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言葉のブラックボックス

 2014-05-29
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みなさんは、ご自身が、ひらがなの読みをどのような過程で習得していったか、覚えておられますか?

自分のお子さんが、どのような形で、ひらがなが書けるようになったか、そのメカニズムを説明することができますか?

そして、まだ字が読めない目の前の子に、どのようなアプローチを実施したらそのことが可能になるか、道筋を示すことができますか?


先日、新大阪の教室で、ある2年生の女の子と一緒に 「たんぽぽのちえ」 の標準化されたプリント問題をしました。

地の文を音読し、問題文を読み、尋ねられたことをイメージ化し、地の文から該当箇所のキーワードをピックアップし、所定の解答欄に正しく記入する。

多少の支援はありながらも、自分の力で、次々と意欲的に問題にチャレンジしていくこの子の姿を見て、目がしらが熱くなっていくのを抑えることができませんでした。


平成21年3月、

私がその子のレッスンを始めさせていただいたのは、その子がまだ3歳にも満たない頃でした。

それから5年以上にもわたり、ほとんど欠席もなく、レッスンには毎回ご両親が同席し、熱心に記録をとってくださいました。

まだ何の実績もない私を信じ、大切なお子様を育ちを託してくださる、

手探りの中から、細い糸を手繰り寄せるようにして、毎回、手づくりのレッスンを積み上げてきました。


私の言語指導は、ひと言でいうとすると、「その子その子の認知特性と言語にかかわる背景を理解・共有し、ノンバーバルなコミュニケーションをベースとしならがら、文字言語・理解言語・聴覚性の言語・内言語・言語表出・書字といったそれぞれのプロセスを、個別に、ていねいにていねいに紡いでやるアプローチであると言えるのかも知れません。


今、初めて文字の世界の扉に手をかけようとしている子が、私の教室に何人もいます、

その子たちも、この女の子と同じように、やがて当該学年のプリントを使って、私と一緒に勉強をする日がやってくるのでしょうか?


この子と積み重ねてきたそれぞれのレッスン、

その箱の中から、私が得たものは、はかりしれないものがあります。


一人の学びに寄り添うことから生まれたアプローチは、やがて多くの子どもたちの目標となり、道しるべとなっていきます、

それを伝え広めていくのが、私の責務

今日の一つのレッスンこそが、きっとどこか大切な道へとつながっているに違いないのですから、







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それでも、前へ

 2014-05-28
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この度、法人の評議員として、岡山大学付属病院の流王雄太先生をお迎えすることになりました。

流王先生は、高校時代、ラグビーの試合で四肢麻痺となる大事故にあわれましたが、その後、岡山大学の医学部に進まれ、現在は精神科のDrとしてご活躍の方です。

私の義理の弟が、流王先生の同級生というご縁もありましたが、医療の分野だけでなく、社会福祉・教育・保育・ノーマライゼーション等の理念に対しての高い見識、実践力、そして並々ならぬ情熱をおもちの方と伺っています。


発達支援を大切な柱と考えている私たちの法人に対して、今後のあるべき形や進むべき方向など、貴重なご示唆をいただけるのではないかと、個人としても熱い期待をしてお待ちしているところであります。

「日本では頭から無理だと思っていたことが、アメリカでは次々とできていくんです」

早速、著書を拝見させていただきました。社会の中で特別扱いをされるのではなく、多様性を受け入れ、ごく当たり前に地域社会で豊かに暮らすノーマライゼーションのあるべき形を、大きな共感をもって拝読させていただきました。


