我が子のわかり方を担任の先生に伝える (最悪なら状況を変える営みを)
2008-07-09
昨日のマドンナさんのコメントの中に、「学校の先生と どのような方法がわかりやすいか、話し合いながらすすめた思い出があります。 」 という部分がありました。私は、特別支援学級の担任の経験がありますが、お子さんの特性を理解するのは、なかなかむずかしいことでした。わかってしまえば、何の事はありませんが、教師とはいえ、細かい部分まで自分と違う感覚を理解し、受け入れ、それに合わせた指導方法を開発するのは容易ではありません。
一人でも難しいのに、数人の小集団学習となると、本当に大変です。
その点、ご家族の皆さんは、生まれたときからずっと、お子さんに寄り添って暮らしてこられてきたわけですから、理解の深さは担任と比べようがありません。
それに、担任は、「やっと理解できたころには、ハイ転勤」なんてことは日常的に起こります。
私の場合、保護者の方が 「先生のやり方で、思うように指導してください」 と、おっしゃってくださいましたが、実際には、毎日何ページにもわたる連絡帳やお電話、家庭訪問など、相当な時間をお子さんの理解に費やしていました。
お子さんの事を本当に理解できていなければ、指導は形式的なものになってしまいがちです。
暗闇で鉄砲撃っているようなものですから、時には当たりますが、歩留まりは相当低いものになってしまいます。それで良いというなら、何も申しません。
しかし、発達の課題があるお子さんの場合、一日一日の歩みは、とても大切であると考えています。ならば、マドンナさんのように、しっかりと担任の先生に向き合うことは、とても重要なことだと私は考えます。
私の教えたお子さんのご家族は、タイプは違うかも知れませんが、「岡山のマドンナ」と呼んでも差し支えないほど、すばらしいお母さん・そしてご家族でした。
このご家族のご期待に応えたい。私のモチベーションは、ほっておいてもいつも自然にMAXでした。そして、例えば九九ひとつ学習する時にも、ご家族の反応や家庭での学習状況がいつもモニタリングされていました。
私の教育実践は、このご家族とのパートナーシップを抜きには、成立し得ませんでした。
昨日、太郎君のお母さんからメールをいただきました。
太郎君は、最近算数の宿題が少しハードになってきて、お母さんにもかなりのご負担がかかっているようです。でも、ランドセルの中をみると、提出されたプリントにご努力の跡が伺えます。家庭でできなかった宿題は、通常学級の先生が次の日に、個別に教えてくださっているようです。その様子を見たら、私も何とか力になりたいと思うじゃありませんか?
すばらしいお子さんと先生です。このことを、太郎君が感じないわけはありません。
昨日のお迎えの時に、別な保育園の保護者の方から、「先生、太郎君、先生のことすきなんじゃなあ、見ててわかるわ、すごいね、先生」と言ってくださいました。
私は、保育園の保護者の方に、取り立てて太郎君の指導のことについてお知らせしたことは一度もありません。でも、こんなふうに大切なことは、ちゃんと伝わっていくのです。
友里ちゃんのお母さんからは、「もし可能であれば、夏休み中に週4時間の個別指導は可能でしょうか?」 というお問い合わせをいただきました。
学校のテストの点数ではなく、言葉やコミュニケーション能力そのものを育てて欲しい、という切なる願いや思いが伝わってきます。
ここまでは、先生と連携したり、先生と一緒に育っていくことが可能なケースの話です。
もし、先生とパイプをつなげることが可能なら、家庭と学校とが連携すれば教育の効果は、さらに増幅されるのはまちがいのないことです。
このブログにリンクさせていただいているお母さん方は、すべてその実践者ですので、ぜひとも参考にされたらよいのではないかと思っています。
言っても無駄、逆効果の場合があるということが、私には悲しく、信じられない思いです。
不幸にして最悪の環境だと判断されても、泣いてなんかいられませんよ。時間は止まってくれませんし。
ならば、その環境を少しでも良い方向に変えていく営みをするしかありません。今年ダメなら、せめて来年とか、何らかの動きは必要です。
友里ちゃんのお母さんのように、ネットでこのブログを発見して、速攻でご相談に見えたケースもあります。
岡山の場合、IQ値が低いと、通級指導教室の対象から、実質的にははずされてしまいます。
