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子どもの笑顔がもたらすもの

 2017-01-31
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新大阪の教室に、京都から通ってくれている中学生の男の子がいます。

数学が得意な子ですが、漢字の書字は苦手です。


立つ木に見るで 「親」 だよと、言語化してとらえさせるとよいのですが、視覚的に文字を認知してそれをトレースしたり、映像化してそれを長期記憶の中からひっぱり出すことが出来にくいわけです。

ならばと言うことで、まずは言語にかかわる学習を継続して積み上げながら、視覚的に文字をとらえる力を段階的に育てていくことと、短期記憶であってもよいから、そのルートを徐々に広げていけばよいのではないかと考えました。


その学習をどのくらいの期間積み上げてきたでしょうか?

以前は、この子のための周到な支援を施してきたつもりであっても、なかなかこの子自身が達成感をもつことはありませんでした。


しかしここに来て、その様子に変化が見られ始めました。

以前はミニテストで100点を取る事なんてほとんどあり得なかったことですが、直近のテストでは3回連続で満点という結果を残しました。

元々笑顔の素晴らしい魅力的な好青年ですが、このときばかりは、はちきれないばかりの笑顔を私に見せてくれました。


学びを通して培う自分に対するプラスの気持ち、

学び以外では決して得ることの出来ない大切なこと、

そのための確かな手立てと信念、

そしてそれを継続していくための支え、


この子の笑顔が、私にもたらすもの、

そのことを、これからもずっと、多くの子どもたちのために生かしていきたいと、願わずにはいられないのです。







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子どもの内発性を信じる

 2017-01-30
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先週のレッスンのレッスンのことです。

ある中学生の女の子が、決められた勉強を途中で終えてしまい、担当の先生が心配そうな顔で私の所に相談にきました。


私はその子と小学校の頃からずっと一緒に勉強して来ました。

そしてその子が、誰よりも向上心が強く、学習の手応えそのものが自身の存在を支えていることを理解しているつもりでした。


「そんなふうに言うのは、きっとよっぽどのこと」

「今日は子どもを信じて、早めに帰そう」

私は、担当の先生にそう伝えました。


いつもより学習時間が短くなり、お母さんが心配をされましたが、私はこの子の内発性の高さを知っていますから、お母さんにそのことを伝え、この日のレッスンを早めに終えることにしました。

それが決して手抜きでもなければ、いい加減でもないことは、その信念の深さのともにやがては必ず理解していただけると確信していました。


その子が帰ってから2時間ほどして、お母さんからLINEでで私の所に連絡がありました。

帰りの車の中で急にしんどくなり、家に帰っておう吐したとのことでした。


そんな体調の悪い中、よくぞあそこまで勉強をがんばったものぞと、私は抱きしめてやりたいような気持ちになりました。

やはり、この子の勉強にかける思いは、信じるに値するのだと確信しました。


ここが信じられなくなったら、教育はおしまい、

子どもの勉強にかける内発性の高さは、その子の存在そのものと深くかかわっている。

その信念に、揺るぐ余地などどこにもないのです。









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実践の宝物

 2017-01-25
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私が個別指導の実践を始めてから、10年近くになろうとしています。

