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会計検査院 実地検査

 2016-04-22
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昨日、平成26年度に補助金をいただいて建設した本館の施設整備事業にかかわる会計検査院の実地検査がありました。


会計検査院とは、予算や補助金の執行の監査に関して、立法や司法からも独立した強い権限をもつ機関です。

この日、岡山県の随行員1名、岡山市障害福祉課から3名、岡山市事業者指導課から2名の担当の方を交えて、本館補助金にかかわる予算が適正に執行されているか、私たちの事業が、補助金をいただくに値するものであるかどうかの検査を受けました。


約1か月前に連絡をいただき、その日から準備を開始しました。

私は、この事業に直接かかわる担当者ですから、万が一それが適正でないと判断されたら、すべての責任を自分一人で背負う覚悟で検査に臨みました。


この1か月間、朝は6時に事務所に詰め、1分1秒を惜しんで、諸規定・諸帳簿の整理に取り組みました。


私は、教育のプロではありますが、労務や雇用、建築や開発、法令や行政手続きについては素人も同然です。

ですが、責任者である以上は、知らない・出来ないは一切通用しません。

私の後ろをついて来てくれている職員のためにも、泣き言も愚痴もこぼすわけにもいきません。

それがどんな手順で行われ、何をポイントに取り組めばという見通しさえもてず、そのプレッシャーで胸が押しつぶされそうに感じたことも何度もありました。


人に言えぬその苦しさを跳ね返すためには、努力を積み重ねるしかない、

そう自分に言い聞かせながら頑張ってきましたが、今回だけは、正直日々のレッスンをお休みにさせていただきたいという思いが何度も何度も頭をよぎりました。

ところが今週になり、何となく形が整って来たころには、それとなく自信もよみがえり、その主役としてこうした検査の舞台に立てることが何だか楽しみに思えるようになってきました。


子どもたちと出会ていなければ、こうした検査を受けることなど、絶対になかったはず、

子どものために借金を背負えることは、不幸でも何でもなく、それは誰よりも幸せなことなんだと、教えられたことがあります。


今回の検査では、大きな問題も指摘されず、むしろ多くの方に私たちの事業を直接知っていただく、またとない機会となりました。


さすがにこの1か月間、新規のレッスンのお申し込みは、受け付けないようにしてきました。

それでも、予約をいただいていたレッスンをお断りすることなく会計検査の日を終えることができた自分を、ちょっとだけ誇らしく思います。

終わってみれば、たった1度の人生の中で、普通では出来ない体験をさせてもらったという何とも言えない思いが、心の中にむくむくと広がっています。


今日のレッスンの、何とも晴れやかで楽しいこと、

これからまた通常営業、エンジン全開、


私の幸せのすべては、いつも子どもたちが運んでくれているのです。










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心にしみる言葉の一つ一つ

 2015-03-20
これまでいろいろな落成式を何度も見てきたけど、こんなにたくさんの花が届けられるのは、本当にめずらしい、

SHINOBUさんは、人に恵まれたわね、

次々と届く花の数々をみながら、家内がそうつぶやきました。


「この建物は君たちのもの」

経過報告の中で、子どもたちにそう伝えようとした瞬間、様々な思いが急に胸にこみ上げてきて、しばらくの間何も言えなくなってしまいました。

こうした場面で涙をこぼしたのは、私の人生の中でも、最初で最後かもしれません。


本館落成式の最後に、保護者の代表の方から、以下のような謝辞を頂戴しました。




保護者を代表致しまして、一言お礼を述べさせていただきます。
本日は、私達の子どものために、このような素晴らしい白ゆり発達支援センター本館を授けてくださり、本当にありがとうございます。

白ゆりへ通う度、この本館がどんどん出来上がっていくのを見て、この日を大変待ち遠しく思っていました。
そして本日拝見させて頂き、SHINOBU先生がいつもおっしゃる「子どもたちが主役」という言葉そのものの建物だと実感しました。
肌に沿う木の温もり、空からのパワーか降り注ぐ吹き抜け、誰もが使いやすいトイレと手洗い、そして一番明るい空間が子どもたちのためのお部屋。危険な階段や段差の無いこの本館で、楽しく過ごす子どもたちの笑顔が目に浮かびます。
また、家族のためのモニター付き控え室にも感激しました。いつも子どもたちと家族に寄り添ってくれる、白ゆりらしさのあふれた建物に、子どもたちも保護者も期待感でいっぱいです。

