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その子が今すべきこと

 2015-04-30
小学校まで地域の小学校の支援級に通い、中学から支援学校で学ぶ子どもに、これまでたくさんかかわってきました。

支援学校のもつ高い専門性にふれ、新たな魅力や可能性を見つけるよい機会になったという保護者の方のご感想もを、何度もいただきました。


小学校では、地域のみんなの輪の中で育て、中学からは、よりその子の可能性をしっかりとみつめる支援学校で学ぶ道を選択されること、

改めて、就学とは単なる選択ではなく、子どもに寄り添いながら作り上げていくものだと感じました。


どの子も、一人の人間として見れば、誰もかわりはないのです。

そこに基盤がああればこそ、深い特性理解に基いた質の高い個別の教育の場が、より大切になってくるのです。


このブログで、もう1000本以上の記事を書いてきましたが、私が世に伝えたいことはそのことだけです。

子どもの時しか、学ぶ機会はないのです。

この子たちの学ぶ時間は、1秒たりともおろそかにしてはなりません。

私が、こうまで保護者から絶大な信頼を受けるのは、子どもの可能性信じ、学ぶことの大切さを、何よりも尊重しているからに違いありません。


今、あなたは因数分解ができますか?

もし出来ないとすれば、中学校や高校なんか行かなければ良かったと思いますか?

学生時代に学んだことの何割が、今の仕事に直接役立っていますか?

でも、だからといって、高校に行かなければ良かったとか、勉強なんかしないで働いていれば良かったということにはならないでしょう?


豊かな教育を受けた子どもは、必ず自己実現に向かい、世の中から必要とされる存在に育つのです。

アイデンティティも、自己肯定感も、学びを通して確立されていくのです。


その子が今すべきことは何か、

これからもそのことをしっかりと見つめながら、ご家族と共に、しっかりと歩んでいきたいと願っているのです。





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タブレットと教育ソフトの活用

 2015-04-29
Windows8.1 になってから、教育ソフトがタブレット画面でも使えるようになってきました。

これまでマウス操作が出来にくかった子どもたちも、タブレット画面なら、自由に教育ソフトを使って学習を進めることが出来るようになりました。


今の白ゆりの個別指導では、時間によっては、一人の子どもに対して、私ともう一人の職員の2人で対応することも可能となってきました。

そういうこともあって、、今回新たにもう2台、タブレット対応のパソコンを購入し、教育ソフトも10本以上追加しました。


これだけの機材とソフトを購入するとなると、結構な金額になります。

教育ソフトの中には、お子様によって当たりもあればはずれもあるので、個人や家庭で購入するとなると、経済的な負担もリスクもバカになりません。

ならば、私たちのような立場の事業所が、ご家庭に成り代わって、個別指導の場で教育ソフトを上手に整備・活用させていただくべきではないかと考えています。


教育に、リアルがよいかバーチャルがよいかというのは、不毛の議論です。

リアルにはリアルの良さがあり、バーチャルにはバーチャルの良さがあるのです。

その両方を充実させ、子どもの学習をさらに豊かに構成していくことが大切なのだと考えています。


4月から定員を増やした関係で、月間利用者数が500を超える日も、もう目前となってきました。

おそらくはこれで、幼児から中学生くらいまで、教育ソフトの充実度も、どこにも負けない最高ランクになったと自負しています。


利用者が多くなると、それまで通りには出来にくい面もあり、ご不便をおかけすることもあるかも知れませんが、環境面については数年前に比べると、格段の改善がなされました。


もう、そのことを知っている人も少なくなりましたが、私の個別指導はちゃぶ台1つから始まりました。

その時の魂は、今でも何も変わっていません。


ご家族に負担していただいた費用は、すべて子どもたちのために生かす。

だからこそ、私たちが今、果たすべき役割があるのです。





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こみ上げる思い

 2015-04-27
私のレッスンは、お子さんはご家族と分離して受けていただくのが原則です。

ですが1度だけ、制御不能となって、分離していたご両親に、電話で教室に戻ってきていただいたことがあります。


今からもう何年前のことになるのでしょう、

その日の事を、今でも忘れる事ができません。

そんな出来事がありながら、ご両親は毎月大阪から岡山に連れてくださり、新大阪に教室が出来てからも、ずっと欠かさず教室に来てくださっています。


その子も、今年中学1年生になりました。

昨日、大阪でその子のレッスンをさせていただきました。


あたたかい表情、

これまで私がしていた支援も、自分で出来るようになっていることについては、うまく私に伝え、自分一人できるようになってきている、

通い合う相互の信頼感とゆったりと流れる時間、


当時のことを振り返りながら、心の中に熱い思いがこみ上げてくるのを、抑えることは出来ませんでした。


「新しいスタートはいかがでしたか」 とお母さんにお伝えすると、満面の笑みで順調に進んでいることをお伝えくださいました。

私が、この子から得たものには、はかり知れないものがあります。


他者と通い合うことで、人は自己実現に向かって進み始める、

この子が教えてくれた大切なことは、ずっと私の心の中に流れ続けていくに違い有りません、


講演会の後に、すぐその足で私の所にご相談に来てくださったご両親、

君と出会えて、本当によかった、

ていねいにおじぎをしながらも、すっかりとたくましくなった君の後ろ姿には、春の光がまぶしく差し込んでいたのでありました。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-04-28)



