プロの仕事

 2013-08-28
私は、毎朝、真っ白のワイシャツに袖を通すのが楽しみです。

いくつかの店で、いろいろな種類のワイシャツを選んでいた時期もありますが、今では同じタイプのワイシャツを10数枚揃え、それ以外のものを着ることは、ほとんどなくなりました。

無理を言って、クリーニング店の人に、定期的に取りに来ていただくようにしました。


大好きな子どもたちに、最高の時間をプレゼントするのが、私の役割です。

そのために大切な環境は、いつもベストに整えておきたい、

レッスン以外のことに労力を使うのでなく、レッスンの中身に全力投球できる環境をきちんと整えたい、

そうなると、別の種類のワイシャツを買いに行ったり、別な店にクリーニングを頼むようなことは、少なくなってしまいます。

目指す方向にブレがなければ、生活自体は、自然とこうなってしまうのです。


昨日、ある5歳の女の子のレッスンがありました。

これまで、適応にやや時間がかかり、やっと安定して活動に取り組むことができるようになった子です。

苦労して、関係を積み上げてきたということあり、特別な思いがこみあげてきます。


その女の子の幼稚園の先生が、レッスンを見に来てくださることになりました。

この子が、笑顔で、楽しく活動に取り組んでいる様子を、何としても幼稚園の先生方に見ていただきたい、

私の胸は、期待でいっぱいになりました。


連絡をいただいて、来ていただくまでには1ヶ月の期間がありました。

私は、ある意味この日を目指し、体調と気力をベストの状態で迎えたいという気持ちでいました。

これだけ育ったという内容をお伝えするのに、またとない最高の舞台、

プロなら、与えられたワンチャンスで、最高の結果を残したい、

それよりも何よりも、これだけできるということを、幼稚園の先生に知っていただくことで、きっと大切な道の扉が開かれていくに違いない、

そのことこそが、私がこの子にしてやれる最高のプレゼントと信じていました。


お盆休み、この子の体調不良などもあって、この日は、何週間ぶりかのレッスンとなりましたが、そのことで不安になることは全くありませんでした、

すべての場合を想定し、どんな状況になっても、一定の水準までは、必ず対応できるよう、何度もイメージトレーニングを重ねておきました、

少し腰が痛かったものの、メンタル面、体力面のパフォーマンスは、ほぼベストな状態で、この日のレッスンを迎えることができました。


レッスンが、始まりました。

この日は、お母さんも同席されるということで、着席も、少しいつもより手間取った形でスタートしました、

たぶん、それはそうだろうなあと思っていましたので、私のモチベーションが下がることは、全くありませんでした。


ところが、5分経っても、10分経っても、来るべきはずの幼稚園の先生方が、一向にお見えにならない、

結局、先生方がお越しになったのは、予定していたレッスンが終わったその40分後、

さすがにこれは、私の想定外でした。


お母さんの前で、この子は一生懸命頑張ったと思います、

ですが、この機会に、この子の弾むような笑顔と活動を、幼稚園の先生に見てもらいたい、

そうした願いを実現することはできませんでした。


あまり言語が豊かでない子ほど、微妙な心の動きを敏感に感じ取るものです、

冷静に対応しなければと思いながら、2人の先生方にお伝えする声は、どうしても上ずってしまいました、

プロなら、たとえどんな状況でも、与えられた1チャンスで、最高のパフォーマンスを示さなければなりません、

本当に情けない思いで、いっぱいになりました。


4000本のヒットの陰で、8000回のくやしい思いをしたというイチロー選手、

これぞプロの向上心、


私は、ご家族の信託を受け、この子の成長と幸せに寄与できるチャンスを、また来週もいただけるのです。

いつまでも悔いている暇なんて、私にはありません、


何としても、納得のいくより高いパフォーマンスの実現を、

プロは、結果がすべて、

今回のエラーは、いつか倍にして、必ずこの子とご家族にに返すつもりでいるのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2013-08-29)







