私を支える力

 2017-09-22
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昨日、保健所の方が2名、調理にかかわる衛生管理についての査察に来られました。

私と担当の管理栄養士の2名でご指導を受けました。


事前の帳簿類の点検を通して、担当がいかに行き届いた管理を行っているのかが明らかになってきました。

今まで私の知ることのなかった調理にかかわる各種関連法規や基準の内容についても学ぶことが出来ました。


諸帳簿の点検が終わった後で、調理室の点検をしていただきました。

食の安全ににかかわる様々な観点からのご指導をいただきました。


そのうちの一つに ATPふき取り検査がありました。

「一目見てきれいと思われるものでも、検査で数値化すると20,000という数字ができることも多いことをお示ししたかった」

と、前置きをしてのご指導でありましたが、中には 381 という数字もあり、これほどまでに低い検査数値が出ることはきわめて稀と、大変驚かれていました。


労務しかり、福利しかり、会計しかり、事務しかり、

こうしたたくさんの職員が、こんなに身近で、子どもの命を育むという私たちの使命を支えていることを、改めて感じたのでありまた。


私は責任者として、直接子どもの育てにかかわり、そのステージのど真ん中でその役割を仰せつかっているわけです。

これでいい加減なことなんて、出来るわけがない。


私の行動の原動力は、きっとこんなところにもあるのです。









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自らが踏み出すその1歩

 2017-09-21
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私がサポートさせていただいている子どもの中に、今年高学年になった子が何人もいます。

1年生もしくは、就学前からずっと私の所に通ってくれている子もたくさんいます。

当時は、なぞり書きであったり、電車のおもちゃや、アンパンマンのパズルなどで遊んでいた子も、今では高学年の問題に時間いっぱい集中して取り組むことができるようになりました。


その6年間が、決して平坦であったとは思えません。

今思ってみたり、過ぎてしまえば何のこともありませんが、当時それぞれの厳しい局面では、どれだけ心を砕いてそのことに向き合って行ったか知れません。

だからこそ今、当たり前のように、勉強に打ち込んでいるこのことが、どれだけ尊くて幸せなことであるかを、何も語らない時間の中で、保護者のまなざしから相互に共有できることがあります。


なかなか出来ることではありませんが、本当に豊かなレッスンというのは、決して私がスーパーテクニックを駆使するような展開をさすのではなく、ただそばにいて、何もしていないが如くに、ただにこにこ笑顔で、花丸をいっぱい付けるような時間であると思っています。

それは保護者支援にしても、きっと同じこと、


何度SHINOBU先生のおかげですと言われても、本当は私は何もしていない、

その日その時その方が、踏み出そうとしている一歩の意味を、ただただ一緒に確認をしただけ、

そのことに意見や感想を具申することはあっても、それを決めたのも、実行されたのも、それはすべてご自身の手によるものでした。


あくまで主体者は子どもでありご家族。

主体者自らが1歩を踏み出してこそ、その支援は初めて生きる。


何があっても揺るがずに、私はただ遠くを指さしながら、笑顔で共に歩めばそれでいい。

この方は、必ずそれで道を開いて行かれる。

その信託に応える存在であり続けることこそが、支援者としての大切な役割であると考えているのです。










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育つということは 生きるということ 

 2017-09-20
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私には、3人の娘がいます。

一番下の娘ももう社会人となり、それぞれが教育にかかわる仕事で、独立したそれぞれの道を歩み始めました。


初めて一人歩きができるようになった日、

初めて意味のある言葉を話せるようになった日、

おしめを替えたり、夜中に抱きながらあやしたり、膝の上にのせたりした日々も、今となっては遠く愛おしいものとなってしまいました。

当時私は、小学校の教員をしていましたが、ただただ我が子のピュアな育ちを受け止めるだけで、教育や発達の視点から、そのメカニズムみたいなことに目を向けることはほとんどありませんでした。



今保育園で、1歳になって一人歩きが活発になり、認知も社会性も言語性も、日に日に格段の成長をみせてくれている女の子がいます。

園長の視点から、継続的にその育ちのようすを見つめると、自分が親であったときには見えなかった大切なポイントが、くっきりと浮き彫りになって見える瞬間があります。

特に、発達にかかわる仕事に軸足を置く立場から、この0歳~3歳の子どもの育ちに日々かかわっていることは、日々他では替えることのできない大切な宝物の中で仕事をしているということが出来ます。


毎日きらきらとした目で私を見つめてくれる22人の大切な命、

子どもはそれぞれが日々成長の手応えを実感することで、自己肯定の気持ちも他者に対する慈しみの心も、育まれていくのだと考えています。


育つと言うことは、生きるということそのもの、

私にとって、教育の仕事より、尊いものは何もないです。











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共に育つ

 2017-09-19
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先日、保育園の遠足がありました。

前日は大雨でしたが、当日は抜けるような青空となりました。


体調が悪く参加出来なかった子が一人いて、とても残念な気持ちになりました。

でも、当日誕生日の子もいたりして、とても楽しく豊かな時間を、子どもたちとそのご家族と共有することが出来ました。


その中に一人、これまでずっと私のマンツーマンレッスンを受けてくれている子がいます。

これまで一緒に勉強して来た先生が、この日は園長先生になっているわけですが、そんなのは関係なく、笑顔いっぱいでお母さんよりも私にまとわりつくように、時間を過ごしていきました。

遠足が終わりみんなとさよならをした後も、せっかくだからと、私のマンツーマンレッスンを受けて家路につきました。


保育園の子どもたちは、まだ3歳にも満たない子どもたちばかりですが、私を信頼してくれているようすが、その笑顔からダイレクトに伝わってきます。

その我が子のまなざしを見るからこそ、保護者の方が私に、熱い期待と信頼を寄せてくださっているのです。


子どもはその子も成長のエネルギーをもって、この世に生を受けているのです。

ここが小規模保育園であるなら、この子たちすべてに、園長自らマンツーマンレッスンを行ってみたい。

私の新たな夢と野望が、めらめらと心にわき上がってきました。


私が子どもから、一体何を託されているのか?