こんな日が来るとは、6年前の私には全く想像ができませんでした。
 
今から6年前、生まれたばかりの娘にダウン症を告知され、出産の喜びから奈落の底に突き落とされて、絶望の日々を送っていました。
しかし、私を見つめる真っ直ぐな瞳の娘を見て、この子のために親として何をしてやれるのか手探りをしている時、岡山の凄い先生が白ゆり発達支援センターを作るという話を聞きました。このチャンスを絶対逃さまいと、白ゆり発足の平成23年4月、電波時計で時間を確かめながら、朝9時の時報と同時に白ゆりへ申し込みの電話をしました。
当時2歳の娘はまだ歩けなかったので、赤ちゃん体操に通い、自分の足でしっかり歩けるようになりました。歩行獲得の次は就学前の子どもが通うグループレッスンのますかっと組に入り、健常児のさくらんぼ組の子どもたちと共に約3時間の集団保育で、お友達とのかかわりや生活習慣を身につけました。
グループレッスンと並行してSHINOBU先生のマンツーマンレッスンも受け、ほとんど話せなかった娘が今では平仮名や数字の読み書きを少しずつできるようになっています。
来月からは小学生になるので、学童のグループレッスンにも通う予定です。
赤ちゃんから中学生、高校生になるまで、子どもの特性や成長に合わせて、切れ目のない支援を受けられるのも、白ゆりの魅力であると思います。

思い起こせば、白ゆりへ通い始めたばかりの頃は、ほんの数人だったお友達が、今では数えられないほどまでになりました。白ゆりに行けばお友達に会える、と思うと、子どもだけでなく親も大変心強いです。
そして、今日ここに出席させていただいた保護者は皆、白ゆりで繋がっています。それぞれ子どもの特性は違っても、共に白ゆりで学ぶ子どもの保護者であり、決して一人ではありません。
これからも私達はこの白ゆりで保護者の輪をどんどん広げていきたいと思います。

ここで、白ゆりで学ぶ子どもたちに伝えたいことがあります。
みんながお父さんとお母さんのところへ生まれてきてくれたおかげで、私達は白ゆりの先生方に出会えたんだよ。
そして、みんなの「もっとお勉強がしたい。もっと自分の可能性を引き出して欲しい。」という強い願いが叶って、この本館が出来たんだよ。
たくさんの優しさが詰まったこの白ゆりは、みんなが一番輝くステージです。多くの方々への感謝を忘れずに、これからも白ゆりで沢山学んで下さい。私達は、白ゆりで頑張るみんなをこれからもずっと応援するよ。

最後になりましたが、私達の子どものために、これほどまでお力を尽くして下さった皆様方に心より感謝申し上げます。
そして先生方、これからも子どもたちと私達保護者をどうぞよろしくお願い致します。

本日はありがとうございました。





ありがたくて、ありがたくて、決して忘れることのできない大切な言葉の数々、

これからずっと、心に刻んでおこうと思っています。


皆様、本当にありがとうございました。





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落成前夜

 2015-03-19
落成式前日、スタッフの献身的な努力で、何とか準備が整いました。

一足先に、皆様に本館内部の様子を公開させていただきます。




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↑ 降っていた雨も夕方にはやみ、明日は降水確率0%

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↑ 玄関も随分それらしくなりました。

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↑ 皆さん方から、たくさんのお花をいただきました。

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↑ 手づくりで心のこもった掲示物が出来上がりました。

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↑ 当日は50名を超えるお客様がお越しくださいます。

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↑ 指導訓練室 私の城です

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↑ 開放的で明るい自慢の吹き抜け

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↑ 木のぬくもりのある職員室

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↑ 静養室兼保護者控室 フリードリンクです

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↑ 2つある相談室はこんな感じ 個別学習にも利用できます

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↑ 医務室には、ソファーベッドを置きました

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↑ 幼児用トイレ

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↑ 車いすの方も利用できる多目的トイレ

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↑ キッチン&ロッカールーム


明るくてあたたかく、子どもが主役のステージが、いよいよ明日落成です。






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子どもたちのためだからこそ

 2015-02-27
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今日、本館建設の完了検査の日を迎えることができました。

