フレームを整えてこそ通う心

 2013-07-31
私が教室を開いたのは、2008年2月でしたから、かれこれもう5年にもなります。

そのころ保育園の年長さんだっった太郎くんは、今では6年生になりました。


当時の入会名簿には、入会順に1・2・3・4・・・、と番号が打っています。

その入会順1~10のメンバーで、今、ご縁がなくなってしまった子は一人もなく、すべての子が何らかの形でレッスンを継続させていただいています。

こんなふうに、継続してお越しいただいていることに、私は何よりの誇りと使命感をもっているのです。


表出言語がほとんどない子でも、コミュニケーションは、豊かに通っていきます。

私は、言語によるダイレクトなリターンがなくても、その子にていねいに話しかけることを大切に考えています。

「毎日暑いね、体調くずしてないかい?」

「もう夏休みになったね、家でどんなふうに過ごしているの?」


私は、子どもの表情を伺いながら、言語を介して、あたたかい感情が、心の芯にしみわたるように届いていくのを感じ取ることができます。

時には、大変な緊張感をもって子どもと対峙しなければならない局面も、何度かありました。

しかし、ゆるぎない信頼感や、安定感は、こうした道のりの中から培われてきたのです。

それは、教科学習そのものの成果と同じくらい、とても大切な育ちであると、私は感じているのです。


多くの子は、今でも毎週1回、私の教室に通い続けてくれています。

1回1回の内容には、工夫もしますし、変化ももたせています。

ですが、その枠組み(フレーム)自体は、極力変えないようにしています。


お皿を変えると、何だか料理も、ちがった味に感じられることもあるかも知れません。

ですが、私は、皿に盛った料理や素材そのものを、子どもたちに味わってもらいたい、

だからこそ、毎日同じ、真っ白いお皿を使うのです。


電車は、みんな線路を通り、形もほとんど変わらない、

だからこそ、ちょっとした形状の違いであったり、色の特徴を心地よくとらえることができるのです。

仮面ライダーの1号・2号だって、ウルトラセブンだって、ゴレンジャーだって、みんなそうです。


本当に変えるべきは、料理か、お皿か、それともシェフの価値観か?

子どもに何を育てようとしたいのか、そしてそれを、どんな方法で実現しようと考えているのか?