指導技術を研鑽しないでいて、成長を共有しないでいて、真に子どもとの心の絆が深まることは決してありません。

共に育てのを責務をシェアしている職員に、さらに豊かにそのことを伝え続けていきたい、


何とも豊かで楽しい1日、

私にとっては特別に意味をもつ大切な時間が、ゆっくりと過ぎていくのを感じているのでありました。














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技術でつながる心

 2017-09-14
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先週、こども園の研修会で、職員に発達支援にかかわる話をしてきました。

理屈だけでなく、実践を見て学んで欲しいと思い、今回は動画を中心に構成してみました。


そのために、発達支援センターの先生に、ビデオカメラを渡して、今の私のレッスンの様子をライブ感覚で撮ってもらいました。

撮影が始まって程なくして、その先生に目をやると、何と先生は、涙を流しながらそのカメラを回しているではありませんか、


久々の先生の実践を生で見て、自分のやっていることが、間違いではなかった、感じました、

不安いっぱいの気持ちが、あんなに生き生きと学ぶ子どもの姿を見て吹き飛びました、

そう思うと、何だか急に熱いものがこみ上げて、押さえることができなくなりました、


その先生は、そんなふうに伝えてくれました。

時間的に厳しい中、何とか時間のやり繰りをつけて、準備した今回のプレゼン、

この一言を聞いただけで、がんばって本当に良かったと思いました。


どんなに環境や立場が変わろうと、結局、私にはこれしかありませんからね、

その先生の涙をみて、おそらくこれからも、この道を見失うことは、あり得ないのだと感じたのでありました。







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人を育てる

 2017-08-31
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私は保育園の園長ではありますが、子どもの育てについては、いつも一人の実践者として保育士に助言・指導するように心がけています。

当面は園の運営については、細かいことをちょこまか突っつくようなことはせず、保育士では出来ないこと、自分が園長とすべきことは何かを考えて、保育士さんが夢と誇りをもって、子どもの育てに力を尽くせるような体制を作っていくことに主眼を置いた経営を行うつもりでいます。

その上で、私自身が実践者としての夢をもち、見本となって、子どもたちのためにどんどん新しいことにチャレンジしていこうと願っています。


昨日、保育士の処遇改善に関わる説明会に出かけました。

処遇改善にかかわる事務手続きは、決して安易ではありません。

でも私は、その額がいくらであっても、それがわずかでも懸命に子どもに向き合う保育士さんのためになるのなら、喜んでその仕事に力を尽くしていきたいと思っています。


私が教育に対してどんな願いをもっているか?

保育運営をどんなふうに自分の中で位置づけているのか?

自分の名誉や利益のために事業をするのか、子どもとご家族のために力を尽くすことに誇りをもって生きていくのか?


どんなきれいな言葉を並べるより、その後ろ姿を見て、保育士さんに何かを伝えていきたい。

軸をぶらさず、笑顔で、大変なことを普通にやってこそ、それが真のリーダー、

そういう気持ちで今の仕事に打ち込めることが、私の幸せ。


次の一歩を大きく踏み出していくためにも、今の仕事をきちんと成し遂げていきたい、

夢と活気のある職場となるよう、主体者である子どもと保育士を、しっかり支えていきたい、

心からそう願っているのです。








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実践から学ぶもの

 2017-08-30
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画像のおもちゃは、ホームセンターで目についたので、試しに買った新幹線のおもちゃです。

就学前の子どもが、プリント学習を終えたあとのお楽しみで、使えればいいなと思って購入しました。


レールのつなぎ方については、箱にサンプルが図示されてあるので、それを参考にどういう順番でつなげば完成するかが、小さい子でも分かるようにと、シールで番号をつけておきました。

こうすれば、子ども自身の手で、レールがつなげると考えたからです。

何人もの子どもが、そのシールをたよりに、パノラマ遊びを楽しむことが出来ました。


ところが、ある子どもが、そのシールを無視して、自分で勝手にオリジナルのつなぎ方をして、私を驚かせました。

こんなつなぎ方もあるんだと分かり、別のつなぎ方の参考になればと、そのときに出来た線路を写真に撮っておきました。


そのまた次のレッスンのことです。

今度もその子は、前回とは全く違うつなぎ方で、あっという間にすべてのピースを使い切って、パノラマを完成してしまいました。


そのつなぐ様子を食い入るように見ていた私は、あっと声をあげ、その線路を完成するための法則を学ぶ事が出来ました。

なるほどこの法則さえ押さえておけば、何十通りだって、その組み合わせは可能となります。


この子は、きっとその法則を言語化しているわけではないはずです。

きっと似たような電車のおもちゃで何回となく遊んだ豊かな体験があるのでしょう、

これまでの体験をもとに、感覚的・視覚的にいとも簡単に線路をつなぐことができるのです。


箱に図示されたつなぎ方は、そのうちのたった一つのつなぎ方に過ぎず、シールの番号でつなぐつなぎ方は、初心者中の初心者のレベルにしか過ぎません。

これもそれれも、やってみないことには、何一つ前に進むことは出来なかったはずです。


この日のレッスンでも、プリント学習が終わった男の子に、この新幹線のパノラマで遊ばせてみました。

その子の何と、うれしくも満面の笑みを浮かべたことでしょう。


こんなことは、どんなむずかしい療育の本を見ても、学ぶことは出来ません、

真に子どもの心をつかむ、生きた教育とは何なのか?

私たちがもう一度見つめ直す、大切な視点の一つは、きっとこんなところにもあると信じているのです。











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やっと人に伝えられるところまで

 2017-08-29
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4月から、新しくインクルーシブ教室でレッスンを受けてくれるようになった女の子がいます。

最初は緊張でガチガチで、お母さんにしがみつくような感じて教室に入ってきました。


でもレッスンが始まると、その様子は劇的に変化し始めました。

2回目にはもう、次のレッスンが楽しみだと言うようになり、その緊張感も和らいできました。


そして、今日のレッスンが何回目になるのでしょう、

当初はぎゅっと閉ざされた口元は笑顔でいっぱいになり、絶えるこののないおしゃべりや笑い声、

決められた時間内、一度も集中力が切れることなく、終始弾むような感じで、あっという間にレッスンが終了してしまいました。


遊園地に行くより、おいしい物食べに行くより、SHINOBU先生の所で勉強したい、

こうしてまた、個別学習を通して結ばれた、深い信頼の絆がここにあるのです。


土日の新大阪でのレッスンでは、3名も新しいお友達が、新しく私のレッスンを受けに来てくれました。


↓ そのうちの、一人のお母さんより、下記のような内容のメールをいただきました。


SHINOBU先生
先日はお忙しい中、レッスンをありがとうございました。
最初は娘も緊張していたようですが、とても楽しいレッスンだったようです。
帰り道や眠る前に、
「あ~、今日は楽しかった~!
また行きたいなぁ!」
と何度も言っておりました。
こんなに笑顔一杯の娘は久しぶりです。
本当にありがとうございました。
次回を心待ちにしております。
今後もよろしくお願いいたします。
残暑がまだまだ厳しい折、どうぞお体にお気をつけください。





何の技術も経験も無く始めた、全くオリジナルな個別学習のスタイル、

マニュアル的なものは一切使わず、子どもの目の色と体温を肌で感じながら、毎回その子のための教材を一から用意するライブなレッスン


年間20,000以上の実践を積み上げて、ほどなく10年、

その私が始めた個別学習のスタイルは、ここに来てようやく、若い先生方へと伝えることの出来る一定のレベルに達してきたような気がします。


次に私がなすべき大切な役割、

そのことをしっかりと見つめながら、小さくとも大切な次の一歩を、しっかりと踏み出していきたいと、強く願っているのです。








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まっすぐな子ども

 2017-08-28
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毎週月曜日には、私が園長をしている保育園で、朝子どもたちにお話をする時間があります。