連日、たくさんの方々と細かい面にわたる打ち合わせを行い、一つの施設を建設することがこんなにも大変であることを、初めて知ることになったのでした。


誰にもわかってもらえない苦労にも、多々直面する日々でした。

もしもこれが、自分自身の利益にかかわることであったなら、もうとっくに投げ出していたことでしょう。

そこに子どもたちの笑顔と、ご家族の願いがあればこそ、何とかふんばってここまでたどりつくことができました。


こうしてこの日が迎えられるのは、私の意志の力を1としなならば、保育園園長と法人理事長の力は、まちがいなくその何倍にもなっていたことでしょう。

このことなくして、この日を迎えられることは決してありませんでした。


こうしてたくさんの人の努力と願いに支えられてできた建物に、もしも命を吹き込んでいくことができなければ、どんな申し訳も立ちません。


君たちが主役の舞台を作りたい、

落成式を3月20日に控え、そのステージが、間もなく幕を開けようとしているのです。





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目の前の春

 2015-02-20
本館の工事が、大詰めになってきました。

「完成が待ち遠しいです」

そう何人ものお母さん方からお聞きしました。

本当にありがたいことです。


今回は、一足早く、本館建築のようすをご案内します。


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↑ この日、外回りのアスファルト舗装が完成しました。

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↑ おしめの交換や、車いすを利用されている方が
使いやすいようにと設計してくださったトイレです。

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↑ ホールにも、手洗いがついています。

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↑ 立派なキッチンも作っていただきました。

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↑ 児童用トイレは、大小10個の便器をつけていただきました。

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↑ プレイルームにも水道をつけてもらいました。

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↑ 職員室は、今こんな状態です。

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↑ 指導訓練室の外側の風景、遠くに保育園が見えます。

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↑ 駐車場からプレイルームを見ると、現在こんな感じになっています。




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人と人とをつなぐ

 2015-02-17
今朝、建設中の本館をのぞいてみると、職人さんたちがちょうど壁のクロスを貼ってくださっていました。

すべての工事が順調に進んでおり、今月末には工事完了検査の日を迎えることになりました。


完成目前となった建物を目の前にして、私は、この建物は決して自分のものではないという気持ちが、だんだんと強くなってきました。

この建物は、子どもたちとそのご家族のもの、

そして心血を注いで、この建物の完成に心を尽くしてくださった方々のものだと思えてきたのです。


ならばこの施設は、そうした方々のお気持ちをつなぐものにしていくのが大切、

私のなすべき役割は、ここを起点にして、多くの方々の期待と信頼に応える内容を、一日一日ずっと積み上げていくことに他ならないのです。


今、3月20日の落成式に向けて、案内状の準備をさせていただいています。

これまでずっと私を支えてくださった多くの方と、この機会に、この大切な瞬間を共有させていただけることが出来たらどんなに幸せなことでしょう。


多くの方々のご期待を背負って、私たちは今、新しい春を迎えようとしているのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-18)





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子どもがいればこそ 出来ること

 2015-02-03
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新年度から、新しい建物、新しい職員、新しい体制で、よいスタートが切れるように、今その準備を進めています。

活動のベースとなる発達支援計画も、今回1から作り直し、ようやくその形が整ってきました。


2月を迎え、主任さんが 「そろそろ新年度の個別の支援計画を立てたい」 と伝えてくれました。

ここがタイミングと感じた私は、それまで検討に検討を重ねていた内容に区切りをつけ、そのまますぐに印刷に取り掛かり、夕方には冊子をこしらえて、主任さんに渡すことができました。

自分で言うのもなんですが、そうと決めた私が見せるすさまじい集中力は、いったいどこからやってくるのでしょうか?


