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子どもたちのためだからこそ

 2015-02-27
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今日、本館建設の完了検査の日を迎えることができました。

連日、たくさんの方々と細かい面にわたる打ち合わせを行い、一つの施設を建設することがこんなにも大変であることを、初めて知ることになったのでした。


誰にもわかってもらえない苦労にも、多々直面する日々でした。

もしもこれが、自分自身の利益にかかわることであったなら、もうとっくに投げ出していたことでしょう。

そこに子どもたちの笑顔と、ご家族の願いがあればこそ、何とかふんばってここまでたどりつくことができました。


こうしてこの日が迎えられるのは、私の意志の力を1としなならば、保育園園長と法人理事長の力は、まちがいなくその何倍にもなっていたことでしょう。

このことなくして、この日を迎えられることは決してありませんでした。


こうしてたくさんの人の努力と願いに支えられてできた建物に、もしも命を吹き込んでいくことができなければ、どんな申し訳も立ちません。


君たちが主役の舞台を作りたい、

落成式を3月20日に控え、そのステージが、間もなく幕を開けようとしているのです。





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次々に来る合格通知

 2015-02-26
今日、全部のレッスンが終わったあとて、私の携帯電話がなり始めました。

誰だろうと思って出てみると、広島の中3の男の子でした。


「先生に伝えたいことがあって‥」

少しどきどきしましたが、やっぱりそれは、高校合格の知らせでした。


この子が受験の前日、そして当日に、どれだけの困難に打ち勝って臨んでいったかを、私は知っています。

それを乗り越えての合格通知だけに、なおさら価値が光るというものです。


岡山の中3の男の子は、私立に続き、見事第1志望の県立の合格通知を携えて、またまた私の教室にやってきてくれました。

何と幸せなことでしょう。


合格通知もさることながら、共に学童期の困難を乗り越え、学業に打ち込んできた日々の何と尊きも美しい日々であったことでしょう。

君たちの努力は、まちがいなく後に続く子どもたちの、道しるべとなっていくことでしょう。


こういうことがあるから、私は自分のあゆみをとめることなく、前に前にと進んでいくことができる。

多くの困難を、ご家族と共に乗り越えていった君たちのことを思うとき、私はこみあげてくる熱い思いを、どうしてもこらえることができないのです。







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白ゆりの保育所等訪問支援

 2015-02-24
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ご紹介が遅れましたが、2月15日の山陽新聞に、白ゆりの保育所等訪問支援の記事が掲載されました。

この記事がきっかけで、何人かの保護者の方からお問い合わせをいただきました。


主任さん一人で、毎週木曜日に訪問支援をさせていただいていますので、なかなか他地域までお伺いすることはできませ

んが、定期的に地元の小学校へはお伺いさせていただき、一定の成果を上げているのは、胸の張れることだと思っています。


支援とは、主体者としての子どもに力をつけていくこと、

決して支援者がしゃばってはいけない、

集団の流れや、他の子どもとの関係性に配慮した支援がポイントになる。


事前に私が伝えたことを、こうして「しっかりと形にして残してくれました。

取材してくださった記者さんからも、いろいろな情報を共有させていただくことができました。


いまやこれも、白ゆりの看板の一つになりました。

こうした人材を、もっともっと育てていきたい。


一人一人の学びや育ちに寄り添うことから、すべての事業はスタートする。

すべての源は、子どもの幸せと成長に、真摯に向き合うことから生まれる。


私たちは、また一つ大切なことを、学んできたのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-26)




▽ 記事のPDFはこちらから


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一つの節目

 2015-02-23
先日、中3になる男の子が私の教室を卒業していきました。

小学校4年生の時から6年間、ずっと私の教室に通い続けてくれました。


私に、言語によらないコミュニケーションが、いかに重要であるかを教えてくれたのは、この子です。

6年間、彼の口から発せられた言葉はなくとも、最も深く心が通じ合った子の一人です。

小学校の時、支援学校の先生とお母さんにレッスンを見てもらった日のことを、まるで昨日のことのように思い出します。


この2階の小さな教室にいられるのも、あと1か月余りとなってしましました。

私は、この小さな教室で、やっと本当の自分の姿を見つけることができた、

何とも愛おしく、豊かな時が流れていった空間であったことでしょう。


もう後に、引きさがることは出来ません、

これから、多くの方の期待と責任を背負って、力強く前に進んでいかなくてはなりません。


でも、でも、

君たちと過ごした時間こそが、私にとっての最高の宝もの、

そう思った瞬間、どうしても胸に熱いものがこみ上げてきてしまいます。


数年間過ごしたこの教室から、新しい教室に移るということは、ここからまた新しいステージが始まるということ、

私にとって、駆け抜けててきた一つの時代の終焉と、新しい時代の幕開けとが、同時に訪れてきたのです。


この窓から見えるあの建物で、この先、いったいどんな子どもたちと出会っていくのだろう、

何としてもそこに、子どもたちの歓声と笑顔が一杯に広がっていく空間を作り上げていきたい、


また一つ、

私になすべきことが、そこに見えてきたのです。







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目の前の春

 2015-02-20
本館の工事が、大詰めになってきました。

「完成が待ち遠しいです」

そう何人ものお母さん方からお聞きしました。

本当にありがたいことです。


今回は、一足早く、本館建築のようすをご案内します。


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↑ この日、外回りのアスファルト舗装が完成しました。

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↑ おしめの交換や、車いすを利用されている方が
使いやすいようにと設計してくださったトイレです。

