子どもに伝えるべき 指導者としての強いメッセージ性

 2011-08-01
土曜日は、大阪でのレッスンがありました。

大阪でのレッスンも、平成21年の春にレッスンを始めて、もう3年目になりました。


今年就学を迎えたある女の子、

カード学習をしている時に、私は、この子の認知力が、私の予想していたよりもずっと豊かに成長していることを感じました。

と、同時に、もっともっと知的な内容を求めていることに気がつきました。


その様子を、ご両親が、すぐ横で笑顔で見つめておられました。

紙芝居のとき、その子の反応が、少し私の意図するものと違うものになりました。

どこにそのメッセージ性があるかを、読み解き、望ましい行動を指し示した上で、すぐに強化してやりたいと思いました。


と、その時、それを見かねたご両親が、お子さんに注意をされました。

ご両親として、当然だったと思います。


しかし、その瞬間、司令塔が2つになってしまい、コントロールがとてもむずかしくなってしまいます。

私は、これまでも何回も同じような場面に遭遇していますから、ここは、ご両親に退室していただくようにお願いしました。


その子は、部屋の隅にあるカーテンの中に隠れてしましました。

抱きかかえようとしても、強烈に抵抗します。

きっとそうだと思っていましたが、ここは真剣勝負の鉄火場です。

勝負は最長15分

私は、自分がこれまでどんな姿勢レッスンを重ねてきて、これからどんな風にあなたを育てていきたいのか、そのことを魂をこめて伝える機会は、今しかないと判断しました。


すべてが言語で伝えられるとは思っていません。

まなざしと、言葉の抑揚と、動作の一つ一つ、そのかかわりのすべてを通してこの子が感じること、

それが、私の指導者としてのメッセージ性であるわけです。


一定の時間が過ぎ、私はこの子をご両親の元に返し、ご両親としてもう一度しっかり言い聞かせた上で、元の場所に戻すようにお願いしました。


ご両親には、これからは、ちょっと離れた位置で学習のようすをご覧いただき、一レッスンが終わるその時まで、見守っていただくようお願いをしました。

これもそれも、何よりこの子が成長した証なのです。

就学後4ヶ月で、よくぞ、ここまで育ってくれました。


女の子は、ちゃんと私の元へ帰ってきてくれました。

そして、最後まで、ちゃんと学習を進めることができました。


実は、サプライズは、この後に起こります。

ご両親に、この日の対応について説明をさせていただいているその時、

その女の子が、体をすり寄せるようにして、後から抱きしめるような形で、私の両腕をたぐり寄せて来ました。


この2年間に、こんな瞬間はありませんでした。

この子の学びたいという気持ちと、私の育てたいという思いが、まさに通じ合った瞬間です。

私を、大切な先生として、この子が受け入れてくれた瞬間なのです。

正直、涙が出るくらいうれしい気持ちになりました。


君を何としても、良い子に育てたい、

あなたの大切な内言語の芽生えを、どうにかして、豊かに表現できるレベルまで育てあげたい


私が伝えたかったのは、こうした教育的な愛情や願いそのものであったのです。

ご両親の、家族としての深い愛情があればこそ、そこに私の教育的な愛情が成り立つわけです。


大阪のレッスンを始めた頃、就学前のお子さんに対する指導内容は、とてもではありませんが、完成度の高いものとは言えませんでした。

明日、どんなレッスンを構成したらよいものかと、思い悩んだ時期もありました。

逃げ出したいという気持ちがよぎったこともありました。


この日、就学前の子の数量のレッスンをしていたときに、私は幼児期の数量指導について、自分のなすべき役割がこれまでになくクリアに見えてくるような感覚をもつことができました。

もしも、この子に出会ってなかったら、このご両親の強い願いを受け止めることがなかったとしたら、おそらく今のこの教材は生まれて来なかったはずです。

このご家族が、私に、幼児期の数量指導のエキスをプレゼントしてくださったと思いました。


月2回の大阪レッスン、

この日で通算何回目になるのかしら?

新幹線も、地下鉄も、南海電車も、もうすっかり慣れてしまいました。


大阪なのに、平気で岡山弁でコミュニケーション指導している変な先生(笑)

そのスタートに、どんなごか家族の願いがあったのかだけは、決して忘れることはできません。

と同時に、これから出会う多くの子どもとご家族のお役に立つ存在になることが、私の責務でもあるのです。


多くのご家族の強い願いがあってこそ、今の私が存在しているのです。

この日の充実感は、きっとこれからの大きなエネルギーになるなと感じながら、岡山行きの新幹線に乗りこんだのでありました。




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