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ダウン症の子どもと共に歩む ②

 2015-08-31
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※ 講演会PDFはこちら






昨日は、JDS(日本ダウン症協会岡山支部)の学習会講師として、講演会を開催させていただきました。

今春、岡山白ゆり発達支援センターの本館が落成し、これまでの実践を通して学んできた内容の中で、何か一つでも恩返しの意味で皆様にお伝えすることができたら、そんな気持ちを込めてこれまで準備を進めてきました。


定員一杯のご参加をいただき、長年にわたってずっと私のレッスンを受けてくれたお子さんのご家族も、たくさん参加してくださいました。

自らの施設にお招きしての初の講演会、

皆さん、普段の私の実践に直接かかわっておられる方ばかりでしたから、いい加減なことは言えないと、これまでにないプレッシャーも感じていました。


もちろん、力不足の私の話ですから、きっと物足りない内容も多々あったのではないかと思いますが、今の私でできることは出し切った感があり、講演終了時には、皆様の輪の中で、とてもありがたく幸せな気持ちに包まれました。


会の終了後、JDS会長さんから、今のような内容のメールをいただきました。



SHINOBU先生


やっと念願のJDS岡山支部全体向けの学習会が開催できました。

とてもすばらしい内容で、これまでの先生のご経験が集約された、すばらしいものでした。

なんでもっと早く開催できなかったんだろう…。

SHINOBU先生の存在は本当に貴重で、多くの子どもたちとその家族に生きる力を与えていただいています。

わたしもSHINOBU先生と同じような感覚があって、「子どもたちに必要とされている自分を自覚することで、生きる意味を与えてもらっている」と思っています。

まさに、SHINOBU先生との出会いは「運命」としか言いようがありません。

SHINOBU先生のお人柄と勉強熱心さ、本当に感動しています。

今日、開催できて本当に良かったです。

ご協力してくださった職員のみなさまにも心から感謝申し上げます。

貴重なお休みの時間に、JDS岡山支部のために時間を割いてくださり、本当にありがとうございました。


どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。





私にとっての今年の夏は、この講演会がとても大きな節目になると考えていました。

お盆休みを返上し、ある意味わき目もふらずこの日を迎えることがきました。


自分のできることに、日々精一杯取り組むことのできる幸せ、


余韻にひたるのは、半日もあれば十分、

さあ、目指すは次の大きなステージ、


この日のビールの味は、最高でした。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-09-01)




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新パンフレット完成

内言語を書字化するプロセス

 2015-08-27
「りんご」

頭の中に思い浮かべた言葉を、紙に書き記す。


「りんご」 という文字をお手本で示せば、なんなく書くことができるのに、それを見なければ文字を書き記すことが出来にくい子、

私の教室に通ってくれている子の中にも、何人かそんな子がいます。


私は、このブログの記事を書くとき、どんな内容を伝えようかと決まりさえすれば、あふれるようにそれを言語に置き換えていくことができるようになりました。

丸7年、1,000本以上の記事を書き続けると、そういうことも日常的になりますが、そうでない子どもにとっては、「りんご」 という内言を文字に変換する作業は、そんなにたやすいものではないのです。


内言化できるが、それを書字化することが苦手、

そんなふうにつまづきそのものを明確に焦点化することができたなら、私の支援は自ずから道筋が見えてきます。

見て書けるなら、そのモデルのなる文字を提示しながら、段階的に支援除去を行い、言語にかかわる学習をどんどん豊かに構成していく、

それが、私のやり方です。


今大阪と岡山にいる中学年の男の子が、本当によく似た課題にチャレンジしています。

岡山の子でうまくいったアプローチを大阪の子で試してみると、面白いようにヒットします。

こうやって私の支援の引き出しが増え、力量が向上していくんだなと、改めて実践によってのみ支援者の力量が向上していくことを実感させられます。


どこかにつまづきのある子は、代償機能が働いて、どこかの能力がきっと伸びているはずです、

書けないがゆえに、内言がより豊かになることもあるはずです。


言語ルートは、大変複雑ですから、そのプロセスのどこかにエラーがあれば、なかなかアウトプットまでたどりつけません。

ですが、アウトプットまで結びつかなければ、学習の意味が0%になるということではないはずです。

ならばそこには適切な支援を入れて、その子の言語感覚を少しでも豊かに広げていく方向感こそが、子どもの学びのモチベーションを高めていくことにつながっていくと、私は考えています。



