声にならない言葉
2019-02-28

先日、ある中学生の子が、レッスンが終わった後に、いきなり私に抱きついてきました。
単語レベルの言語表出が、無かったわけではありません。
ですが、私には彼の思いが手に取るように分かり初め、その願いを教材の構成という形で彼に返してみました。
すると不思議なことに、それにつれて言語表出の機会がだんだんと増えてきました。
当然のことながら、その言葉の量以上に、コミュニケートな内容が格段に豊かになってきたのです。
レッスンが終わったあと、達成感で彼の顔が紅潮しているのが見て取れました。
言語は単なる音声の表出ではなくて、通じ合うもの、共有し合う何かがあってこそ初めて意味をなすもの、
共有し合う内容が豊かになれば、言語であれ、非言語であれ、コミュニケート自体が生き生きと動き始めるのです。
言葉であれ、何であれ、支援者と子どもが同じ目標や、同じ方向に向くことこそが、その絆が深まり、通い合うことの中から何か美しいものが生み出されていく。
いつの頃だったか、この子の行動面の課題で心を痛めたことも、もう遠い昔、
抱きしめられた手のぬくもりこそ、百万の言葉をしのぐ、私へのメッセージに他なりません。
ずっと信じて前に進んできて良かった、
また一つ大切なメモリーが、心にしっかりと刻まれた一日となったのです。
指導にリズム感が大切な理由
2019-02-26

子どもが生き生きと学習に取り組む姿、
誰もが願ってやまない美しい光景です。
質、量、内容など、示された学習内容が、子どもの実態や願いに寄り添ったものであることが、大切な要件となります。
そして、子どもがさらに集中できるためには、子どもの注意の持続時間に添ったものであることが重要となってきます。
その子どものの集中のタイミングには、一定のサイクルやリズムがあります。
そのバイオリズムみたいなものに合わせて、その内容や量をうまく構成しタイミングよく提示してやると、やがてその子どもの表情は生き生きと輝いていくのです。
私はその日の教材を構成したら、レッスンの起承転結、必ず指導のイメージトレーニングを行います。
たまにではありますが、そのイメージやタイミングが、寸分狂わずぴったりとはまることがあります。
こういうときに、子どもが楽しくないわけがありません。
子どもの今をきちんとキャッチしていくこと、
その視点の一つは、こんなところにもあるのです。
桜咲く
2019-02-25

ここに来て、これまで数年にわたり応援させていただいた子どもたちの、高校あるいは中学の、合格のお知らせを次々といただくようになりました。
どの子も決して余裕の楽勝といった感じではなく、高い志をもってチャレンジし、自分の夢を叶えた形となりました。
よくぞ最後までくじけずに、家族一体となってその目標に向かって歩み続けることができたものと、私の方が感心させていただきました。
私はただ、そのそばにいて一緒に歩んできたに過ぎませんが、その子の気持ちの強さと、それに伴う努力とがんばりこそが、その子の大きな道を次々と切り開いていくのです。
10年以上前、個人で小さな教室を初めて以来、こうした志が叶わなかった例は1度もなく、毎年のように起こる快挙に、驚いているのは紛れもなく私の方です。
私がすごいのでも何でもなくて、私の所へご相談に来てくださるご家族の信念こそが、山を動かし、道なき道を切り開いて行かれたの思います。
その源に真摯な思いがあればこそ、きっと何か、その子の未来につながる何かが見えてくる。
こうした営みの一つ一つが、私の思いをさらに揺るぎないものに、磨き上げてくれているのです。
2つの新園 春の息吹
2019-02-22

「認定こども園白ゆりの丘」

「認定こども園白ゆりの丘」

「キッズガーデン白ゆり」

「キッズガーデン白ゆり」
平成31年4月1日の開園をめざして、2つの新園 「認定こども園白ゆりの丘」 「キッズガーデン白ゆり」の工事が着々と進んでいます。
入園予定の子どもたちとの面接や打合せも順次進んでおり、新しい春に向けて、はずむような保護者の皆様の期待を一身に受け止めています。
子どもの笑顔の輝く育ての場を、
今、私たちは、その果たすべき責任を、ずっしりと重く受け止めているのです。
ダウン症療育研究会 紀要
2019-02-21

1年前に 「ダウン症療育研究会 岡山大会」 で教育講演をさせていただきました。
その要項が出来、この度送っていただきました。
関心のある方は、ぜひご覧ください。
http://okayama-shirayuri.com/nc_images/pdf/kiyou2019.pdf