1日のうちに 2度見る奇跡

 2011-08-31
私は、これまでマンツーマンレッスンという形で、数多くの子ども達と出会ってきました。

中には、最初かのレッスンから、息がぴったりという子との出会いもあります。

でも、初めてのときは、この先どうなるものかと、不安に思うような出会いにも、これまで何度か巡り会ってきました。


中には、すぐに物を投げたり、離席をしたりして、落ち着いてレッスンに集中できにくい子どももいました。

これなら何とか活動に集中できるという工夫や、提示の仕方、時間の配分や内容などに変化をもたせながら、1回1回のレッスンを何とか乗り切っていくような時期もありました。


子どもが活動に集中できないことを、子どものせいだけにしてはならない、

それが、私の信念でした。

行動の読み解き、認知力の向上、信頼感の醸成、長所の活用、内発的な学習意欲の掘り起こし・・

それらの一つ一つにていねいに向き合っていけば、必ず心はつながっていく、行動は改善される、

ここで起こる行動面の課題は、相互の関係性の課題であって、指導者と子どもとの双方向の課題であると、私はとらえて取り組んできました。


「うちの子が、こんなに集中して活動に取り組むことができるのは、先生の所だけです」

こうした活動を続けているうちに、何人かの方から、そんな言葉を、いただけるようになりました。


先日、就学前のある男の子のレッスンを行いました。

この日から、遊びを中心とした構成から、学習を中心とした構成にシフトチェンジしようと考えていました。


以前は、カラーボールやパズルを、何度も、衝動的にポイと投げられて困ったものでした。

自分の意思を、うまく言語で伝えることができにくいので、少しでも早くその子が感じていることを受け止め、私の願いや気持ちを、場の構成やまなざしなどできちんと伝えられるようにしたいと願っていました。


その男の子に、初めてパソコンで、ひらがなのマッチングをさせてみました。

この日が最初でしたので「こんな感じでこれからするからね~」 という感じで、よい出会いができればいいなと考えていました。

ところが、初めてみるとびっくり、渡したひらがなつみ木とパソコン画面のひらがなとのマッチングが、パーフェクトにできるのです。

これが、以前、つみ木やパズルを放りなげて、私を困らせていた同じ子どもとは、とても思えませんでした。

ごめん、君の心の中に、こんなにも豊かな認知の世界があったなんて、

確かに今でも、行動面の課題はあるし、自分の意思や気持ち言語で表現することは得意ではないけど、これまできっと色々なことが見えていたし、感じていたし、わかっていたんだね、

そう思うと、すまなくて、愛おしくて、ぎゅっと抱きしめてやりたい気持ちになりました。


実は、この日、わたしにとって信じられないことが、もう一つ起こりました。

お母さんからメールをいただき、最近ひらがなが読めるようになってきたという4歳の男の子、

カードを提示し、「これは何?」 と尋ねると、たどたどしいながらも、「うし」 と、ちゃんと答えてくれるのです。

2歳の時から月に1度のレッスンをさせていただいていますが、教室の中で走り回ったり、おふさげをして私を困
らせていたことのあるこの子が、私の前で、こんなふうにひらがなを読んでくれる日がついに訪れたわけです。


それぞれのおこさんのもって生まれた能力、お家族のこれまでのご努力を考えれば、このくらいのことは出来て当たり前のことかも知れません。

でも、幼いころから一緒に歩んできた私にとっては、何よりの大切な宝物、尊い奇跡としか思えないのです。


今できないこと、今向き合っている課題、

本当にこの壁を越えることができるものかと、立ちつくすような気持ちになる日々、

苦しくて、苦しくて、心が折れそうになってしまうその時、


決して、いつまでも同じではないのです。

ほんのわずかな出来事が、日常に見える景色を、まったく別のものに変えてしまうことだってあるわけです。


いつも思うことですが、子どもの成長の奇跡に感動するのは、たったの1日、

また次の日からは、次の課題、次の奇跡に向かって歩み始めるのです。


この先、この子たちは、多くの困難や壁を乗り越えながら、次のステージ、次のステージと、より高いところを目指して、きっと進んでいくことでしょう。

それが、簡単な道のりでないことは、明らかです。


それでも私は、ずっとこの子たちと歩んでいきたい。

苦労がある分、感動もひとしお

その一瞬のために、私は今日も1日、もがいてみたいと思っているのです。



↓ 記事をUPさせていただいたのちに、お母さんから、以下のようなメールをいただきましたので、その内容の一部を公開させていただきます。



先日はご指導ありがとうございました。先生のブログを見て、涙があふれたと同時に、今までの自分の中のもやもやしていた気持ちがフ~っと流れていき、楽になった気がします。私も明日からまたもがこう、そんな元気が出てきました。

先日のご指導の日、息子が半年前は途中で気持ちが途切れて出来なかった、紙の上での絵と文字のマッチングをどんどんと仕上げていく様子、家では興味津々とわかっていながらも触らせていないパソコンに向かって、数字や文字の勉強に取り組む様子に、やっとここまで来れた・・・と感激しました。一年前では考えられない成長、もう一生直らないのでは?とポイ投げに悩んでいた頃を思い返し、大変嬉しく思いました。

先生のブログの記事は、自分自身を振り返る機会をも与えてくださいました。

息子の一つ一つの成長や気持ちのサインを見逃したくありません。感動のその一瞬のために、また明日から私も精一杯もがきたいと思います。息子がパソコン指導の合間に、「できたよ~」と言わんばかりに先生の顔を覗き込んでいる姿が大変ほほえましく、先生との信頼関係の深さを感じます。こどもの成長を一緒に見守ってくださる先生の存在は、何にも代えられない貴重な存在です。素晴らしい先生に出会えたことに感謝しています。月1回のご指導がどれほど私達家族にとってかけがえのないものか計り知れません。毎月先生のご指導の日に向けて、全ての活動を調整して体調を整えています。就学に向け ても、夫婦だけではどうにも前に進めない状況をいつも支えてくださり、大変心強いです。私達は孤独ではない、SHINOBU先生がいらっしゃる、そう思って前に立ちはだかる壁に立ち向かっています。ありがとうございます。これからもどうぞ末永くよろしくお願いいたします。いつも遠方よりお越しいただきありがとうございます。お体を大切になさってください。




真心のこもったお言葉、こちらの方こそ、感謝の気持ちで一杯です。

微力ですが、自分のなすべき役割をしっかりと自覚し、これからもお子様と、そしてご家族と一緒に歩んでいかせていただきたいと願っております。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。



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