もちろん、冊子を印刷する間には、個別レッスンがいくつもあったわけです。

今は、私のレッスンをサポートしてくれるスタッフがいますから、自分がしなければならないことは自分がして、スタッフに任せられることは、可能な限りスタッフに任せるようにしています。


こういうことは、時間のある人には、きっと出来ないことです。

ブログの記事もそうですが、だらだらやったら1週間かかる仕事も、その気さえあれば1日でできる、

むしろ忙しいからこそ、子どもがいるからこそ、余計にやる気もパワーも、みなぎってくるのです。



今週になって、建築の足場や建物をおおっていたシートがはずれ、外観がその形を示しました。

近くで見ると、吹き抜けとなっている天井部分のガラスが、日差しをいっぱいに浴びて、時折とてもまぶしく見えます。


節分を迎え、やがて季節は早春を迎えます。

子どもたちの願いをのせて出発するこの旅路に、いったいどんなすてきなドラマが生まれてくるのでしょう、


すべては、たくさんの子どもたちが来てくれることから始まったこと、

これからその切なる願いとご期待に、応えていける日々を積み重ねていきたい、


私たちの向かう先は、きっとそこにある、

そう思えるからこそ、きっと私は前に進んでいけるのです。





この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-02-04)




 

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見失ってはいけないこと 

 2015-01-23
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先日、発達支援センター本館建設の中間検査がありました。

棟上げ以降、それぞれの業者さんが連日大人数で作業を進めてくださっており、わずかの期間でみるみる形が出来上がって来ています。


設計士さんが、本当によく考えてくださっており、えらいものを作ってしまったという気持ちがこみ上げてきました。

この先、背負っていく借金の額もさることながら、多くの方々からの期待と社会的な使命を、一生担って生きていかなければならないと感じました。

うれしさ以上に、逆に身の引き締まる思いになってきました。


何事も、こうして形が見えるときは楽しいものです。

しかし、何も見えない中から志をしっかりと立て、次から次へと訪れる試練にも方向を見失わず、土台を作っていくあの苦しい時期がなければ、決して何も生まれては来ない、

まさにそれは、子どもの育てと同じこと、


一人の子どもの幸せや成長から目を離し、目先の利害に追われていたなら、結局、何も生まれてはこなかったはず、

何をもって自分たちがここにいるのかを、これからも絶対に見失わないようにしていきたいと、心の芯から願っているのです。



この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-01-24)




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君たちが主役となる舞台 (発達支援センター本館の上棟式)

 2015-01-09
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今から数年前、京都のモーネという工房の一室をお借りして、レッスンをさせていただいていたことがあります。

それまで、何人かの子が、レッスンのたびにわざわざ岡山まで通っていてくださっていたのですが、ここに拠点ができたことで、何人かの京都の子どもたちに、定期的にレッスンをさせていただくことが可能となりました。


白ゆり保育園の園長が、そのお礼を申し上げるために、モーネにお訪ねさせていただいたことがあります。

子どもたちのために、民間の方に、このようなお力をいただいている、

こうしたお気持ちに叶うためにも、社会福祉法人として、子どもたちのために何としてもにきちんとした施設を建設しなくてはいけない、

京都でのレッスンを見た園長は、そう心に深く刻んで岡山に帰ったといいます。



それから数年後、本日、白ゆり発達支援センター本館の棟上げを行いました。

発達支援センターに通うたくさんの子どもたちとそのご家族、そして保育園のお友だちもたくさん参加してくれました。


早朝から多数の職人さんが集結し、あっという間に形が出来上がっていきました。

プロの職人さんたちは、ここまで周到な準備をし、わずか数時間でこれだけの仕事を成し遂げるのかと、私は驚いてそのようすを見つめていました。


予定時刻になると、冬空の隙間から陽光が差し込み、絶好の上棟日和となりました。

園長と一緒に梁の上まであがり、おかしや餅を投げ、生涯初の体験をしました。

控室でぜんざいを召し上がっていただき、ご家族の皆様と、とてもたのしい時間を過ごすことができました。


この子たちが主役となる舞台を作り上げたい、

私たちの願いが、また一つ具体的な形となりました。


次から次へと降りかかる様々な試練にも、心が折れることはありませんでした。

白ゆりの施設整備は奇跡だと、行政の方はおっしゃいます、

それが奇跡であろうとなかろうと、どんなに時間がかかろうが成し遂げなければならないことに変わりはありません。


一人の子どもに寄り添うことから、すべては始まるのよ、

午前中の打ち合わせで、園長はそんなことを言っていました。


白ゆりで始めたこの事業を、何としても軌道に乗せ、学びのステージを卒業する子どもたちに、新しい社会参加の道を次々と切り拓いて行きたい、


志あるところ、必ず道は拓ける、

君たちが、私たちにいつも大切なことを教えてくれているのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2015-01-10)

