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奇跡の積み重ね

 2013-04-29
今日は、大阪でのレッスンに出かけています。

土曜日・日曜日も、それぞれ枠一杯、9人のレッスン、一人もお休みした子はいませんでした。

こうして毎回のレッスンを積み重ねていくためには、何よりもご家族の深い決心と強い意思が必要なことを、私は誰よりも知っているつもりです。


ご家族に、こうした深く強い気持ちが続く限り、きっとどんな困難も乗り越えていかれるに違いない、

だからこそ、こうして1回1回のレッスンを積み重ねることができたことの価値を、大切に感じ取ることができるのです。


この日の大阪でのレッスンは、利用してくださる皆様のご都合で、午後からのスタートとなりました。

その分、終了時刻は遅くなりますが、いつものように朝6時過ぎの新幹線に飛び乗るような必要もないので、朝はゆっくりと自宅で朝食をとることができました。

大阪でのレッスンももう4年以上になりますが、午後からのレッスンというのは今回が初のことになります。


外はとっても良い天気、

新幹線から流れゆく窓の景色も、まさに初夏の香りいっぱいといった感じです。


前に前にと、子どもが育っていく以上、次から次へと新しい課題に向き合っていく場面だってあることでしょう、

だからこそ、絶対に引き下がるわけにはいきません、


昨日、次の日のレッスンの準備を終えると、時刻は夜の9時を過ぎていました、

9人のレッスンを終えると、その安堵感からか、疲労感はMAXとなりますが、それをつらいと感じたことは一度もありません、

私の連休は、いつだってこんな感じ。


いつもと違う朝の食事、

車窓に流れゆく初夏の景色、


そしてご家族の願いと、子どもたちの笑顔

それが私の選んだ道、

私の宝物、


正直、お休みはほしい、

でもそれは、ほんの少しで充分です、


新幹線を降り、地下鉄御堂筋線から南海電車に乗り換える頃、ただのおじさんだった私に、SHINOBU先生のスイッチが入ります、

バリバリの交感神経モードへの変換、

私はこの瞬間が大好きです。


パソコンのバックを、新しいものに取り替えました、

すごく気に入っていて、このバックを持って歩くのがうれしくてたまらない、


グルメも、高級車も、海外旅行も、今の私には必要ない、

私の連休は、これで充分


それよりも、自分の力量をもっともっと高めたい、

もっともっと子どもたちやご家族のお役に立ちたい、


あなたが、何かのことで、きっと誰かに貢献できる存在であることを、すべての子どもに伝えて行きたい、

それが私の夢であるし、使命であると思っています。


その方向感をなくして、パーソナルなレッスンは、決して長くは続かない、

一つ一つのレッスンは、奇跡の積み重ね、


あなたと出会えたこと自体が、私には何よりの奇跡なのですから・・




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何を目指して支援を続けるのか?