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無心になって追い求めるもの

 2015-04-24
新年度になり、職員が増えた関係で、私がレッスンに集中できる時間が格段に増えました。

教材そのものは今でも私がすべて用意しますが、次の子の準備については、事前にスタッフがすべて整えてくれていて、そこにスポッと座ればすぐにレッスンが始められるようになりました。

しかも個別の学習室が複数ありますから、それぞれの子に合った環境を事前に構成することができます。


ずっと前に、こうだったらいいなあと思っていたことが、現実になりました。

まさに、理想としていた環境が、現実のものとなってきたのです。


1日に対応できる子の数も増えました。

電話対応も任せられるようになったので、レッスンそのものに集中することができます。


私に特別な才能なんて、元から何もありません、

他の人になくて私にあるのは、臨床実践の数が桁外れに多いということだけです。

それだけが、私の誇り。


そんなことやっていたら、いつか体を壊しますよ、

そう言われ続けて、もう何年になるでしょう。


先生、何だか若くなりましたね、

数年ぶりにあった友人にそう言われました。

さすがにそれは、ただの社交辞令に違いありませんが、この歳になって、ただひたすら夢中になって追い求め続けられるものがあること自体が、私には何よりうれしいのです。


亡くなった愛川欽也さんも、最後の最後まで仕事への情熱を持ち続けておられたと聞きました。

私も、かくの如く生きてみたい、

自分が誰かのために働ける喜びを、一人でも多くの子どもに感じとってもらえるために、


私は今、とても幸せです。






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君が今、それができない理由

 2015-04-20
文字を見る、

それが何と読む文字であるかを識別する、

一文字一文字を認知し、それを単語や文につなげてスムーズに音声化する、

なるほどそれはそういうことかと、その音声の中身を内言化する、

内言化されたものを、思考のベースに乗せて、判断したり処理する、

それを再び内言化し、言語に置き換える

さらにそれを、話し言葉や文字言語に変換し、アウトプットする、


私は、一連の問題解決のプロセスを、このような形でとらえています。

言語と数では、メカニズムは決して同じではないと思いますが、基本的なプロセスの中で、共通することも多いのではないかと考えています。


じゃあ、できなければどうするのか?

私なら、その部分だけに、過剰にならない程度の支援を入れて、学習をどんどん前に進めていきます。

いつとは断言できませんが、一連の学習経験を積み上げていくうちに、周辺の力や手順がだんだんと整っていきます。

そして、学習レディネスが整ったその時に、肝心要のその部分は、必ずネットワーク化されます。


3年ほど前から私の所に通ってくれている男の子、

物語文や説明文の読解が苦手なタイプのお子さんです。

この春には、もう5年生になりました。


これまでは、問題文を内言化することも苦手でしたし、地の文から視覚的にキーワードを抜き出すことも出来にくいことが多いので、そこには私が絶妙のタイミングで支援を入れていました、

でも先日、

それまで逐次だった読みがかなりスラスラ読みに変わってきたのをみて、範囲は限定しましたが、あえて支援を除去して本人に自力解決させる場面を設定してみました、

最初は、ちょっと嫌な顔になったのが見てとれました、

でも、次の瞬間、明らかにその子の表情に変化が起こりました。

内言化されたものもとに、地の文の該当箇所を視覚的にとらえることができたのです。


ほんの小さな一歩でしたが、ある意味、この日この時のために、私は3年間レッスンを積み重ねてきたのだとも言えます。

ここまで来るのが、本当に大変でした、

膨らみかけたつぼみの世話することは誰にでもできますが、いつ芽が出るかわからない畑を耕し、水をやる続けることこそが、真の教育者の力量だと、いつも私は考えています。


もしも君の出来ない理由がはっきりわかったのだとすれば、それはもう目指す方向がはっきりと見えたのと同じこと、

もしも君が、自分の力で問題解決できるようになったのなら、先生はすぐにでも風のように立ち去りたい、


君が先生の所から旅立っていく日は、もうそんなに遠くはないはず、

その時は、先生のことは忘れたように、決して後ろは振り向かず、力強く前を向いて歩いていってほしい、


すっかりとたくましくなった君が、自らの足で、力強い一歩を踏み出す日、

その日のために、私たち共に歩み続けるのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-04-12)