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すべては個の学び 個の育ちに寄り添うことから

 2014-12-18
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来春2月完成予定の本館の基礎工事が、だいぶ出来上がってきました。

工事のことも、自分の予想以上に大掛かりなことになっていて、指導訓練室の防音のこと、プレイルームの教室環境のこと、それぞれの教室の窓や扉のこと、便器の高さや位置のことなど、毎週設計士さんや建築会社の方と細かい打ち合わせが続いています。

来年1月9日には、棟上げをすることになりました。


数年前に白ゆり教室を始めた頃は、会議室の隅を使い、2~3人の子と一緒にゆったりと勉強していたものでした。

就学前の子とは、地べたにちゃぶ台を置いて、おもちゃを脇に置きながらレッスンをしたものでした。

「岡山白ゆり発達支援センター」 という看板を初めて建物に掲げた日には、万感の思いが胸にこみ上げてきたものでした。

私は、その時の思いを、片時も忘れることができません。


今、目の前にいるたった一人の子どもの成長と幸せを、しっかりと見つめていくこと、

ただただそのことの積み重ねから、私はここまで来ることができた、

これから先、どのような展開が待ち受けていようと、私はそこから軸足を動かすことは決してできません。


しっかりとした足場があればこそ、その日その時の局面で、果たしていかなければならない役割というものもあります。

子どもの息づかいと体温をしっかりと感じ取りながら、いつの日も、あなただけのSHINOBU先生であり続けていたいと願っているのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-12-20)





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本館建設

 2014-10-17
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先日から、本館建設のための造成工事が、本格的に始まりました。

毎日、たくさんの方々が、そのために働いてくださっています。


補助金をいただけるとはいえ、多額の借金をこの肩に背負うわけです。

職員の雇用や、生活の安定にも気を配っていかなくてはなりません。

そして何より、その施設に恥じない、子どもの学びと育ての質に責任をもたねばなりません。


これまでと、同じ気持ちで取り組むことができないことも、きっと増えてくることでしょう、

ですが、どんなに枠組みが変わっても、この日この時、ここに来て良かったとすべての子どもたちと保護者の皆様に感じていただくことが出来なければ、その器が生かされたとは決して言えないと考えています。


店が大きくなると、味が落ちるとよく言われます。

今までと、全く同じことが出来にくい場面もいつくかあることは覚悟していますし、前の方が良かったというご批判をいただくこともあろうかと思っています。


それでも、多くの子どもたちの成長と幸せのために、

そして私たちが歩んできた道のりの中で、どうしても果たして行かなければならない、社会的な使命というものがあります。


すべての批判やご意見は私が受けるし、すべての責任は私が背負う、

ですが、子どもたちの幸せのためにと、前に進んでいく営みに、少しの迷いがあってはならない。


時々、前のように、一人で、自由に、思いのままに、レッスンだけをさせていただければ、どんなに幸せだろうかと思うこともあります。

これだけ、自分の好きなことを思い切りやらせてもらっているからには、それなりの恩返しも、社会的な貢献もしていかなくてはなりません。


所長としてやらなければならないことは、次から次へと増えていく、

でも、私は、自分のレッスンだけは、どんなことがあってもやめません。


それだからこそ、私は、ここまで来ることができた。

これからも、一人の実践者としての歩みを、生涯とめることは、決してないのです。


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入札

 2014-09-15
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先日、岡山白ゆり発達支援センター本館建設のための入札を行いました。

障害福祉課担当者立ち会いのもと、10社による入札の結果、落札業者が決定しました。


ここに至るまでにも、大変多くの方の努力とご苦労に支えられています。

この先、担当課への開発許可、建築許可等一連の手続きを経て、いよいよ来春の開設に向けての工事が加速していくわけです。


何もないところに、人は決して集わない。

これまで、ただただ子どもの成長と幸せを願い、歩み続けることのその先にこそ、人の力が集約されていくのを感じていました。


今、目の前の子どもにとって大切なこと、

一人の学び、一人の育ちに寄り添うことから、すべての事業はスタートします。


何があっても、 皆様の思いを踏みにじるようなことだけは、決して許されません、

この道は、さらにさらにとつながっていくはず、


小さくとも、私たちにとって大切な一歩を、この先もしっかりと踏みしめて行きたい、

そう願わずにはいられないのです。






この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-09-16)