 2013-04-28
昨日、広島から中2の男の子がレッスンに来てくれました。

この3月まで、毎週木曜日に来てくれていた子です。

小学校5年生の時からサポートをさせていただいています。


この春、お父さんの転勤で、広島の学校に転校することとなりました。

普通なら、ここでサポートは一つの区切りとなったはずです。


ところが、本人の強い希望で、毎月1回となってはしまいますが、広島から岡山まで通ってくれることになっのです。


1ヶ月ぶりに私のところに現れたその子は、また一つ身長が高くなったように感じられました。

所作も、礼儀作法も、表情も、以前とは違ってうんとたくましくもさわやかな感じになってきました。

支援者冥利に尽きる、すばらしい再会の時間を共有することができました。


成績アップを目指して、厳しく指導した夏休みもありました。

生活態度や、友人関係でひどく苦しんだ時期もありました。

そしてこの子が、明らかに変わったあの日の事を、私は今でも忘れることができません。

それはちょうど、少年だった彼が、青年への一歩を、力強く踏み出していった一歩であるに違いありません。


以後、彼と支援者としての私のポジションにぶれは生じませんでした。

少しずつ成績も向上し、前へ前へと進んでいく彼の歩幅を、私はその都度たのもしくも笑顔で見つめ、支えていく時間を積み重ねていくようになりました。

一時期、毎日のようにあった友人とのトラブルも、今ではそれを聞く機会もほとんどなくなっていきました。


何年か前に、この子のお父さんが大きな交通事故にあわれるという信じられないような出来事がありました。


「あのお父さんの事故を、決して無駄なものにはしたくない。あの事があったからこそ、ここまでこれたというようにしていきたい。」


その子は、そうとまで、私に言い切りました。

ここまでの彼の育ちは、決して平坦なものではありませんでしたが、そこには、希望に向かって遠くを見つめる、青年の顔がありました。


この日は、広島からだけでなく、京都や愛知からも、私のレッスンを受けにきてくれた子がいます。


やがてこの子にも、いかに自分がご両親の深い愛情を受け育ってきたことをかみしめる日がやってくるでしょう。

そしてその日こそが、自らのアイデンティティーを確立し、一人前の社会人として、家族と向き合うその日なのです。


その日のために、私がこの子たちに培っていきたい力、

そのことを私は、「肯定的な自己理解の力」 と呼ぶようにしています。


この子一人前になるその日も、私はここで、誰かのレッスンをしている自分でいたい、

私の支援のすべては、いつもそこを目指して進んでいるのです。


1ヶ月ぶりのレッスンは、それはそれは楽しくも充実した時間となりました。

この先何年経っても、何十年経っても、ずっとここにいて、子どもたちの支援を続ける自分、

私がこの子にずっと語り続けた人の真実を、これからもずっと伝え続けていきたい、


そのために今日ずべき大切な一歩、

その一歩一歩を積み重ねていくことにこそ、私は、私の生きている意味があると、信じているのです。






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子どもの笑顔が集う場所

 2013-04-26
就学前に私のマンツーマンレッスンを受けてくれていた子が、今、続々とグループレッスンに来てくれいます。

中には3年近くサポートしていた子もいます。

先日、そのグループレッスンをのぞきに行ってみると、そのうちの二人が、はじけるような笑顔で、一緒に遊んでいる姿を見かけました。


マンツーマンレッスンを通して私は、それぞれの子とかけがえのない時間を共有してきました。

ですが、これまで、その2人の接点があったわけではありません。

それがこうして、もうずっと前から友達であるかのように仲良くしている姿を目の当たりにすると、何か万感の思いが胸にこみ上げてくるように感じました。


「ここに来ると、子どもの笑顔がいっぺんに輝くんです」

「子どもを包み込むような、この白ゆり雰囲気は、他のどこの療育にもないあたたかさを感じます」


迎えに来られたお母さん方から、そのようなお言葉を、何度もいただきました。

この事業を始めて、本当に良かったと思う瞬間です。


今週末から、大阪と京都の子どもたちに会いに行きます。

その中にも、この春就学を迎えた子どもも何人かいます。


どうか、それぞれの子に、望ましい豊かな学びがスタートしていますように、

そう願わずにはいられません。


未来は君たちの手に、

子どもの笑顔が集う場所、

私たちのめざす夢の形は、きっとそこに集約されているのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2013-04-29)





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戻ってくる意識をキャッチする

 2013-04-24
先日、ある中学生の男の子のレッスンをしました。

この子は、集中力の持続時間が短く、すぐに意識が課題から離れて、視線が定まらなくなってしまいます。


ですが、一定の時間が経過すると、また必ず意識が、その課題の所に戻ってきます。

その所要時間とタイミングをうまくキャッチできれば、課題を中止することなく、最後までやり遂げることができるのです。


このことは、別の子の実践から、私が体験的に学んできたことです。

私は医者ではありませんから、それが、脳波のサイクルと関係があるのかどうかを特定することはできませんが、課題から意識がそれた場合に、課題の内容やレベル、本人の気持ちといった直接的な内容だけでなく、どうやら別の次元で理解してあげる必要がある場合もあるようです。



