集団での保育と個別支援

 2011-08-11
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4月から、同じ敷地内に隣接する保育園の子の発達サポートを、本格的に開始しました。

私がマンツーマンレッスンを担当し、グループレッスンや交流でのサポートは、主任がコーディネートしています。

場の構成や役割を明確にするためです。


私が、初めてマンツーマンレッスンを始めたのは、年長クラスの子が3歳児クラスの時でした。

そのマンツーマンレッスンに加えて、担当の職員には、集団活動でのサポートをさせるようにしました。


その際に念を押しておいたことが3つ

① 子どもが自らの足で前に進んでいけるよう、べったりと寄り添う支援ではなく、背中を押す支援であること

② 集団の中で特別扱いをしないこと (他の子の同じように接すること)

③ その子には愛情をもちながらも、教育的にはむしろ厳しく接し、周囲の子が 「何々ちゃん、がんばれ~」 と応援するようなクラスのモラルをつくること


その年長組の子、

このところ、一輪車に乗れるようになるわ、書字は上達するわ・・

結構な成果が、どんどん報告書に記載されるようになってきました。


そして、ついに音楽のパフォーマンスで、特別楽器・シンセサイザーの担当になったようです。

本人、さぞや嬉しかったことでしょう。

ご家族にとっても、大きな喜びとなっていることでしょう。

さすが年長組の担任、ちゃんとわかってますね。


今朝、うちの主任 (集団での支援担当) が、なにやらごそごそ教材を作っています。

一体何だろうと思ってのぞいてみると、その子のための楽譜を工夫しながら、手作りで作成しているのです。


実は、このことを誰よりも、自分のこと以上に喜んでいる一人は、きっと彼女であるに違いありません。

忙しい時間を縫いながらも、それはそれは集中して取り組んでいました。

少し上目使いに見るので、

「ここは思い切って全力で取り組んでみなさい。そのことが、実践者としてのあなたの力量を、まちがいなく高めていくことにつながるから」

私は、そう伝えておきました。


こうした子の後姿は、ご家族だけでなく、クラス全員の子が、そこに指導者の強い気持ちと自分の姿とを、まちがいなく重ね合わせて見ているものです。

こうした子の育ちは、クラスのすべての子の育ちにプラスの影響を与えます。

教育の原点と言われるゆえんは、こうした所にもあるのです。

ユニバーサルも、インクルージョンも、結局はこういうことだと私は考えています。


きっと感動の発表会となるに違いありません。

その日、客席の隅の方で、こらえ切れない涙をぬぐっているのは、この子のためにオリジナルの楽譜を作った彼女であるに違いありません。

これが、支援者としての美学なのです。


先週のマンツーマンレッスンの後で、お母さんが、こんなことを伝えてくださいました。

「先生、ここに来るようになった年から、去年IQが10上がり、今年はその上にさらに10もIQが上がりました」


それ、ここに来たからでも、私の手柄でも何でもありませんよ (笑)

でも、正直、とってもうれしくて、飛び跳ねたいくらいの気持ちになりました。

私にとっても、かけがえのない宝物ですから。


多くの指導者の手によって、子どもは育つ。

個別支援は、集団の中で豊かに育つためのもの、

私たちは、やがてフェードアウトしていかなければなりません。

それが私たちの仕事、


美しくも切ないその日がくることを目指して、私たちは今日も前へと進んでいくのです。


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