教科学習の内容を通して 私が子どもに培いたいこと

 2011-09-05
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12日(土)に、岡山県に台風が直撃しました。

「少々のことでは決して教室を休みにしない」 が、信念の私ですが、さすがに今回ばかりは、午前7時半の時点で当日のレッスンの中止を決断しました。

広島からお越しくださる方に、早くそのことをお伝えしなければならないと思ったのも、一つの理由です。

すぐに、電話で連絡を差し上げました。


すると、「実は、すでに岡山に泊まって待機している」 と、いうことでした。

そう言えば以前にも、前日に岡山に泊まって、11時のレッスンに備えていてくださったことがありました。


わざわざ広島からお越しくださり、ずっと待機してくださった方を、そのままでお帰しするわけにはいきません。

この日は、この女の子に限り、なるべく早く教室にお越しいただくよう、ご案内をさせていただきました。


この女の子は、就学前から、情報のインプットには目をみはるものがありました。

同時処理優位の傾向が伺えましたから、カードをベースにして学習を構成すると、その内容を次々に吸収していきました。

私の情報インプットの能力を1とすると、少なくとも、その倍以上の速さと容量を示していました。

特定のものに限られていましたが、就学前から、漢字も読むことができていましたし、たくさんの知的な情報を蓄えたお子さんでした。


ところが、言語による応答や書字など、アウトプットの部分は、インプットに比べると、かなり苦手なようでした。

発達検査などでは、このこのたぐいまれな知的な能力は、なかなか数値では示されませんでしたが、私は、検査の数値よりも、この子のもっている力に注目していました。

「先生だけが、この子の可能性や能力を信じてくださっています」

ご両親は、何度もそう言って頭を下げられましたが、別におべんちゃらを言ってるつもりでも何でもなく、この子のもっている力に、ただ驚いていただけのことでした。


最初の頃は、レッスンがかみ合わずに苦労した時期もありますが、他の子の事例が示すように、小学校に入学すれば、きっと状況は変わってくるだろうと思っていました。

ならばこの子には、ただ単に、小学校の教科内容を先取りするようなことではなく、この子の得意なルートで、豊かな感覚を、たっぷりと培っていこうと考えていました。


小学校に入り、苦手だった書字は、大きく改善されてきました。

「すごいね、こんなに字が上手になって~」


昨日も、何度もほめてあげることができました。

数の量的とらえも、心地よいくらい入っていきます。

数字も、かなりすらすら書けるようになっています。

勉強が、楽しくて仕方がないといった感じです。

あせらず待って、本当に正解だったと思っていました。


レッスン終了後、お母さんから、数の合成分解の課題についてのお尋ねがありました。

8は5といくつ? といった感じの課題です。


「この子は、半具体物をイメージする力が優れているので、まず8個のブロックを提示して、5を分解して、残りの3を手で隠して、さあ、この中にいくつあるかな?」

このように、視覚的にとらえさせながら、たっぷり操作活動を取り入れれば、あっという間にマスターしてしまうかも知れません、きっと、引き算の学習にも効果的につながっていくはずです、

そう助言をさせていただきました。


これも、他の子の実践から感じてきたことですが、数の合成分解は、何のためにやっているか、意図を明確にしていないと、ちっとも面白くなく、定着しない。

数の合成分解のよさが生きる算数活動を念頭に置きながら、ゲーム的に、楽しみながら操作を繰り返していくことが、大切だと考えていました。


教科学習を通して、豊かな楽しい数感覚・言語感覚・そして肯定的な自己理解の力を培うこと、

それが、私の教育目標であり、目指す所であるわけです。


学校では、学習指導要領をベースに、系統的・段階的に教育課程が編成されています。

これが、教育の王道です。


これがあるからこそ、私は、個の学びに寄り添った学習サポートで、子どもの力を育てたいと思っています。

集団の中にしっかりと居場所があり、学びの根幹が根付いた上で、わずかであっても個の特性理解に基づいた豊かな学びの場を構成していきたい。

この願いの軸がぶれることは、決してありません。


教科の学習の先にある、この子の成長と自立、そして幸せの中身をしっかりと見据えながら、私は1回1回のレッスンに真心を込めて取り組んでいきたいと願っているのです。


↓ レッスン終了後、お母さんから以下のような内容のメールをいただきました。




SHINOBU先生

先生、今日は悪天候の中レッスンをうけて頂きありがとうございました。

レッスンを受けたいがために、金曜に岡山入りしていました。

無事に家まで帰れました。

山陽道を帰る途中、暴風雨圏内から外れ、
広島につく頃には風が強いだけの明るい曇りのお天気になりました。

娘はご機嫌で、まさに達成感があったのでしょう。
途中車で寝ていました。

岡山の方はまだ雨、風強いんでしょうね。
お気をつけください。

宿題の教え方ですが、参考になりました。

私は昔、そろばんを習ってました。

計算をする時は、頭にそろばんが浮かびます。

おかげで、計算するのは楽しかったです。

しかし今ではそのそろばんも、モヤがかかりおぼろげになっていますが…。

娘には先生の、あのブロックがあたまに浮かぶようになってほしいです。


そして算数の奥深い面白さにも気づいて欲しいと思ってます。


本当に今日はご迷惑をおかけしました。
次のレッスンもよろしくお願いします。





確かに、そろばんは、継次的かつ同時的に数をとらえることができるし、十進位取り記数法のメカニズムを理解させるにも、最適な構成になっています。

しかも、指先のモーターを鍛えながら、右脳感覚まで刺激していくに違いありません。


教科学習は、子どもの育てのための最も大切な手段です。

そして、その先にあるのは、子どもの成長であり、自立であり、幸せなのです。

一生懸命になればなるほど、誰しも大局的な視点を見失いがちです。

そうした観点からも、支援者のなすべき役割がそこにあると、私は感じているのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-09-08)





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