今日は朝一番に、就学前の男の子のレッスンがありました。

コミュニケーションレベルが上がってきたので、その子は、色々と内容についての要求を私にしてくるようになりました。


「料理のあそびをしてみる?」

その子は、首を横に振り、「イヤイヤ」 と言語で伝えてきます。

「じゃあ、紙しばいを見ようか」

またしても、その子は、「イヤイヤ」と言い張ります。

「大好きな、あんぱんまんのパズルはどう?」

またまた、「イヤイヤ」です、

こういうことが何度か続きます。


ふと見ると、ちっちゃく指さしたその先に、DVDのプレーヤーが置いてありました。

どうやらこの子、このタイミングではDVDを使った手遊びがしたいようです。


時々、その指が、何もないあらぬ方向を指さしている場合があります。

自分の思いや根拠がうまく伝えられず、それを動作化しているうちに、見失ってしまう場合もあります。

そもそも本人の根拠となる思いが、さほど明確でない場合だってあります。

それが子どもであり、だからこそ理解し、育てていかなければならない内容があるわけです。


活動の終盤に、もう一度、その子に料理のセットを提示しました。

今度は、笑顔一杯で、料理のロールプレイに取り組み始めました。

さっきは、「イヤイヤ」 といっていたロールプレイに命が吹き込まれた瞬間です。


目指す方向や、育てたい力は、いつも明確に見据えておかなければならない、

だからこそ支援者ならば、時には子どもの移りゆく意識をキャッチし、それを捌いていけるだけの力量もあわせもっていたい、


「先生、この間の手遊び、とっても楽しかったね、今日一番に手遊びからやりたいな~」

この子の言語やコミュニケート、そして社会性や豊かな自己コントロールができるようになるその日まで、私はずっと、この子と共に歩んでいきたいと願っているのです。




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支援者として果たす役割

 2013-04-18
先日、6年生になった女の子のお母さんのお話を伺いました。

大学の附属の特別支援学校か、地域にある特別支援学校か、地域の中学校の特別支援学校か、時間をかけて選択していきたいということでした。


そのお話を伺った翌日、その地域の特別支援学校中学部の教頭先生から、お電話をいただきました。

「知的障害を伴うLD,ADHA等の障害特性を理解した教科指導について、御教示いただきたい」

講演会講師のご依頼をいただきました。


何というタイミング、

地元地域の特別支援学校ですから、今後も、多くの子がお世話になるに違いありません。

ですが、レッスンをいくつかお休みにしない限り、講演会の依頼をお引き受けすることはできません。

本来なら、時間をかけて日程調整をさせていただくケースですが、とにかく、今回の話はお引き受けさせていただくことにしました。


何が、子どもの最善の利益につながるか?

支援者として、すべての判断基準をそこに置くことを、大切にしたいのです。


入学式も終わり、何人かの新1年生の子が、放課後等デイサービスのグループレッスンに通ってくれるようになりました。

その多くの子は、就学前に、私のマンツーマンレッスンを受けてくれていた子どもたちです。


その子どもたちが、お友達の輪の中で、笑顔で生き生きと活動している様子を見て、私は、何かあたたかいものが心の中に流れ込んで来るような気持ちになりました。


私は、生涯実践者でありたいと願っており、経営や管理は、どちらかというと苦手のことも多いのです。

経営の厳しさに直面し、こんなはずではなかったという思いが、何度も心の中にわき上がってきたこともあります。


開所当初は、一日のご利用が、わずか数人だった時期が長く続きました。

それが今では、一日のご利用が20人を超える日も多くなりまりました。


この子たちに、何か大切な育ちの場を提供することが出来たかも知れない、

窓越しに、その子に手を振ると、何人かの子は少しびっくりしたような顔をして、すぐに笑顔で私に手を振って応えてくれました。


この事業を始めて良かった、

そう思うと、これまでの苦労も、一度に吹き飛んでしまうような気持ちになりました。


もっともっと行き届いた施設を建設したい、

日々懸命の支援を行ってくれているスタッフの努力に報いるためにも、人的な環境をさらに充実させていかなければならない、


多くのご家族の期待を背負う者として、なすべき責務がそこにある、

子どもたちの笑い声を耳にしながら、私は、どんなに苦しくとも、力強く次の一歩を踏み出していかなければならないと、心に誓っているのでありました。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2013-04-19)