その方法のど真ん中には、いつも子ども理解の視点を置いておきたい、


5年間、ちっとも変えない私の指導スタイルの根元が、きっとそんな所にあるに違いないのです。





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子どもの肯定感を高める非言語のアプローチ

 2013-07-30
長年臨床実践にたずさわっていると、いろいろなことが見えてくることがあります。

同じような内容の指導をしていても、ある指導員が言うことには素直に従う子が、別の指導員がいうことには全く従わない場合があります。


子どもの育ての視点から見れば、どのような指導員の指示にも、まずは素直に従う子どもであってほしいと思います。

逆に、指導員の力量という面から見ると、私には、その指導員に何が足らないかがはっきりとわかります。

それは、その子をどんなふうに育てて行きたいかという、教育者の信念やビジョンや技術が、子どもの心に響くレベルまでに至っていないということです。

特に、表出言語の少ない子は、感性でそこを見抜きますから、安物の理屈を並び立てても、ちっとも動こうとはしないはずです。


例えば、何か不適応な行動や、注目獲得のためのお試し行動をとったとします。

ここでちゃんと叱れない指導員は、もうそれで落第です。


望ましくない行動を見過ごすのは、その子の育ちを真剣に考えてない証拠です。

その1秒のためらいで、子どもに、その部分を敏感にキャッチされてしまいます。


もちろん、子どもを頭ごなしに叱りつけるのではなく、まずは、その気持ちを受け止め、行動の背景を理解してやります。

その上で、

「先生は、どうしても、あなたにいい子になってほいしの」 

「どうしてかというと、先生は、あなたのこと、大好きだから」

と、伝えるのです。


その伝え方や、内容や、方法は、その先生のお人柄やタイミングにお任せします。

このライブ感や、間の取り方一つに、指導者としての力量が見てとれます。


夏休みということで、発達支援センターのグループレッスンは、連日、定員を超えるご利用をいただいています。

「ここに来ると、子どもの表情が変わる」

「この明るく楽しいムードは、いったいどこから来るのでしょうか?」

お母さん方は、驚かれるように口々に、そうお伝えくださいます。


「○○ちゃん、こっちでいっしょにあそぼう」

昨日、あるお姉さん役の女の子が、低学年の子をそう遊びにさそっていました。


この低学年の女の子は、就学前には、入り口で固まって、何かにしがみつくように抵抗感をしましていたものでした。

この青空にぬけるような、輝く笑顔は、一体誰にプレゼントしてもらったものなのでしょうか?

みんなから受け入れられているという思いが、この子の心に、ゆるぎない自己肯定の気持ちを育てていきました。


子どもの幸せを、芯から願う気持ち、

そうした何よりも尊い仕事にたずさわることのできる喜びと使命感、そしてその手応え、

こうした職員のあたたかいまなざしこそが、子どもの心にしみわたっていくに違いありません。


こうした職員が、それぞれのリーダーとして、さらに後進を育てていくことのできる環境を作っていくことも、私の大切な使命の一つになってきました。





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継次処理優位傾向の子どもへの九九指導

 2013-07-26
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3 × 4 = 21 ?

私の教室に通ってくれているある女の子に、そのようなエラーが見受けられました。



皆さんは、どうして 「12」 を 「21」 と間違えたか、その原因がわかりますか?

それは、「さん  」 と、「さん しち」 とを混同したためです。

継次処理優位傾向の子どもによく見られるエラーの一つです。

私は、これまで何人もの同じようなエラーをする子どもたちの指導に直接当たってきましたから、すぐにそのことが理解できるのです。


3 × 4 = 12 (さんしじゅうに)

数字を見て、それを音声化したり、内言語化したりすること、

それが出来るようになってしまえば、何のことはない作業になります。


ただ、一文字一文字を個々に識別するのではなく、いつも文脈の中からひっぱり出すように、それを認知・処理していく継次処理傾向の子にとっては、「3×4」 という数字を見て、すぐに正確に 「さんし」 と音声化したり、内言語化したりすることは、思った以上に大変な作業だったりすることも多いのです。


ならばどうするか?

そのアプローチの方法は、決して一つではありませんが、私なら、エラーが生じたなら、「さんし」 と読んでやり、その子の中の理解言語を引っ張り出す支援を行います。

この子の場合、「さんし」と認知すれば、「じゅうに」 を引っ張り出すことができます。

それでもまだ混乱しているようであれば、「さんいちがさん」から、順にとなえさせれば、わけなく「さんしじゅうに」 と唱えることができるはずです。


こうした支援を行いながら、九九学習のレディネスを段階的に整えていきながら、施してきた支援を徐々に除去して、自力解決までひっぱり上げます。

この子の場合も、徐々に成果を上げてきていますから、あと半年、1レッスンので10分ほど九九学習を取り入れていこうと計画しています。


いわゆるプロンプトフェーディング方による九九指導の実践ですが、これは文章題や、数の量的認知など、様々な場面での応用がききます。

支援の段階的除去のプロセスでで、どれだけその子に主体的で体験的な取り組みを構成していくか、その腕次第で、生きた学習にもなれば、つまんない作業になるかが決まります。


