ビジョントレーニングというアプローチ

 2011-08-16
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私の教室に通っている子の中には、視覚認知の脆弱さが、学習面での大きな課題となっている子が少なからずいます。

そんな中、この度ご縁がありまして、ビジョントレーニングの先生を直接講師にお招きして、研修会を開くことができました。


最初は、同じ立場で、指導者同士という立場で、情報交換をさせていただこうかと考えていました。

しかし、今回は、視覚認知自体が、きっとお子様の大きな課題として受け止められていると思われる保護者の方、3名にお声をかけさせていただきました。


3人の保護者の方からは、メールを通して、事前にお子様のプロフィールや課題について、講師の先生に伝えてもらっていました。

でも、それ以外は事前の打ち合わせは一切なし、

はてさて、どんな先生で、どんな研修会になるものかと思いながら、研修会の2時間ほど前に、岡山駅にお迎えにあがりました。


先生は、ビジョントレーニングという切り口から、子どもの認知を整理して伝えてくださいました。

例えば、視覚入力については、(1)二重に見えている? (2)奥行きがとれていない? (3)追えていない? (4)見る場所が安定していない? (5)集中できていない? などの視点から整理されていましたし、視知覚については、① 図と地の弁別 ② 形の恒常性 ③ 視空間認知 ④ 視覚的把持 ⑤ 手と目の協応  の5つに分類して、わかりやすく伝えてくださいました。


私は、小さい子がパズルをする際は、その子の視野の広さ、目とパズルとの距離、色や形の優位性、手先の巧緻性など、色々な観点から注意深く観察をするようにしています。

で、今出来ている事と、これから出来るようになってもらいたい事の境界線を見つけて、それを活動として構成しようとするのです。

もちろん、それはパズルに限ったことではなく、カードのマッチングでもそうだし、漢字や計算、音読や読解の指導の時でも、基本的には同じ事です。


先生のプレゼンテーションが始まった瞬間、すぐにこれは本物だとわかったので、急に気持ちが楽になり、お気楽に話を聞いていましたが、途中から、どうしてこの先生が私の所に来てくださったのかが、それとなく分かるように感じました。

3人の保護者の方は、食い入るように話を聞いておられましたし、お子様の学びについて、具体的な内容を鋭く質問されていました。

事後に、とても贅沢な研修会であったというメールもいただきました。


研修会が終わると、私たちはすぐに夜の街に繰り出し、お互い実践者としての情報を交換し合いました。

こんなに話す内容、聞く内容が響き合うものかと思うくらい、あっという間に時間は過ぎました。

私は、保護者支援という視点から、自分の実践を伝えましたし、もちろん彼は、ビジョントレーニングという切り口から、ご自身の実践を振り返っておられました。


その根元がまったく同じであることに、私は、研修会の途中で気がついていました。

話す内容、質問に対する答えが、不思議なくらいに私の思いとズレない、

これは、来るべくしてここに来た人だと、確信するようになりました。


今私は、6枚の絵でのマッチングが苦しい子には、支援付きでもいいので、ワイドに8枚でも絵がとらえられるようにチャレンジさせています

「出来なければ、可能な限り、行き届いた支援を構成してやりたい。 そして出来るようになれば、その支援はフェードアウトしてやればばいい」

そうです、そうです、まさにその通り、

私は、先生の実践にふれる度に、自分の実践を重ね合わせ、そのことを、自身がさらに立体的にとらえることができるようになっていることに気がつきました。


その夜、先生には、私の所に一晩お泊まりいただきました。

先生は、長崎県よりはるばるお越しいただきました。

翌日には、新潟県より、あるご家族の方が、わざわざご相談にお越しくださいました。

お盆で、高速道路も鉄道も、大混雑の日であったに違いありません。


こんな日に研修会や相談日を設定してしまったことを、大変申し訳なく思いましたが、出会いの一つ一つこそが宝物なんだと改めて感じることができました。

ビジョントレーニングの先生は、ご自身でブログも書いておられます。

ご存知の方も多いとは思いますが、関心のある方は、ぜひご覧いただければと思います。

「西風 ~LDのお子さんとともに~」


今度会うときには、さらに豊かな実践を積み上げておきたい。

次回、いつどこでお会いできるか、楽しみがまた一つ増えたような気持ちです。



研修会終了後、会に参加された3人の方より、以下のような感想をいただきました。 (プライバシーなどに配慮して、一部表現を変え掲載させていただいています。




昨日はありがとうございました。
贅沢な勉強会でした。
ビジョントレーニングについてのお話で、
漠然と頭にあったものが少し整理されたように思います。
またこれからの子どもに必要なものをよく考え、選んでいかなくてはいけないなあと
思いました。 

