視覚認知の優位さから イメージや概念の構成につなげる

 2011-06-06
DSC08763_convert_20110606084825.jpg

DSC08765_convert_20110606084859.jpg

DSC08767_convert_20110606084921.jpg



太郎君 (4年生) は、視覚優位の認知処理様式です。

漢字を読むのは苦手でも、書くのはとても得意です。

この日は、光村の国語の教科書の 「漢字の広場」 を、使って楽しく学習することができました。


まず私が、「病院」 という漢字をプリントに印刷しておきます。

太郎君は、それを見て、その漢字を正確に視写することができます。

でも、この時点ではまだ、「病院」 という漢字と、その文字がもつ意味との接点は、やや曖昧なままです。


「太郎君、さてこの地図で、病院はどこかな?」

こう尋ねると、太郎君は秒殺もので 「病院」 という漢字を探し当てます。

この技は、超がつくほど一級品で、まさに特殊能力のレベルです。


太郎君が指さした先には、病院の絵が描かれており、その横でお医者さんが聴診器を当てている映像が添えられています。

太郎君は、笑顔満面です。

こうした活動から、太郎君は少しずつ 「 文字言語 → 聴覚性言語 → 内言語 → 映像 → イメージ → 概念 」 のルートを豊かにしていくのです。 


言語・コミュニケーション能力と、数量感覚の育成を通して、その子の肯定的な自己理解を深める、

それが、私の仕事であると心得ています。


太郎君の場合、数字を見て、まだすくに量的なイメージにつなげることができにくいことがあります。

そうした場合には、画像のような数とドットを印刷したカードをいつも提示するようにしています。

こうしただけで、9つのドットを、画像としてメモリーにキープできるので、あとは念頭で、数操作をすることができるようになるのです。


この数字カードが、ぴっちり太郎君の頭の中でキープできるようになれば、カードでの支援はやがてフェードアウトできると考えています。

ここに来て、かなり手応えを感じてきました。


聴覚的な情報入力が得意な子には、補助的に良質の視覚刺激を、

同時的な処理が得意な子には、内容の整理されたわかりやすい手順を補助刺激として提示すると、効果が上がることを、これまでの実践を通して感じてきました。


やがてたどりつく頂上は、豊かな言語性であったり数量感覚であったりするのですが、子どもによってその歩むルートは、決して同じではありません。

可塑性の高い学童期の子どもです。

得意な方を使いながらも、苦手な方の鍛えも重要です。


子どもの気持ちを大切にしながら、学ぶ楽しさ、内発的な学びの意欲を大切にしたい。

まずできる、そしてわかる

それで子どもが生き生きと学習に取り組めるのなら、教材研究にも自ずから力が入るというものです。


どんなに時間がかかっても、この子を一人前にしてみせる、

いつだったか、お母さんはそう私に伝えてくださいました。


そのために、今、自分がなすべきこと

私は、ずっとずっとそのことを見つめていきたいと願っているのです。



にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ

↑ 大切さを全国に伝えたい! 応援の1クリックを よろしくお願いします。 ↑
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:
http://shinobu1.blog117.fc2.com/tb.php/1029-2e600e4b
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
Author:SHINOBU
新大阪教室

bnr_personal-osaka.jpg

今までにご覧いただいた方
 

百万アクセスまでがんばりたい

カテゴリ
最近の記事
月別アーカイブ