数を量としてとらえさせる良質の刺激

 2011-06-27
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数字の 「5」 を、「ご」 と読むことができるのに、積み木5個を、量的にとらえることが苦手なタイプの子がいます。

何度、積み木を並べても、「1・2・3・4・5」 と数えてしまいます。

3+2をやっても、結局は 「1・2・3・4・5」 と数えているだけ・・

一体どうしたら、順序数としてではなく、量的なイメージで 「5」 をとらえ、念頭操作で数をとらえさせるための支援ができるのでしょう?


この日私は、真剣にその対応策を模索しました。

以前、視覚認知が苦手な子に、パソコンで書き順を学習させると、まるで身を乗り出すように、食いついて学習に取り組んだことに驚いた経験があります。

視覚認知が苦手だからこそ、良質な視覚刺激が有効な支援となり得た瞬間です。


ならば、数を量的にとらえさせるためにこれまで一番有効なアイテムは、何か?

私は、迷うことなく、この1辺2・5㎝のキューブ積み木を選択しました。

算数セットのおはじきや、数図ブロックは、少し小さすぎて操作がしずらい・・

キューブ積み木は、抜群の操作性で、視覚的にもとらえやすく、算数的な活動にはこれがぴったりです。



5個のブロックを、「1・2・3・4・・」 と数えるのではなくて、ぱっと見て 「5」 ととらえさせるには、その5個をかたまりにして、少し遠い位置から見させることが大切です。

ならば、この5個をくっつける必要があります。

試しに私は、これらをセロテープでくっつけてみました。

たしかに、わかりやすい(笑)

また、「9は、5と4」 という数の合成・分解についても、セロテープでくっつけて色分けすると、これまた実にわかりやすい・・

「9+4」 で、加数の4を、「9の補数の1と、残りの3」 と、とらえさせるにも、色を変えると実にわかりやすい、

また、被加数はセロテープで固定しておき、加数を1個1個バラバラにしておくと、何のために数を合成したり、分解したりするのか、その数学的な意味が、実にとらえやすくなるのかが、わかってきました。


被加数の1~10までのセットをつくるのに、積み木は55個必要です。

1セット2,500円の積み木セットに、同色は10個しかありませんから、それだけで最低6セットは必要です。


しかし、その価値はあると判断しました。

なぜもっと、早く見つけることはできなっかたものか?

これまで何度もここでつまずいていた子どもがいたのに、こうした努力と費用、そして研究を怠っていた自分を悔いてしまいました。


さっそくこの日、りんちゃん (小4) のレッスンで使ってみました。

やはり指で数えようとするので、少し遠くから、「さて、この積み木は、一体何個あるでしょうか?」 ゲームをやってみました。

最初少し、とまどっていましたが、途中で、継次のスイッチが同時のスイッチに変わっていく瞬間をはっきりととらえることができました。


ダウン症のお子さんは、少し長目の滑走路が必要ですからね、ここの支援は重要です。

そして、同時のスイッチが入っているのを確認した上で、たし算をやらせると、バシバシ同時でとらえていきます。

この日は、1度も指も使わなければ、「1・2・3・4・・」 と数えたりもしませんでした。


私としては、予想以上の成果でした。

このことを、りんちゃんのお母さんにお伝えすると、目を丸くされていました。

が、たった1回、たった一人の実践で有頂天になんかなってはいられません。


昨日、お願いしていたキューブ積み木が5セット、アマゾンから送られてきました。

不思議なものですね、うまく行きすぎると、妙に慎重に、妙に冷静になってしまいます。


多くの子の育ちにつなげてこそ、初めてバンザイと言える・・

出会った子どもに、数原理のすばらしさや楽しさを体感させたい、

その本質が見えていない限り、いくら教材だけ揃えても、楽しく育つ活動は構成できない、


私は、多くのお母さん方の切なる願いを知っているだけに、ますます身の引きしまる思いになるのです。



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コメント
今日はご指導ありがとうございました。
正直びっくりしたと同時に素晴らしいなあと感動でした。
今日の日は先生のおっしゃるように大きな一歩だったと
次回が待ち遠しいです。学校にも是非伝えていきたいと
思いました。今後とも期待しております。
【2011/06/29 21:44】 | あゆみママ #- | [edit]
暑い夏ですね。
子ども達は毎日 どうしてそんなに元気に遊べるの?と思うくらい元気ですよね。