「生まれてきてよかった」

すべての子が自分らしさを発揮して、豊かに学び育つ地域社会のモデルをつくりたい、

私の生涯の大目標を、一歩ずつでも前に進めていくために、なくてはならない大切な出会いが、今まさに、ここに訪れようとしているに違いないのです。





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個に寄り添う学びのモデルを作る

 2014-05-24
昨日、設計士の先生と 「白ゆり発達支援センター 本館」 の建設についての打ち合わせをしました。

厚生労働省からの決定通知を目前に、いよいよ夢の城完成に向けての槌音が聞こえてくるように感じています。


補助金申請の際のプレゼンについては、結果はどうであれ、出来る限りの力を込めて、魂のこもった、一世一代のメッセージを発信しようと心に決めていました。

「今回の白ゆりさんの補助金決定については、ほとんど奇跡に近い出来事」 と、担当課の課長さんは私たちにお伝えくださいました。

「審査会での、SHINIBU先生の熱い思いを、岡山市として何とか実現させてあげたいという気持ちになりました」 後になって、局長さんからそんなお言葉をいただいたと聞いています。


現在、レッスンのご希望をいただきながら、環境的に、とてもではありませんが支給量いっぱいのレッスンをお受けすることはできません、

しかし、新園舎が立ち、プログラムを工夫し、人材を育てていけば、きっと今の倍以上のレッスンを提供できる、

公的な支援を受け、保護者の方のわずかな経済的なご負担で、支給量いっぱいのレッスンを提供させていただく、

まずは、そのことが私たちに与えられたより緊急性の高い責務であると考えています。


インクルーシブな学校教育の場があればこそ、個の学びに寄り添った私たちの支援が生きて働く、

私はそのモデルを、具体的な実践という形で、この岡山の地から全国に発信していきたいと思っています。


今、私は、何百人という子どもと、そのご家族の願いを、背負って生きています、

そんな私は、絶対に後ろには引けない・・

投資に見合うだけの成果を、必ずあげてみせなくてはなりません。


子どもを有為の人材に育てることが、社会の大きな利益につながり、豊かな地域や家族の幸せに直結していくことを、実践という形として広く世に示し、やがてそれが大きなうねりとなって全国に広がって行ってほしい、

そのための小さな一歩を積み重ねていきたい、

私は心から、そう願ってやまないのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-05-28)



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メタ認知とセルフコントロール能力

 2014-05-21
教員時代にカウンセリングの研修に何度か行かせていただく機会がありました。

前頭葉で意識化され、言語や理念でコントロールされている社会的な存在として自分のほかに、感情・感覚といった無意識の自我との鮮烈な出会いがそこにありました。


自分の苦手なこと、あるいは自分の特性や障がいを正面から受け止め、それを受け入れるということは、容易なことではありません。

それを可能にする唯一無二の道こそが、学びや社会参加を通して、自分は他者から必要とされている意識をもたせるだと、私は考えています。

こうした肯定的な自己理解力を別の言葉で言い換えるとすると、「客観的に自分の存在を理解できる=メタ認知状態」 と呼ぶ事ができるのではないかとも考えています。


数年前ぎっくり腰になり、新大阪駅のプラットフォームで動けなくなり、その日のレッスンをすべてキャンセルした私、

それ以来、体のメンテナンスのため、毎週整体に通うようになりました。


昨日のことです、

「SHINOBUさん、首のゴリゴリが無くなっています」

「腰のはりも、肩甲骨の裏側も、別の人みたいに柔らかくなっています」

担当の先生が、目を丸くして私にそう伝えてくださいました。

この整体で、もう200回以上もお世話になりながら、こんなふうに言われたのは初めての出来事です。


レッスンの内容が充実することによって、私の心にも少し余裕が生まれてきた、

その余裕が、ふところの深さにつながり、理解と支援の幅をさらに広げていく、

メタ認知とセルフコントロールの力が、どうやら私にも少しずつ身につき始めたのかも知れない、

そういうことがずっとできなかった不器用な私をも変える、驚くべきその力・・


子どもの表情が輝き、笑い声の絶えないレッスン、

自分のなすことが、誰かの役に立てているかも知れない

心を満たすそのことが、私自身の存在を、根底から変え始めているのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-05-24)



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3年・5年の重み

 2014-05-19
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この土日は、岡山でレッスンをさせていただきました。