このへん、誠に奥が深く、この年になっても、毎日実践の中から、うろこがぽろりと落ちるような瞬間があります。

これだから、実践はやめられません。


すべての子に、出来ないことが出来るようになった体験を培いたい、

私のチャレンジは未だ三分三厘、

まだまだこれからが本番といったところです。





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支援者としてなすべき役割

 2013-07-24
先週、ある幼稚園に訪問させていただきました。

わずか1時間余りの訪問でしたが、私の教室に通っている2人の女の子のことについて、情報交換をさせていただくことができました。

私がお訪ねすることで、何か一つでも大切なことにつながるきっかけになればと願い、お伺いさせていただきました。


私は幼稚園に着いたのは、11時過ぎでしたが、ずいぶんていねいなご準備をしてくださったようです。

2人の子どもは私を見ると、一瞬ちょっとびっくりたような表情を浮かべましたが、ほどなくそれは笑顔に変わり、一生懸命みんなの輪の中で活動を続けていました。


先生方は、すべての子のお迎えを見届けてから、私との情報交換の時間を作ってくださいました。

園長先生、担任の先生に、これまで発達支援センターで大切にしてきた内容をいくつかお伝えし、夏休み期間中に、ぜひ私のマンツーマンレッスンのようすをご覧いただきたいとお願いをしました。


私は、特別支援教育の巡回相談を2年間した経験があります。

幼稚園の先生方が、毎日いったいどれだけの激務をこなされているか、理解しているつもりです。

そういたお忙しい日程をぬって、こちらの予定に合わせて、園長先生と担任の先生のお二人が、8月の終わりに2回も、発達支援センターにお越しくださることになりました。

本当に、頭の下がる思いです。


私は、日々のレッスンを最優先して、これまでがむしゃらに前へ前へと進んできましたし、これからも、生涯そこから軸足をずらすつもりは、微塵もありません。

その上で、今回の幼稚園訪問のような、内容連携の充実も模索していかなければなりません。


すべては、子どもの成長と、ご家族の幸せのために、

支援者としてなすべき役割は、きっとそこにあるのです。


夏の終わり、園長先生と担任の先生に見てもらい、この子たちが張り切らないわけがありません。

まぶしいその笑顔と、その大切な瞬間のために、私の誇りと使命感は、ますます昂揚していくのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2013-07-25)






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静岡での奇跡

 2013-07-21
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今日は、東海大学短期大学部のリカレント講座に、講師としてお招きをいただきました。

午前中は、基調講演ということで、保育園での取り組み、個別指導の実践を中心に2時間、お話をさせていただきました。

当初は100名前後とお聞きしておりますが、いざふたを開けてみると、150名を越える参加をいただき、会場も急遽講堂の方に変更してくださいました。


卒業して3年目までの現職の保育士さんや先生方、そして来年度から現場で活躍される学生さん方が対象ということでしたので、今回は、実際の映像を見ていただく場面をたくさん用意させていただきました。