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継続支援

 2013-08-25
ずっと前、私にも土曜日や日曜日がありました。


6年前のある日のことです、

あるお父さんが私の所へご相談にお越しくださいました、

「私は仕事があるので、日曜日しかお伺いできません、日曜日にレッスンをお願いできますか?」

こうして、私は土曜日にも、日曜日にもレッスンをさせていただくことになりました。


その日以来、その子は、毎回決められた日時に、ほとんど1度も休まず来てくれました。

当時1年生だったその男の子が、今やもう6年生になりました。

「SHINIBU先生の教室は、小学校まで」

そう決めて、お越しいただいていました。

ずっと先だと思っていたそのことが、気がつけばもう、目の前のことに迫ってきました。


この子とともに、がむしゃらに、前に前にと進んできたこの6年間、

ここに来て、私にも、一つの分岐点が訪れたように思っています。


たった一つのメールをきっかけに、小学校生活の6年間を、ずっとサポートさせていただくことができた、

あの日、相談席で大粒の涙をこぼされたお母さんが、今では弾むような笑顔で、お子さんと共に歩み始める、

一番厳しい局面にこそ、いつもそばにいて差し上げて、ご家族の立場で一緒に考え、その選択に対して一定の責任を共有する、プロの支援者の存在、

こうした支援を必要としているご家族が、きっと今でも、どこかにいてくださるに違いありません、


この4月から、愛知県から、月2回、定期的に通ってくださる方もいらっしゃいます、

たとえ月に1度であっても、複数年に渡って、ご家族と共に歩み続ける支援

私が今後、なすべき使命の一つの形が、今ここにあるのです。





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技術者としての探求心

 2013-08-21
昨日、ヘアカットに行きました。

土曜日も、日曜日も、祝日もレッスンをしている私、

以前は、レッスンの合間を見つけて散髪に行っていましたが、いまではもう、その時間さえ見つけることができない、

というわけで、レッスンが終わった夜の8時半からでも、カット&カラーのお願いできる美容院を見つけ、事情を説明して、毎月1回定期的に伺うことになりました。

その美容師さんに、私のカットについて尋ねてみました、


「私の髪質は、デザインしやすいものではありませんよね?」

「はい、決してやりやすタイプではありません、頭頂部の横が少し出っ張っているの加えて、普通に短くカットするとストレートな直毛ですので、はねてしまいます」

「なので、長さはキープしながら、さらさらと髪が流れるように、段差をつけてカットしなけれななりません」

「それって、誰でもできるの?」

「方法を教えてあげて、練習すれば、出来るようになるとは思いますよ、でも人それぞれ微妙に髪質や頭の形は違いますし、好みのデザインやライフスタイルも違います、そのすべての人に、ここに来て良かったと実感していただけるような技術を身につけるには、不断の努力と研鑽、そして何より探求心や向上心がが不可欠です」


この日、3歳の男の子にパズルをさせてみました。

どちらかというと継次処理優位の傾向が見られ、微細な視覚認知が苦手なため、パズル系の活動は嫌う傾向の強いお子さんです。


ですが、このところ絵本などの図柄系の認知が急速に伸びてきました。

こうしたお子さんには、単なる ○ や △ といった形のパズルではなく、ぞうさんやきりんさんの形をした、意味のある形のパズルから、スモールステップで積み上げていくと効果的です、

そして、得意の図柄認知に加えて、二系統同時刺激で、形の感覚を加味して、別の角度からの認知力を高めていけばいいのです。


最初は、着席そのものに抵抗感を示していた子ですが、途中で完全に活動の楽しさに引き込まれているのが感じ取れました、

もうこりゃ、楽しくて、帰るときには、なかなか帰ろうとしないだろうな~と、逆にそのことが心配になる程でした、


そばで見ているお母さんの表情が、途中から明らかに変わっていくのが見て取れました、

あれだけパズルの苦手だった子に、一体何が起こっているんだろうと、まるで奇跡を見ているような目をして、活動に見入っておられました。


活動終了の時刻になりましたが、案の定、その子は帰るのがイヤイヤとだだをこね始め、席から離すのにも一苦労の状況となりました。

来たときには着席にも抵抗感を示していた子でしたが、きっと、パズルができるようになったことがうれしくてたまらなかったのです。



カット&カラーで、9,200円

1回に払う金額としては、私にとっては、これまでの最高の金額です。

しかし、何人かの人に、「前のカットと、今のカットとどちらかいい?」 と尋ねてみたら、程度の差はあれ、尋ねた人全員が、「今のカットの方がいいと思う」 という内容でした。