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補助金にかなう事業

 2014-08-01
平成26年7月25日付で、岡山市長様より、岡山市民間社会福祉施設等施設整備補助金の決定通知をいただきました。

来春4月には、一日定員30人の通所支援施設が、既存の建物から約50Mほど離れた位置に創設されることになりました。


保育園の会議室を間借りし、ちゃぶ台一つで始めた教室が、わずか数年でこのような立派な事業にまで発展することができました。

これもひとえに、真摯に子どもの成長と幸せを願い、懸命な思いでそれを支えて来られた方々のおかげであると、深く感謝しているところです。


バリアフリーの平屋建て、

子どもの目線・動線に合わせた専用施設としての設計、

広々としたプレイルームや職員室、

複数の個別指導室・相談室、

まさに私の夢が今、こうして現実に形となって実現しようとしているのです。


SHINOBU先生の教育に対する思いを、何とか応援したい

ある行政のリーダーの方が、そのように私たちにお伝えくださいました。


こうした施設が建築の運びとなったことは、もちろん無上の喜びでありますが、数ある応募事業の中から、私たちの事業が補助金にかなう事業として最優先で認められたこと、

そのことを、私は何よりの喜びに感じているのです。

そのことはきっと、私たちと一緒に歩んでくださったご家族の皆様も、同じ思いでいらっしゃるに違いありません、


私は、何百人という子どもたちとご家族の思いを背負って生きているのです。

私の存在は、ご家族の願いの代弁者、

その責任と使命は、これからますます重く深くのしかかってくるのです。

それにふさわしい、ひときわ子どもの笑顔が輝く白ゆり支援事業のスタイルを、今後もさらに広く全国に情報発信していきたい。


多くの方に支えられての今があることを心から感謝しながら、また次のステージへの一歩を、力強く踏み出していきたい、

その第1章が、今まさに始まろうとしているのです。





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個に寄り添う学びのモデルを作る

 2014-05-24
昨日、設計士の先生と 「白ゆり発達支援センター 本館」 の建設についての打ち合わせをしました。

厚生労働省からの決定通知を目前に、いよいよ夢の城完成に向けての槌音が聞こえてくるように感じています。


補助金申請の際のプレゼンについては、結果はどうであれ、出来る限りの力を込めて、魂のこもった、一世一代のメッセージを発信しようと心に決めていました。

「今回の白ゆりさんの補助金決定については、ほとんど奇跡に近い出来事」 と、担当課の課長さんは私たちにお伝えくださいました。

「審査会での、SHINIBU先生の熱い思いを、岡山市として何とか実現させてあげたいという気持ちになりました」 後になって、局長さんからそんなお言葉をいただいたと聞いています。


現在、レッスンのご希望をいただきながら、環境的に、とてもではありませんが支給量いっぱいのレッスンをお受けすることはできません、

しかし、新園舎が立ち、プログラムを工夫し、人材を育てていけば、きっと今の倍以上のレッスンを提供できる、

公的な支援を受け、保護者の方のわずかな経済的なご負担で、支給量いっぱいのレッスンを提供させていただく、

まずは、そのことが私たちに与えられたより緊急性の高い責務であると考えています。


インクルーシブな学校教育の場があればこそ、個の学びに寄り添った私たちの支援が生きて働く、

私はそのモデルを、具体的な実践という形で、この岡山の地から全国に発信していきたいと思っています。


今、私は、何百人という子どもと、そのご家族の願いを、背負って生きています、

そんな私は、絶対に後ろには引けない・・

投資に見合うだけの成果を、必ずあげてみせなくてはなりません。


子どもを有為の人材に育てることが、社会の大きな利益につながり、豊かな地域や家族の幸せに直結していくことを、実践という形として広く世に示し、やがてそれが大きなうねりとなって全国に広がって行ってほしい、

そのための小さな一歩を積み重ねていきたい、

私は心から、そう願ってやまないのです。




この記事は、「特別支援教育人気記事ランキング1位」に選ばれました。 (2014-05-28)



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個の学びに寄り添ってこそ

 2014-02-18
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私の教室には、車いすで通ってくれている子がいます。