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↑ ホールにも、手洗いがついています。

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↑ 立派なキッチンも作っていただきました。

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↑ 児童用トイレは、大小10個の便器をつけていただきました。

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↑ プレイルームにも水道をつけてもらいました。

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↑ 職員室は、今こんな状態です。

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↑ 指導訓練室の外側の風景、遠くに保育園が見えます。

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↑ 駐車場からプレイルームを見ると、現在こんな感じになっています。




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どんなに時間がかかっても

 2015-02-18
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もうすぐ中学3年になる花子ちゃん、

このところ視覚認知、書字技能ともに大きく向上が見られ始めました。


花子ちゃんに出会ったのは、もう6年以上も前のことになります。

その頃は、漢字一つ書くのにも、大きな努力が必要な場面もしばしば見られました。

でも、ここに来て、長年背負ってきた重荷が、うそのように軽くなってきたのです。


さあ、私たちはここからが伸び盛り、

これまでの分もふくめて、一気に挽回と行きたいものです。


育ちのカーブは、決して誰一人として同じではないはず、

「あきらめるくらいなら、死んだほうがまし」

あの日、私の前でそう言い切ったお母さんの言葉を、私は今でも忘れることはありません。


遠くに見える、その希望の光を、私たちはこれからもしっかりと見据えながら、これまで以上に力強く、前に前にと進んで行きたいと願っているのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-20)




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人と人とをつなぐ

 2015-02-17
今朝、建設中の本館をのぞいてみると、職人さんたちがちょうど壁のクロスを貼ってくださっていました。

すべての工事が順調に進んでおり、今月末には工事完了検査の日を迎えることになりました。


完成目前となった建物を目の前にして、私は、この建物は決して自分のものではないという気持ちが、だんだんと強くなってきました。

この建物は、子どもたちとそのご家族のもの、

そして心血を注いで、この建物の完成に心を尽くしてくださった方々のものだと思えてきたのです。


ならばこの施設は、そうした方々のお気持ちをつなぐものにしていくのが大切、

私のなすべき役割は、ここを起点にして、多くの方々の期待と信頼に応える内容を、一日一日ずっと積み上げていくことに他ならないのです。


今、3月20日の落成式に向けて、案内状の準備をさせていただいています。

これまでずっと私を支えてくださった多くの方と、この機会に、この大切な瞬間を共有させていただけることが出来たらどんなに幸せなことでしょう。


多くの方々のご期待を背負って、私たちは今、新しい春を迎えようとしているのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-18)





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合格通知

 2015-02-11
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昨日のことです、

中3になる男の子が、大事そうに茶封筒をかかえて教室に入ってきました。


「これ、高校の合格通知〜」

その瞬間、私も、指導員も一瞬時間がとまったように感じられ、程なくそれは歓喜の渦と変わっていきました。


レッスンが終わり、お迎えに来られたお母さん、

「直接、子どもからお伝えした方がいいと思って・・」

そう言って1秒も経たないうちに、お母さんの目から大粒の涙がこぼれ落ちてしまいました。


私は、初めてお母さんがここに来られた日の事を、今でもはっきりと覚えています。

それから数年間、このお母さんが、どれだけ心を砕き、どれだけの壁を乗り越えて来られたかを、そばに寄り添いながら見つめてきました。


私たちはただ、そばに寄り添って一緒に歩んできただけ、

今日のこの日の歓喜は、まちがいなくこの子とご家族の手で作りあげられたもの、


いつの日も、主役は子どもとそのご家族、

それを支える支援が何であるかを教えてくださったのも、このご家族でありました。


この子が切り拓いた道は、やがて多くの子どもたちの道しるべとなります、

乗り越えた困難の数だけ、きっと大切な何かが培われてきたに違いありません。


希望の春は、もう目の前までやってきました。





いつもお世話になります
先ほど息子本人からご報告させていただいたように、先ずは私立高校を合格することができました
それもふたつのコースで合格をもらうことができました
支援学級というだけで厳しい挑戦の上に併願であること、知的学級から情緒学級への転籍、平仮名ばかりの答案用紙と厳しい条件でしたが、本人の頑張りとたくさんの方の支えがあっての合格することができました
中学一年生でケアリングレッスンを受け心の安定とともに将来の夢を見ることができるようになりました
中学二年生からは、学習支援で数学を丁寧に指導していただきました
一生自分にはできないと思っていた割り算の筆算が学習支援を通してできたことがきっかけとなり ここまで数学を頑張ることができました
また、割り算の筆算は理科や社会でも頻繁に使うことがあり、息子にとっては大きな成長のきっかけの一つでした
最後には無理を言って、見通しのついた数学にかわり英語まで指導していただきました
この3年間の一つ一つのご支援、ご指導が今日に繋がっていると感謝の気持ちでいっぱいです