「リンスとトリートメントは、何が違うのですか?」

「リンスは髪の表面を整えるのに対して、トリートメントは髪質そのものを整えます」


そんな基本的なことさえ、知らない私、

けれども、この美容師さんがパズルの場面での、幼児の認知処理の特性について、知ろうはずがありません、

それは、当たり前のことです、

はさみで髪を切ることはだれにでも出来ますが、素人とプロの差は、歴然とそこに存在します。

美容師さんにこの子のパズルのことを話すと、パズル一つにそれだけの内容があるものかと、とても驚いていました。


例えば、新人に、今私がもっている技術を習得させ、実践現場で提供できるようにさせるには、莫大な労力と費用がかかります。

家庭のカレーがよい人は、家庭のカレーを召し上がればよいのだし、自分のもっているデジカメで写真を撮りたければそれはそれでいいのです。


スパイスから吟味した専門店のカレー、

スタジオで取った写真館の写真、


できることであれば、もっともっと厳しい場面で自分を鍛え上げて、今まで誰もなし得なかった個別指導の新しいスタイルを確立していきたい、

美容師さんに負けているわけにはいきません、

54歳の私ですが、私の技術者としての探求心は、ますますもって燃え上がっていくのです。





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メタ認知と行動改善

 2013-08-19
「物を投げる」

何年も前から、私はそうした子どもの行動改善に向けて取り組んできました。

それぞれの子どもに、そうした行動を維持させる要因というものがあるのですが、その心の根元に不安な気持ちがある場合があるというケースが、とても多かったように感じています。


子どもは、物を投げた後の、私の表情や態度を見ているのです。

そして、私のその子に対する姿勢を確かめているのです。


もちろん、望ましくない行動を安易に受け入れたり、いたずらに迎合するようなことがあってはなりません。

ですが、その根元に、自分自身に対する不安な気持ちがあるのでは? と行動の背景を読み解いてやれば、おのずから解決への道筋が見えてくるよう思えるから不思議です。


不適応行動は、支援者との信頼関係(コンプライアンス)を勝ち取るための、むしろ近道だと考えています。

望ましくない行動を諭し、本来もっている願いを掘り起こし、それを強化していく過程の中にこそ、子どもは、自分のことを心の芯から大切に思う支援者の愛情と信念を確かめているのです。


こうした信頼関係が芽生えると、多くの場合、子どもが不適応な行動を維持する必要感がなくなってきます。

信頼感や安定感は、子どもが望ましい自分のスタイルを見つめていくために不可欠な要素となり、余裕をもって自分を見つめていくメタ認知のモードへと移行していくのです。


すべてのケースで、絵に描いたように鮮やかに事が進むとは思っていませんが、ここに子どもを連れて来てくださる限り、いつかは必ず信頼関係は築けるものと信じています。

その自信と誇り、その覚悟と決心、その愛情と信念を失ってしまったら、明日にでも私は引退するつもりです。


そういう気持ちなくして、子どもは決して心は開きませんし、その気持ちさえあれば、どんな形になるかは別として、必ず子どもは心を開きます。

それを信じて歩む営みに、私は 「教育」 という名前をつけているのです。


教育は、ライブであり、真剣勝負であり、それぞれにかけがえのない大切な出会いであり、ストーリーがあるのです。

今日もそのステージ立たせていただけることを、私は何よりもうれしく思っているのです。





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あくなき技術向上へのチャレンジ

 2013-08-14
先日、グループレッスンの様子を見に行きました。

私のマンツーマンレッスンを経て、グループレッスンへ行くようになった子もたくさんいるので、私が顔を出すと、みんなとびきりの笑顔で、抱きつくような勢いで、私の所に駆け寄ってきます。