わずか5分足らずの時間ですが、普段園外に出る事が多い園長ですので、私なりにこの時間はとても大切にしています。


地域型の小規模保育園ですので、0歳から3歳までの子どもたちが通ってくれています。

本当にすばらしいことに、私がお話をする数分間は、子どもたちは微動だにせず、0歳の赤ちゃんに至るまでしっかりと私の目を見て話を聞いてくれます。

もちろん、言葉を言葉としてまだ理解出来ていない子もたくさんいるはずですが、そんな子ほど、その言葉に込められた私の思いをダイレクトに感じ取ってくれているのです。


こんな私でも、子どもたちは園長先生として、特別な思いで信頼を寄せてくれています。

それは、ここで働いてくれている職員も同じことです。

この期待と信頼を裏切ることだけは、どうしても私にはできません。


保育園の園長には、法的にも社会的にも、かなりの権限と責任が付与されています。

ここにいてくれる限り、私はご家族の信託を受け、ご家族に代わり大切なお子様をお預かりしている当事者となるわけです。


それぞれのお子さんに、それぞれの、かけがえのない命とその輝きがあるのです。

その重い責任を、しっかりと受け止めていく覚悟と決心、

その愛情と使命感があればこそ、子どもは私の目を見て話を聞いてくれているのです。


生きることと伸びることにまっすぐな子ども

そして愛情豊かなまなざしで、いつもその子を慈しみ育むご家族、

何よりも幸せな時間は、きっとそんなところから醸し出されていくのです。










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恐怖を払いのける

 2017-08-26
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通っている保育園のお休みの時でも、SHINOBU先生のマンツーマンだけには必ず行く、というお子様が何人もいます。

ご旅行の予定があっても、SHINOBU先生のお勉強があるからといって、早めに旅行を切り上げたという話も何度も聞きました。


SHINOBU先生の勉強がある日は、朝からまだかまだかと何度もせかされるので、出発ぎりぎりの時刻になるまで知らせない、というエピソードも複数の方からお伺いしました。

中には学校の先生のお子さんも何人もいらっしゃて、私のレッスンを食い入るようにご覧なって帰られるお母さんも何人かおられます。

当然の参観、レッスン公開など日常茶飯事です。



本当はそんな時、正直逃げ出したくなるのが本音です。

でも、逃げていてははだめなので、ピンチはチャンスとばかりに、いつも開き直り、奮い立ってその場に立ち向かうようにしています。


この恐怖から、逃れる唯一の方法、

どんくさく、不器用な私にとっては、人の3倍の努力と実践の積み重ねしかないと考えています。


自分にとっての限界までやりぬけば、結果それで仕方が無い、

そういう割り切り方で、その恐怖を払いのけるのです。


そうやって私は、ここまえ来た。

私は凡人、ただの人です、

だからこそ、人の3倍の努力なくして、この恐怖から逃れることなど決して出来ないのです。









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教育は人を変える

 2017-08-23
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なかなか行動のコントロールがとりにくく、静かに着席することが出来にくい小学生の男の子がいました。

お母さんが、ぜひともSHINOBU先生のマンツーマンレッスンを受けたいと、お申し出をいただいていましたが、当初は床に寝そべったり、大きな声を出したりしていて、もう少し落ち着いてからと、ずっとお断りしてきました。

そこを何とかと、すがるようにおっしゃるので、とうとう私も観念して、スケジュールの隙間をこじ開けるように、そのこのレッスンをお引きすることにしました。


ところが、レッスンを重ねていくうちに、大きな変化が次々に現れてきました。

鉛筆で書かれた文字を見れば、記入枠の中におさまる文字は書けず、そのつもりで見ない限り何を書いているのか判別不能でしたが、よくよく見れば設問に対する答えには、ちゃんとなっている。

九九にしても何にしても、書かれた文字は雑であるけれど、それは文字が極端に雑というだけで、その部分を差し引けば、結構な理解度を示すことがわかってきました。


おまけにこの子は、向上心が強く、学びたがっている。

ならば、書字の部分については、少し長い目でみてやって、書字以外の部分、いわゆる理解の内容について、適切な課題を設定して、きちんとした評価をしてみよう、

私は、そんなふうに考えるようになりました。


昨日やってきたその子は、大好きなアンパンマンのフィギュアを提示しても見向きもせず、静かに着席して、すぐに学習を始めました。

相変わらず字は雑で、所定の枠の3倍くらいの大きな字でしか書けませんが、よくよくみるとその字の正確さは徐々にブラッシュアップされてきて、結構きれいに書けている文字も、だんだんと増えてきました。


予定した教材をすべてやり遂げ、その間、離席をすることもなければ、大きな声を出したりすることも1度もありませんでした。

15分でもまともに学習できればと思っていたところが、その倍以上、一度も集中力を切らすことなく、学習に取り組むことができました。


私は、その子との間に、あたたかい信頼の絆が結ばれ始めたことに気がつきました。

何日か前まで、大きな声を出して着席も出来ず、廊下に寝っ転がっていたあの子かと思うと、教科の学習の充実感が、これほどまでに子どもの行動改善に大きな影響をもたらすことを目の当たりにして、教育実践者として身震いをするような感動に包まれました。


母がなぜ、あれほどまでに、何度お断りをしても、私のとのレッスンをずっと希望してくださったのか?

やがてこの子は、きっとなくてはならない私の宝ものとなることでしょう。


学びを通して子どもは、単なる知識以上に大切なものを培っていく、

その営みを、決して見失ってはいけない、

その大切さとむずかしさを、この母子は、しっかりと私に伝えてくれたのでありました。










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そこにある学び

 2017-08-20
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この夏、ある女の子が手術を受けました。

毎月1回レッスンをさせていただいていますが、7月のレッスンはお休みになりました。


その女の子の手術は無事成功しました。

その間、私は気が気ではありませんでしたが、あえて特別なことはしないようにしました。


8月もレッスンはお休みの予定でしたが、「本人がぜひレッスンを受けたい」とのことでしたので、「どうぞお越しください楽しみにお待ちしています」とお伝えしました。

すると「SHINOBU先生,ご連絡ありがとうございます。本人満面の笑顔です。絶対行きたい。早く帰る!と頑張った甲斐がありました。ご指定の日に伺います。よろしくお願いいたします。」 とすぐに返信が返ってきました。


当日、その子を迎える時間になると、私はなぜかのどがカラカラになってきました。

よくぞ無事でまたここに帰ってきた…

高まるような気持ち、抱きしめてやりたいようなを懸命に抑えながら、いつもと同じような笑顔で、努めてその子を迎えてやろうと決めていました。


小学校から通ってくれているこの子は、もう高校生になりました。

当時文字を読んでもイメージ化できなかったこの子が、「三枚のおふだ」を読んだときに、突然けらけら笑い出した日のことを、私は生涯忘れることはできません。

その子とは今、森鴎外の高瀬舟を学習するまでに成長しました。


学習を通してこそ、その子と深く心がつながっていく存在、

教材なくしてつながる師弟の関係などどこにもない、

学びを通した成長無くして、子どもの自尊心は決して培っていくことはできない、


子どもの前に立ったとき、私は初めて、子どもに命を吹き込まれていくのです。

相互に育つ美しい教育的な信頼感、

他では代えることのできない大切な何かが、きっとそこにはあるのです。










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大きな一歩

 2017-08-16
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保育園の一時保育の中に入り、サーキットを頑張っているダウン症男の子がいます。