行きの新幹線の中で、ずっと映像の動作確認をしていましたが、さすがに動画は容量が大きすぎて、何度も何度もパソコンがフリーズして困っていました。

会場に着いての事前の動作確認の場面でも、何回もフリーズしてヒヤヒヤしていましたが、さすがに私のパソコンは、本番に強い、

あれだけ度々フリーズしていたパソコンが、本番では一度もトラブルが起こらず、気持ちにゆとりをもって内容をお伝えすることができました。


何年か前から、静岡から岡山まで、何度も何度も私の所に通い続けてくれた男の子がいます。

そのご家族が、この度、わざわざ会場まで駆けつけてくださり、熱心に私の話に耳を傾けてくださいました。

参加してくれた先生方や学生さんは、皆笑顔がすてきで、底抜けに明るく、活気にあふれたすばらしい学風であると、すぐに感じ取ることができました。


昼食後は、施設部会、幼稚園部会、保育園部会、小学校部会のそれぞれに分かれ、現職の先生を囲んでの分科会に参加させていただきました。

個々のケースについて、次々に具体的な事例についての質問をいただき、講演よりもさらに踏み込んだ、内容豊かな意見交換をさせていただくことができました。

静岡に来て良かった、そんな思いを強くもった瞬間でもありました。


講演会が終了した後、岡山までずっと通ってくださっていたご家族の皆さんと、静岡駅でお会いすることが出来ました。

そこには、苦しい時期を乗り越え、大きな成長の手応えをしっかりと感じておられるご両親と、見違えるように豊かに育ったお子さんの笑顔がありました。

あの厳しい状況の中、よくぞ踏ん張って、お子様をここまで育て上げたものと、正直、驚かざるを得ませんでした。


こぼれんばかりのご両親の笑顔と、何とも言えずやわらかく落ち着いたその子のまなざし、

そこには厳しい状況を乗り越えた者にしかない、真実の輝きを見ることができました。

次々と起こる静岡での奇跡の本丸は、まさにこんなところにもあったのです。


講演中、演壇からフロアを見ていると、私から1秒も目を離さず、一言も聞き漏らすまいと、真剣に見つめてくれている方がいました。

分科会では、私がもっとも大切にしている内容について、見事に切り取って質問をしてくれました。

何という名前の方でしょうか、そんなことすら知らないのですが、まちがいなくこの方は、子どもの成長を真摯に見つめ、ご家族の願いにそった教育の実践者として、活躍されるに違いありません。

こうした方の心に、何か少しでも大切な内容が届いていくことを、願わずにはいられないのです。


↓ 新幹線の中で、早速、お母さんから以下のような内容のメールをいただきました。


お忙しい中、本当にありがとうございました。
夢のような時間でした。
いつかまた息子と、先生にお会いできる(*^_^*)
不思議な自信があります。
その日まで、またまっしぐらに頑張ります。
家族の想いを伝えてくださり、ありがとうございました。
先生のお考えが、
静岡に根付くよう、私達も地域で動いて行きたいと思います。
もうすぐ乗り換えでしょうか?
のぞみで、少しでもゆっくりしたお時間をお過ごしできますように…
これからも、どうぞよろしくお願いします。





私は、家族の願いの代弁者

私にとっては、教育ほど尊く、誇り高き営みは他にないのです。


支援者としての専門性を生かしながら、子どもとご家族に寄り添うこと

一人でも多く、後に続く、志の深い実践者を育てていくのも、大切な役割、

小さくても大切な奇跡を、これからも一つ一つ積み重ねていきたいと願っているのです。



↓ 今回紹介させていただいた学生さんより、この記事を読んで、以下のようなコメントを送信していただきました。


昨日は素晴らしい講演をお聞かせ頂き、有難うございました。
今日、短大に行きましたら先生のブログを拝見した友人から、もしかして講演中に先生を見つめていたのはあなたなのでは?と声をかけられました。早速ブログを拝見し、嬉しさのあまりこのようなコメントさせて頂いております。
講演では、先生の力と心の込もったメッセージに目頭が熱くなる思いで拝聴しておりました。特別支援教育を志す者として、具体的にどのように子どもに対峙しアプローチしていったらよいのか示して頂き、たくさんの気づきを頂きました。多様な障碍を持った子ども達が大人になった時、生きる喜びを感じられ自己実現できるような世の中になってくれることを望んで止みません。
昨日の今日で、上手く言葉がまとまりませんが先生からご教示頂いた事を改めて見つめ、自己研鑽に励みたいと思います。本当に素晴らしいお話を有難うございました。







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美しい出会い

 2013-07-16
昨日は、京都でのレッスンでした。

都合で6月にはお伺いすることができなかったのですが、その間にも、それぞれの子どもに、それぞれの成長が見られ、とても感慨深いものを共有することができました。


大阪から、京都まで通ってくれているある女の子の学校の先生が、私のレッスンを見に来てくださいました。

休日、しかも京都まで、たった一人の子のために足を運んでくださる先生、

それだけでもう、ただ事ではありません。


ご挨拶もそこそこに、すぐさまレッスンを開始させていただきましたが、レッスンが始まるや否や、その先生はすっと立ち上がり、私の一挙手一投足を見逃さまいと、真剣に観察しメモを取り始めました。