↓ 先日、あるお母さんから以下のような内容のメールをいただきました。



SHINOBU先生

昨日はありがとうございました。

帰りの車の中で、SHINOBU先生の話は、とてもわかりやすいのだと言い出して、どういうところが?と聞くと、それはよくわからないのだそうです。

担任の先生も、ゆっくり、はっきり話してくれるそうですが、わかりにくいのだそうで、何が違うのかなあ?と悩んでいました。言葉にはなりませんが、私には違いが分かる気がしました。

夏休み、回数を増やしたいなと思っていたのですが、7月の様子を見せていただいて、これはやっぱり月1回がいいなと思いました。

娘にとっても、先生と創り出す真剣勝負の時間です。月に1回しかないからこそ、きっと力が発揮できるのかなと思いました。回数が増えればいいと言うのは、私の甘い考えでした。

それで日程まで調べて電話もかけるつもりだったのを我慢して昨日を迎えたのですが、やっぱり正解でした。

終わってからも、ずっと興奮が冷めやらない表情が、どれだけ素晴らしい時間だったかを語っていました。

長い間かけて育てていただいたものが、今花開いてきたようです。焦らず大事に育てていきたいと思います。





このお母さんから、この子の言語の育てを託されてもう何年になるのでしょう、

小さいけれども、大切なことが、ここに来てしっかりと芽吹いてきました。

この子の学びを通して培った大切なことが、きっとまだ見ぬ小さな子の言語の育てに、きっと大きな影響をもたらせていくに違いありません。


子どもとつくる豊かな学び

私のめざす個別支援の一つの形が、きっとそこにあるのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-08-28