土曜日、日曜日、祝日は県外のレッスンにでかけ、その間、1年にレッスンがなかった日は年間せいぜい10日、

仮に一日8レッスンと仮定すると、1年で8×350=2,800レッスン

これまでに20,000以上の個別レッスンを積み重ねてきた計算になります。


下は2歳から上は18歳まで、

中には、就学前から高校生になった今でも、レッスンを継続している子もいます。


毎日毎日その子のために教材を選んできました。

20,000の個別レッスンの一つとして、誰かと同じ教材配列をしたことがありません。

前回の指導記録をもとに、今その子にとって最も旬な教材を選び、市販のものがなければ、自作の教材を開発してきました。


私のスタイルでの個別支援の題材は、もはやすっかりと系統化されていますが、それを資料としてきちんと整理することは出来ていません。

もしも、教材開発だけに打ち込む環境があり、一定の期間さえいただけば、すべてオリジナル教材でそれを体系化することが可能になってきたと考えます。

それができれば、私の元で修行をし、素直で心構えのしっかりした職員なら、大切な子どもの指導を委ねることもできます。


職員には、それぞれの持ち味があります。

子どもの特性や育ちの経過を理解し、教材の選択や指導テクニックをきちんと指導することによって、中には私が直接指導するより豊かな教育効果をあげている職員もいます。


私がいればこそ、その職員も、子どものひとみも輝くのであれば、これからの私がなすべき方向が見えてきます。

すべては子どもの成長とご家族の幸せのために、

何万時間実践を積み重ねて行こうと、その基本スタンスだけは、微塵も変わりようがないのです。








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インクルーシブ教室 白ゆり

 2017-01-23
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今日は、4月から新しく開設する予定の新教室の備品搬入に立ち会いました。

机、いす、ロッカーなど先週注文しておいた商品が次々と運ばれてきました。


白を基調として、白ゆりらしい上品な感じです。

何もなかった部屋が、少しずつではありますが体裁が整ってきました。


ずいぶん考えた新教室の名称ですが、「インクルーシブ教室 白ゆり」 という名前にすることにしました。

インクルーシブという名前に込めた私たちの願い、

その第一幕が、まもなく開こうとしているのです。









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職員を育てる

 2017-01-19
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今から2年前、私の教え子のお母さんが、職員募集の面接に来てくださいました。

「私は、教育にかかわる資格は何も持っていません。ただ、自分の子どもの育てで学んだことを生かして、誰か別のお子様のお役に立ちたい」

「トイレ掃除でも、雑用でも何でもさせていただきます。」

「私を雇っていただくことが出来ませんでしょうか」

そのお母さんは、そんなふうに話してくれました。


このお母さんの採用については慎重に考えるべきとの助言もいただきました。

しかし、最終的には私の責任で、このお母さんの採用を決めました。

後にも先にも、白ゆりで無資格の方を採用したのはこの方だけになります。


保育士資格も、教員免許もありませんでしたが、すばらしい内容の働きぶりでした。

最初は本当に雑用から始まりましたが、事務・教材作成などにかかわる能力だけでなく、教科指導の技術もみるみるうちに向上しました。

自分のお子さんの教材を通して、私の指導内容を誰よりも理解していましたし、その謙虚さとひたむきさがゆえに、通常の何倍もの努力を継続していました。


今日、岡山市の担当課の方が、うちのような事業所で働く職員の資格要件が、この4月から格段に厳しくなるという連絡をいただきました。

無資格のものについては、正規の職員としてはカウントされなくなるというものでした。

つまりこの職員を採用するのなら、もう1名、新たに有資格の職員を採用しなければならないという内容でした。


私は何があっても、一度ご縁があった職員はずっと長く勤めてもらうことに決めていましたし、人件費や予算のことがすぐに頭をよぎりましたが、市役所の方と相談しているうちに、この先生のうちでの実務経験が、児童指導員任用資格の要件を満たすことが明らかになりました。

私は飛び上がらんばかりにうれしくなりました。


うちで働くなら、児童指導員任用資格があれば、保育士や教員と同じ基礎資格を有することになります。

待遇もこれまでの無資格のものではなく、他の職員と同じものになります。

つまりは、うちで働いた2年間で、教員や保育士と同じ資格を、この職員にプレゼントできたことになります。


制度の変更により、事実上この4月から、無資格の方をうちで採用することは不可能となりました。

この職員は、この2年間、私の横で私の実践のほとんどを見てきたわけですから、その技術も理念も決して遜色のない相当なところまで力をつけてきているのです。

何て、私たちって運が強いのでしょう。


さあ、さっそくこれからその実務経験証明書の作成に取りかかります。

希望の春は、もう目の前のところまで来ているのです。





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言語の扉を開く

 2017-01-16
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土曜日の大阪でのレッスンのことです。