まだ、夢のようです
しかし、これで終わりでなく息子の挑戦は続きます
明後日からは、特別入試、3月には一般入試に挑戦してきます
これも厳しい挑戦になりますが、頑張ってきます
最後まで諦めずかんばりますので、あと少し応援をお願いします

白ゆり発達支援センターに息子、私はもちろん、家族、祖父母、心から感謝しています







この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-12)




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子どもがいればこそ 出来ること

 2015-02-03
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新年度から、新しい建物、新しい職員、新しい体制で、よいスタートが切れるように、今その準備を進めています。

活動のベースとなる発達支援計画も、今回1から作り直し、ようやくその形が整ってきました。


2月を迎え、主任さんが 「そろそろ新年度の個別の支援計画を立てたい」 と伝えてくれました。

ここがタイミングと感じた私は、それまで検討に検討を重ねていた内容に区切りをつけ、そのまますぐに印刷に取り掛かり、夕方には冊子をこしらえて、主任さんに渡すことができました。

自分で言うのもなんですが、そうと決めた私が見せるすさまじい集中力は、いったいどこからやってくるのでしょうか?


もちろん、冊子を印刷する間には、個別レッスンがいくつもあったわけです。

今は、私のレッスンをサポートしてくれるスタッフがいますから、自分がしなければならないことは自分がして、スタッフに任せられることは、可能な限りスタッフに任せるようにしています。


こういうことは、時間のある人には、きっと出来ないことです。

ブログの記事もそうですが、だらだらやったら1週間かかる仕事も、その気さえあれば1日でできる、

むしろ忙しいからこそ、子どもがいるからこそ、余計にやる気もパワーも、みなぎってくるのです。



今週になって、建築の足場や建物をおおっていたシートがはずれ、外観がその形を示しました。

近くで見ると、吹き抜けとなっている天井部分のガラスが、日差しをいっぱいに浴びて、時折とてもまぶしく見えます。


節分を迎え、やがて季節は早春を迎えます。

子どもたちの願いをのせて出発するこの旅路に、いったいどんなすてきなドラマが生まれてくるのでしょう、


すべては、たくさんの子どもたちが来てくれることから始まったこと、

これからその切なる願いとご期待に、応えていける日々を積み重ねていきたい、


私たちの向かう先は、きっとそこにある、

そう思えるからこそ、きっと私は前に進んでいけるのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-04)




 

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何か楽しい

 2015-02-01
この週末は、大阪でのレッスンでした。

ある就学前の男の子が、お母さんに抱き抱えられるようにして、泣きながら教室に入ってきました。


その様子を見て、私はすぐにクールダウン5分と判断しました。

私は、年に2,000時間以上の臨床実践を、もう5年以上も続けているわけです。

何度も何度も修羅場はくぐり抜けてきましたから、その経験は体にしみついています。

一定の時間は必要ですが、お母さんと分離さえしていただければ、必ず時間中に学習を成立させる自信はありました。


ほぼ、私が予想して通りの時間に、この子は学習席に座ることが出来ました。

しばらくして、数量のプリントを始めた頃、今度はいい意味で、私の予想を超える出来事が起こり始まました。

この子の数に対する感覚の育ちが、学習を進めていく途中から、格段に進歩をみせ始めたのです。

私は、目を大きく開きながら、その子の学習ぶりを見つめていました。


「なんか、楽しい」

そりゃそうでしょうよ、今、君は数の新しい扉を開いたんだから・・

私は、目を細め、そう感じながら、その子の表情をまぶしく追っていました。


おかげさまで新大阪の教室も、平成28年の3月まで、たくさんのご予約をいただけるようになりました。

この日は、インフルエンザでお休みの子もあり、日程的には少しゆったりとして取り組むことができました。

この4月から来てくれるようになった子とも、もうすっかり仲良くなり、ハネムーンが過ぎてからの方が、いっそう仲良くなって来たような気がしています。


昨日、初めてこの教室に来てくれた子もいます。

「なんか楽しい」

これからここで、どんな学びのストーリーが織りなされて行くか、

私にとって、この教室も、何か特別な場所になってきたような気がします。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-02)





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