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ずっと長く寄り添うこと

 2015-03-31
本当に何かを理解する、何かができるようになる瞬間には、脳内で一体どんなことが起こっているのでしょう、

茂木健一郎さんは、AHAという言葉で脳内の神経細胞が一瞬でネットワーク化される瞬間を表現されていますが、私はこのブログの中で、「子どどが化ける」 という言葉を何度か使ったような気がしています。


4月から中3になる花子ちゃんは、このところ学習の伸びを著しく感じることができています。

小学校1年生の時からレッスンを始めて、もう7年以上も支援を続けていますが、過去には、ここまでの伸びを感じたことはありませんでした。


まさに今、この子の脳内ネットワークが、きっと豊かに構成されてきたのでしょう。

ずっとずっと土を耕し、種をまき、肥料を施し水を与え続けた営みが、こんなにもすてきな花を咲かせ、実をつけようとしています。


これぞ支援者冥利に尽きるというものです。

この日、この時に、花子ちゃんの成長と共に歩めることを、本当に幸せに感じます。


私には、年間1,000時間の学校教育に代わる力などみじんもありません。

でも私は、こんなふうに7年以上も、同じ子どもとずっと歩んでいくことができるのです。

学習レディネスが整ってきた千載一遇の場面に、支援者としてこの子の前に立っていられるのです。


そのことの大切さを、これからも私は、実践を通して広く世に発信しかなければいけない、

今、その使命感を全身に感じているのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-04-02)



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人が誰かに手を合わせるとき

 2015-03-29
ここ1番の集中力、

反骨心と、逆境に強いこと、

人間的にはずいぶん偏ったパーソナリティの私ですが、どうしても長所を絞り出せと言われれば、この3つをあげると思います。

その反骨心が強い分、めったなことでは人に手を合わせるような生き方をしなかった私でした。


落成式が終わった後で、理事長が私に言った一言、

「SHINOBUさんは、小さい時から苦労に苦労を重ねてここまで来たのだけど、もうそろそろ何かに感謝する気持ちは芽生えませんか?」


自分なんか、生まれて来なかった方が良かったんだと、呪いのように何度も何度も繰り返した若き日、

その果てに志した教育の道、

私がこぼした涙の源がどこにあったかなんて、本当は誰にも分からなかったはず。


自分のためにではなく、誰がために全力で打ち込める仕事に出会え、その最高の環境を与えていただいた幸せ、

今さらすぐには手を合わせることは出来ずとも、それを何かのエネルギーに変えて、私はこれからも前へ前へと突き進んで行きたい、


それが私、

それが私らしさ、

そのことを、私は出会った子どもたちにしっかりと伝えていきたい。

これまでにない、心の中に芽生えた何かあたたかいものをしっかりと感じ取りながら、私はまた、新しい自分に生まれ変わろうとしているのかも知れません。




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環境を整えるということ

 2015-03-27
先日、車いすを利用してい女の子が、私のレッスンを受けに来てくれました。

まだ教室が2階にあった頃、お母さんが抱き抱えて教室まで連れてきてくださっていました。


小学校高学年にもなると、安全の面からも、2階の教室でのレッスンが不可能となり、この子の時だけ保育園の1室を間借りして勉強を続けていました。

本館建設へと、法人が大きく動く理由の一つがここにありました。


完全バリアフリーの建物、

子どもの目線・動線に立って、設計士さん、建築士さんと設計段階から何度も何度も打ち合わせを行ってきました。


スロープの角度がきつくないのだろうか?

車いすが通りやすい幅になっているだろうか?

本当に、この子が喜んでくれるだろうか?

洗面台など、細かい部分まで使いやすいものになっているだろうか?

これまで以上に、目を輝かせて勉強に取り組んでくれるだろうか?

その日、レッスンが始まる何十分も前から、私の気持ちはそわそわしていました。


スロープをするすると流れるように駆け上がり、玄関・ホールへと進むと、この子の表情が一気に輝き始めたのが見てとれました。

弾むような笑顔で、手を広げたこの子の姿を見た時、またまた胸が熱くなるのを抑えきれませんでした。


今週の月曜日から、本館でのマンツーマンレッスンが始まりましたが、これまでお母さんと分離出来にくかった子が、次々に分離に成功するようになってきました。

私の願いがきっと、形となって子どもの心に響き始めたとしか思えません。


できないことを決して子どもの能力のせいにしてはいけない、

環境を整え、適切な支援を行えば、すぐには解決できずとも、きっとそこから目指す方向が見えてくるはず、

その環境には、内容的なものもあれば、そうでないものもあるのです。


出来ないと嘆くのではなく、どうやればできるのかを考え、工夫し、やがてそれが、子ども自らの手でできるようにすること。

それが、私たちの目指す支援のスタイル、

その大切さを、子どもたちがまた、私たちに教えてくれているのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-03-29)