4年生の女の子と文章読解の勉強をしていました。

「正月の行事」という説明文に取り組んでいました。

ちょうど逐次読みからまとまり読みが出来るレベルへと成長してきた子ではありましたが、これまでやって来た生活文と比べるとやや難解な言葉が多く、途中ででたらめに読み始めました。


段落ごとに区切ってはいたのですが、きっと彼女が視覚的に一度にとらえられる量をこえたため、辛抱しきれずでたらめに読み始めたわけです。

ならばということで、地の文も問題文まも、文節ごとに鉛筆で区切って読ませてみました。

するとたちまち正確に音声化することができ始め、それを私がリフレインすることで、文脈を見失わずイメージ化内言化しながら音読が出来るようになってきました。


文脈の中でキーワードをとらえさせるときも、対応可能な範囲を指定してやると、理解言語と対応することができます。

そのキーワードを書字化させたり、話し言葉と対応させたりする学習を構成すると、それまで文字言語-読字-理解言語-書字などのプロセスが統合化され、生き生きとそれをイメージ化することにつながっていくのです。


私は学習の途中で、その表情から、その子の言語の学習が次々とつながっていく様が見てとれました。

学習がかみ合っていく姿を、目の当たりに見ることができました。


勉強が終わったあと、その子は、まるで感極まったような表情で、私の元に歩み寄り握手を求めてきました。

こんなすてきな握手は、私の人生にとっても、初めての出来事なのかも知れません。


その様子を見ていてたお母さんが、こんなことを私に教えてくれました。

「うちの子に、お休みの時にどこに行きたいのか聞いたことがあるのです。」

「USJ? 公園? どこがいい?って聞いたら、SHINOBU先生のとこって答えたのです。」

「ここに来る日の朝は、本当に生き生きとした表情になります。」


あの日3歳だったこの子も、むう4年生、

春には高学年の仲間入りです。


基本運筆や数字シールから始めたこの子の教科学習も、ついにここまで来ました。

学習の基本が出来、言語の扉が開いたわけです。

ここからどんなに豊かな学びの世界が広がっていくことでしょう。


この子をここまで育てたのは、私ではなくて、間違いなくこのご両親です。

私はその信託の一部に応える事が出来ただけに過ぎません。


そう言えば、今から数年前、友里ちゃんの言語の扉を開けたのもちょうどこのくらいの年齢の時でした。

あの伝説の夏休みサマースペシャル学習で得た経験が、こうしてこの子の学習の中でもしっかりと花を咲かせました。

だからこそ私は、こうした臨床実践から、決して軸足を外すことが出来ないのです。










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個別支援の研修

 2017-01-12
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この日のレッスンは、子ども2人に対して私も含めると先生が5人の体制でスタートしました。

子ども1人に先生1人ではなく、子ども人1人に先生2.5人のマンツーマンだったわけです。


昨年末に、新年度のマンツーマンレッスンのご希望をお伺いしました。

伊福町に新しい教室を増やしての対応でしたが、それでも皆さんのご希望をすべて受け入れることが出来ません。

お正月の三日間考えに考えた挙げ句、新年度からは、本館でのマンツーマンレッスンは、私も含めると4人の体制で行うことにしました。


レッスンの内容の評価は、言葉でもアンケートでもなく、次年度のご予約・お申し込みをいただけるかどうかにかかっている。

日々私は、担当の職員には、何度も何度もそう伝えてきました。


そのための日々のレッスンで、どのような内容を提供し、どのような支援が重要となっていくか、

この日は、そんな研修の1日、

最初のレッスンでは、私の個別レッスンを、他の4人の先生が固唾をのんで見守るというような内容になりました。


私は、これまで何千何万という実践を積み重ねてきた者として、ここに集う先生方の力をさらに磨き上げていかなければなりません。

そのことが、これからの私のもう一つの大切な仕事となっていくに違いありません。


私のもっている技術や理念は、すべてこうした先生方に伝授していきたい、

本やマニュアルでは絶対に習得出来ないこと、


その個別支援の奥義を、多くの先生方に伝授していきたい。

私の夢は、果てしなく広がっていくのです。








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育ての分岐点

 2017-01-11
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成人の日をはさむ三連休は、岡山で2日、京都で1日、3日で30近いレッスンをさせていただくことができました。

