人として尊ぶ気持ちが 本当に心の根元にあるか

 2011-06-08
発達にかかわる専門的な知識と技量をどうしても身につけたい、

そんな思いで私は、大学院の門をたたきました。


脳の機能局在、認知特性、応用行動分析、積極的行動支援、自己決定と保護者支援・・

すばらしい先生方の出会いが、今の私の活動の基礎となり、原点となりました。


中でも、私の魂を強く揺さぶった大切なコンセプトがあります。

それは、たとえどんなに重い課題を背負っていようが、人としての尊厳に何ら変わりはない、

すべての子どもは、等しく教育を受ける権利を有しており、社会の中大切な一員として、その持ち味を生かして誰かのために貢献する存在となることによってのみ、初めて自己肯定感をもち、幸せを感じることができる、というものです。


ならば、こんな私にも、何か子どもたちのために出来ることがあるかもしれない、

そんな気持ちが芽生えたからこそ、どんなに苦しい状況下にあっても、大切なことを見失うことなく、今の活動を続けてこれたのです。


大輔君は、養護学校の高等部を卒業しても、また私の所に通い続けてくれています。

筋肉と骨との発育のバランスが悪く、身体の湾曲がきつくなってきた、とお母さんは伝えてくださいました。

言語表出はあまり見られず、以前出来ていたポインティングも厳しくなってきました。

でも、この子には表情があります。


私は大輔君と、国語の読解学習を一緒にしています。

大輔君は、恐竜や動物の赤ちゃんの題材には、目を輝かせて取り組んでくれました。

教材の内容に明らかに反応が違うのです。

表出言語はなくても、いや無いからこそ、一層鮮やかに伝わってくる内容もあるのです。


もしも私が、大輔君に出会ってなかったら、表出言語=理解言語と思っていたままだったでしょう。

大輔君に出会ったからこそ、言語表出の少ない子どもに、豊かなイメージや概念、そして様々な文化との接点を構成することの意義と大切さに気がつくことができたのです。

私にとっては、大学院の先生に匹敵するほどの出会いがここにあったわけで、この出会いを多くの子どもとの実践に生かして行かなければならないと思っています。

そのことが、大輔君が命を輝かせて生きるために、私ができることだと考えているのです。


私はこれまで、多くのご家族の支援者として、様々なケースで出会い、多くの校長先生や担当者と向き合って来ました。

人としてその子を本当に尊ぶ気持ちが、心の根元にあるか?

同じような受け答えであっても、そのことはダイレクトに伝わってきます。

それさえあれば、道は開けるが、それがなければ、器をいくら整えたところで中身は伴いません。


あなたの持ち味を生かして、何としても誰かの役に立つ子に育てたい、

その強い気持ちこそが、教育者としてあるべき最高の愛情だと思っているのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2011-06-10)





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