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1/2 成人式

 2013-04-14
先週、新しいヘアサロンを見つけました。

フリーペーパーで夜10時までやってくれる所を探し、仕事が終わった8時過ぎに伺いました。

美容師さん2人に、カット&カラーをお願いしました。

西川添い(岡山市中心部)のお店で、これまでに入ったことのないようなおしゃれなお店でした。

50歳過ぎて、初めてこういう世界があることを知りました。


この数年間、土曜日も、日曜日もずっとレッスンを続けてきました。

4月になり、もうどうやっても、普通の時間帯に、散髪に行く時間を見つけることができない、

こんな遅い時間にもやってくれるお店が近くにあり、本当に助かったという感じです。


昨日は、大阪から5年生の男の子が来てくれました。

数年前に私が、大阪で講演をさせていただいて以来、ずっとレッスンをさせていただいています。

そのお母さんから、お聞きしたお話です。


その子が4年生のとき、国語で 「1/2成人式」 という題材がありました。

誕生から10歳までの成長あゆみを振り返りながら、人としての大切なことを見つめていく学習です。

きっと多くの子が、自分の育ちを振り返りながら、そこに通うご家族の深い愛情を感じっていったことでしょう。


その子は、言語表出があまりクリアでなく、みんなと同じような発表ができにくい状況です。

でも、クラスのみんなは、その子のあゆみもぜひ知りたいという声が上がったということです。

何とステキなクラスでしょう、


そこで、その子に代わって、お母さんが、彼の10年間の育ちのあゆみを、クラスみんなに語ってくださったということでした。

その時間が、どんなに豊かで、大切なものであったか、

その場にいなくたって、私には手に取るように伝わってきます。


私と彼との歩みだってもう4年以上、

その間に、どれだけの感動のストーリーと出会って来たことか、

その一つ一つが、決して他では替えることのできない宝ものとなっているのです。

そうした一つ一つのストーリーを経て、彼の今があるのです。


1,000,000アクセスを目標に掲げてスタートしたこのブログも、あとわずかで500,000アクセスとなります。

まさに道半ばの中間地点、1/2成人式といった感じです。


これまでに、1,000を超える記事を書いてきました。

私にとっては、その一つ一つの実践そのものが、生涯の宝ものであるし、自分がこの世に生を受けた証であると思っています。

そういう意味では、ブログは私に命を吹き込んでくれた大切なツール、

これからも私は、このブログと共に、一つ一つの実践を積み重ねていきたいと、強く願っているのです。



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春の便り

 2013-04-10
昨日は、私が4年間レッスンをさせていただいたある女の子の高校の入学式でした。

小学校は、通常級在籍でした。

中学校へ進学するときには、ずいぶん検討を重ねられましたが、紆余曲折の末、結局は支援級在籍を選択されました。


そして、高校、

今回見事、一般の高校への進学となったのです。


9時過ぎに、お母さんからメールをいただきました。

「SHINOBU先生に、高校の制服をぜひ見てもらいたいのだけれど、1時頃のご都合はいかがでしょうか?」 という内容でした。


1時からは、レッスンのご予約をいただいています、

また次の機会にと、ご連絡を差し上げようとしたその瞬間、別の方からご連絡をいただき、その時間の都合がつくことになったのです。

午前中は、市議会の議長さんをはじめ、市議会の保健福祉委員、文教委員の議員さんに、施設見学に来ていただていたこともあって、このタイミングはまさに奇跡、


真新しい制服を着て、私の所に着てくれたその子は、いつもと同じ笑顔で、いつもと同じように私に話しかけてくれました。

そのようすをご覧になっていたお母さんの方は、まさに感激一杯といった春の景色となりました。


おそらくは、この子とは、こんなスタンスで、一生絆は切れなんだろうなと、私はその時に感じていました。

青年期の多感な時期に、長い時間かけて共有してきた私たちのつながりが、普通であろうはずはありません、


どんなの遠ざかろうとも、時間が過ぎようとも変わらない人の真実、

むしろ、教育的な関係だからこそ続く、大切なものがそこにあることを、私は改めて確認できたのでした。


「先生は、じじいになっても、ずっとここにるから」