息子の学びの時は 水道方式の考え方を取り入れました。
息子が小学校の時は 水道方式の本と いま小学校で学習している内容をミックスして先生が考えて教えてくれました。

小学校の普通学級では 算数のお道具箱 があるのですが、特別支援学級にはありませんでしたので、当時は 先生にお願いして お道具箱を3個買った記憶があります。
お道具箱の中には 算数のいろんな道具が入っているので とても魅力的♪

キャラメルのようなマグネットが20個 それを5個と 10個にわけて乗せられるプラスチックの枠もついているし、懐かしいプラスチックのおはじき、数え棒、時計も入っています。
便利ですよ~♪
お道具箱=もう使わないよ~というご家庭があれば、寄付して頂いても良いと思いますが、ご家庭で1つ2つ買って、お家で遊びながら学ぶのも良いと思います。
そのときは費用はかかるけれど、2箱以上買うことをおすすめします。
=なぜかといえば・・・「無くした!」と子どもを怒らなくてすみますから☆

今週は 映画「海洋天堂」が公開されるので、息子といっしょに映画館に行こうと思っています。

あつい あつ~い夏が続きますが、夏をたのしみたいですね♪



【2011/07/01 08:06】 | マドンナ #Vlv9gDmU | [edit]
追伸* すみません=お道具箱ではなくて「さんすうセット」の間違いでした。
個人で買うときは 通販のサイトがあります。
【2011/07/01 08:12】 | マドンナ #Vlv9gDmU | [edit]
子どもの学びの過程で、そこに何か願いが生まれた瞬間、それを実現させるための教材が必要になってきます。

そのための教材を開発する中で、これまた、いろいろなことが見えてくることが多いです。

私は、まだまだ未熟ですので、トライしなければならないこと、整理しなければならない内容がたくさんあり、むしろ身の引きしまる思いです。

長年、追い求めてきたブラックボックスに対する自分なりの解答が、あと少しで見いだせそうになっています。

たいへんだけど、このチャレンジは、きっと多くの子のレッスンに生きるに違いありあせん。

少しずつでも、あきらめないチャレンジを、今後ずっと続けていける自分でありたいと思っています。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。
【2011/07/01 09:08】 | SHINOBU #- | [edit]
いつか、記事で紹介させていただこうと思っていますが、私の所には、算数セットをはじめ、手作りの算数教材をたくさん寄贈していただいています。

特に 「YUKAのおもちゃばこ」 を参考にされて作られた手作り教材の中は、ダウン症のお子様だけでなく、どの子の指導にも有効なアイテムがたくさんあり、ずいぶん参考にさせていただきました。

どの教材・教具にも、ご家族の皆様の熱い情熱と、深い愛情を感じ取ることができます。
【2011/07/01 09:16】 | SHINOBU #- | [edit]
お久しぶりです。いつも拝見しております。今は販売していないらしい公文の数字や丸印のついた、同じようなブロックを息子も昔使っていました。今でもたまにつかいますが。。。
息子ももう6年生。先日校区の中学の支援クラスの見学に行ってきました。先生がよさそうな方でクラスの子もしっかりして落ち着いて勉強をしていました。中学に入るとすぐ先の進路を考えて過ごさなきゃいけないんだなとつくづう実感しました。息子も新学期から支援クラスのベテランの先生二人とも居なくなり新しい先生が入られたのでどうなることかと心配しましたが、以前と違ったやり方等でまた成長しているようです。子どもの成長は恐ろしく早くすごく不安ですががんばっていって欲しいです。
先生もこの暑さで体を壊されないようにされてください。
【2011/07/14 18:27】 | ひさよん #- | [edit]
この数量の教材は、あれからどんどん進化していっています。

一つ明確な視点が出来ると、そこから次々と発展していくものです。

お子様の実態 → 教育的な願い → 教材 → 手応え → 発展

そんなサイクルになると、すばらしいですね。

お子様の育ち共に、その課題も願いも次々と変わっていくはずです。

だからこそ大切で、だからこそ苦しいのです。

でも、そこに向き合う生き方ほど尊いものはないと、私は思っています。

どんなに苦しくとも、これからも、一緒に歩んでいきましょうね。
【2011/07/15 11:10】 | SHINOBU #- | [edit]












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