ここ7~8年の三連休、おそらくはそのすべての時間をレッスンに費やしてきたはずです。

京都も、もう6年も7年も通い続けているはずですが、教室以外の観光名所などに立ち寄ったという記憶は全くなく、その桜も紅葉も、教室に通う道すがらの風景でしかありません。


その往復は新幹線ですから、三連休ともなると、乗客の多くは観光の方になります。

それをうらやましいと思ったことはありません。


三連休であろうが何であろうが、何か一つのことに、生きがいや使命感をもって取り組むことができるものがあるということが、自分にとっては誇らしくも幸せに感じているのです。

もしもこの部分にわずかでも迷いがあるのなら、こんなふうに軸をぶらさず、何年も続けることはできなかったと思っています。


子どもとの出会い、そのご家族との出会いが、私という人間を変えてしまいました。

何のとりえのない凡人の私ですが、それでもわき目もふらず、これだけ実践に打ち込むことができたなら、それは少しは技術も理念も高まっていくというものです。

適性や資質や能力ということもありますが、人が育つか否かの分岐点は、案外こんなところにあると思っています。


続ける事さえできれば、子どもは必ず育ちます。

それを支えるテクニカルな部分は重要ですが、それと同じくらい学ぶこということに対するモチベーションを高めていく支援は重要です。


ここに来て、もう何年も通ってくれている6年生の男の子の読解力が、目に見えて向上してきました。

レッスンをお受けするとき、お母さんに 「最低でも3年はがまんして」 とお願いしたのを覚えていますが、確信はあったにせよ、それが詐欺師にならなくて本当によかったと思います。


中学からは、さらにレッスンの回数を増やしてくださると聞き、とてもうれしく思いました。

根が張り、目に見えて枝葉がついてきましたからね、

ここからの育ては、楽しいばかりです。


真の教育者とは、収穫時にそこにいる者ではなく、未開の耕地を耕す者である。

去りゆく者と、なくてはならない者、

その分岐点がどこにあるか、

答えはきっと、いつもその根元にあるはずです。







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つながることで生まれる力

 2017-01-05
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昨年末、私に血のつながっている叔父がいることがわかりました。

これまで私は、血のつながった親戚はいないものと思っていましたから、大変驚きました。


そのおじさんには3人の子どもがいます。

そのうちの一人が体育教師をされていたそうですが、障がいのある子の役に立ちたいと決意し、教職を辞して理学療法士に転身されたと聞きました。

私が小学校の教師をしていたと伝えると、これまた大変驚かれ、血は争えないわねと苦笑いをされていました。


よくよく考えてみると、その方は私のいとこにあたるわけです。

小学校の時から私には、血のつながった親も兄弟も何もいませんでしたから、友達から 「お正月にいとこ遊んだ」 などと聞いたときには、いつもうらやましくも切ない思いでいっぱいになっていました。


血のつながった親や兄弟がいないという感情は、そうでない人にはとても理解できにくい内容です。

私の生きて来た何十年間は、「自分は必要とされて生まれた子ではない」 「すなわち自分はこの世に生きている意味がない」 という自己否定の嵐の中にいたわけです。


以前わたしは 「忍」 という名前が大嫌いでした。

女の子と何度も間違えられて、「なあんだ」 と言われたことは一度や二度ではありません。

何で 「健一」 とか 「隆」 とか、男らしい名前にしてくれなかったかと、そのことをとても恨めしく思っていました。


いつの頃だったかは忘れましたが、ある日私は、「親は私に何も残してくれなかった」 「でもこの忍という名前にだけは、両親が私に託した思いがあるんだ」 と気が付き、これ以上でないくらいの涙をこぼした日がありました。


