全ての子どもの成長との幸せのために
2018-09-28

先日、来春開設予定の新しいこども園創設に向けて、担当いただく業者様による入札をさせていただきました。
7月の西日本豪雨の影響もあり、順調に入札が成立し、来春4月1日に開園が出来るのか?
これまで、状況的に危惧する面も少なからずありました。
入札の進行役をさせていただくのも、これで3回目になりました。
入札一つにしても、これまですべての入札が平穏に行われたというわけではありません。
しかしながら、入札を必要とする大きな事業に、教育者として三度も立ち会うことが出来たわけです。
すべてが、私個人の力で出来たことではありません。
教育の臨床実践を続けて行きたいからこそ、法人の中で与えられた責務を人並みにこなしていくこと、
いつの頃から、それが私の仕事に向き合うスタンスとして、大切なことなんだと考えるようになりました。
臨床実践者としての、私の道のりは未だ三分三厘、
目指す山は、まだまだずっと遠くにあるのです。
人として、社会人として、もっともっと実績を積み上げていく中で、自分の向かう先を決して見失わないよう歩いていきたい、
人生の中に、そういものがあるということを、私は何よりの幸せに感じているのです。
個に寄り添う中から生まれてくること
2018-09-25

先日、0歳のお子様についてのご相談を伺いました。
土・日は大阪にいましたので、振り替え休日である月曜日に来ていただくことになりました。
発達にかかわること、就園に関わることで、いくつかの内容についてお伝えをしました。
ご両親がお忙しくされているので、休日での対応になりました。
何度も何度も、「休日にすみません」 と頭を下げてくださいましたが、私にとってはそれは当たり前のことであるので、かえってそんなふうに言っていただくことが恐縮に感じました。
私はこれまで、様々なレアなケースに寄り添ってきました。
その経験の多さこそが、私にとっても白ゆりにとっても、かけがえのない財産となっていくのです。
「一人の子ども、一つのご家族に寄り添うことは、すべての子どものニーズに寄り添うこと」
ご縁があって、それが白ゆりにつながることがあれば、それはとてもありがたいこと。
結果として別の道を選択されたとしても、ご相談を伺ったことで、きっとそれは何かの形でお子様のためにお役に立つことにつながるに違いない。
我が子を思うご家族の真摯な気持ち、
私を突き動かすエネルギーの源泉は、きっといつもそこにあるのです。
発達の系統性
2018-09-19

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先日の職員研修会で、遠城寺式の発達のスケールをもとに、0歳~5歳までの成長・発達の系統性について学習しました。
これまでに保育園で撮影してきた0歳児~5歳児からの動画を、「移動運動」「手の運動」「基本的生活習慣」「対人関係・発語・言語理解」といった遠城寺式のスケールと対比して、振り返ってみました。
こうした標準化したスケールは、それぞれの子どもの成長の指針を示す意味での役割を有しています。
私はこの10年、個別支援という形で、多くの子どもの育ちに寄り添ってきました。
3歳で初めて出会った子が、もう中学にもなろうかとしています。
100人の子どもがいたとしたら、その成長の曲線は100通り、一人として同じ子はいませんでした。
言語にしても、コミュニケーションにしても、社会性にしても、爆発的にそのことが伸びる時期というのがあります。
標準化したスケールに照らして、育ての内容を焦点化したり、課題を明確にすることは、とても意味のあることです。
しかし、いくつかのケースでは、課題点を突きつけるだけに終わって、明確な育ての見通しも、方略も、手立ても示せず、ご家族を奈落の底に突き落とす結果となることも少なくありません。
子どもの育てに生かす検査、
繰り返しますが、それが生かせないとなるのなら、そんな検査はすべきではないし、そんな結果は捨てるべきだと思います。
検査は重要です。
だからこそ我々教育実践者は、何としてもそれを生かす才覚を身につけ、その特性に対応できる専門性を高めて行かなくてはなりません。
大切なのは、数字や紙切れではなく、その子の存在そのものなのですから。
子どもの育てを支えるもの
2018-09-12


先日、安全衛生推進者講習会に参加しました。
1日缶詰の講習会ですので、日程等の関係で、福山市の講習会に参加することになりました。
内容は、労務・雇用・法令に関することで、事業者として子どもの臨床現場で活躍していただく先生方の、心身の健康や働きやすい職場の環境づくりといったことが中心になっていました。
質の高い子どもの育てについては、私でなければ出来ないこともありますが、私一人では出来ないこともたくさんあります。
その組織のリーダーたるものが、うまくたくさんの職員の持ち味を引き出して、子どもの成長と幸せという同じ目標に向かって力を集約していく流れを作っていくことは、重要です。
私の軸足はいつも臨床実践にあって、管理者としての力量や才覚については、まだまだ未熟な点ばかりだと自覚しています。
子ども育ての臨床に関わり続けたいのであれば、管理者としての責務を一人前に果たすことが条件です。
懐深く、器は大きく、
それでいて子どものような追求心や、探究心を持ち続けていたい、
多くの職員に支えられながら、私らしい管理者としての仕事を模索し、内容を積み上げていきたい
なすべき尊い仕事がそこにあること、
それをもってして、私の幸せは、きっとそこにあると信じているのです。
感謝感謝の日々
2018-09-10

先日、小規模保育園の親子遠足を行いました。
前日の天気予報では、降水確率が40~60%と出ており、半分中止を覚悟していましたが、夜明け前から徐々に予報が変わり、遠足開始の10時には、暑くもなく寒くもなく、薄曇りの絶好の日和となりました。
園長になって1年余り、
新園設立から2年余り、
ようやく園の運営にも、教育・保育のポイントも理解度が徐々に高まってきました。
この日の遠足では、20人足らずの子どもに、10名以上の職員で対応しました。
保護者の皆様も、日々厚い信頼度や期待を寄せてくださり、何としてもその期待に応えたいと、職員の意識も高まってきました。
お友達や先生とのかかわりの中で、計画的・教育的に系統化されたプログラムの中で、人はこうして、人としての基礎的な能力・感性・社会性・感覚などを身につけていく。
その育ちの一つ一つが、私にとっては新鮮で、感動と喜びの毎日でした。
家庭だけでは出来ない専門性の高い子どもの育てを、
ここを選んで良かったと、心から安心し信頼して、大切な子どもを預けられる保育・教育の場を、
自信と誇りをもって、子ども育ての仕事に打ち込める職員、
それぞれの子ども、一人一人の子どもの育ちをしっかりと見つめること、
地域の子ども集団の中にあって、それぞれの子どもの可能性を、最大限に伸ばしていくこと、
これまで私がずっと大切にしてきたそのことを、ご縁があったこの環境の中で、しっかりと具現化していきたい。
天候もさることながら、私のもってる運は普通ではありません、
力自体は本当に微力な私ではありますが、こうした恵まれた場で仕事が出来ることに、感謝感謝の毎日なのです。