そう言うと、その子はいつもケラケラと、笑っていたものでした。


数値にできなものこそ、魂は宿る、

笑顔でいつも指し示してきたその先に、その子がしっかりと体を向けていることを感じていました。


春は来る、

そう信じて、泥沼から力強く踏み出す一歩こそ、教育者としての真骨頂、

この子との歩みが、改めてそのことを、私に教えてくれるのでした。


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支援をつなげていく責務

 2013-04-09
先週土曜日に、愛知県から、新3年生の男の子が来てくれました。

事前に、お母さんの方から、詳しい資料をいただいていました。

この日は、午前中に保育園の入園式、午後からは新入職員の歓迎会があり、それが終わってからの遅い時刻からのレッスンのご案内となりました。


お車でお越しいただいたということでしたので、きっとかなりの長旅だったことでしょう、

ですが、教室に入るとその子はすぐに着席し、ご両親に見守られながら学習を始めました。


事前にお母さんから詳しい資料をいただいていました。

私は、その資料に目を通すと、すぐにそのお子さんに今、どんなことが起こっているのか?

どうして愛知県の方が、わざわざ岡山までお越しくださることを決意されたのかが、伝わってくるような気持ちになりました。


初めてここに来てくれた小学校3年生の男の子は、すこし緊張気味ではありましたが、、最後まで、精一杯学習に取り組んでくれました。


この感じ、

何年か前に、初めてここに来てくれた子と、どこか共通するものがある・・


私には、同じような課題に立ち向かって来た多くの子との、数年間の実践の歩みがあります。

私たちの目の前には、ここから続くであろう、3年・5年の学びの道筋が、遠くまでつながって見えているのです。


その大切な一歩、

行く先に光があることを、私は微塵も疑っていないのです、


あなたの先輩たちが歩んだ貴重な道のりを、私は生涯忘れることはありません、

そのことをつなげていくのが、私の責務、


あなたの育ちの一つ一つが、あとに続く子のし幸せにつながっていくことを、

これからも私は、しっかりと見つめていきたいと願っているのです。






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人の真実は 数値になんか宿らない

 2013-04-05
自分のマンツーマンレッスンの形を、何とかマニュアル化しようと思い、文章化したり図式化したりすることに挑戦したことがあります。

でも、出来た物をもう一度見てみると、何かちょっと感じが違う、

言葉をいじくったり、図をやり直すと、ますます何か迷宮に入り込んでしまった気がする。


同じことは、板前さんや職人さんにも、共通することだと思います。

ジャンクフードならレシピで出来るけど、秘伝のたれは、何年もの修行が必要、

その部分については、体を使って、五感のすべてで身につけていくしか方法はない、

そういう物だと思っています。


数値に意味がないとはいいません、

でも、すべてのことを、数値で切り取ることは決してできないのです。


点数化できることは、すぐに評価されることでしょう、

打率3割、100打点、

給料にはダイレクトに反映されることでしょう、


でも、翌年の成績が2割5分なら、そんなことはすぐに忘れ去られます。

点数化されるというのは、そんなものです。


天覧試合のホームラン、

野球人の中では、永遠に語り継がれる快挙です、


長嶋選手の生涯本塁打444本を超える選手も、何人かいます。

されど、野球界最大のスーパースターが、長嶋選手であることは、多くの人の認めることです。

数値では表すことのできない1本のホームランの価値が、そこにあるからです。


それは、子どもの学びや育ちにも共通することがあると、私は思っています。

テストの100点、

その価値が、色あせることはありません。


でも、初めて歩けるようになったあの日の感動、

初めて言葉が出るようになった日の感激、

そんなものは、決して数値化できるものではありません。


人の真実は、点数化できない、

点数化できないものこにこそ、成長の真実が宿る、

私はそのように感じています。


検査結果や診断は、何としても子どものレッスンに大切に生かしていかなければなりません、

だからこそ、そうでないマイナスのデータは、軽く流してしまおう、

私は、常日頃、そんな風に思っています。


数値なんかに、人の真実は宿りません。

あなたは、どのように思われますか?