6年生になり、もうすぐ卒業の日を迎えようとしています。


私の教室は、2階建ての建物にありますから、これまでずっとお母さんが抱き抱えて教室まで連れてきてくださっていました。

ある日、お父さんがお子様を連れて来ていただいた時に、「体も大きくなり、家内の身体的な負担や、安全面から、2階での勉強を別の場所に変更していただけませんか」 という内容のお申し出がありました。

このひと言で、私の心に、それまでにない新しい決意が生まれてきました。


昨年の秋に、社会福祉施設等整備計画の補助協議等対象施設の選考に応募することになりました。

家内と二人、申請書類をいただくための事前の打ち合わせに、担当課に伺いました。


例年、対象となるのは1件程度、

本年度は、例年以上たくさんの応募が見込まれている、


耐震化対策が急がれており、よほどの緊急度や妥当性のある計画でないと対象にならない。

期日までに、設計・地元自治会の了解・資金の調達など、すべての書類が整わなければ、応募書類は受理されない、

お考えになっているような計画は、これまでに前例がなく、他の事業者さんとの公平性の観点から、十分な検討な必要である・・・


とてもではないが、この状況から、私たちの計画が採択される可能性はほとんどないようにも思われました。

その日から、私たちは、目の前にある、整えていくべき課題に、一つ一つ取り組んでいきました、


あきらめたらそれで終わり、

しかし、可能性は0ではない、

それが本当に子どもだちのためになることであれば、私たちの気持ちが本物であれば、きっと何か大切な道が開けていくに違いない、

ふしぎなもので、こうした前向きな気持ちが萎えることは、一度だってありませんでした。


具体的なビジョンや、これまでの状況をお伝えしていくうちに、担当者の対応がだんだんと変わってきてくださっていることを感じていました。

年が明ける頃には、「もしかしたらこれはひょっとするかも」みたいな勢いが、私たちの心の中にも芽生えてきました。


2月6日に、選定結果の通知をいただきました。

おそらくは、ごぼう抜きの大逆転、

私はむしろ、起こってしまったことの大きさに、身の引き締まる思いになったのです。


これは、子どもため、そのご家族のため、地域社会のための大切な事業であると考えています、

されど、あのお父さんのひと言こそが、私の心に火をつけ、以後のプレゼンの原動力になったことは確かです。


一人の学び、一人の育ちに寄り添うことから、すべての事業はスタートする、

それこそが白ゆりの原点

私たちは、改めてそのことの、大切さと底力を確かめることになったのです。






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私が背負っているもの

 2014-02-04
先週の金曜日に、施設整備の審査会に伺いました。


「月間のべ利用者が400人を超える事業、それにふさわしい建物を建設したい」

「私たちの事業が、補助金に値する内容であることを、行政の中心となってご活躍の方々に、何としてもお伝えしなければならない」


審査会場には、おそらくは行政の中核とおぼしき面々が、15名位いらっしゃいました。

この日のために、私は何十回となくイメージトレーニングをしてきましたが、さすがに何千万という補助金の審査会だけあって、質問の内容は厚みのあるものでした。


審査の対象にしてもらまでの労力も、普通ではありません、

もしも、それが個人的なお願いであったなら、とっくの昔に投げ出してしまいたくなるような内容でした。


しかし、そこに、100人をはるかに超える子どもたちとそのご家族の願いを背負っていると感じたならば、退く気持ちがほとんど湧いてこないのが、不思議でたまりません、

気合が入り過ぎるのを抑えながら、その分深く、静かに、力強く語りかけていこうと決めていました。


十分準備をしたつもりでしたが、とてもじゃないけどスマートに受け答えできたとは言えません、

しかし、これから進めて行こうという事業内容には、多くの方の願いも魂も込められているわけです。

このことすら、もしも伝え切れないで終えたなら、もはや私には帰る場所はない、

それらいの気持ちで、私はこの場に臨みました。


渾身の力を込めた、一世一代のプレゼンテーション、

その手ごたえは、十分でした、

むしろ次のステージに進んでいくことが現実的なものとなり、目つきも顔つきも引き締めていかなくてはなりません。


子どもと家族の願いの代弁者、

それにふさわしい内容と実績、

私の背負っている責任も、もはや普通のものではなくなってきているのです。




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自分の肩にかかる 子どもの成長と笑顔

