通常級の魅力と可能性

 2011-10-03
今、来年度の就学に向けて、お子様にとってより豊かな小学校のスタートとなるよう、多くのご家族の方が、懸命なお取り組みをされておられます。


2年前の事です。

ある男の子のご両親が、私の所にご相談にお越しくださいました。


幼稚園での集団活動で、少し望ましい行動が取りにくい場面があって、行き届いたサポートを受けられる支援学級でのスタートがよいのではないかというアドバイスを、小学校の先生から受けられたようでした。

幼稚園での行事などで、お母さんがハラハラされる場面も、何度かあったようです。


でも、ご両親は、通常学級を選択されました。

「命に代えても、この子を一人前の子に育てたい。だから、私たちは、通常学級を選択します」

そうはっきりと、私の前で言い切ったお父さんの表情を、私は今でも忘れることはできません。


その男の子のレッスンを、日曜日にさせていただきました。

漢字も、国語の読み取り問題も、たし算の筆算も、とても熱心に取り組んでいます。

今では、就学前に私を困らせたような面影は、どこにも見あたりません。

本当に、立派な2年生になったもんだと、感心してしました。


もちろん、ここまでの成長の歩みが平坦だったわけではありません。

時に、1年生の1学期には、ご家族は、学習や生活の色々な場面での課題にその都度向き合いながら、一つ一つに真っ正面から取り組んでいかれるような毎日でした。

時間は、かかりましたし、ご苦労は並大抵のものではありませんでした。

でも、結局、こういうことがこの子を大きく育てました。


「命に代えても、この子を~」

そうおっしゃっていたお父さんの言葉が、私には、何度も、何度も思い起こされるのでした。


今、私の教室に通ってくれている子どもの中で、通常級か、支援級かで、真剣に悩まれているご家族がいます。

私の、立場からすると、迷われた場合には、支援級をお勧めしておけば、それで良いのかも知れません。

私にとっては、支援級をお勧めしなかったということのリスクの方が、圧倒的に大きいわけですから。


でも、私には、安易に支援級をお勧めすることは、できにくい。

それは、この子のように、通常級で伸びた子を、何人も目の当たりに見てきたからです。

その選択を通して、さらに高いステージと進まれるご家族の営みを、直接、肌で感じ取ってきたからです。


なぜ、そうまでして、通常学級を選択されるのか?

それが、ご家族の見栄や、無理解であろうはずがありません。


自分の命を捨てても、親として、我が子のために力を尽くしたい。

私の教室に来られるご家族は、このような方ばかりです。


通常学級を選択したら、バラ色の未来が手に入るなって、誰も思ってもいません。

それでもなお、通常学級を選択される方の真実を、

そして、その魅力と可能性を、シャープに示すことができる自分でいたいと思うのです。


そこが見えれば、最終的にどのような選択をされても、進むべき道筋が見えてくるような気がします。

ここでの、選択は重要です。

そして、選択後の創造や構成も、さらに大切になってくるに違いありません。


すべては、晴れやかな小学校のスタートと、そこから広がる豊かな学びの道程のためです。

あなたの大切な一歩は、きっとそこにつながっているに、違いないのです。




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【2011/10/07 10:08】 | # | [edit]












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