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2013-04-06)




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すべてはその1歩から

 2013-04-03
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この春、就学を迎える女の子と、お買い物ゲームをしました。


この子が3歳の頃、お母さんは京都からこの子を岡山の教室まで連れてきてくださいました。

それまで、県外からのレッスンはずっとお断りをさせていただいていたのですが、その強い気持ちに私が折れて、初めて受けた県外からお越しくださったレッスンであったと記憶しています。

その後、口コミで京都からお越しくださる方が続き、これはたまらんと、京都でのレッスンを決意した日のことを、昨日のように思い出します。

それから、毎月のように、京都に行かせていただくようになりました。


この子とのべ何回のレッスンをさせていただいたでしょうか?

そういう私たちですから、少しくらい表出言語がクリアでないことがあっても、コミュニケートのレベルは、かなり高いポジションにあります。


お買い物ゲームが始まりました。

これまで私は、りんごやバナナの分類は、子どもにさせるように指示してきました。

でも、この日、この子はリアルにお客さん役がしたいと伝えてきました。(表情と言葉で感じ取れるのです)

私が、「お客様、少しお待ちください。すぐに準備しますので」 と伝えると、この子はすぐに、満面の笑顔を私に見せてくれました。


「いらっしゃませ、何にいたしましょうか?」

「バナナください」

「ありがとうございます、バナナは3個で30円になります」

そういうと、その子は10円玉を3個財布から取り出し、私に手渡してくれました。


3個のバナナを視覚的にとらえ、その量的なイメージを頭の中のメモリーにキープし、1・2・3と順序数に対応させながら、私に手渡しで30円正確に渡すことができる。

つい先日までは、具体的なバナナに10円を添える形で、1対1対応をさせていたのが、その数感覚が定着し、それが行為としてスムーズに行うことができるようになったのです。


快進撃はさらに続きます。

「今度は先生」 そう言って、この子は財布を私に渡します。

今度は、自分がお店屋さんをやってみたくなったのです。


その所作のいちいちを見ていると、思わずほほがゆるんでしまいます。

その一つ一つが、数分前の私がモデルとして示した所作そのものであるからです。

こうして子どもは、大切な感覚を身につけていくものかと、私は、つくづくその責任の重さを感じ取りました。


この日の40分のレッスンは、まるで夢のように楽しい時間でした。

初めてこの子が岡山に来たとき、活動がうまく行かなくて玩具を放り投げたことがありました。

私は、その時のお母さんの表情を、片時も忘れることはできません。

それが、この子とのレッスンのスタートでしたが、これまでのすべての苦労は、この日・この瞬間のためにつながっていたんだなと感じたものでした。


レッスンが終わると、お母さんは、記念の品をということで、プレゼントをくださいました。

岡山に帰り、包みを開いてみると、そこには 「しのぶせんせい、ありがとう」 と添えられた1冊のフォトアルバムが・・

その完成度といい、内容の豊かさといい、私は思わず言葉を失ってしまいました。


この週末には、愛知県から、レッスンを受けに来てくれる子がいます。

まだ1度もお会いしたことのない私に、来年3月まで、計16回のレッスンを託していただけることになりました。


あの日、おもちゃを投げた子が、ここまで育つと、誰が予想することができたでしょうか?

何が子どもを変えていくか?

すべては、その1歩から始まっていくのです。





ありがとう、しのぶせんせい

3歳の11月、岡山におじゃまして、初めて相談させていただきました。あれから、ご縁をつなげていただいて、岡山、堺、京都の寺子屋、今の京都教室とお世話になりました。
いつも娘の発達に寄り添った、ていねいなレッスンをしていただき、ありがとうございます。

相談に行った頃、問題行動が多く、私たちを悩ませ、不安が一杯だった娘に、たくさんの良質な個別指導をしていただけたこと、心より感謝いたします。

出産して間もなく、娘がダウン症と聞いた時、
思い描いていた子育てとは全く違うのかもしれないという戸惑いと、不安で一杯でした。

発達、成長がゆっくりな娘との生活が、今こんなに楽しく、面白く、愛おしく感じることができるのは、先生の支えがあったお陰です。先生のサポートは、いつも娘と私たちにとって、大きな力になりました。

保育園の卒園という区切りに、このアルバムを贈り、先生の温かい指導による娘の成長を記憶にとどめていただければと思います。

どうぞいつまでも、すべての子どもたちと保護者にとって、温かい先生でいてください。
末筆ながら、先生のますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

これからもよろしくお願いいたします。





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