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世界で一番美しい仕事

 2015-04-17
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昨日は、職員会議の日でした。

白ゆり教室として、たった一人で始めた活動も、今や補助金をいただき、立派な建物が建ち、地域社会からの期待に責任を果たすべき事業へと育ってきました。

もはやここは、SHINOBU先生の教室ではなく、たくさんの子どもたちと、そのご家族のためのもの、

職員が心を一つにして、その重責に応えていかなくてはなりません。


4月になり、子どもの育てにかかわる環境が、日に日に整ってきました。

教材の準備や事務的なことは、すべてスタッフが対応してくれるシステムが完成し、私はレッスンそのものに集中できるようになりました。

私が席に着くと、次の子の教材と記録を、スタッフがもうきちんと並べておいてくれているのです。

こんなぜいたくはありません。


定員の関係で、これまでお受けすることのできなかった何人もの子どもたちと、すてきな出会いをすることができました。

こんなすばらしい環境で、たくさんの子どもたちとレッスンができるようになったこと、


多くの人に支えられて舞台の上に立つキャストは、その努力にかなう立ちふるまいをせねばなりません、

その看板を背負って、舞台に集中させてもらえること、

私にとって、それに勝る喜びは他にありません。


ふと、グループレッスンの様子に目をやると、首にジバニャンのキャラクターをぶらさげた子どもたちが、本当に楽しそうな表情でフルーツバスケットならぬ、妖怪ウオッチバスケットをしていました。

先日から、職員が何やらゴソゴソと作っていたのは、この手づくりのジバニャンでありウィスパーだったわけです。

時間をかけて編み込んだだけのことはあって、首にかけてみると、何とも心地よい感触です。


子どもの目線・動線に立って、最適な環境を構成することで、言語では伝えられない私たちの大切なメッセージをその子に届けることができる。

真心が通い合えば、子どもはきっと望ましい方向に自ら歩みはじめる、

職員会議で毎回私が伝えている内容を、スタッフはこんな形で、子どもたちにプレゼントしてくれました。


「選ばれた者しか、子どもの前に立つことができない」

「私たちは、保護者の信託を得て、選ばれて、大切なお子様をお預かりさせていただいている」

「何としてもこの子たちを、社会の有為な存在に育て上げる」

「それこそが、私にとっては世界で一番美しい仕事」


子どもたちは、私たちにこんなすてきな建物をプレゼントしてくれました。

職員に語りかけてきた言葉数々は、今度はどんな形になって、子どもたちにプレゼントされていくのでしょうか、

私たちの夢を、子どもたちとスタッフが、次々と形にしてくれているのです。






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可能性を信じれること

 2015-04-14
3歳頃から私の教室に通ってくれているさきちゃんも、もう4年生になりました。

小さい頃は、なかなか母子分離ができず、構音も不明瞭な時期がありました。

ポポちゃん人形やお買い物のロールプレイ、アンパンマンのひらがなカードやパズルを使って、コミュニケートや言語・数感覚の基礎を培ってきました。


「4年1組になった~」

そう言って笑顔いっぱいに学習に取り組むさきちゃんは、画数の多い漢字の入った生活文のプリントも、九九やひっ算のプリントも、私の介入なしで、ほとんど自力解決できるようにまでなってきました。


長い文章を自分の力で読み切り、設問の意図をすぐに理解し、地の文から該当の箇所を視覚的に素早くピックアップし、解答(文字=漢字)を正確に書くことができる・・

何ともモチベーションの高い学習態度・・

この子が、ここまで大きく育つとは、

一番驚いているのは、もしかしたら、一番まじかでその姿を目にしている私なのかもしれません。


奇跡は、出来るようになった次の日からは、もはや日常の光景となり、さらに高い頂を目指して歩み始めることができます。

でも、私には、これまで育ってきた数年間の歩みの中で、今、当たり前のように問題を解いていくさきちゃんの姿が、どれほど尊くて値打ちのあるものであるかかが、ぐるぐると頭の中をかけめぐっていくのです。


この春から、私の教室にデビューしてくれたあどけない表情の男の子、

あなたにも、きっとこんな日が来るに違いない。


可能性を信じれること、

日常にある奇跡の積み重ね、

私にいつもその力を与えてくれるものが何であるのかを、子どもたちの育ちがいつもしっかりと示してくれるのです。





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支援者を突き動かすもの

 2015-04-10
施設整備・定員増に伴い、この春から私たちの同僚として働いてくれる職員が何人か増えました。

何がそうさせるのか、子どもの前に立った職員は、程ないうちに必ず表情が変わっていきます。

大げさに言えば、まるで別人のように、生き生きとそれぞれの持ち場で立ち回り始めるのです。


私たちは、数ある事業所の中から選ばれ、信託を受け、自分の命よりも大切なお子様をお預かりさせていただいているのです。

そのすべての責任は私が背負っているのですが、一たび子どもの前に立てば、その者こそがその子にとっての先生であり、私の命を受け継いで、先生としてその子の前に立てるのです。