発達支援センターの赤ちゃん体操にも通ってくれていて、独立歩行まであと一歩というところですが、先生に手を引かれながらも、みんなと一緒にサーキットに取り組んでいました。

こうした中では、活動の場の構成がしかりとしているので、多くの子どもたちの輪の中で、いつも以上に活発に取り組むことができています。



給食が終わり、通所支援の教室に戻ると、担当の先生とのマンツーマンの活動が始まりました。

その子は先生の目の前で、どうだと言わんばかりに、何度も何度も立ち上がってみせてくれ、それを見ている私たちには、都度都度に熱い思うがこみ上げてきたのでした。


独立歩行は、単に運動機能の発達に寄与するだけではなく、その子の知的な発達に多大なプラスの効果をもたらせてくれます。

もちろん、歩けないけれど知的な学習がぐんぐんと進んでいる子もいます。

その上で、その子が一人で歩けるようになってきたと言うことは、その子の中で、教科学習に通じる知的なレベルの、多面的な力が備わってきたことを意味するのです。


何かが出来るその小さな一つ一つの積み重ねの中にこそ、未来につながる大切な種が、きっとぎっしり詰まっているのです。

子どもの可能性は無限です。

その可能性を信じて、土を耕し、しっかりと種をまいていくことの出来る実践者。

私たちの目指す教育の形が、きっとそこにあるのです。








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技術を伝える 心を伝える

 2017-08-14
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今では大阪和泉市でレッスンをさせていただいていますが、大阪堺市に出張レッスンに伺うようになってから、かれこれ8年くらいになります。

あの日、3歳くらいだった子も、もう5年生になりました。


この日は小学校の先生が2名、私のレッスンを参観しに来てくださいました。

45分のレッスン中、一度も集中力が切れることなく、向上心満々のすばらしい学習ぶりでした。


私のマンツーマンレッスンは、当該学年の題材を使って、その子が生き生きと取り組むことができるように、提示の仕方であったり、内容の焦点化であったり、その支援のあるべき形を、実践を通して具体的に明らかにしていくことが、大きなねらいの一つになっています。

レッスンが終わった後、ほんの15分程度ではありましたが、この日準備した教材などのポイントについて、先生方にお伝えさせていただきました。


さすが休日返上で、ここにお越しくださった先生ですので、お二人ともとても研究熱心な先生でした。

拙い実践ではありましたが、何か一つ大切なことをお伝えできたように思え、とてもうれしい気持ちになりました。


↓ この日もご両親でレッスンをご覧いただきましたが、レッスン修了後には、以下のような内容のメールをいただきました。


昨日は丁寧なご指導いただきありがとうございました。見学に来られた先生方も大変喜んで下さいました。
娘の将来の為や私達親の思いを学校の先生方の気持ちや立場を理解して優しくアドバイスされているSHINOBU先生の姿を見て私も大変勉強になりました。
私達の思いをとてもわかりやすく熱く代弁して下さり嬉しくて胸がいっぱいになりました。
この貴重な時間が娘だけでなく全ての子供達の為になってくれたらと心から思います。
本当にありがとうございました。



娘の記事をブログにアップして下さりとても嬉しく思います。
娘に見せると目をキラキラさせてSHINOBU先生と勉強している写真を何度も見ていました。
学校の先生方の心を動かすことができましたのはSHINOBU先生のお陰です。
この記事を読んで障害児やその家族そして教育に関わる方々の気持ちを変えることができれば幸せです。
これからもご指導よろしくお願い致します。







私が先生方とお話をしているとき、その子は神妙な顔で私たちの方を見つめていましたが、その話が終わるやいなや、私の顔を見て、小さなガッツポーズをしてくれました。

手応え十分の一日、

何て経とうがレッスンは、いつも子どもとの心のつながりがあってこそ、豊かになっていくものです。


その一番大切なことが、どうかお二人の若い先生方の心に響くものであってほしい、

その志さえあれば、きっと技術は日々向上していくに違いないのですから…






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自作教材の威力

 2017-08-07
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画像の教材は、「ぽっとん落とし」 というネームの自作教材です。

ぽっとん落としにも、色々なタイプがありますが、この透明の容器のものが、私の教えている子どもには効果的です。


まずもって透明なので、中のようすが良くわかる、

軽くて扱いやすい、

子どもの視線を超えない適度な容器の高さ、

おまけに側面にも、もう一つ入り口がある。


市販の玩具に見向きもしない子でも、今のところ100%食いつき率を達成しています。

なぜそんなに楽しいのか、私にそれを分析したり、実証したりする力はありません。

しかし、それがどうであれ、今では私のアイテムの大切な一つになっています。


こうしたアイテムや引き出しがいくつあるか?

これまでの多くの子と培ってきた宝物が、こうしてまた次の大切な子どもたちの育てへと、脈々と受け継がれていくのです。








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師を師として仰ぐ

 2017-07-31
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今日は、今年から広島文化学園大学に異動された眞田先生のもとに、広島市まで伺いました。

大学は、岡山から高速で約2時間、広島市の高台にありました。

来年2月に発表を予定している研究会での演題について、ご指導をいただくことが第1の目的でした。


内容については、相変わらずも妥協のない厳しいご意見をビシバシといただきました。

同じ大学の先生方にも、私のことを紹介してくださいました。


いつもながら、この先生の研究に対するほとばしるような情熱は、一体どこから湧いてくるのでしょうか、

当然そうだと覚悟していましたが、大学を変わられても、その姿勢には微塵のぶれもありませんでした。


夕方前まで研究室でご指導をいただいた後に、大学から15分ほど離れた、さらなる高台にある 「天空の喫茶店」 にお連れいただきました。

初老のご婦人がお一人で切り盛りをされているお店でしたが、まさにこの世の別天地、

まるで時が止まったかのごとく、豊かで潤いのある時間を共有させていただくことが出来ました。


きっと来年もまた、ここを訪れることになるのでしょう、

私は、心から師と仰ぐ先生が、ずっと自分の心の中にいることを、何よりも幸せに感じているのです。


相変わらずSHINOBUちゃんは、奥さんの手のひらの中で踊らされているね、

先生は、私の顔を見るたび、いつもそう言います。


そこそこの実践を積み重ねいないでいて、どうして笑顔で先生にお会いすることが出来るでしょう、

来年2月の研究会もさることながら、次の学会発表に向けたまた新たな課題もご提案いただきました。


エビデンスのない、いい加減なものを積み重ねていると、きっと大切なものを見失っていく、

だからいつも、科学的に実証できる何かにチャレンジしていきなさい、


この先生なくして、今の私など到底どこにもありはしません、

どこにいても、何年経っても何も変わらぬ師弟の絆

教育の神髄は、きっとこんなことにあるのです。







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夢をもって学ぶ

 2017-07-30
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私が就学前からサポートさせていただいている女の子が5年生になりました。