ここのグループレッスンに来ると、子どもの表情が変わる、

心がはずんで、生き生きとした笑顔になっていく、


当初、1日10人定員で始めた通所支援事業も、この3月には岡山市初の20人定員の事業所にに変更、

利用者の皆様のおかげで、この夏にはその20人定員さえ一杯になる日も多く、主任さんが日々日程調整に頭を悩ませるまでになりました。


もはや施設面でも、いまの器では限界、

施設整備をして、1日も早く、利用者の皆様のご期待に添えるような独立した建物を建設しなくてはいけません、

先日、設計士さんに、そのひな形を相談させていただきましたが、所長としてなすべき役割や責任も、ずっしりと肩にのしかかってくる感じです。


しかし私は、臨床実践の最前線から退くつもりは、サラサラありません。

早く、施設や運営をを軌道にのせ、後進を育て、自分自身の個別指導の臨床に全力投球できる体制を作るのが、私の当面の具体目標になっています。


毎週毎週、大阪、京都、三重、愛知、兵庫などから、複数名の方々が、わずか数十分のレッスンのためにお越しくださっています。

これまで、大阪や京都のレッスンに空きはありませんか、と何度もお問い合わせをいただきながら、ずっとお断りをさせていただいていました。

こうした願いに対しても、何らかの答えを出さなければと、このお盆には、少し具体的な検討をさせていただくことになりました。


就学前に、 IQ 値が、測定不能で、最重度の判定だった子がいます。

ここにご相談にお越しくださっていた時には、テーブルの上に寝そべったりして、私やお母さんを困らせていたものです。

その子が今、5年生になり、文字言語も理解言語も、ここに来て目を見張るような成長を見せてくれるようになりました。

こういう育ちだってあるのです。

たとえ月に1~2度のレッスンであっても、複数年同じ担当者が育てていくことで、培われていく内容だってあるわけです。

それこそが、次に私が、本気で取り組まなければならないフィールドであると考えているのです。


これまでも、たくさんの臨床実践こそが、私を大きく育ててくれました。

私より優れた能力をおもちの方は、それこそ星の数ほどいらっしゃると思いますが、私と同じように、就学前から青年期まで、継続した臨床実践の経験をもっておられる方が、どこか他にいらっしゃるでしょうか?


願わくは、これからも、より多くの困難な局面に出会い、そのご家族と二人三脚で、その一つ一つを乗り越えて行きたい、

私は、心の芯からそう思うのです。


この子とのあゆみは、決して私たちだけのものではありません、

やがてそれは、同じように後に続くご家族や、これから生まれてくる新しい命の、大切な道しるべとなるのです。


もっともっと勉強して、たくさんの知識やアプローチを自分のものにしていきたいと願っています。

しかし同時に、ひとたびその子に向き合ったときには、すべてを忘れて、まっさらで個々のケースに向き合っていく自分でありたいと思っているのです。


臨床以外に、やがて私の進むべき道はありません、

だからこそ私は、組織のトップとしての責任をきちんと果たし終えて、本来の自分のあるべき姿を見つめていきたいと願っているのです。





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新しい命のために 私たちがなすべきこと

 2013-08-12
私が本格的にこの活動を始めたのは、数年前のことです、

花子ちゃんのお母さんが、ご相談にお越しくださったのがきっかけでした。


当時、小学校1年生だった花子ちゃんも、今やもう中学1年生、

文字通り、局面局面、二人三脚、体当たりで共に歩んだ日々がそこにありました。


当時から、家族にとって代わって何かをして差し上げるのではなく、主体者である家族を支え、共に歩く、というのが、私のコンセプトでした。

自ら真剣に歩むご家族にこそ、プロの支えが必要、

このスタンスだけは、今でも微塵も変化がありません、


当時、2~3歳だった子も、今ではみんな小学生、

教室を走り回っていたような子が、今ではみんなプリントを使っての教科学習ができるようにまでなりました。


授かった我が子に重い課題があることを知り、途方に暮れていたような表情だったお母さんに、生き生きとした笑顔がよみがえっていくプロセスを、私はそばにいて、ずっと見つめ、共に歩んできました。


中学生になった花子ちゃんは、今でもずっと毎週金曜日に私の教室に通ってくれています。

きっとこれからも、このご家族との絆が切れることは決してないと感じています。

ただ、その役割が、これまでと全く同じではないとも考えています。


先週の赤ちゃん体操でも、何人もの方が、私たちの所に初めて足を運んでくださいました。

きっと胸が締め付けられるような思いで、ここに来てくださったに違いありません。


私には、多くのご家族と共に歩んだ数年間と、1万時間をはるかに超える、個別指導の臨床実践があります。

たおやかで、しっかりと遠くをみつめながら、笑顔でお子さんとともに歩む道のり、


大切な命を預かった私たちだからこそ、なすべき役割がそこにあるのです。





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継次処理タイプの子の書字エラーとその対応

 2013-08-08
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上の画像は、先日のレッスンで、ある女の子に見られた実際のエラーです。

