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言葉とコミュニケーションの育ち

 2011-04-25
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毎週日曜日に通ってくれている5歳のダウン症の女の子、

1週間ごとに使っている言葉が、メキメキと増えてきています。

まさに、表出言語の爆発期を迎えようとしています。


私は、これまで、何人もの子どもの言語表出の爆発を見てきました。

ずっとずっと理解言語を増やしていく時期を積み重ねて、やがて表出言語の爆発期を迎えるのです。

決して時間の流れと比例したりなんかしません。

出だしたら一気です。


私のレッスンでは、まず相互に通い合う中身を共有化することから始めます。

例えば、私たちが、外国の人と話す時のことを考えてみます。

そうでなくても、英語がわからないのに、何を話していいか分からないでいたら、まったく会話にはなりません。

ところが、二人が相互にミュージカルのファンであったり、ヤンキースのファンであったり、メトロポリタンミュージアムに行ったことがあったりするのと、そうでないのとでは、全く話は変わってくるはずです。

それが単語の細切れであっても、身振りであっても、共通のフィールドがあるということで、コミュニケーションは成立し、それに合わせて言語自体も、やがて段階的にブラッシュアップされていくはずです。

関係代名詞が分からなくても、過去完了などの時制があいまいであったとしても、伝えたい中身、通う会う中身があってこそ、やがて発展性が期待できるコミュニケートが成立するというものです。


小さなお子さんの場合は、まずその子の好きな遊びの場を共有することが、豊かなコミュニケーションの第一歩となるはずです。


「上から、コロコロ」

「みどり」

「もう1かい」

「はやい~」

「はい、どうぞ」

「どうも」

「むずかしい」


この日、この子の大好きなクルクルローラーの遊びを通して、少し前には考えられなかった程の応答的なやりとりが成立するようになってきました。

この子の発するやや構音の不明瞭な言葉も、共通するフィールドがあれば、キャッチし応答的なやりとりに発展することが次第に増えてきます。

通い合うのは、相互の心なのであって、こんなに楽しい時間は、ありません。


ダウン症のお子さんの場合は、語用論といって、身振り、手振り、場に応じた社会的なコミュニケーションが得意な子が多いのです。

また、仮に表出言語は少なくても、驚くほど、内言語・理解言語が豊かであるの子も多く見てきました。

表出言語は、ミュニケーションの最も大切な方法ではあるけれど、言語表出がなければ、コミュニケートができないということではありません。


何より、その子の今、それぞれの子の特性理解に基づいた、コミュニケーション指導のあり方が大切になってくると思われます。


かれんちゃんのお母さんが、「ダウン症の子どもがいきいきと育つことばとコミュニケーション」 という本を紹介してくれました。

早速、購入してみると、さすがにこれがかなりの優れもの☆

私がこれまで、かれんちゃんと培ってきた体験的なコミュニケートの中身を、きちんと体系づけて整理したり、ポイントを確認したり、今後の方向性を示唆してくれたりします。


コミュニケーションの力を育てるうえでも、私のような立場の者だから出来る分野と、家族でしか分野があるわけです。

連携を考える場合、目的や目指す方向を同じくしながら、内容を機能的に分担できることも大切です。


ご家族の強い願いと信頼が、私を育てる、

そのことが、きっと豊かな言葉の育ちにもつながっていると感じているのです。


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コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2011/04/25 21:46】 | # | [edit]
コメント、ありがとうございました。

語用論と非言語コミュニケートとの定義を明確にお答えすることは、私にとっては難解なことですが、自分自身な中で重なる部分が多いのは事実です。

ご質問の意図や背景をお伝えいただければ、また考えさせていただくこともできるのではないかと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。
【2011/04/25 22:35】 | SHINOBU #- | [edit]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2011/04/26 06:54】 | # | [edit]












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