レッスンが終了すると、さすがは教育の臨床現場の最前線にいらっしゃる先生で、実践内容のキモに踏み込んだシャープな質問を次々にしてくださいました。

お若い先生でいらっしゃいましたが、なるほどこれまで、この子の成長のために、中心となってご活躍くださったものに違いないと、感銘をおぼえずにはいられませんでした。


最近、学校・園の先生方に、私のレッスンをダイレクトにご覧いただく機会も増えてきました。

個別レッスンという、学校教育とは違う切り口だからこそ、見えてくる大切なこともあるやも知れません。


先生のあたたかいまなざしに支えられて、45分間、その子は一度も集中力を切らすことはありませんでした。

そりゃそうでしょう、こんな状況で、子どもが張り切らないわけがありません。


ご両親の、先生の、そして私のような支援者の、それぞれに豊かな愛情を全身に受けながら、子どもは自らの道を笑顔で歩んで行こうとするのです。

そうした真摯な思いがあればこそ、人は動き、集っていくわけです。


何が、私を京都に呼び寄せ、何が学校の先生の足をここまで運ばせることになったのか?

何としても、この子が笑顔で、成長の手応えと幸せを感じながら、社会に貢献できる子に育てていきたい、


今、京都は祇園祭りの真っ最中、

この日、三重からお越しくださった方は、レッスン修了後に、念願だった知恩院へと足を運ばれたとお伺いしています。

この子のこの2年の成長も、出会いも、まさに奇跡、


その志のあるところ、美しい出会いは、次々と広がっていくのです。






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自尊心を育むレッスン

 2013-07-15
大阪から、月1回、定期的に通ってくれている男の子がいます。

もう、4年以上も通ってくださっています。

毎回、ご両親と一緒に、高速を使って通ってきてくれます。


ここに来るときは、子どもの表情が明らかに違う、

ここに来ることで、どれだけこの子の自尊心を高めているか、計り知れない、

前回のレッスンの時、お母さんはそう私にお伝えくださいました。


数年前、たくさんのお子様が通ってくれるようになり、大阪に、京都に、出張レッスンをさせていただくようにもなりました。

当時はまだ、今のように多くの臨床実践を積み上げてきたわけではありませんでしたから、1日のレッスンが終わると、口がきけないほど、疲労困憊したものでした。


既製品の教材が、そのまま使えないことを、一番良く知っているのも私でした。

足を引きずるようにして大阪に向かい、ホテルに着いてから、もうろうとした頭で、翌日の教材を考えた日もありました。

あの日々を積み重ねてきたからこそ、今の私がある。

子どもと共に積み重ねてきた一つ一つのレッスンそのものが、何にも代え難い、私の宝ものとなっているのです。


肯定的な自己理解力の育成、

教室を始めたその日から、微塵も変わらなかったのは、私の教育目標となるこの言葉です。


「子どもの自尊心を高める」

お母さんのこの言葉が、どれだけ私にとって、大切なものを示唆してくださったことでしょう、

日々のレッスンの積み重ねは、すべてここを目指して歩んでいく道のりなのです。


自分の苦手なことを受け入れた上で、自分のことを肯定的にとらえること、

それはまさに、自分の命の輝きを見つめることであり、自分が他者に貢献できる存在であることを知ることでもあります、

そして、そのことで、他者の存在とその命の尊さに気がつくことにもなるのです。


人は、他者に貢献できることによって、初めて自分の存在の意味を確かめることになります。

今の私が、前に向いて進んでいけるのも、私を待ってくださる子どもとそのご家族がいるからこそなのです。


そのことを、一人一人の子どもに伝え、その子らしさを発揮しながら、誰かのために貢献できる子に育てるためのサポートを、ご家族と共にさせていただくこと、

それが、私の仕事であり、生きがいなのです。


今日は、京都でのレッスンの日です。

この3連休で、30近いレッスン、


帰りの新幹線で飲む格別のビールの味、

他のどんなことよりも、それが、私の心を満たす瞬間なのです。




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静岡に行く

 2013-07-11
先日、東海大学短期大学部の先生から、お電話をいただきました。