 2014-01-07
年末に、施設整備のお願いに市役所にお伺いさせていただきました。

ヒアリングの場で、新園舎建築にかかわるお願いをさせていただきました。

「もし、ご希望が採択されなかった場合、どのようにされるお考えでえすか?」

担当の方が、最後に、そのように私に尋ねられました。


私は、100名をはるかに超える子どもたちと、そのご家族の切なる願いを受け、今この場にいるのです。

その子たちの幸せを背負って、私は今日ここにやってきたのです。

私の答えには、YESという文字しかないわけです。


もしも、採択にならないのであれば、私共に何が足らなかったか、何が至らなかったのかを、是非ともご指導いただきたい、

何としても、努力を重ね、そのことを改善し、どんなことがあっても必ず実現させるつもりでおります、

このことは、ご家族の信託を受け、その切なる願いに日々接している者として、何としても成し遂げなければならない大切なことだと考えております、




私はこれまで、自らの命を捨てて、ただただわが子の幸せのためだけに力を尽くされてきたご家族の皆様に、ずっと寄り添ってきました。

私の目も、きっとこうしたお母さんと同じ色になってきた、

ヒアリングを終えて、帰るエレベーターの中で、私にはそんな思いがめぐってきました。


自分のことだったら、とうにあきらめてしもうようなことであったとしても、子どものためだったら、ずっと頑張り続けることができる。

私を、変えてくれたのは、いつだってたくさんの子どもたちの笑顔、


それを背負っているからこそ、自分には、生きている意味がある、

私に命の息吹を吹き込んでくれているのは、いつも君たちの笑顔、

だからこそ、私には、絶対にあきらめない、引き下がらない、


鬼と言われようが、何と言われようが、そんなことはちっとも構わない、

あなたが幸せになれるのなら、何だってできる、


私は、そのことで、いつも自分自身で確かめていること、

ご家族の願いの代弁者として、ここに立てる誇りと使命感、

そのことが私に、いつも大きなエネルギーを与えてくれるのです。








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私の前に広がっている道

 2013-12-27
先ほど、岡山市の障害福祉課の施設整備にかかわるヒアリングに、法人理事長・保育園園長と共に行ってきました。

会場には、障害福祉課の担当の方をはじめ、5名の方がいらっしゃいました。


「月間利用実績400名の事業所として、お子様の豊かな自立と社会参加のために、行き届いた療育を提供できる環境、それにふさわしい新園舎を今すぐにでも建築したい」

「その必要感も、緊急度も、社会的な使命も、費用対効果も、もはやMAXのレベルまで到達している」

「私たちは、子どもと保護者の願いの代弁者として、公的な機関の助成と指導を受けながら、その独自性を生かした質の高い福祉サービスを、より豊かに具現化していく喫緊の責務を負っている」



約30分程度のヒアリングではありましたが、私は自分のもてる力を振り絞って、精一杯の訴えをさせていただきました。

このヒアリングに至るまでの、申請書類については、事務担当として家内が中心となって取りそろえていきました。

常人なら、とてもではないが成し遂げることができないであろう膨大な内容の申請資料を、次から次へと降り注ぐ難題をはね除けながら、よくぞこの短期間に耳を揃えることができたものと、その意思の強さと使命感に、私はただただ驚いているばかりでした。


こうした多くの方々の期待と努力に支えられてきた今回の申請については、たとえどんなことがあろうとも、何があっても成し遂げなければならい、

その看板を背負うものとして、ほんのわずかな妥協もミスもあってはならない、

こうした深く強い覚悟なくして安易に実現する事柄ではない、

たとえ時期や形に多少のズレがあろうとも、その答えにYES以外のどんな文字を入れることも許されない、

私は、そう信じてこれまで取り組んできました。


どんなに忙しくても、体調が悪くても、期限は待ってくれない、

脱落や妥協のの落とし穴は、毎日のように次々とやってくる、

そこに子どもたちのため、ご家族のためという気持ちがなければ、決して前には進めない仕事、

そのマイルストーンを、1つ前に進めることが出来たのがこの日、

おそらくは、これからの方が、もっともっと厳しい場面がやってくるに違いありません。


でも、答えにはYESの3文字以外はありません、

私に退く道など、どこにもありません、

子どもと家族の願いを背負ってる自負がある限り、これからも私は、ずっと前に進んでいくのです。





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