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リーダーの権限

 2015-08-24
私はいつも、「指導訓練室」 という部屋にこもって仕事をしています。

職員室は別にあり、私が指導訓練室で教材作りなどをしていると、時々笑い声が聞こえてきます。


「SHINOBU先生は、神です」

いつだったか冗談まじりに、職員の一人がそんなことを言っていました。


うちの職員の多くは、この事業を立ち上げる前に、わたしが口説きに口説いて来てもらった方々です。

当時、それほど立派な肩書をもっている人ばかりではありませんでしたが、私が託す仕事をまちがいなくやり遂げる才覚がある、

そう思って声をかけました。

それぞれ保育士や教員の基礎資格はもっていましたから、発達にかかわる専門的な資格を取得してもらうために、毎年計画的に研修に行ってもらうようにしました。


この相互の厚い信頼感と忠誠心がればこそ、今の白ゆりの発達支援は成立しているのです。



先日、新しいパンフレットの原稿が校了しましたが、発達支援センターの運営や支援の方針を、内外に明確に示していくのが、所長としての私の仕事です。

助言や意見は可能な限り受け入れますが、すべての最終判断は私が行い、すべての責任も私が負います。

チームの監督は、一人でいいのです。


トップとしてのギリギリの最終判断に、モデルとなる答えなどどこにもありません。

結果がでなければ、その判断を下したものが責任をとる、

それがチームとしてのあるべき形だと考えています。



私は教員時代、上司からたいへん可愛がられました。


27歳で、1学年3学級の学校で、6年生の学年主任になりました。

30代になり、通常学級に重度のお子さんが入学してくるというので、そのクラスの担任をさせていただくことができました。

特別支援の内地留学にいかせていただいたり、派遣学級の担任をさせていただいたり、嘱託の指導主事も経験させていただきました。

教務主任をしながら、特別支援学級の担任をさせていただき、42歳で教頭試験も受けさせていただきました。


しかし、校長になったからといって、直接教員採用ができるわけでもないし、予算を自由に使えるわけでもありません。

「私は、あなたに給料をもらっているわけではない」

そんな同僚に囲まれた私が、さまざなな価値観や経歴をもつ教員をまとめあげることは到底不可能、


私は、学校教育の管理者には向いていない、

教頭試験を受けた翌年、私は大きな挫折感と共に、あんなに夢であった教員を、自ら退職する決断をするに至りました。


実践こそが、私の進むべき道、

そう固く心に誓った私が、小さな個別支援の教室を始め、気が付けばいつしか、月間利用者が600人を超える事業の、管理者に押し上げられていました。


半人前のリーダーであるにもかかわらず、今の私には、予算権も、人事権も、すべての権限と責任が課せられています。

人も金も環境も、思うがままに委ねられているのです。

これで、本気にならねば男とは言えません。


一日も早く、私がいなくても、みんなの力で前に進んでいける体制づくり・組織づくりを、

それが私の役目、

後進のリーダーを育て、私はまた一人の実践者に戻って、生涯この道を突き進んでいきたい。


だからこそ今、私がしなければならないことが、目の前にたくさんあるのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-08-25





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分けないという専門性

 2015-08-21
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最近、うちのグループレッスンには、ようやく歩けるようになったばかりの小さな子も増えてきました。

最初は泣いてばかりいた子ようなが、ひと月にも満たないうちに、笑顔で集団の流れに乗れていくようになります。

「児童発達支援」 の制度の枠組みの中で、3歳に満たない子をお預かりするのは、運営面ではかなり苦しいものもありましたが。職員の高い意識と使命感が、そのことを可能にしてくれました。


年齢別・能力別・それぞれの特性に応じたクラス編成をするのは、とても大切なことだと思っています。

でも、分けただけ、区別しただけで、それで行き届いた教育が、オートマチックでできるのではないのです。


逆に、あえて分けない事で培われていく内容もあるのです。

もちろん、そういった集団に投げ入れただけで育つというものではなく、多様性のある集団の中で豊かな教育活動を行うための高い専門性と深い愛情、そして使命感が不可欠になっていくのです。


白ゆりは、学校や保育所・幼稚園にはない専門的な子どもの育てができるところ、

その保護者の信託と願いに少しでも応えていくことができるよう、私たちは前に前にと進んでいくのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-08-23)




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リーダーとしてのカリスマ性

 2015-08-17
8月30日には、講演会を控えています。

補助金をいただき、本館が建設されるという奇跡的な出来事は、1にも2にも利用者の皆様のご期待があればこその話、

今回の講演会は、その皆様のご期待を受け、その感謝の気持ちを込めてさせていただくと心に決め、自分がこれまで実践を通して学んできたことを、全力で皆様にお伝えしようと考えています。


お盆休みも朝6時半に起き、そのままパワーポイントに一日中向き合うという日もありました。


自分のすべてをかけて取り組むべき何かがそこにある、

そのことに何よりの幸せを感じると同時に、休みの日の1日を、朝から晩までこういうことに費やすことのできる精神性の充実ぶりに、以前の自分はそうではなかったよなと、時々驚いたりもしています。


この私の後ろ姿に、職員は信頼を寄せ、自らの仕事に誇りと使命感をもって働いてくれているのだと感じています。


私の所に通って来てくれている子は、真摯に自分の命と向き合っている子ばかりです。

自らの心に甘さを残したままで、どうして子どもに 「くじけるな」 「胸を張れ」 「笑顔で前に進め」 と、行く先を力強く指し示すことができるでしょう。

重い課題をはねのけて、まっすぐ前を向けと、言うことができるでしょう。


私の後ろには、多くの子どもたちとそのご家族、そして職員の存在がある、

真のリーダーにはその責任と重圧を払いのけるだけの、指導性と信念、そしてカリスマ性必が要、

逃げ出したいなんて、とてもじゃないけど口にすることは出来ない。


実践者として、1レッスンでも多く豊かなレッスンを積み重ねていきたい、

それが私の、残された人生のすべてであり、その気持ちにはもう微塵の迷いもありません。


子どもたちとの出会いが、それまでぼんやりしていた私を、ここまで押し上げてくれた、

そのことに、これからも、わずかであっても応え続けられる自分でありたいと、心から願っているのです。






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応用行動分析を使いこなす才覚

 2015-08-13
先日、就学前のグループレッスンで、どうしてもある子の行動については、そのままにしておけないと感じました。

職員はこれまで、何度行動改善にかかわる対応の仕方については、論理的なことも、実践的なことも、継続的に学んできていますから、具体的なことについて、これほど緊急な対応を私のほうから求めたのは、今回が初のケースになります。


