行動改善のための 理解と支援の視点

 2011-07-11
DSC08873_convert_20110709192542.jpg



5月から、私のレッスンを受けてくれるようになった年中組の男の子がいます。

集団の中で、落ち着いた行動がとりにくいということで、お母さんがご相談に来られました。

保育園に入った当初は、確かに、ちょっと目立っていました。


こりゃ相当な子だなと思いながら、最初のマンツーマンレッスンの日を迎えました。

ところがあ、実際にレッスンを始めてみると、おままごとのロールプレイ、お買い物、パズル、絵本、フラッシュカード、数字カード、マッチング・・・

小気味よい程に、次々と活動をクリアして行きます。

終いには、活動が楽しくて、やめられなくなってしまうほどでした。


2回目からは、タイムタイマーを用意しました。

> この赤い所がなくなるまで、先生と一緒に勉強ができるよ

> でもね、もしお約束が守れなかったら、残念だけど、先生と一緒には勉強できないんだよ、

> 先生はね、君とずっと一緒に勉強したいと思っているんだ、

> だからね、お約束守れるかなあ

その子は、こっくりと大きくうなずきました。


その後も、活動中に制御不能になったり、離席したりすることは一度もありませんでした。

週1回のレッスンですが、2度・3度・4度と続けていくうちに、私はこの子が可愛くてたまらなくなってきました。


> たんたんたんたんたんじょうび♪ ちーずのちーずのたんじょうび♪

絵本を見ながら、アンパンマンに出てくるチーズの誕生日を、歌で祝っているのです。


私が保育園に個別レッスンのお迎えに行くと、飛び込むように私の手をにぎり、すれちがう保護者の方に、おはよう、おはよう、と手を振りながら歩いていきます。

レッスンが終わり、タイムタイマーの赤色がなくなると、ちゃんとあいさつをして、スムーズにみんなの所へ合流できるようになりました。

お母さんの話によると、私の個別レッスンのある金曜日を、指折り数え、その日の朝はルンルンなのだそうです。


お父さんは、海外から日本に来られた方です。

今週は、お母さんとお父さんが、一緒にマンツーマンレッスンの様子を見てくださいましたが、気が散ったりすることは一度もなく、あっという間にレッスンが終わってしまいました。


先週の土曜日には、保育園の夏祭りがありました。

私は、記録用紙を片手に、担当している子の行動を追っていました。

この子は、入場となると、とびっきりの笑顔で、目が合った人たちに手を振りながら歩いてきました。


踊りが始まると、その視線の先には、ビデオを手にしたお母さんの姿がありました。

そのお母さんの顔も、これまたとびっきりの笑顔で、何度も何度も歌詞を一緒に口ずさんでおられました。


> 行動面の課題は、理解と支援で個性に変わる


数年前に受講した講演会で聴いた、そんな言葉が頭をよぎりました。


集団生活に適応し、社会性を身につけていくこと

自分の持ち味を肯定的に受け止め、お友達のことを同じように大切に思うことの出来る子ども、

私たちは、そういう子どもを育てていかなくてはなりません。


時々、集団生活の中でとらえなくてはならないはずの課題が、一方的にその子の障害に起因するものとして、問題がすり替えられてしまうことがあります。

もしもこの日、私が親子の笑顔を見ることがなかったら、この日の夏祭りを、こんなに楽しい時間として受け止めることはできなっかたことでしょう。


大好きな子、

そんな気持ちが芽生えたとしたら、理解やアプローチの視点に、何か変化は起こらないでしょうか?


障がいというとらえも、その子の自身の機能的なこと面よりも、相互の関係性の問題であることの方が多いように感じることがあります。


入場のときに、笑顔いっぱいで、みんなに手を振ってあるいてくる子ども

他には、そんな子はいませんでした。

ただ私は、この子のことが大好きでたまらないのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-07-13)




にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

↑ 大切さを全国に伝えたい! 応援の1クリックを よろしくお願いします。 ↑
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/1047-2f9a52f7
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