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心にしみる言葉の一つ一つ

 2015-03-20
これまでいろいろな落成式を何度も見てきたけど、こんなにたくさんの花が届けられるのは、本当にめずらしい、

SHINOBUさんは、人に恵まれたわね、

次々と届く花の数々をみながら、家内がそうつぶやきました。


「この建物は君たちのもの」

経過報告の中で、子どもたちにそう伝えようとした瞬間、様々な思いが急に胸にこみ上げてきて、しばらくの間何も言えなくなってしまいました。

こうした場面で涙をこぼしたのは、私の人生の中でも、最初で最後かもしれません。


本館落成式の最後に、保護者の代表の方から、以下のような謝辞を頂戴しました。




保護者を代表致しまして、一言お礼を述べさせていただきます。
本日は、私達の子どものために、このような素晴らしい白ゆり発達支援センター本館を授けてくださり、本当にありがとうございます。

白ゆりへ通う度、この本館がどんどん出来上がっていくのを見て、この日を大変待ち遠しく思っていました。
そして本日拝見させて頂き、SHINOBU先生がいつもおっしゃる「子どもたちが主役」という言葉そのものの建物だと実感しました。
肌に沿う木の温もり、空からのパワーか降り注ぐ吹き抜け、誰もが使いやすいトイレと手洗い、そして一番明るい空間が子どもたちのためのお部屋。危険な階段や段差の無いこの本館で、楽しく過ごす子どもたちの笑顔が目に浮かびます。
また、家族のためのモニター付き控え室にも感激しました。いつも子どもたちと家族に寄り添ってくれる、白ゆりらしさのあふれた建物に、子どもたちも保護者も期待感でいっぱいです。

こんな日が来るとは、6年前の私には全く想像ができませんでした。
 
今から6年前、生まれたばかりの娘にダウン症を告知され、出産の喜びから奈落の底に突き落とされて、絶望の日々を送っていました。
しかし、私を見つめる真っ直ぐな瞳の娘を見て、この子のために親として何をしてやれるのか手探りをしている時、岡山の凄い先生が白ゆり発達支援センターを作るという話を聞きました。このチャンスを絶対逃さまいと、白ゆり発足の平成23年4月、電波時計で時間を確かめながら、朝9時の時報と同時に白ゆりへ申し込みの電話をしました。
当時2歳の娘はまだ歩けなかったので、赤ちゃん体操に通い、自分の足でしっかり歩けるようになりました。歩行獲得の次は就学前の子どもが通うグループレッスンのますかっと組に入り、健常児のさくらんぼ組の子どもたちと共に約3時間の集団保育で、お友達とのかかわりや生活習慣を身につけました。
グループレッスンと並行してSHINOBU先生のマンツーマンレッスンも受け、ほとんど話せなかった娘が今では平仮名や数字の読み書きを少しずつできるようになっています。
来月からは小学生になるので、学童のグループレッスンにも通う予定です。
赤ちゃんから中学生、高校生になるまで、子どもの特性や成長に合わせて、切れ目のない支援を受けられるのも、白ゆりの魅力であると思います。

思い起こせば、白ゆりへ通い始めたばかりの頃は、ほんの数人だったお友達が、今では数えられないほどまでになりました。白ゆりに行けばお友達に会える、と思うと、子どもだけでなく親も大変心強いです。
そして、今日ここに出席させていただいた保護者は皆、白ゆりで繋がっています。それぞれ子どもの特性は違っても、共に白ゆりで学ぶ子どもの保護者であり、決して一人ではありません。
これからも私達はこの白ゆりで保護者の輪をどんどん広げていきたいと思います。

ここで、白ゆりで学ぶ子どもたちに伝えたいことがあります。
みんながお父さんとお母さんのところへ生まれてきてくれたおかげで、私達は白ゆりの先生方に出会えたんだよ。
そして、みんなの「もっとお勉強がしたい。もっと自分の可能性を引き出して欲しい。」という強い願いが叶って、この本館が出来たんだよ。
たくさんの優しさが詰まったこの白ゆりは、みんなが一番輝くステージです。多くの方々への感謝を忘れずに、これからも白ゆりで沢山学んで下さい。私達は、白ゆりで頑張るみんなをこれからもずっと応援するよ。

最後になりましたが、私達の子どものために、これほどまでお力を尽くして下さった皆様方に心より感謝申し上げます。
そして先生方、これからも子どもたちと私達保護者をどうぞよろしくお願い致します。