低体重での出生ということで、小さい頃はご家族がとても心配をされていました。

通常学級での学習なんて、とんでもないと、療育の先生に指摘されたこともありました。


小学校に入学してからは、その子は元気いっぱい、

お友達と一緒に、生き生きとした学校での学習を積み重ねて行きました。


特に漢字学習には熱心に取り組み、50問テストで何度も100点を取ったり、漢検も級を上げて合格するほどになりました。

都道府県名も、その形を見ただけで百発百中、

絶対音感も完璧で、私にはできないパフォーマンスも次々に見せてくれるようになりました。


先日この女の子が、近くの私立の中学校に見学に行ったそうです。

その子は一発で、その中学校が気に入ったようで、しっかりと勉強して、絶対この中学に入学したいという気持ちをもつまでになりました。


まだ5年生ですし、この中学校とご縁がつながるかどうかは、全くの未知数です。

私は、お母さんのご相談を伺いながら、もしも本当にそうなったら、どんなにすばらしいことだろうかと、期待に胸がいっぱいにふくらみました。


数年前に、この子がアンパンマンのパズルがうまく出来ずに、泣き出した日のことを忘れることはできません。

あの日、この子が数年後、私立の中学校を受験を検討しようかというほどに、成長する日が来ることを、一体誰が予想すること出来たでしょうか?


希望をもって学ぶこと、

夢をもって学ぶこと、

その美しさや喜びを、教えてくれたのは一体誰でしょう。


価値ある何かに向かって歩み続けること、

子どもにとっての学びは、生きることそのものであると、私は信じているのです。










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つながるということ

 2017-07-29
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新大阪教室に通ってくれている2年生の男の子が、お父さんのお仕事の都合で、この夏に仙台に引っ越すことになりました。

新大阪の教室が出来るまでは、ずっと大阪から岡山まで通ってきてくれていました。


あの頃は、50㎡にも満たない小さな2階建ての建物で、文字通り手探りでの実践を始めたのですが、関西方面からたくさんの方が次から次へと訪れてくださいました。

これでは申し訳ないと、新たに作った新大阪の教室も、今年でもう4年目になりました。


冬休みには、また仙台から来ます。

この日お母さんは、そう言って教室を後にされました。


そう言えば、これまでにも、お父さんのお仕事の関係で、ここを卒業していった子もたくさんいます。

入会当初は様々な課題に向き合っておられた子が、3年5年と過ごすうちに、見違えるように成長して、晴れやかな顔でここを巣立っていった子もたくさんいますし、その頃は夢のまた夢で会った一般高校への入学を成し遂げここを卒業した子も、一人や二人ではありません。


そんな子が、時々忘れたように、私を訪ねてきてくれることがあります。

この仕事をしていて、何よりもうれしい瞬間がそこにあります。


「何年経っても、先生は全然変わらない」

ほとんどの子が、口をそろえてそう言います。


立場がどんなに変わっても、私のいる建物がどんなに変わっても、私自身は本当に何も変わっていないのだと思います。

私のこの軸は、変えたくても、もはや変えようがないのです。


2学期になったら仙台に行くこの子に、いったいどうような出来事が起こるのか、予想することは出来ません。

でも、この子と私とが、学びを通して積み上げてきた大切なことは、何年経っても何十年経っても、きっと何も変わりはしないのだと、私は確信しています。


あなたたちが帰ってくる場所の扉を、私は決して簡単に閉ざしたりはしません。

先生は、まだたくさんの子どもたちに勉強を教えているの?

そのことが本物であることを示すためにも、君たちとずっとつながっていくためにも、私は生涯この道を歩み続けていくのです。








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私が伝えたかったこと

 2017-07-27
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今週の月曜日に、就実大学での 「障がい児保育Ⅱ」 の演習・講義が終了しました。


すべての子どもの豊かな育ちや学びに寄与できる実践力の育成

論理だけでなく、実践に根ざした保育技術や理念の習得

保育実践者としての誇りや使命感の昂揚


将来直接子どもの育てにかかわる実践者であることを前提にし、こうしたことを私自身の目標に据え、大学教育での学びの形を模索する毎日でした。


私はこれまで、多くの子どもたちやそのご家族の願いや期待を背負いながら その歩みを積み重ねていきました。

その願いの代弁者として、将来子どもの育てに直接かかわる若者へ、その大切なことをしっかりと伝えていく責務があるのです。


大学教育という枠にあっては、その経験不足、力量不足は否めません。

ならば自分らしく、実践現場のライブみたいなスタンスで、その若者たちと一緒に、豊かな子どもの育てを見つけていきたいと考えました。


この日行った最終試験、

彼らにとって私と過ごした1コマ1コマの学習は、彼らの目には、いったいどのように映っていたのでしょうか?

願わくはそのことが、何らかの形で、これから現場で活躍していくためのエネルギーになればと願わずにはいられません。


日々の業務の間にあっては、多少の負担感がなかったかと言えばうそになります。

日曜日の大阪でのレッスン合間には、必死でその準備を準備に追われる毎日でした。


でも、やってよかった。

学生さんたちに力がついていることが、何よりの目標ではありますが、自分自身の力量を増していくためには、またとないよい機会になったことは、間違いないことだと感じています。


また秋からは、1年生の学生さんと一緒に 「障がい児保育Ⅰ」 の学習を進めていくことになります。

私のあとを継いでくれるような、若者と出会うことができるのでしょうか?


目標は一つ、その道は百万

これからも自分自身のライフワークに向かって、様々なことにチャレンジしていきたいと、こころからそう願っているのです。










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子どもの感性

 2017-07-26
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今日、白ゆり小規模保育園に来てくれている子のお母さんが、お友達のお母さんとご一緒に、保育園でバイオリンとピアノのミニコンサートを開いてくださいました。

10分にも満たない時間でしたが、情熱大陸などの2曲を、子どもたちの前で演奏してくださいました。


右端の女の子は、7月入園の0歳児クラスの子どもです。

どうですか、この真剣な表情、

もちろんこの子だけでなく、ホールにいた全員が引き込まれるようにして、その演奏に聴き入っていました。


その子どもたちの真剣なまなざしに、一番驚いておられたのが、当の演奏をしてくださったお二人でした。

先日の祇園祭りでも、音楽は人々の感性にダイレクトに響いていくのを感じていました。


「楽器は人の言葉を話すことができません。だからこそ、言葉ではない大切な何かを、みなさんの心にプレゼントしてくれるのです」

私が子どもたちにそのようなことを話した時も、まだその感動の余韻に、ホールが包まれたままでした。


非言語だからこそ通じる子どもの感性、

長年の園長を卒業され、ここの保育を手伝ってくださっている先生が、いつも子どもたちが引き込まれるように私の表情を見つめていると、とても驚かれていました。


言語は最も大切なツールの一つではありますが、大切なのはその手段ではなく、通じ合う中身そのものなわけです。

言葉に置き換えられないからこそ大切なこと、

バイオリンとピアノを通して子どもの心に響く大切な何か、

子どもと演奏者と、教育を通して結び合う保護者との信頼の絆、

今日のコンサートからも、私たちは人として大切なことの何かを、しっかりと受け止めることが出来ているのです。







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桑名の子ども

 2017-07-18
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7月17日、午前中京都で祇園祭を心ゆくまで堪能させていただいた後、その足で三重県桑名市へ訪問させていただきました。