連休中は、県外でのレッスンに出かけることが多く、久々の岡山でのレッスンになりました。

中には、今年から来始めた子もいますが、多くの子は3年以上通ってくれている子で、もう5年という子も少なくありません。


これまで毎週レッスンをさせていただいていた子が、4月からは隔週となったこともあり、そのあたりがどうかと思っていましたが、いざふたを開けてみると、朝から教室中が笑顔と笑い声にいっぱいになり、それはそれは手応え十分の内容となりました。


心つながることによって培う自己肯定の感覚、

最近接の学びの場を提供することによって感じる成長の実感、

どんなに小さくとも、一つ一つのレッスンで積み重ねてきた芽が、あちらこちらから顔を出し始めました、

何だかそんな気持ちになってしまいました。


レッスンのあいまに、ログハウスに行って、大の字に横になってみました。

心地よい緑風とやわらかな日差し、

吹き抜けの高い天井、

こんなにも小鳥の声が聞こえるのかと、驚くほどの静粛性

まさに自然の風、天然素材


SHINOBU先生は、ちっとも歳をとらない、

どうしてだか、むしろ若くなっていく気がする・・

先日会った教員時代の知人が、そう私に伝えてくれました。


大切な子どもたちとの時間の積み重ねが、私自身をここまで変えた、

私は決して休まない、

あなたが自分の命のかがやきを、しっかりとその手につかむその日まで、

一期一会の大切なときの流れの中で、しっかりと歩み続けていたいと願っているのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-05-21)






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希望を捨てぬこと

 2014-05-17
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先日、3年生になる女の子のレッスンがありました。

3歳の頃から私の教室に通い始め、もう5年間も続けてレッスンをさせていただいていることになります。


通い始いめた頃は、お母さんとなかなか分離ができず、泣いてばかりいました。

構音も不明瞭で、当時は私のことを 「しょのしょのせんせえ」 と呼んでいるように聞こえていました。


この子の構音が、格段にクリアになってきたのは、小学校に入学してからでした。

入学当初は、しばらくはひらがなが読めない時期もありましたが、今では問題文を読み、堂々と問いに答えることができます。

数の量的なとらえもでき、書字も形の整ったていねいな字を書くことができます。


「正直、こんなに早く、こんなところまで来れるとは思ってもみませんでした」

その日、お迎えに来てくださったお母さんは、そんなふうに私にお伝えくださいました。


新大阪の教室では、本年度から新しく私の教え子の仲間入りをしてくれた子が何人もいます。

中には、構音がクリアでない3歳くらいの子もいます。


その子が、絶対に、この子と同じようなすばらしい成長をすると、お約束することはできません、

しかしながら、私には、数年間リアルに寄り添ってきた実践の歩みがあります。


そのことが全く無意味であろうはずかありません、

数値やデータや紙切れでは表すことのできない、実践に裏付けられた手応えというものが、後に続く子のお役に立てないなんてことが、あってよかろうはずはないのです。


信じる、信じないはその方の自由、

されど、いかなる道を選択されようが、希望を捨てるようなことがあってはいけません、


これまで出会った子の数は、もう100や200ではないかも知れません、

私は、自分の技術が優れているなんて思ったことは一度もありませんが、その出会いと成長の足跡は、まさに奇跡の連続です。


成長の階段を、力強く歩めるようになったら、私は笑顔でただ見守るだけ

もうだめだと、ひざをついてるあなたにこそ、私はしっかりと手を差し伸べて差し上げたいのです。









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「楽しいレッスン」の中身

 2014-05-13
この土・日に、その日が初めてのレッスンという子とも出会いました。

↓ 早速、何人かのお母さんから、次のような内容のメールをいただきました。



今朝、息子が野菜を切るおもちゃを自分で出してきました。
この半年以上、そのおもちゃで遊ぶことはなかったのに、
みつけて出してきたのでびっくりしました。
先生とのレッスンが楽しく、印象に残っていたのだと思います





