すべては 「肯定的な自己理解の力」 を育てるために

 2011-08-23
私の教室の教育目標は、「肯定的な自己理解の力を育てる」 ことです。

このことは、教室を開設して以来、全くぶれない私の信念となっています。

と、言うか、多くの子とのレッスンを積み重ねる度に、ますますその意義と大切さを実感しているのです。


日曜日に、2年生の男の子のレッスンをしました。

ずっとキャンセル待ちをお願いしていて、やっとこの日にレッスンをさせていただくことができました。


そのご家族から、昨日メールをいただきました。

朝、少し不安定だったお子さんが、私のレッスンを終えた後には、笑顔一杯になり、一体教室の中で何が起こっているのか、家族として何が大切な教えてもらいたい、という意味の内容でした。


私は、このお子さんのように、教室を駆け上がってくる多くの子の姿を、これまで何度も目の当たりにしてきました。

そして、多くの子どもとの臨床経験を積み重ねていくうちに、何か子どもの心をつかみ、それがお子さんの成長ににどんな役割を果たすのかを、実践を通して学んできました。

私がしていることは、「課題点も含め、ありのままの自分を肯定的にとらえ、自分もまんざらではないな」 と子ども自身が感じるためのサポートを、学習活動を中心に構成することです。


私の教室は、週に1度、あるいは月1度しか通うことができない教室です。

その週1回で、いかに子どもを変えていくか?

私がなすべき役割は、学校でも、家庭でもできない、ここでしかできないことに焦点化してやるしかない。

そのなすべき役割こそが、「肯定的な自己理解の力の育成」 という内容にたどりついたわけです。


今朝、ある2年生の女のこのお母さんから、次のようなメールをいただきました。




先生いつもお世話になります。

夏休みもあと10日と残り少なくなりました。

支援学級の担任からは、宿題については別に簡単なものを出していただいていましたが、娘は、大好きな父親と一緒に土日の朝は2年生の漢字や計算ドリルの復習にも意欲的に取り組んでいます。

母親とはスイッチの入りが格段に違うので、私もすっかりお任せ状態です。

今日はとてもうれしいことがあり、早速先生にご報告したくてメールさせていただきました。

父親は繰り上がりの足し算を教えたくて、一年生の教科書を見ながら算数セットに入っていたマグネットのタイルを使い、答えが10以上になる足し算を試しながら教えました。

「5+5」は全く何も見ないで答えられたので、答えが10になる一桁の足し算をタイルを使ってしましたら、数えずにパッと見て数がわかるようになっていたのです。(いつも先生のレッスンを窓越しに見つからないように見てはいましたが)

答えが10以上になる一桁の足し算も、10をかたまりと理解していて、パッと見て答えられるようになっていて、10の補数が使えるようになるなんて、夢のようです!

娘も「見ててな!」と、自信たっぷりの笑顔です。

大きな一歩を手がかりに、こんなに成長した姿を見せてくれたのも、先生のお陰と心から感謝しております。

来週のレッスンが楽しみで仕方がありません。どうぞよろしくおねがいいたします。





ふふふ、ついに来ましたね。

このお子さん、KーABCのプロフィールでは、継次処理優位の傾向がかなりうかがえていました。

数との出会いは、継次から入っていくのも大切なプロセスだと思っていましたが、だからこそ、良質な 「同時刺激」 が有効であることを、私は多くのダウン症の子の実践から学んできました。

(この実践は、「どこまで数を量としてとらえさせる指導」 を積み重ねてきたか?  でも紹介しています。


同時的な力も育てます、とお母さんにお伝えしていましたが、予想よりかなり早くウエーブが来ましたね。

ねらいを明確にして、手立てがちゃんと見えれば、時間がかかってもきっとその山には登れます。

あきらめてしまえば、それはそこで終わりです。

この子の場合は、月に2回のレッスンですが、こういう形で私のなすべき役割もあったわけです。

きっと、来週自信満々で、私の所にやってくることでしょう。


「へー、すごーい」

「まいった、まいった、もう先生こうさんだよ」

「さすが、2年生」

「どこで、勉強してきたの?」

「また、今度も先生に、勉強してきたこと教えてね」

「楽しみ~」


他と競い、伸びる教育的な営みは重要です。

それと同じように、他と比べない、その子なりの絶対的な育ちの尺度も合わせもちたいものです。

こういうやりとりは、保護者からの信託を受け、外部刺激のないマンツーマンレッスンの空間だからこそ構成できる内容です。

私は、信じるという切り口から、子どもの内発的な学びの欲求を掘り起こしたいと願っています。


私に学校や、家庭の代わりはできません。

だからこそ、私はここでしかできない内容で、子ども成長とご家族の幸せを支えたい。

それが、私のなすべき役割だと信じているのです。


この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-08-25)






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コメント
はじめまして。相互リンクをお願いしたくメールさせていただきました!よろしければ相互リンクしていただけないでしょうか?


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TOPページにてリンクを貼っています。よろしくお願いします。
【2011/08/25 12:55】 | 池田勇気 #FxfAJxp. | [edit]
こんばんは。先生のブログ、毎回楽しみにしています。
先生の
”あきらめてしまえば、それはそこで終わりです。”
本当にその通りだと思います。
うちの息子も理解するのに人の何倍も時間がかかることがあります。

4月から始めた英会話は未だに集中力が途切れることがあるし、
すぐに覚えられることとそうでないことの差が激しいです。
でも壁にぶつかる度に先生と話し合い、色々な方法を試してきました。

それはいままでSHINOBU先生が人が理解するには様々な方法があることを
教えてくださったおかげでもあります。

もうすぐ夏休みも終わります。いよいよ2学期、個人懇談の時に言われた
色々な問題点のことを考えると、親として不安になることもあります。
でも可能性を信じて頑張っていこうと思います。
これからもSHINOBU先生のブログを楽しみにしています。
【2011/08/25 22:00】 | そうママ #- | [edit]
お子様の育ちに、最終責任をもっておられるのは、ご家族の方をおいて他にはありません。

強い気持ちと、大局的な視点を併せ持って、何としてもお子様の幸せを築きあげていただきたいと願っています。

様々な困難は、百も承知です。

微力な私ですが、ご家族の皆様とずっと一緒に歩んでいこうと思っています。

決して一人にはさせません。

明るい気持ちで、これからも一緒にがんばっていきましょうね。
【2011/08/26 07:46】 | SHINOBU #- | [edit]












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