具体的な子どもの行動改善について、

1) その子が「なぜそんな行動をするのか背景や心理的なメカニズムを探ること 

2) その子がその行動を起こすことにより、何を求めたり、何を得たりしているかを明らかにすること 

3) その行動を引き起こすに至る先行要因を洗い出し、分析的に整理すること

4) より望ましい行動の第一ステップを具体的にどんなふうにイメージし、そうした行動を生起させるための先行刺激を具体的に準備すること

5) キーパーソンや担当、人的なシフトを見つめなおすこと

6) 望ましい行動ができたときの強化をしっかり行い、望ましくない行動自体を無意味化させること


「このくらいのことが出来ないようでは、プロの支援者としてのの資格はない」

私は、そのように職員に伝えましたが、うちの職員なら必ず解決できるという確信をもっての指示でした。

そして、その解決のプロセスを共有化することにより、チームとしての力量が一段と確かなものになっていくだろうと期待していました。


翌日のお迎えのとき、私は遠く離れた場所からその子のようすを伺っていました。

笑顔いっぱいにお母さんに抱きかかえられて、駐車場に向かう姿をずっと見つめていました。

前日とは打って変わった、輝く表情がそこにありました。


支援の方略や手順が明確で、目標の価値が高く、職員の意識がしっかりとしていれば、こんなにも早く結果が出てくるものかと、私の方が驚いたものでした。


現実に、子どもの問題行動が、その障がいのせいとすり替えらてしまうことは、悲しいかな多々あることです。

変わらなければならないのは、一体誰なのか?


支援者の力量不足を、子どものせいにされては、家族はたまったものではありません。

子どもにならない子どもの声を、しっかりとキャッチできてこそ、初めてそこから大切なことが見えてくるのです。







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多様性を受け入れる豊饒

 2015-08-11
「白ゆりに来ると、何だか子どもの表情が柔らかくなる」

母さん方から、何度もそのようなお言葉をいただきました。


同じ年齢、同じ特性、同じ認知処理様式の子に共通することを理解して、その子に一番合った育てをすることは、とても大切なことだと考えています。

しかし、分離しただけで、それでもう何だか行き届いた教育が行われているように思うのは、適切ではありません。

分けること自体が大切なのではなく、そこでどんな豊かな教育が行われるかということの方が、はるかに重要なのです。


白ゆりには、まだ独立歩行もおぼつかない小さなお子様から、来年就学を控え、りっぱなお兄ちゃん・お姉ちゃんに成長した子までさまざまです。


もしも、みんなが真っ白な服をきているのに、自分だけ赤い服を着ていたら、いったいどんな気持ちになるでしょう。

逆に、もしも世界の様々な国から、様々な民族衣装をまとった方がそこにいたとしたら、自分は日本人らしくゆかたや着物を着てみたいという気持ちにはならないでしょうか?


他者の独自性を尊重するということは、自分の肯定感やアイデンティティを高めていくのと同じことだと考えています。


別の子が、先生に受け入れられている姿を見て、心通う姿にふれて、その子は自然にそこに自分の姿を投影しながら、心寄せ、信頼の絆を深めていく、

白ゆりの子の表情が柔らかくなるメカニズムは、きっとそのようなことであろうと、私は考えています。


他者に優しい子は、必ず自分の命を大切にする子に育ちます。

自分の命の大切さを感じている子は、必ず他者の存在を受け入れる子に育ちます。


多様性を受け入れる豊饒、

人の真実は、きっとそんなところにあるのだと、私は思っているのです。






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ダウン症の子どもと共にあゆむ①

 2015-08-08
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※ PDFはこちら





8月30日に、岡山白ゆり発達支援センター本館において、JDS(日本ダウン症協会)岡山支部主催による講演会を開いてくださることになりました。

役員のお母さんが、このような立派なチラシを作ってくださいました。


JDSの皆様にはこれまで、かれんちゃんのお母さんをはじめ、何度も講演の依頼をいただいいていましたが、ずっとお断りをさせていただいていました。

SHINOBU先生は、県外ばかりで講演をすると言われたりもしていましたが、あまりにも身近すぎて講演会となると何だか話づらいというのが本音でした。


しかし、この本館設立を期に、これまでずっと私を全面的に支えてくださったJDSの皆さんに、わずかであっても、何らかの形で恩返しをさせていただきたいという気持ちになり、今回のオファーについては即答で承諾させていただきました。