昨日のレッスンありがとうございました。
不安定な日が続いていたので、どうなることかと思っていましたが、先生のご配慮のおかげで、楽しいレッスンとなったようでした。
ハナマルをいただいたプリントは、おじいちゃんに自慢していました。
家でも紙に鉛筆で落書きをし、「お勉強してるねん」と楽しそうでした。
また次回のレッスンよろしくお願いします。





昨日は、本当にお世話になり、有り難うございました。

息子も、「おもしろかった~。優しい先生でよかった~」と
鼻を膨らませながら、言っていました。

子供の心やこれからの課題、親としての姿勢等おっしゃっていただき、
そして何よりも愛情がある温かいご指導に、感謝申し上げます。
本当に有り難うございました。

この時期に、先生にお会いできた事は、
息子にとって大きなターニングポイントだと思っています。

これからもどうぞよろしく御願い致します。





子どもに、心の芯から楽しいと思わせるのには、いくつかのポイントがあります。


一つは、子どもの心としっかりつながる生きたコミュニケーションをはかり、自己肯定の気持ちを高めること、

そしてもう一つは、子どもの小さな夢(自己実現の欲求)を、形として実現する支援を行うことです。


この2つが整えば、子どもは必ず「楽しい」と言います。


言葉にすれば、たったそれだけにこと

これが、私の支援の極意でもあります。


それを具体的な臨床現場で結果を出せるかどうかが、支援者の力量

私もまだまだ道半ば、未熟な駆け出し者の一人です。


もっともっと精度を高め、内容を充実していきたい、

見えていながらも、なかなか手の届かない頂が、すぐそこにあるのです。





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教育の量的な評価

 2014-05-12
この土・日は、新大阪でのレッスンでした。

ここに教室を開いたことで、何人もの子と新たな出会いをさせていただくことができました。


毎週行っていた岡山のレッスンを隔週にお願いし、わずか月4日のレッスンのために常設の教室を大阪に開き、往復の新幹線代を使い、教材準備にたくさんの時間をかけてまで、私が大阪でのレッスンにこだわったのには、大きな理由がありました。


やっぱり先生のレッスンは、他の療育とは違いますね、

初めてなのに、子ども集中度が格段に高い


昨日、あるお母さんが私に伝えてくださった言葉です。

決してすべてがすべて、こんなふうな手応えであったわけではありません、


わずか40分のレッスンで7,000円の費用をご負担いただく、

そのプレッシャーの中で、技術に磨きをかけていく、


こんな内容で7,000円?