今から数年以上も前に、名古屋市で講演会をさせていただいたことがご縁で、それ以来何人かの子どもが岡山・京都・新大阪のそれぞれの教室にずっと通い続けてくれているのです。


名古屋市からは、南西へ快速ならば1駅、30分足らずで伺うことが出来ますが、ここから毎月毎月京都や新大阪の教室に通ってくださっているのですから、道中特別な思いが何度もこみ上げてきました。

桑名駅に着くと、改札口に4人の子どもたちと2人のお母さんが出迎えてくださいました。

駅の階段を降りる私を、下からのぞき込むようにして迎えてくれた、くりくりとしたその目に、思わず吹き出してしまいそうでした。


最初にご案内していただいたのが、 桑名駅に近い 「照源寺」 という松平家の菩提寺でした。

普段はお父さんとして接しているご住職に、桑名の歴史や文化について、たくさんのことをご説明いただきました。


まさに圧倒的な文化財、そしてその存在感

桑名の地で、これほどまで格式の高いお寺にご縁がつながっていることに、私自身が何だかとても誇らしくもなり、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。


ご住職と一緒にお茶をごちそうになっている間も、子どもたちはずっとハイテンション、

何がそんなにうれしいのか不思議に思いましたが、ずうとずっとしゃべりまくりで、私と過ごす時間が楽しくてたまらないといった風でした。


お茶をいただいたあと、その子たちが学ぶ2つの小学校にご案内いただきました。

それぞれの子が、自分が学ぶ小学校について誇らしげに説明をしてくれ、やはり学校は子どもにとっては他で代えることのできないスペシャルな存在であることをかみしめました。


夕食時にはご覧の通り、全く期待を裏切らないぷりぷりのハマグリの登場です。

桑名のハマグリは、他地域のものとは異なり、大きな3つの河川の恵みを受けたこの地域でしか食せない特別なものです。


シーズンとしては、ギリギリ最後の時期ということでしたが、まるでビー玉のようにこんなに盛り上がったハマグリは、60年近く生きてきて一度もお目にかかったことはありません。

焼きハマにしても、酒蒸しにしても、素材そのもののおいしさが引き立つ絶妙の料理を堪能させていただきました。


ご住職のご夫婦と、これまた格別の冷酒を何杯も何杯も重ねました。

そして、残念なことにお仕事の都合でご主人にはこの日にお目にかかることが出来ませんでしたが、あの名古屋での講演会に足を運んでくださり、こうしてたくさんの子どもたちのご縁を結んでくださいましたお母様に、これでもかという位あたたかくも身に余るおもてなしをしていただきました。


私たちは今、どんなご縁でここにいるのか、

おそらくは、人生の中で、本当はそう何度もないかも知れない至福の時間の共有、

その夕食時も、子どもたちは弾むような時間を、共に過ごすことが出来たのでした。


桑名駅まで全員で見送っていただきました。

私の姿が見えなくなるまで、子どもたちは千切れんばかりにその小さな手を振り続けてくれました。

いただいたお土産の紙袋の中には、子どもたちが一画一画心をこめて書いたであろう、お手紙が添えてありました。


桑名に足を運んで本当に良かった。

6年生の男の子は、「先生、桑名に教室を作ってください」 と何度も何度も言ってくれました。


この子たちが、私に託す思いとは一体何だったのか?

その答えを私は、子どもたちの豊かな学びという形で、これからもしっかり返していきたい、


その為すべきことがあるということが、私の何よりの幸せ、

きっと私には、それしか出来ない、


何があっても、そのことにチャレンジし続ける自分でありたい、

最終の新幹線の窓に反射した私の横顔は、この日ばかりは、いつになく紅潮しているふうに見えたのでありました。









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祇園祭

 2017-07-17
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土日の新大阪でのレッスンを終え、この日は京都の祇園祭へと向かいました。

普段は並ぶのが大嫌いな私ですが、この日は早起きして、7時半には四条にある御旅所に着きました。

そこからご案内までの1時間半ずっと列に並んで、そのときを待ちましたが、いただいた席は最高のロケーションで、1番の長刀鉾から始まり、23番の船鉾まで一度も席を立つことなく、すべての山鉾巡行を堪能させていただきました。


十年近くレッスンに伺って、こうした機会は初めてのこと、

まさに私にとっては生涯目に焼き付いて離れない、一生分の京都の伝統にふれた思いになりました。


亡くなった母の書斎には、こうした日本の伝統文化にかかわる書籍が山積みになっていました。

理屈や言葉では表すことのできない何かの魂が、ダイレクトに私の心を揺さぶっていくように感じていました。


私には、子どもたちとのレッスンがあればこそ、こうした機会をいただくことが出来たわけです。

何百年経とうが変わらない大切な営み、

どんな時代にあっても、ずっと受け継がれていくもの、

私は教育者として、この日この場所にいることに、何か特別な思いがこみ上げてきたのです。







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もっこす

 2017-07-14
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昨日、教え子が板前をやっている居酒屋に行きました。

どうやらちょうど30年ぶりの再開だったらしく、私の年齢も58歳とぴったり覚えてくれていたのには驚きましたが、それより何より6年生ならいざ知らず、3年生の担任だった私にこんなに特別な思いを寄せてくれていたことを、本当にうれしく感じました。


「先生は、破天荒」

その子は、私のことをそんなふうに表現してくれました。

「先生に会ったら、泣くかもしれません」

どちらかと言えばおとないいタイプの子であった彼が、そんな言葉で私にその気持ちを伝えてくれました。


破天荒でなければ、大学院に行って教員をやめる、みたいなことは決して出来なかったに違いありません、

当時から、学級づくりはダイナミックなことばかりして、学年団の調和がとれないと、ベテランの先生を困らせてばかりでした。

しかしこの子たちが6年生になって、校長先生に6年間の一番楽しい思い出を尋ねられた時に、修学旅行でも運動会でもなく、3年生の私のクラスでの学級活動のことを話した子が何人もいたということを聞きました。