本日はありがとうございました。





ありがたくて、ありがたくて、決して忘れることのできない大切な言葉の数々、

これからずっと、心に刻んでおこうと思っています。


皆様、本当にありがとうございました。





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落成前夜

 2015-03-19
落成式前日、スタッフの献身的な努力で、何とか準備が整いました。

一足先に、皆様に本館内部の様子を公開させていただきます。




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↑ 降っていた雨も夕方にはやみ、明日は降水確率0%

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↑ 玄関も随分それらしくなりました。

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↑ 皆さん方から、たくさんのお花をいただきました。

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↑ 手づくりで心のこもった掲示物が出来上がりました。

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↑ 当日は50名を超えるお客様がお越しくださいます。

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↑ 指導訓練室 私の城です

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↑ 開放的で明るい自慢の吹き抜け

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↑ 木のぬくもりのある職員室

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↑ 静養室兼保護者控室 フリードリンクです

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↑ 2つある相談室はこんな感じ 個別学習にも利用できます

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↑ 医務室には、ソファーベッドを置きました

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↑ 幼児用トイレ

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↑ 車いすの方も利用できる多目的トイレ

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↑ キッチン&ロッカールーム


明るくてあたたかく、子どもが主役のステージが、いよいよ明日落成です。






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もっともっと胸を張れ

 2015-03-15
大阪でのレッスンを行っている途中に、広島の男の子のお母さんから、高校に合格したというメールをいただきました。

先日の私立に続き、これで見事第一志望の高校の合格通知を手にしたわけです。


小学校の時に、よもやこの子が、ここまで偏差値の高い高校に合格するなんて、いったい誰が想像できたことでしょう。

合格してしまえば当たり前のことですが、当時を知っている私とすれば、それがどんなにすばらしいことであるか、その値打ちを何倍にも感じ取ることができます。


何度この子を厳しく叱り、何度お母さんに厳しく接してきたことでしょう、

それを乗り越え、よくぞここまで成長したものです。

この子とご両親のこれまでのご努力に、心からの拍手を送らずにはいられません。


この子と歩んできた道は、私に、さらなる教育の可能性を信じさせる、大きな原動力になりました。

君にできたことが、他の子に出来ないわけはない、

私は、君に続く子を、もっともっと育てていかなくてはなりません。


それは、偏差値の高い高校に入学したということではなくて、自らの可能性を信じ、誇りをもって自分らしく精一杯学んでいくということ、

自らの目標に向かって、懸命に取り組んでいくということ、

君は先生に、そのことの大切さを、身をもって実証してくれたのです。


広島から岡山に来てくれる時、先生の好きなおみやげを何度も持ってきてくれたよね、

あんなに厳しく指導したこともあったのに。


君が、どれだけの困難を乗り越えて今があるのかを、先生は誰よりも知っている。

私は、君の先生でいられたことを、本当に誇りに思います。


もっと、もっと胸を張れ、

合格、本当におめでとう。





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私の仕事

 2015-03-14
先週のことです。

昼までにどうしても仕上げないといけない書類に取り組んでいると、予期せぬ来客がお二人同時にお越しくださいました。

と、スマホに1本、固定電話に1本、業者さんから同時に電話がかかってきました。


最近の私の日常は、ほぼ毎日こんな状態です。

朝起きると同時に、10分でも余裕のある時間が生まれたら、その時間を使って、何か一つでも事務仕事を前に進めます。


落成式まであと1週間、

新しい体制や環境に慣れ、組織が機能し始めるまでには、あと何か月かはかかるかも知れません。

補助金をいただいた関係で、その実績報告書も、莫大な量であると聞いています。


もしも、管理だけの仕事に集中したら、きっとその部分については、今よりもきっと行き届いた内容になるに違いありません。

でも、私が、そんな当たり前の管理者であったなら、多くの応募事業の中から、ごぼう抜きで白ゆりが選んでいただけるようなことは、決してなかっただろうと、私は思っています。


正直、思うように体がついていかない場面も何度かありました。

でも、不思議なもので、レッスンが始まると、体細胞がよみがえっていくのをダイレクトに感じるのです。

子どもたちは、こんなパワーをもっている。

私のすべての源泉が、ここにあるのは間違いありません。


今日は大阪、

新幹線から見える景色は、どんより雨模様ですが、昨晩のあのヘロヘロ状態がどこへ行ったのか、私の集中度は朝からMAXです。


実践者をやめるくらいなら、管理者はいつでも後進に譲ります。

私が、私らしくいられる大切な時間、

その大切なレッスンを、今日も1つずつ、ていねいに積み上げていきたいと心から願っているのです。






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大きく伸びる時期は 必ずやってくる

 2015-03-12
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小学校1年生の時から、私の教室に通ってくれている花子ちゃん、