そうお感じになったら、2度と次のご予約はいただくことができない、

そんな臨床の最前線に自らを置くことで、さらなる支援の方向性を模索していきたい、

私はそう願って、この場所に立つことをきめたのです。


また来ます〜という言葉と、実際に何月何日何時〜のレッスンを申し込みます、という言葉の間に、かなりの距離があることを私は知っています。

それをして、足を運んでくれた子どもたちに、いい加減な気持ちで臨むことは、私には決してできない。

いただいた費用は、すべて子どもたちのために使わせていただくことで、さらに豊かな教育環境を整えていくことができます。


ここにきて、毎日9人のレッスンを、8月までほぼ完売に近いご予約をいただけるようになりました。

新大阪の教室がガラガラでは、岡山の皆様に申し訳が立ちません。


教育はクオリティこそが、評価の基準。

実際のレッスンを終え、次の日にたくさんのご予約がいただける。

そうでなければ、ここに教室を開く意味はない。


単身で乗り込む覚悟で開いた教室です、

絶対に後ろに引かないつもりでいました。


でも本当は一人でも何でもありませんでした。

お子様の成長と幸せのために、共にあゆむご家族が、私にはたくさんいます。


命の炎が燃え尽きるその一瞬まで、臨床の最前線で戦い続ける自分でありたい。

私にとっての教室は、何より大切な宝物です。






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主体があってこそ生きる連携

 2014-05-07
私は、ご家族を支え、ご家族と共に歩むことを、何よりも大切に考えています。

しかしながら、本来ご家族がすべきことを、代わりにして差し上げようとは思っていません。

たとえそれが私にすれば容易な内容であったとしても、すべきことと、してはならないことがあると考えています。

私は、主体者として、ご家族が力強く進んで行かれるための支援を行うべきであって、ご家族が本来すべきことの肩代わりのようなことであってはなりません。


ある子が発達検査を受けました。

それまでは、グレーゾーンだった子に、診断名が付きました。


「やっぱりなあ〜、道理で変だと思っていたんだよ」

「関係機関につながることになったんだって、良かった〜よかった〜」


もしも、診断が付くことによって、「この子は発達障害だから、本来は自分のクラスの子ではなかった」というような意識が、担任の先生にかけらでも芽生えたとしたら、そんな診断なら、ない方がましだと私は思っています。


診断は、これまでの教育にプラスアルファで生かされてこと意味のあることで、体裁のいい「連携」の名のもとに、担任の先生の腰が引けるようなことは、決して許されません。

連携という名のもとに、子どもがたらい回しされる、

よもやそんなことは実際には無かろうと信じますが、専門性の名のもとに、陥りやすい盲点は、案外そんなところにあるものです。


個を生かし、集団を育てるというのは、教育の永遠のテーマです。

そのバランスや方法は、決して一律のものではありません。


通常学級での生きた教育があってこそ、少人数・個別的な支援は初めて生かされると、私はずっと信じているのです。




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読解支援で何を育てるか

 2014-05-05
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私は今、「にじの見える橋」(光村図書・中1教科書)という作品の教材作りをしています。

この春中学生になった女の子のために作り始めた教材です。

月1回のレッスンですが、4年生の頃からずっと一緒に勉強しているので、教材を作っていて、その子の反応がリアルに思い浮かんでいます。


地の文から、キーワードをピックアップするのは得意、

文を音読する力も、かなり豊かに育って来た、

文章にこめられた非言語のメッセージも、それを感想として言語化することは出来にくい時もあるが、それを感じとったり、心の中で受け止めることはできるようになってきた、

内発的な学びの意欲も、モチベーションもかなり高い、

ならば、この部分に支援を入れて、ブラッシュアップしていけば、必ず力が付いていく

この子のために、今考えている育てのビジョンは、こんな感じです。


私は、文字に興味を示し始めた4歳・5歳の子のひらがなや言語の支援を行っています。

子どもが、その年齢やレベルに応じた様々な教材に出会いながら、言語にかかわるどんな力を身につけていくのかが、私なりのスケールで理解することができるようになってきました。


文字を文字として、まず正しく認知できること、

それをきちんと音声化できること、

聴覚性の言語(聞き言葉)と対応してとらえることができること、

文章の中から、該当する箇所をしっかりと視覚的にピックアップできること、

視覚的に認知したり、理解言語化された内容を、書字という形、あるいは発表というスタイルでアウトプットできること、

文脈の中にこめられた非言語のメッセージ主題を感じとり、それを言語化することができること、


この女の子の場合、ここまでは出来ていて、ここはこう支援すればクリアできる、

あと何回かレッスンを重ねれば、かならずそこは支援をフェードアウトしても自力解決できる


当該学年の教材を使えば、モチベーションは格段に上がるに決まっています。

どんな教材を使おうが、支援さえ入れれば、すぐにその子のための教材に変身させることができます。

そして、この教材は、やがて多くの子どもの支援に、脈々と生きて繋がっていくのです。


私にとってのユニバーサルな教育とは、つまりそういうこと

一人の学び、一人の育てに寄り添うことから、すべての教育はスタートする、


「勉強、楽しかった〜」

娘がそう言っていたと、お母さんからすぐにメールをいただきました。


楽しかったのは、私も同じ、

オーダーメイドのレッスン、

私がはまる理由、わかっていただけるでしょうか







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