7月21日、卒業生対象のリカレント講座研修会の基調講演をお願いしたい、という内容のお問い合わせでした。

卒業3年目までの、若い保育士さんや学校の先生方を含めて、100名近く参加される講座だと承りました。


静岡だと、当日はおろか、前日もいくつかレッスンをキャンセルしなければ、お伺いすることはできません。

さすがに今回は、少し考える時間をいただきました。

しかし、最終的に、お引き受けすることにしました。


私は、小学校・通常学級の教員からスタートし、やがて支援級の担任に、

そして、保育園の副園長、特別支援教育の巡回相談員、個別の学習指導教室を経て、今の通所支援事業の所長となりました。

今でも、臨床実践の最前線で、日々子どもと向き合っているのです。


「今通ってくれている子が大きくなっても、私はここで、ずっとレッスンを続けていたい」

それが、私の大目標であり、生きがいなのです。


今回の講座は、現場に出て1年目の先生が中心の講座とお聞きしています。

私も、新採用の時などは、ベテランの先生の指導技術を前にして、まさに神業だと衝撃を受けたことが何度もありました。

私の今も、そうした先輩方の血のにじむような実践に支えられてものに違いありません。


ご家族の皆さんが、現場の先生方に、どれだけ熱い願いで、日々の教育活動を見つめておられるか、

そのことを、いつも最も近い位置で見つめている人が、そんなにたくさんいるとは思えません。

ならば、ここで私の果たす役割があるはずだ、

そういう思いで、私は、今回のご依頼をお引き受けさせていただくことにしました。


パワーポイントで、毎日少しずつ資料を作成しています。

寝る間を削っての作業にはなりますが、後ろ向きな気持ちは全くありません。


というか、何としても、若い先生に、何か一つでも大切なことを、その心に届けたい、

教育に携わることの喜びと、誇りと、使命感を、体中に感じてもらいたい、

一人一人の子どもが、十分な特性理解と、工夫された指導技術によって、伸びていく、向上していく手応えを、その両手でしっかりとつかめる先生として、ご活躍いただきたい、

そんな気持ちでいっぱいです。


私の技術は、まだまだ未熟で、もっともっと磨きをかけ、精査していかなければならないものです。

だからこそ、若い先生方と、そのことを題材に、真剣勝負で向き合ってみたいと思うのです。


静岡の先生方の目は、一体どんな色をしているのでしょうか?

私は、10以上のレッスンを、キャンセルしていくわけです。

与えられたこの機会を、無駄にすることは、決して許されないのですから、






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だから私は 前へ進む

 2013-07-07
ここ何ヶ月かの間、毎週月曜日の朝には、必ずと言ってよいほど、市役所の担当課にお伺いしています。

新規事業や指導員の加配についての申請や助言をいただきに行っているのです。


この何ヶ月かの間に、作成した書類の枚数は、少なく数えても300枚以上になります。

もちろん、同じ様式で、一部の数字を変えた物も含まれますから、300枚全部違う物であるとは言えません。

それでも、1つの事業の申請には、少なくとも100枚を超える書類を整備しなくてはならないのは事実です。


毎日毎日、10近いレッスンを終えて、書類の作成に取り組みます。

おそらくは、膨大な時間を、この書類作成に費やしたことでしょう。


この何ヶ月かで、3つの事業の申請に取り組みましたが、そのうち現時点で認めていただいたのは、指導員加配加算の一つだけとなっています。

新しい教室の申請は、すべての書類を整えて、あとは法人の定款変更だけとなった時点で、平成25年の3月に、社会福祉法人の緩和措置の一つが期限切れとなっていたことが判明して、アウトになりました。

150枚の申請書類が、一瞬にして吹き飛んだ形となりました。

地元の市議会議員さんや、国会議員さんにお願いして、厚生労働省まで確認をさせていただきましたが、結果、どうにもなりませんでした。

雇用する予定だった職員や、物件の契約に尽力してくださった関係者、保険関係の調整など、多くの方にご迷惑をおかけすることになってしました。


また、保育所等訪問支援事業の申請についても、根拠法の変更があったにもかかわらず、都市計画法の中への、障害児通所支援事業の項目の追加が遅れているために、現時点では、うちの法人には開発許可が下りないということが判明しました。