現在はもう、中学2年生になりました。


毎週火曜日に私のところに来ているのですが、このところ驚くべき成長ぶりです。

小学校高学年まで、あれほど苦しんでいた書字が、著しい改善を見られました。

あれほど強い抵抗感を示していた四則計算も、ここにきて基本的な技能がほぼ身についてきました。

4/3πr×3 などといった球の体積の計算も、できるようになってきました。

もう6年以上も毎週教えていますが、この頃は、先週の花子ちゃんと、今週の花子ちゃんでは、まったく別人のような成長ぶりなのです。


大きく伸びる時期は、子どもによって違えども、必ずその日はやってくる、

ある意味、私はずっと種をまきながら、この日この時が来る時を、ずっと信じて待っていたわけです。


この瞬間まで、この子のそばにいさせていただいたことを、私は何よりの幸せに感じます。

正直、ここまでの成長を見せるとは、私も思っていませんでした。

やっぱり、主体者である学校教育だけでなく、複数年にわたって、その子の学びを応援し続ける支援者の存在は大切です。


あきらめるくらいなら、死んだほうがまし、

あの日おっしゃたお母さんの信念と覚悟が、今こうして花をふくらませているのです。

すべての源は、ここにある。


3月20日は、本館の落成式

その日、その場所に、花子ちゃんもお母さんも来てくださることになっています。

何という幸せ、


私の個別指導は、この子の学びに寄り添うことからスタートしたのです。

希望の春は、もう目の前に来ています。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-03-13)




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私の役割

 2015-03-07
先日、あるお母さんから、どうしてわが子がSHINOBU先生の教室に来ると、魔法がかかったように一生懸命勉強するのか、不思議で仕方がないという感想をいただきました。

もう5年以上も前から定期的にレッスンをさせていただいているお子様だったということもあり、そのお言葉に驚くと同時に、やってきてよかったと、とてもうれしい気持ちになりました。


私が、支援で最も大切にしていることの一つは、支援除去という発想です。

もし、子どもに出来にくい学習内容があったとしたら、何があれば子ども自身でそのことができるようになるのか、そのための最高の環境を整えてやあろうと考えて、いつも教材作りに取り組んでいます。


もちろん、いくら私の技術が見事であったとしても、子ども自身に力がついていないのであれば、何にもなりません。

支援は除去できてこそ、初めてその意味をなすのです。


しかし、環境を整えてさえやれば出来ると思うのと、どんなにやっても出来ないのと思うのでは、雲泥の差が生じます。


どんな魔法であろうとも、環境さえ整えばこの子はできると信じれば、出来ない事と目標との間に、何らかの方略が見えてきます。

それが私の役割、

それが私の仕事、

リピーターとなって、何年も何年も通い続けてくださるご家族は、きっと同じような気持ちになってくださっているのだと思うし、これまで何人もの学校の先生が、レッスンをご覧になって、その道筋を見出し、晴れやかな顔でお帰りになったのも、きっと同じようなメカニズムではなかったかと思っています。


決して万能でもないし、ここだけですべてが育つなどと、大それたことは思ってもいません。


でも、行き届いた支援さえあれば、この子はここまでは出来る、

その笑顔が見たいがゆえに、日々の実践に、あくなき追求意欲を持ち続けることができるのです。


これが生きがい、

幸せをプレゼントしてくれるのは、いつも大切な子どもたちなのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-03-09)




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子どもが そのことに気がつく時

 2015-03-05
私は小さい頃、家庭に恵まれませんでした。

自分は、親から捨てられた子だという思いが、大人になってもずっと呪いのように心の中でぐるぐると回っていました。


教育の仕事に真剣に取り組めるようになってから、だんだんとその思いに変化が見られだしました。

いつだったか、ある日、私がいかに愛されていたかを思い知らされる出来事がありました。

その日こそが、私のアイデンティティが不動のものになった日であり、SHINOBUという名前が大好きになった日なのです。


そこに至るまでに、私は何十年という日々をさまよい続けてきたわけです。

逆に言えば、もう私のアイデンティティーは揺るぎようがありません。


私は、自分がかかわった子どもたちすべてに、

あなたの命が、どれほど家族から大切にされてきたか、

どれほど家族から愛されてきたかを、ずっとずっと伝え続けていきたい。


そのことを、心の芯から感じ取り、

自分も家族のために、他者のために何か恩返しをしていかなければならない。


いつの日か、あなたがそう思える日が来ることを目指して、これからもずっと一緒に歩いて行きたい。

それが、大人になるということ、

それが、自立するということ、

私たちが向かう先は、きっとそういう場所であるに違いないのですから。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-26)





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