そのことが、きっと職員の魂を奮い立たせていくのです。


私は管理者として半人前だし、特別そういうことに優れた才覚を持ち合わせているわけではありません、

そんなことは、自分が一番良く知っています。


しかし、個別の療育にかける実践の量だけは、決して誰にも引けを取らない、

私のすべては、子どもたちとのかかわりの中から育てられたものであり、子どもによって一番育てられたのは、私自身であるわけです。


私は、ご縁があってここに来てくれたすべての職員に、その素晴らしさを体中に感じ取らせたい、

そして、真の教育者の一人として、もっともっとその人らしさを発揮して、高いステージで活躍できる人材に育てたい、

管理者としての私ができることは、きっとそういうこと、


失敗があるから、人は育つ

欠点があるからこそ、長所が光る、

そこに真心と志がある限り、人は必ず伸びる。


子どもたちにも、職員にも、私が伝えていきたいことの根元は、きっとそんなところにあるのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-04-12)





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私たちのチャレンジ

 2015-04-07
今年一年生になる男の子のご家族が、レッスンの申し込みに来てくださいました。

以前から白ゆりに通いたいとおっしゃってくださっていましたが、定員の関係でなかなかご案内が出来ず、申し訳なく思っていましたが、本館建築に伴う定員増と、ご家族が岡山に転居されたということとが重なり、やっとご契約をいただける運びとなりました。


「この度、やっとご縁がつながりましたね」

お母さんにお話をお伺いさていただいてると、「実は~」ということで驚くべきお言葉がをいただきました。

大学の研究者でいらっしゃるお父さんは、白ゆりに通わせたいがためにわざわざ岡山に住所を変更され、ご自身はそのまま広島の大学のご勤務を続けられるということ、

少々のことでは驚かなくなった私ですが、さすがに今回は、その期待の大きさに実の引き締まる思いになりました。


「何をして、そうまでして白ゆりにご期待をくださるのですか?」

「子どもの可能性を信じ、学びにしっかりと軸足を置いてくださる点です」


こうした言葉の一つ一つが、私の心に焼き付いて離れません。

何としても、こうしたご期待に添えるよう、力を尽くしていかなければなりません。


その子の良さを見つめ、オーダーメイドの学びを構成し、苦手な部分も決してあきらめず、可能性を信じて生涯にわたってチャレンジを続けていく営み、

私たちを必要としてくださる方がいる限り、わずかであっても前に前にと進んでいきたいと願っているのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-04-08)





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支える人がいればこそ

 2015-04-04
昨年まで、私のマンツーマンのアシストをしてくれていたスタッフが、4月から高校の体育教師として、新しい職場に旅立っていきました。


「SHINOBU先生の姿を見て、断念しかけていた教職の道を、もう一度志すことにしました」


私は、真摯に教育に取り組んでいらっしゃる数多くの先輩方に、多くのご示唆をいただき、影響を受けながらここまでたどり着くことができました。

1年365日、わき目もふらず子どもたちのためにと仕事に打ち込む男の様を見て、何かがこの子の心に芽生えたのだとしたら、いつの間に私もそんそんな存在になっていたのかと、特別な思いがこみ上げてきます。


私の仕事は、やったらやった分だけ、すぐに評価されますから、そういう意味ではとても恵まれた環境にあります。

ここまで来ることができれば、どんな人だって、目を輝かして仕事に取り組むことができます。


しかし、今の私の仕事は、目に見えない部分で、多くのスタッフの献身的な努力によって支えられているのです。

教材の下準備、ごみの処理、トイレ掃除、電話や来客の対応、集金や会計・・

こうした仕事は、私と同じように、日々華やかな評価を受けるわけではありません。

こうしたスタッフの献身的な努力に報いるためにも、私は表舞台に立つ者として、1つ1つのレッスンで最高のパフォーマンスを発揮しなければならないのです。


キャストが映えるのは、裏方のスタッフが優秀であればこそ、

一つの舞台を作り上げるのに、そのキャストと裏方に、貴賤などあろうはずがありません。


さすがに、このところのハードワークがたたってか、それとも老化が著しいのか、右目の痛みと視力低下がなかなか治らない・・

でも、どんなにしんどくても、私が前に前にと進むことができるのには、もう一つの理由があります。


あなたには、社会の中で、あなたにしか出来ない役割がきっとある。

だからこそ私は、他の人にはない自分らしさが発揮できるのです。






この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-04-05)





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