先生は若い、肌がきれい、

30年ぶりに会った教え子の男の子に肌がきれいと言われても、笑うしかありませんが、きっとそれはあの頃と子どもに対する姿勢が全くぶれていないからに違いありません。


30年ぶりに会うということですから、この子の年齢も40歳になるのです。

結婚して2人子どもがいますというこの子の話の中から、今の私が、この子のお子様のことで何か役に立てることがあればと願っているのです。


居酒屋は、熊本料理の専門店で、とてつもなくうまい馬刺しをご馳走になりました。

58歳になって、馬刺しというものがこんなにうまいということを初めて知りました。


もっこすというのは、熊本弁で筋を曲げない男の信念を示す言葉であることを知りました。

この先、何年経とうが、何十年経とうが、私が子どもに向き会う姿勢に変化があろうはずはありません。

30年経って、心の芯について何も変わっていない自分だからこそ、この子は私に連絡をしてくれたのだと思っています。

また早い時期に、この子と一度飲みも行きたいし、次回は早めにぼたん鍋をいただきたいと思っています。


以前勤めた小学校と同じ地に居を構えたことにより、こうした幸せな出会いも広がっていく、

教育界における岡山のもっこす、

何があっても、私は目指す道を曲げたりはしない、

私はそれで充分です。










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母の執念

 2017-07-13
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実践者の仕事を続けたいなら、管理者の仕事が一人前に出来てから…

それが職業人として、今の自分に課せられたテーマであると考えています。


保育園の園長の仕事も、いまだに不慣れなことが多く、書類1枚書くのにも悪戦苦闘の毎日です。

ようやく毎月のルーティンがつかめ、ほんの少しだけ見通しがもてるようになってきました。

それでもまだ、保育内容そのものについては様子見の段階で、これから自分らしさをどう保育内容に役立てていくかを模索しているといったところです。


こうした状況で、私の個別レッスンをご希望くださる方がいます。

実践の仕事は楽しいですが、管理者としての仕事に得心のいっていない状況では、以前のように安易にお引き受けすることが出来にくくなってしまいました。


そんな中、私のスケジュールにねじ込むようにレッスンをご希望くださった方がいます。

安請け合いをするわけにもいかず、回数やら時間やら、かなり制限させていただきましたが、それでもということでしたので、お引き受けすることにしました。


それまでは、新しい環境が苦手で、行動のコントロールがとりにくいタイプのお子さんだと思っていました。

しかし、何回かレッスンをさせていただいているうちに、書字などのアウトプットの部分はやや雑な傾向がみられるものの、読字や判断の部分は、結構イケていることがわかってきました。


行動面についても、手立てや環境を整えさえすれば、集中して学習に取り組むことができるようになってきました。

また、学習内容がかみあっていくうちに、私とその子の間に、次第に信頼やらコミュニケートやら、大切な関係が培われていることを感じ始めました。

いつの間にか、離席もなくなり、時間いっぱい学習に集中できるようになってきました。


ここに来てやっと、このお母さんが、なぜそうまでして私とのレッスンをご希望されたのかが、わかってきました。

この状況は、すべてこの母の熱い気持ちなくしてあり得たことではないはずです。

まさに母の執念、

私のレッスンは、こうした気持ちの上に成り立っていることを、ずっしりと受け止めなければならないのです。









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ここから向かう先

 2017-07-04
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今日は、赤ちゃん体操の日で、たくさんの子どもたちが、発達支援センターで来てくれています。


この4月から、私の仕事にかかわる環境は大きく変わりました。

予想以上に大変だったことや、思った以上に順調に進んだこともありますが、それから3ヶ月が過ぎ、ここに来てやっとそれぞれのことが落ち着き始めました。


仕事の拠点は、郊外から市内中心部へ移りました。

ご縁のある3つの大学まで、車で行けばすべて10分以内で行くことが出来ます。

駅に近いので、大阪へ行く利便性も高く、こども園や発達支援センターへも15分で行くことができます。


今から30年前、私は、小学校の教員になって初めて受け持った3年1組の子どもたちのことを、今でも忘れることが出来ません。

それと同じように、園長となり、今私の保育園に通ってくれている子どもたちのことが、かわいくて仕方がありません。


園長さんにも、きっと色々なタイプがあることでしょう、

それぞれの事業所で、直接子どもたちのレッスンを担当させていただくことだけは、これからもずっと変わりません。


きっと他の園長さんが、当たり前にしているようなことは、私にはできません。

この環境で、今の私がすべきことが何なのか?


ならば、それに応えていくことが、私の役割、

私に与えられた役割と使命、


たとえそれが、どんなに小さな1歩であろうとも、これからも真心を込めて、自分の道を進んでいきたいと願っているのです。







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教材開発

 2017-06-30
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これは、2年生国語 「スイミー」 のオリジナルプリントです。

標準化されたすばらしい教材を、それぞれの子どもの能力や特性に合わせて、作り替え、命を吹き込む。

すべての2年生に、 「スイミー」 の世界の楽しさや豊かさに触れさせたい、

そんな願いで作成されました。


ポイント数の大きい横書きで、文字を視覚的にとらえやすくする、

プリント1枚あたりの文字数を少なくし、ショートターンメモリーの小さな子どもでも対応しやすくする、

内容的な判断につまずいた場合は、すぐに視覚的な選択肢の中から選ばせるよう事前に準備をしておく、

そんな手立てをたくさん用意しておきました。


白ゆりで勉強すると楽しい、

一人でもそんな子どもが増えたら、こんなんうれしいことはありません。

その先にそんな笑顔が、待っているからこそ、私たちのチャレンジはこれからもずっと続いていくのです。









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私を支える力

 2017-06-28
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先日、保育園の駐車場の入り口に段差があるので、ホームセンターで見つけてきたプレートを設置しました。

こうした目に見える作業は楽しいものです。

購入から設置までの作業を自分ですれば、あっという間に時間は過ぎますが、段取りさえつければあとは指示を出して用務員さんにお願いするようにしています。


用務員さんが、設置をしている作業時間には、私は建物の耐震化の報告書を作成するために、設計士さんに電話をかけていました。

その同じ職員室で、一人の先生には新教材開発の指示を、もう一人の先生には大学での授業に関する事務仕事をしてもらいます。


設計士さんとの話が済むや否や、市役所への陳情書の仕上げに取りかかり、会計事務担当に伝票を渡した後、昼前には別の事業所に行き自分が受け持っているレッスンの教材を作ります。

自分が園長をしている保育園では、園長と職員との距離感こそが腕の見せ所と考え、指示については至らぬでもなく過剰でもなく、園として最大の教育・保育力が発揮できるよう自分なりに配慮しているつもりです。