このケースでも、ご相談にのってくださった市議会議長さんに大変なご尽力をいただきました。


どちらの事業も、私は、決してあきらめているわけではありません。

どんな苦労があろうと、なかろうと、私は絶対にこの事業を成し遂げると心に決めて、揺るぎは微塵もないのです。


法(条例)改正に向けて、担当課の課長さんが動いてくださることになりました。

来週の月曜日には、事業者指導課の課長さんと開発指導課の課長さんに、お願いに行く予定にしています。


この事業が通ろうが通るまいが、私の給料は同じです。

私利私欲で、ここまで事業に執着するメリットは、ほとんどありません。


では、なぜ私は、こんな事態になっても、少しも気持ちが萎えないのか?

それは、臨床現場の最前線で、多くの子どもとそのご家族の切なる願いに、毎日ふれているからに他なりません。

そういう期待を一身に背負っている自分だからこそ、どんな困難にも立ち向かっていくことができるのです。


私には、一人一人の子どもが、その持ち味を生かしながら成長し、社会に貢献し、そのことで自分に対する肯定感と幸せを感じて、日々笑顔で暮らせる地域社会のモデルを作っていく大目標があります。

今のこの立場で、毎月100人を超える子どもたちと直接接している私がやらなくて、一体誰がそのことをやってくれるのでしょう?


この小さな事業の先にこそ、子ども達のその笑顔があると、私は信じています。

こうした気持ちは、必ず担当者の方の気持ちも揺り動かしていくに違いありません。


私の背中には、子どもと家族の願いが張り付いています。

その誇りがあればこそ、その使命感があればこそ、私は前へと進んで行けるのです。




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君は本当にいい子になった (行動改善6年間の軌跡)

 2013-07-03
今年6年生になる男の子がいます。

その子が1年生の時、何人かのお友達としょっちゅうトラブルがありました。

その度に家に電話があり、お父さんは、「電話がなる度に、またかと、当時は生きた心地がしなかった」 と、伝えてくださいます。


1年生の終わりから、その子は私の教室に通ってくれるようになりました。

それから足かけ6年間、90分のマンツーマンレッスンを、月に2回のペースで、ずっと続けさせていただいています。


低学年のころは、その90分間をもたすことが、決して容易ではありませんでした。

あの手この手、手を替え品を替えながら、その90分のレッスンにかなりの緊張感をもって臨んだものでした。


出来ないこと、苦手なことを受け入れることができにくい、

体格も良く、力も強いこの子ですが、誰よりもデリケートで、不安いっぱいの心をもった子であることは、レッスンを始めてすぐに理解することができました。


私ができること、

それはこの子に、肯定的な自己理解のメッセージを送り続けること、

その1点にいつも集約されていました。

算数の計算の時も、漢字練習の時も、文章読解問題の時も、いつも私は、心に自己肯定のメッセージを添えながら、支援を積み重ねていきました。


前回のレッスンで、分数の割り算のまとめテストに取り組みました。

わる数を逆数にし、約分をし、帯分数に直す、

一連の手順に些細なミスも見受けられません、

字のていねいさも、学習の集中力も、そのあたたかなまなざしも、もはや青年期に差しかかり、見違えるようにたくましく、余裕をもったものになっているのでありました。


レッスンが終わると、お父さんはいつもうれしそうに、やり終えた学習プリントを、何回も何回もペラペラとめくって目を細められています。

これだけ勉強ができるようになれば、私の支えも必要でなくなってきます。


SHINOBU先生の教室は、小学校で終わり、

お父さんは、ずっと以前からそう伝え続けて、そのことは本人も受け入れています。


自分は農業高校に行きたい、

将来は、調理師になりたい、


この子が家族と共に目指す先は、どの子よりも、しっかりと地に根ざしたものとなっているのです。

人は、誰かの役に立つ存在となることによってのみ、真の自己肯定の気持ちをもつことができる。

彼の育ちは、あとわずかで、テイクオフの時期を迎えようとしているのです。





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新大阪教室

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岡山教室

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Author:SHINOBU
白ゆり発達支援センター

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