今回の講演会のチラシができると程なくして、岡山の産婦人科医師会の会長様から直接お電話をいただきました。

子どもたちを会の主催するコンサートにお招きくださるということで、来週早々に訪問にさせていただき、直接お話をお伺いできることになりました。


この子たちこそが、私に百万の幸せを運んでくれる天使たちに違いありません。

このことが、子どもたちにとっても、ご家族にとっても、私たちにとっても、何か大切な一歩となれば、こんなにもうれしいことはありません。


微力ですが、これまでに与えてくださったたくさんの子どもたちとのご縁を背負い、そのことに感謝の気持ちを込めながら、渾身の取り組みをもって、その日その時を迎えたい。


寝食を忘れ、こうしたこと真剣に打ち込むことのできる夏、

何か特別な思いがこみ上げてくるのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-08-10)






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豊かに広がる内面の世界

 2015-08-03
まだ本館が完成する前、車いすを利用しているお子さんを、2階の教室まで抱き抱えて連れて来ていただいてた時期がありました。

どう考えても、それはあるべき姿ではない、

夢であった本館建設が、予想をはるかに超えた早い時期に実現したのも、こうした一人一人のお子さんに寄り添う白ゆりの姿勢が、行政からも高く評価されたことが大きかったと考えています。


この子が、新しい建物で、両手を広げて笑顔でいっぱいになったことが、どれだけ私の気持ちを昂揚させたか、はかりしれないものがあります。


私は、日々お母さん方がどのような願いを私に託してくださっているのかを、痛いほど感じています。

これまで実践を通して培ってきたお子様のの育てにかかわるすべてを集約して、わずかであっても、その願いに応えていきたいと心から思っています。

その母の願いは、いつもそのままお子様の願いでもありますから、レッスン自体はどても充実感があります。


言葉の一つ一つを精査していく営みを通して、非言語の人の真実を感じ取らせたい、

月に1回ではありますが、3年・5年と時間をかけ、題材を吟味しながら、そこに迫っていくという壮大なプロジェクトにチャレンジさせていただく機会を託してくださっている、

こうした何とも恵まれた環境の中で、私は、この子との学びを、文字通り楽しませてもらっているのです。



↓ 先日、そのお母さんから、以下のような内容のメールをいたさきました。



SHINOBU先生


先日は、ありがとうございました。

「SHINOBU先生の勉強が、いちばん楽しい。」と、大満足の様子でした。


SHINOBU先生は、とっても明るい。いつもいつも明るい。楽しそう。

いつも笑っている。だから一緒に勉強すると楽しい。というようなことを言っていました。


モニターで先生と娘が並んで勉強する姿は、こんなことを言うと失礼かもしれませんが、先生と生徒ではなくて、仲の良い仲間が面白い本を見つけて、おしゃべりしながら読みあっているみたいです。

ふたりとも本当に楽しそう。うらやましくてしょうがないです。SHINOBU先生が学ぶことを楽しんでおられるから、娘も楽しいと感じるのでしょうね。

ずっと部屋の隅っこで様子を見させていただいてきましたが、別室にいさせていただくようになり、それも良かったなと思います。

私がいないことで、益々先生との学びの時間に没頭できているように思います。


豊かな時間をありがとうございます。

SHINOBU先生との学びの中で、自信をつけ、豊かに広がる内面の世界を表現できる日がそこまで来ているように感じています。今後ともご指導よろしくお願いします。






私にはもはや、これに代わるものは何もいらない、

だからこそ、一つ一つの学びを豊かに積み上げて行くことと、自分の力量をもっともっとた高めていくことから、決して軸足を動かすことはできないのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-08-04)




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