私にとっては、この日こそがアイデンティティーの確立した日であり、自分の足で自分の人生を歩み始めた日でもありました。

今ではこども園でも、発達支援センターでも、今私のことを所長とか石原先生と呼ぶ人はほとんどいません。

子どもも職員も保護者の皆様も、みんな私のことをSHINOBU先生と呼んでくれているのです。


正月があけ、平成29年の仕事がスタートしました。

私は、私の心に大きな異変が生じているのを実感しています。


この歳ですから、体のどこかが痛かったり辛かったりするのは日常ですが、とにかく毎日よく眠れてすっきり起きることができる。

以前出ていた原因不明の発疹はウソのようになくなり、自分でいうのも変ですが、仕事の集中度や気合が格段に高くなった一方で、心に余裕が出来、職員への指示や対応もシャープかつふところの深いものに変わってきました。

子どもとのレッスンも本当に楽しく、笑い声の絶えない、より活気のあるものになってきました。


まだ顔もみたこともありませんが、思いもかけす知ったいとこの存在、

私は一人ではない、

つながることで生まれる力


やる気も、独立心も、決断力も、責任感も、突破力も、その源泉は人とのつながりから生まれる自己肯定感の中にある、

私は支援者として、子どもとの心のつながりを通して、こうした自己肯定の旅路を共にずっとずっと子どもとやご家族と歩んで行きたい。


その大切な一歩を、今日もしっかりと積み上げていきたいのです。









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始動

 2017-01-02
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昨年末、母の終の棲家で何か形見になるものはないかとずいぶん探しました。

膨大な蔵書や資料がありましたから、持ち帰るものがあれば持ち帰ろうかとも考えました。

しかしその途中で、なぜだかもうそういうことはやめようという気持ちになりました。


結果、マウスを一つだけいただいて帰ることにしました。

早速、パソコンに取り付けましたが、快調に作動しています。


私にとって、ブログに書かれている活動の歩みは、自分らしさそのものです。

いつ頃からか、月間記事10本以上と決め、8年以上継続しています。


1年とか2年とか、毎日記事をアップされていた方は何人も知っていますが、その頃からずっとスタンスを変えずに続けているのは、おそらく私くらいだと思います。

それこそが、私の信念ですし、思いの深さを示すものだと考えています。


遺言書の開封に立ち会う日、家内と一緒に福山の家庭裁判所に伺いました。

その道中、このタイミングでの母の死が、私の人生の最も大きな分岐点にるるのではないかと感じていました。


ここまでの人生は練習で、ここからの人生が本番、

正直、私はそのようなことを考えていました。


大晦日と正月は、毎年恒例ですが、個人でやってる新大阪教室の会計処理に追われました。

以前は3日くらいかかっていたのですが、こうした経理にかかわる知識や技能も身につき、丸一日あれば何とかなるようになりました。


29歳で結婚し、娘を3人授かり、色々ありながらもその娘も保育にかかわる仕事をさせていただけるようになりました。

私の人生の中で、家族旅行に行ったり、普通の人と同じような家庭生活を送る時間があったことを、本当にありがたく思っています。


物事を為す人の決心は、きっと重く深いものであるに違いありません。

目先の一歩をおろそかにしては、いつまでたっても物事は前に進んできませんが、何か目の前のことに一喜一憂しているだけでは大局を見失ってしまします。


その大局から目を離さないこと、

しっかりした土台の上に、一分一秒の努力を逃さず積み上げていくこと、


残された人生の時間を、余生としてゆっくり生きる道もあるでしょう、

しかし、私はその道を選ばない。


その人生が限られた時間中にあるのだとしたら、せめて人生の後半は、悔いなく生きるものでありたい、

そこに織りなす出来事が何だとしても、体の向きはいつも同じ方向を向いていたい、

残された時間のすべては、出会った子どもたちの成長と幸せに力を尽くすものでありたい。


神様は私に、他の人にはない生きがいを与えてくださいました、

ならば私の幸せは、きっと他の人と同じ色ではないはずです。


母の形見に、この小さなマウスを選んで、本当によかった。

静かであるがゆえに、深く重い決心、

私の本当の人生は、ここから静かに発進していくのです。








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