Aは、「品」という感じですが、「口」が一つ多くなっています。

Bは、「配」という字のつくりの部分が、「弓」なってしまっています。

Cは、「非」という文字の棒が1本多く、はらいの部分も正しく認知できていません。


これらは、継次処理優位タイプのお子さんに見られる典型的なエラーだと思っています・

この子の場合は、漢字を見て、個々のパーツをあまり形として認知しない処理様式です。

例えば、「配」 の 「己」 の部分を見て、「弓」という言葉に置き換えて処理しているわけです。

だから、作品の 「口」 が4個になったり、「非」 の横棒が4本になったりします。


逆に同時処理タイプの子の漢字の処理も、また独特です。

継次処理タイプの子には、書き順重視の傾向が見られますが、同時処理タイプの子は、まるでスケッチをしているかのように、漢字を書いていきます。

スケッチの時には、幹から描く人もいれば、枝から描く人もいるでしょう。

それと同じように、同時処理タイプの子の中には、漢字を下から書いていく子もいますが、そういう子には、今回のABCのようなタイプのエラーは見られません。

つまり、同じ漢字の書字といっても、処理様式が全く異なっているのです。


作品の「品」という字を確かめてみようか?

「口」という字が、何個あるかな?

そう、3個だね、じゃあどこを直せばいいの?


「弓」という字と、「己」という字を書いてみたよ、

さあ、どこが違うかわかるかな?

そう、その通り、

じゃあ、「配る」という字は、どう直したらいいのかな?

私は、そんなふうな補助発問をして、子どもにエラーをとらえさせていきました。


同じ書字のエラーといっても、そのメカニズムが明確になれば、打つ手も自ずから変わってきます。

こういうアシストが、ぴたっと決まるときにこそ、個物指導の醍醐味を感じることができます。


その子の特性を理解しながら、様々な方法で、問題解決の力を段階的に育てていくこと、

その手順も、教材も、アプローチーも、多種多様です。


だからこそ私は、ご縁があって出会った子どもたちの、1回1回のレッスンに、いつも全力投球で取り組める自分であり続けたいと願っているのです。







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大切な命のかがやきを伝える

 2013-08-06
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今日は、赤ちゃん体操の日でした。

県内外より、10名以上の赤ちゃんが参加してくれました。


あるお母さんが、私に1冊の冊子をくださいました。

その表紙には、

「わが子がダウン症と告知された87人の声」

と印刷されていました。


ページを開いてみると、そこにはそれぞれの大切な命のかがやきが、それぞれの言葉で、ていねいに綴られていました。

その1ページ1ページに、これまで私が接してきた多くのご家族の方の顔が重なって映っているように感じられました。

今日は、毎日新聞の記者さんも、取材に来てくださっていました。


それぞれの子には、それぞれの子にしかない、大切な命のかがやきがあるのです。

それぞれの子が、それぞれの子の可能性をいっぱいに広げながら成長し、その持ち味を発揮しながら社会に貢献し、日々喜びと幸せを感じることができる社会をつくっていかなければなりません。


そのためには、まず、私たちが伝えなければならないこともたくさんあります。

ここに集まってくれた子どもの、はずむような笑顔と活気は、いったいどこからやってくるのでしょう、

私たちが目指す社会の形のモデルを、これからも、少しづつではあっても、きちんと情報発信していかなければならないと、改めてその使命をしっかりと心に受け止めることになりました。


その気持ちのあるところにこそ、きっと人は集っていくのです。




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私の歩んでいる道

 2013-08-05
「通常学級で、これぞという実践を残してから、私は特別支援教育の道へ進む」

確か私は、30代の後半の時、そんな目標を定めていました。


通常学級の1年生で、脳性まひのお子さんを、クラスの一員として迎えたことがあります。

その頃は、支援員さんなんていう存在自体がありませんでしたが、30数人いた子どもたちが、みんなミニ先生になってくれて、本当に毎日が楽しくてたまらない学校生活でした。

この子を迎え入れて1年生の担任をさせていただけたことを、心の芯から誇りに思った日々でした。


その翌年、私は情緒障害児短期治療施設の派遣学級の担任となりました。

当時、教育委員会の学事課の課長さんだった松原先生が、私にその道を開いてくださったのです。

情短施設派遣学級の勤務時代に、国立特殊教育研究所(当時)の短期研修に行かせていただき、支援学級の2種免をその機会にいただきました。


3年間の情短の経験をもとに、私は原籍校に1年帰り、その後、別の学校に転勤となりました。

その学校で、5・6年生を持ち上がりさせていただきましたが、それはそれは信じられないようなすばらしい子どもたちでした。

教育実習に来た学生さんが、あまりにも心豊かな子どもちの様子にふれ、「今まで20年以上生きてきて、こんなにすばらしい子ども達の心に、初めてふれることができました」と、大粒の涙をぽろぽろとこぼしていました。