私は責任者ですから、進むべき大局を見るため、可能な限り細かい内容は別の職員に任せ、その確認と評価に力を注ぎます。


私を直接支えてくれる職員も、最初はたった一人だったのですが、今ではそれも20名を超えるようになりました。

どの職員も、私にはもったいないくらい優秀で、能力も忠誠心の高い職員です。


私は、自分自身がオールマイティプレーヤーを目指してきましたから、適材適所に人を使うということは、元来苦手なタイプです。

一方で家内は、30歳前半から保育園の園長を20年も続けているだけあって、人の使い方には抜群の才を発揮します。

私にはない部分を多く持っているので、二人で仕事を分担し合って、これまでいくつもの事業を前に進めてきました。

そういった点では、ある意味最強の夫婦なのかも知れません。


今の後ろには、何人もの職員の期待と生活がかかっているのです。

この状況で、適当な仕事なんて、出来ようがありません。


これが私の力の源泉、

私の選んだ道、

ここまで私を押し上げてくれたのは、出会った子どもとそのご家族であったからこそ、その一つ一つに寄り添うことで、事業も拡大し職員も増えてきたのです。


ありがたくも、幸せなことです。

わずかであっても、その願いと期待に応えていきたい、

大局を見ればこそ、その原点が一人の子どもの育てに凝縮されることを、私はこれからも職員と一緒に、しっかりと見つめていきたいと願っているのです。









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苦しいときに見える人の真実

 2017-06-27
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人が一人前に育つまでには、様々な試練があります。

小さいときに手のかからなかった子が、大きくなってからとんでもない場面に遭遇することだってありますし、小さいときにとんでもない苦労をかけた子が、大きくなってすばらしい青年となることも珍しいことではありません。

どの時期に苦労をかけるかは別として、その苦労の質も中身も別として、何の苦労もかけない子なんてどこにもいないと思っています。

その親の苦労の分だけ、きっとその子は、人の最も大切な部分にふれることになるのだと、私は考えています。


先日、あるお母さんからメールでご相談をいただきました。

↓ 下記の内容は、そのメールに対する私の返信です。


ご連絡、ありがとうございます。

起こっている出来事に対して、その都度適切な対応を考えていくことはとても大切なことです。
そして、苦しい局面での一つ一つが、やがてその子にとってかけがえのない大切な時間となっていくものと考えています。
まさに苦しいときこそ、人は育つし、かかわっている人の真価が問われるのだと思います。

人はかかわりの中で生きているのですから、うまく行かない時に、その原因を子どもだけの問題としてとらえるのは誤りです。
関係性という視点でとらえることも、重要だと考えています。

人が育つ道は、百万通り、
ゴールは、お子様の幸せと成長、そして自己実現なのですから、そこに至る道が色々であっても何の遜色もありません。

それぞれの場面で、一つ一つの判断をきちんと積み重ねていくことはとても重要です。
でも、うまく行っていると思う道に思わぬ落とし穴があったり、もうだめだと思った瞬間が、輝く将来につながる、
そんなものです。

だから苦しければ苦しいときほど、笑顔で行く先をしっかり指し示す支援者の存在は重要です。
微力ですが、私はずっとそばにいて一緒に歩んでいきます。

ご家族に成り代わることは出来ませんが、真摯に取り組むご家族を支えることはできます。
ここはふんばり所です。

きっとすてきな道の一歩が、どこかにつなっがているはずです。
しっかりとした気持ちと笑顔で、ここを乗り切っていきましょう。

それが出来るのは、きっとお母さんしかいないはずです。





>何度も読んで、何度も涙がこぼれ、

>そして ありがたく、あたたかい言葉に励まされています

お母さんは、そのようにお返事をくださいました。


その行く先に、どんな出来事があろうとも、この母は、間違いなくそのことを乗り越えて前に進んでいかれる。

これまで接してきた何十人という母がそうであったように、この母もきっと、そこから美しい何かをつかみ取っていかれる。


私は、その思いに、一点の曇りも迷いもありません。

苦しいときにこそ見える人の真実、

母が子を思う気持ちに、何のうそ偽りなどあろうはずがないのですから。









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祇園祭

 2017-06-26
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京都に出張レッスンに伺うようになって、もう7~8年以上になります。

大阪に常設の教室を開くまでは、毎月京都におじゃまさせていただいたものでした。

今は、会員の方がご自宅の一室を提供してレッスンをさせていただいていますが、以前は二条城のすぐ近くの工房をお借りしていた時期が長くありました。


朝8時前に京都に着いて、夕方6時くらいまでレッスンの連続、

もう何十回となく京都に訪れましたが、桜も、紫陽花も、紅葉も、すべて車や電車の窓から眺めるだけで、一度としてプライベートでどこかに訪れるということはありませんでした。


今年度、京都に伺う予定の日が、祇園祭の日と重なってしまいました。

「交通状況のこともあり、この日だけはさすがに京都でのレッスンは難しいです」

いつもお世話をいただいている担当の方が、そう私にお伝えくださいました。


ならばと言うことで、この日の京都でのレッスンは断念し、その祇園祭を見学させていただくことにしました。

午前中は京都での時間を過ごし、午後からはこれまた大変お世話になっている桑名へおじゃまさせていただく計画を立てました。

この10年、レッスン以外のことで他地域に伺うなんてことは皆無でしたので、保護者の皆様は大変驚かれていました。


昨日、その京都の方が、山鉾巡行の拝観券を私にくださいました。

山鉾巡行を目の前で拝観させていただく…

誰もにこんな機会があるわけではありません、

思いもかけない貴重なご厚意に、うれしくも、幸せな思いがこみ上げてきました。


単なる観光とは、わけが違います。

午後に伺う桑名も、今から楽しみにでなりません。


こうまでして私をお迎えくださる保護者の皆様のお気持ち、

そのことを何よりも誇りに思うと同時に、これからもしっかりとそのお気持ちに叶う内容を提供していきたい、

当日、私の目に映る風景に思いをはせながら、心の中から、そんな思いがこみ上げてくるのです。








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大切な私の子ども

 2017-06-22
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先日、保育園の参観日がありました。

園長になって、初めてのオフィシャルな行事となります。


文字通りの小規模の保育園ですが、前園長は、意欲と力量のあるすばらしい職員をそろえてくれました。

新年度、新園長、新スタッフでの初めてのイベントを迎えることになったわけです。


予想外の出来事や、ハプニングはたくさんありました。

すべて3歳未満のこどもたちですので、いつもと違う環境に、泣き出してしまう子も何人かいました。


それでも、筋書き通りではないハプニングの場面にこそ、保育者と愛情や力量がうかがえるものだと感じていました。

最後の親子のふれあい活動でも、ライブならではの一体感と、心の通いあうすてきな瞬間がいくつもありました。


参観日を過ぎてから、こどもたちの私へのまなざしに、明らかな変化が見て取れました。

小さい心の中にも、私をしっかりと、園長として慕ってくれているように思いました。


子どもの命をあずかる保育園、

ここにいるときは、それぞれのご家族になりかわって、私がその大切な命をお預かりさせていただいているわけです。


保育園にいるときは、この子たちは、大切な大切な私の子ども、

その責任は、限りなく重い、


参観日には、インクルーシブ教室の子どもも一緒に参加してくれました。

その大切な子どもの育てを託していただけることを、私は職員と共に、何よりの喜びと感じているのです。








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Author:SHINOBU
新大阪教室

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