字を書くことについては、将来的にはメールやパソコンを打つことの方が絶対必要になるわけで、
そのスキルを得ることも大切だなあと改めて思いました。
ただ、やはり今の段階では、字を書くことが、字を書くこと以外のいろんなリハビリ的な役割もあるように
感じています。苦手な事で苦しめない、というお言葉が身にしみましたが・・・。

早速、子どもにも使いやすいボイスレコーダーを見に行こうと思います(笑)
子どもの手の動きが、思いに追いついていってないなんて、ちょっと目からうろこでした。
黒い罫が見やすいのでは?という点もなるほどです。
漢字については、大きいます目の黒罫の番号付きのノートを作って試してみます。

会に参加されたお二人の方もとっても素敵な方で、お会いできてとてもうれしいです。
素晴らしい出会いをありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。




研修会ではお世話になりました

先生の研修内容を聞きながら、私の頭の中の今までにSHINOBU先生にご指導していただいたこと、自分で勉強したり、聞いたり、見たり、経験してきたバラバラのピースが一つの形になっていくような感じがしました。
それぞれの知識はあっても、上手く結びついていなかったために迷いに迷っていたのだとわかりました。
「どこが悪いのか」「なぜ文字が書けないのか」と技術的な原因だけを求めていたような気がします。

研修を振り返ってみて、事前の先生とのメールのやり取りの中で、眼科検診をすすめられて受診しました。
結果は、目の動き、目の見えかた、両眼視などどれも正常範囲、視力も1.5と眼科では「とてもよく見えていますと」と言われました

やっぱり、子どもは見えているんですね

研修会の中での項目では、「出力」の部分「目と手の協応」はやはり弱いと感じましたので、これは家庭の中で遊びとしてこれからも続けていこうと思いNHKのみんなの体操を画面を見ながら親子で体操を始めました。
ちょっと変わったことを始めると、もうトレーニングと子どもにはばれちゃうので、ばれないように遊びにするのは大変です・・・


学校へも研修会の内容を自分なりにまとめた文章を提出しようと準備しています。
それで普通学級の中での板書は、今までも大変苦労しているので、工夫をしてもらったり量を減らしてもらえるようお願いし続けようと思います
(以前からお願いし続けているのですが・・・ね)

そして一番心にすとんと私に入ったのが、The Boston Qualitative Scoring Sustemの検査結果を先生が説明してくださった時です
病院では説明を受けたのですが、そこは病院の先生がお話しする話しなので、実際の学校の中での困り感につながらなかったのです
それが、先生のお話を聞いて、改めて検査結果の所見を読むと「そうだったのか」と理解できました(^○^)

こうやって、前に向かって進めるのも、SHINOBU先生と出会い、子どもの成長を願い信じ続けてくださったからなんですよね
改めて大きな感謝の気持ちがわいてきました。

初めての指導の後のSHINOBU先生の言葉は今でも忘れません
あの言葉があるから、今もこうやって頑張っていられるのだと思います

そして、実際子どもは どんどん成長していく姿を見せてくれています。
8月の初めに、支援学級の合同合宿がありました。
その中で下級生を引っ張るリーダーシップが素晴らしかったとほめてもらいましたが、閉会行事では、児童代表としてたくさんの方の前で、自分で考えた(先生や友達に助けてもらいましたが)文章を立派に読み上げたそうです。

お世話になっている自然の家の先生方や、以前の担任の先生方など子どもを知る方が、みなさん一緒に子どもの成長を喜ぶことができたんですよ。

この勢いのまま、中学校でも楽しく過ごせたらいいなと今は願うばかりです

今回の研修会を終えて、改めてぜひSHINOBU先生とお話をしておきたいと思いました。どうぞよろしくお願いします。




SHINOBU先生

先日のビジョントレーニング研修会。すばらしい2時間でした。
お礼が遅くなって申し訳ありません。
講師の先生、さすがですね。保護者向けに、実にわかりやすく、丁寧にまとめていらっしゃいました。しかも、私たちが何を求めていて、何を知りたいと思っているか、しっかりツボを押さえておられるところが、すごいな~と思いました。
よい出会いを与えていただき、感謝しています。
さっそくメールでやりとりをさせていただいています。

また、普段個別懇談ですので、保護者の方とお会いすることがないのですが、あのあと3人で、ゆっくり食事をしておしゃべりもでき、とても良い時間をすごすことができました。これまた、ありがたい良い出会いをさせていただきました。
何から何まで、感謝の気持ちでいっぱいです。





講師の先生、参加された皆様、すばらしい時間を構成していただきありがとうございました。このことが、ぜひ何らかの形で、お子様の成長とご家族の幸せに結びついていくよう願ってやみません。

また、今回は3名限定の研修会でしたが、今後は内容のある研修会を、多くの方にご案内できるよう努力してまいりますので、機会があれば皆様是非ご参加いただければと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。


この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-08-17)




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