ホント奥が深いです。

だからこそ、探求心が求められるし、それが明らかになり、子どもが大きく伸びた時の感激は、何よりの宝物です。


何かが見えれば、必ず打つ手も見つかってくるはず、

それが支援者としての力量だし、子どもと共に、学びの道を歩いていくロマンでもあるわけです。



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