太郎君の担任の先生にすばらしい先生がついたのも、私は、就学前の、強烈な学校へのアプローチが効いたのだと思っています。結果的に、私がイメージしていた通りの先生をつけていただきましたから。あの根性と努力(とちょっとのあつかましさ)がなかったら、今は悲惨な状況になっていたかも知れません。Drから無理と言われた通常学級で、ここまでできるようになったのですから。
この辺の学校の担任決定のしくみについては、小学校での学級担任の決め方(3/12)に書いていますので、よろしければ参考になさってください。
↑どうかランキングも見てやってください。はげみになりますので,ご協力よろしくお願いします。
小学校での学級担任の決め方
2008-03-12
自治体や学校によって多少の差はあると思いますが,私がこれまで勤務をしてきた学校では,だいたい次のような方法で学級担任を決めていました。まず,その学校の先生方全員に,来年度何年生を担任したいか,どんなことに取り組みたいか(校務分掌希望などと呼びます)などの希望を紙に書いていただきます。
で,それをまず,校長が目を通します。で,校長だけがその内容に目を通す場合もあるし,場合によっては,教頭や教務主任・生徒指導担当が目を通す場合もあります。
で,原案は,校長が作成します。で,その原案について,教頭や教務主任・生徒指導担当に意見を聞きます。(一切そういうことをしない校長もいます。学級担任を決めるのは,校長の専決事項です。)
ここで,大幅に1から作り直す場合もありますし,そのまま原案通りの場合もあります。
では,どういう観点で,次の年度の学級担任等の構成を考えるか,という点ですが,まずは,その学校の中で,一番大変だと考えられる学年にエース級の教員を配置します。前年度に,いじめや性と指導上の問題,学級崩壊,いわゆる強烈な保護者クレームなどがあった場合は,校長はまず,そのことを第一に考えて担任を決めます。幼稚園や保育園から,そういった情報が入って来ている場合も,同様です。
次に,考えるのは,教務主任・生徒指導主事・保健主事・学年主任,それと特別支援学級の担任です。なぜなら,これらの職種には,手当が付くからです。いわゆる主任手当と呼ばれるもので,月額にすれば,5000円程度です。わずかではありますが,校長から,学校のリーダーとしての役職を期待されたということになりますから,金額以上の重みがあります。将来,管理職になるのであれば,主任としての実績は,必ず問われます。
特別支援学級は,以前にも書きましたが,給与は,通常学級の先生より,かなり恵まれています。年間で考えると,軽四くらいは,買える額の割り増しです。
校長の腹が決まると,事実上決定ですが,いろいろと探りを入れる校長もいます。一人一人の先生方と面接をして,なぜその学年を希望するか?尋ねる校長もいます。あと,厳しい学級や役職を任せる場合は,特別に事前に校長室に呼んで,「君に任せる」「よろしく頼む」みたいなことを伝える場合が多いように思います。でも,そういう場合を除いて,4月の第1回職員会議までは,教務主任くらいまでしか知らせないことが,普通です。誰かに不満があって,一つでも変更すると,システム全部の再検討が必要になりますから,そうならないようにするために,事前に職員に知らせないようにする場合が,普通です。
1年生担任の場合は,入学にかかわる諸準備が必要なので,一足早く,3月の修了式の日くらいに,校長の口から,発表されることが多いようです。しかし,まだ部外秘です。
しかし,私には経験がありませんが,組合の強い地域では,校長ではなく,職員会議で決めるところがあるそうです。「俺,来年3年生の担任やるからね」みたいな感覚で。(ちょっと信じられませんが)
私の経験した範囲では,あまり優秀な先生の第一希望が通ることはありませんでした。優秀な先生ほど,毎年,厳しい学校・厳しいクラスの担任になります。そうしないと,学校が成立しないからです。
で,もうケツをまくった先生は,たいてい第一希望。給料はほとんど差が出ませんよ。公務員天国です。(また,愚痴になっちゃいましたね。今日は書かないつもりでいたが。)
絶対無理だと思いますが,もしも,少しでも,保護者が担任を選ぶシステムを導入したら,きっと不良教員は淘汰され,教育の質は向上すると思います。でも,その教育の質の本質は何なのかを,校長が明確に示し,理解させる才覚と力量が必要なのは,言うまでもありません。



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