このことで、私は、特別支援の道を進む決心を固めました。


翌年、その学校に情緒の学級ができることになりました。

私は迷わず、担任希望の欄にまる印をつけました。

当時の校長先生は、あの時学事課にいらした松原先生で、私に、新設の情緒学級の担任をさせてくださいました。

「力と意欲のある者に、支援学級の担任をさせる」

そういう言葉をいただき、涙がでるほどうれしい気持ちになったのを、今でもはっきりと覚えています。


その後、松原先生は、他の学校の校長先生を歴任され、県の校長会の会長時には、岡山で行われた校長会の全国大会の責任者としてご活躍、ご退職後は、岡山大学で、学生たちの指導にあたられていました。

松原先生は、白ゆり発達支援センターが出来たときには、お花を持って、お祝いに駆けつけてくださいました。

昨年度、岡山大学を退官され、この4月からは、くらしき作陽大学に移られました。


その松原先生の研究室に、今日、お伺いさせていただきました。

すぐにお伺いしなければと思いながら、やっとのことで、今回お訪ねをさせていただきことができました。


道すがら、日射しがとてもまぶしくも、さわやかに感じられました。

この日が来るのを、本当に楽しみに待っていました。

私の特別支援への道を開いてくださった大恩人であり、公私共に、まちがいなく、私の最大の理解者のお一人です。


帰り際には、駐車場で、私の車が見えなくなるまで、何分も何分も、ずっと見送ってくださいました。

この次に、先生にお会いするときも、はずかしくない実践を、一つでも多く積み上げていきたい、


恩返しの方法は、後にも先にも、これしかない、

何だかうれしくなって、研究室では、コーヒーを2杯もいただいてしまいました、


かれこれ、もう15年近くのお付き合い、

私は、自分がこの道に進むことができたことを、多くの人に感謝しながら、そのご期待に少しでも添うことができるよう、これからも一歩一歩前に進んでいきたいと願っているのです。





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質の高い失敗体験 そこから子どもは育つ

 2013-08-02
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今日、年中さんのある男の子のマンツーマンレッスンがありました。

学習プリントが終わった後で、楽しみにしていたキョウリュウの紙工作に取りかかりました。


ミシン目になった台紙から、それぞれのパーツを切り離していきます。

大人になれば、何のことはない作業に過ぎませんが、慣れていない子どもにとっては、どうしてこれがなかなか結構骨の折れる作業になります。

その子は、ちっちゃい指を一生懸命動かしながら、ちょっとずつパーツを切り離していましたが、ご覧の通り、肝心なステゴザウルスの顔の所が、まっぷたつに破れてしまいました。


私は、これと同じ紙工作を、おそらくは数回以上子どもと一緒に作ってきましたから、今のこの子の巧緻性のレベルからして、きっと似たようなことが起こると予測していました。


「あら、ステゴザウルスの顔が、やぶれちゃったね、でも、大丈夫、すぐに先生がセロテープで直してあげるよ」

「今度は、きっとうまく出来るから、続けてやってごらん」


いつだったか、子どもにエラーを体験させまいと、切りとる部分だけは、私の方でしてしまったことがあります。

そうすれば、当然完成度は高くなり、セロテープのつぎはぎ工作にはなりません。

でも、子どもはちっともうれしそうな顔をしません。

自分で作らないキョウリュウに、特別な魅力なんてあろうはずがありませんから、


エラー、とりわけ教育的な意図が明確なエラーこそが、子どもを大きく育てていく、

失敗の分だけ、エラーの分だけ、子どもは豊かに育っていく、

それこそが、私のゆるぎない教育的な信念の一つです。


セロテープでつぎはぎだらになったのキョウリュウを、その子は、大事そうにかかえて教室を後にしました。

ここなら、いくら失敗しても大丈夫、

いっぱいいっぱい失敗して、エラーをして、どんどんいい子になってほしいと願っています。


いつだって、君には先生がついています。

ステゴザウルスのセロテープは、君と先生との大切な勲章なんだからね、






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大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
新大阪教室

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