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注意の焦点化

 2018-08-16
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検査などで知的な遅れが指摘される子がいます。

その原因にはいくつかのこと考えられるのですが、知的な処理そのものの問題ではなく、情報のインプットの部分に課題にがある子どもとも多く出会ってきました。


知的な情報を処理したり、アウトプットする前に、まず対象となる課題に注意が集中できにくいのです。

「カクテルパーティー効果」と言ったりしますが、たくさんの話言葉の中から、先生の言葉だけを焦点化してキャッチ出来にくい子もいます。


先生の言葉より、隣の友達のつぶやきや机の物音が気になって仕方がない子もいます。

知的な情報がキャッチ出来ないでいて、どうして豊かに知的な学習を進めてくことが出来るでしょうか?


まずは、学習のスタートラインにしっかりとのせてやることが大切です。

静かに学習できる環境に配慮する。

あるいはその子の目を見て再度指示をする。

注意を集中させるための一工夫で、その後の展開が全く変わっていきます。


私は個別レッスンの時には、いつも上の画像のようなメモ用紙を使います。

このことにより、子どもがキャッチできなければ瞬時に霧散してしまう、話言葉による指示がきちんと明確化されます。

文字や図によるヒントが紙にかかれていれば、時間的にも、認知処理特性の面からも、その子のタイミングや方法でそれをとらえることが可能になります。


またこの大きさのメモ用紙に、いつも1枚1ヒントという形をとっています。

こうすることにより、量的にも、内容的にも、より焦点化した形で子どもにとらえさせることが出来るのです。


では、何でもかんでもメモ用紙に書けば済むと言うことではありません。

子どもによって、特性によって、内容によって、タイミングによって、最適なものを提供出来るかどうか?

その大切な視点の一つが、こういう所にもあると考えているのです。

園長としての仕事

 2018-08-10
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↑ 画像はクリックすると拡大してご覧いただけます。










西日本豪雨の影響もあり、先週やっと大学での前期の講義が終了しました。

障害児保育Ⅰに続き、2年生になった学生さんと共に障害児保育Ⅱの学習を進めてきました。


学生さんに書いてもらったレポートを、1年ごとにまとめて綴ってみました。

1年生の途中から、学生さんたちの目の色が変わっていくのが見て取れました。

授業アンケートでも高い評価をもらい、私自身のモチベーションも、ずっと高いままで授業を進めていくことが出来ました。


2年生の授業では、より実践に根ざした学習に心がけてきました。

演習やディスカッション、実際のフォームで個別教育支援計画の作成にも取り組んでみました。

学習のレベルも量もうんとハードになったのに、1年生の時より点数の上がった子が大多数でした。


ご家族の信託を受けて大切なお子様の命と育てを預かる保育士としての使命感、

教育や発達のプロとしての高い専門性と技術、

すべての子どもを尊び慈しむ教育愛と、共に育ち合う集団づくり、


今、現職の園長としてここに立つ身として、どうしても皆さんに教え伝えたい内容があり、責任がある。

未来の保育・教育を担っていくであろう39名の学生さんたちは、私の願いや期待をしっかりと受け止めて学習に取り組みました。


授業にかかわることで準備したり整理したり内容は、自分の園や法人の研修に直接生きて働くものとなりました。

私自身の力量も、こうした取り組みを通して、少しずつ高まっていくのを感じ取ることができました。


最後の授業で書いてもらった学生さんのレポートを、何度か読み返してみました。

それぞれの学生さんが、それぞれにキラリと光る内容を綴ってくれていました。




◆あなたの考える子どもの障がいとは何か書きなさい。
 
 子どもの障がいは、その子が生まれもってでてきた特性であり、障がいをその子にとっての障壁にしてしまうかどうかは、周囲の大人次第であると思います。だから、子ども一人ひとりをきちんと見つめて特性を理解し、一人ひとりに合った支援を行える保育士になりたいです。ただ発達が遅れているだけで、できるようになっていくのだから、ひとつひとつゆっくりでも達成できた喜びを共感していきたいです。

◆障害児保育Ⅱの学習を通して、一番印象に残ったことは何か書きなさい。
 
 障がいのある子の家庭の母親の気持ちです。健常児と比べると障がい児の子たちは発達が遅れたり、理解が難しかったり、できないことばかりに目がいきがちで、「自分が産んでしまった」と申し訳なさを感じたり、障がいがあるという事実を受け止められなかったり、ということがあげられていました。私の親も受け入れるのは本当に難しいと言っていたのを聞いたことがあったので、余計印象に残りました。そういう姿を見てきたからこそ、私は母親への支援も大切にしていきたいです。

◆2年間の障害児保育の学習を通しての感想を書きなさい。
 
 保育者の専門性がどれほど重要であるか、そして保育者の存在の大きさがどんなに大きいか、すごく考えさせられました。また、しっかり障がいの特性を理解しておくことがとても大切で、子どもが少しでも伸びていけるような関わりができていけるといいなと思います。また、クラス全体で障がいのある子も包みこんでいけるような温かいクラスづくりができる保育者になりたいです。きっと接していってみて初めてわかることや気づくこと、身についていくことはたくさんあると思います。実際に働きだした時に、この授業で身につけた知識と保育をつなげていけるように、今後も自分自身で多くの知識をつけていきたいと思います。ありがとうございました。





後期からは、また1年生の学生さんとの新しい出会いが待っています。

来年3月に、私も満60歳になります。


未来の保育・教育を担う力のある保育者の育成、

私のなすべきことの一つは、きっとそこにあるのです。

すべての子どもに豊かな学びと育ちを

 2018-08-06
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↑ クリックすると画像は拡大してご覧いただけます。








子どもの学びや育てについて、系統化・体系化されたプログラムがあるということは、とても重要なことだと考えています。

保育指針・教育要領・指導要領などは、国家としての教育の柱を示すもので、軽んじてはならないと思っています。

私は、すべての子どもの学びや育てに際して、こうした標準化された育ての内容から、決して目をそらさないよう肝に銘じています。


一方で、育てのプログラムや教材については、結果それが昨年通りのものであったとしても、必ずその子の発達の文脈に合わせて工夫や改善をし、血の通ったオリジナルなものであるように心がけています。


上の画像は、ICF国際機能分類の構造図です。

何か子どもにできにくい課題があった場合に、それを子ども側の能力だけに起因するものと考えず、教育の内容や環境の視点から見つめ直してみようというものです。


簡単に言えば、子どもの実態をきちんと把握していない者が、適切な手立ての一つも工夫しないでいて、実態に合った学びや育ての場を構成できないでいて、それで結果が出ないのは、子どものせいでも何でもなくて、ただ単に指導をして側が稚拙なだけということです。


適切な教育の場を与えないでいて、子どもが出来ないのは当たり前です。

もしも大した工夫もせずにで出来た課題があったとしたら、それは、その子がその課題を解決できるだけの力を既に身につけていたということで、その場でその子が育ったということではないのかも知れません。


例えば、数の量的な見方が出来にくい子どもがいたとします。

私はこれまで、そうした子どもと何人も出会ってきました。


そのほとんどの子の場合、数にかかわる学習の累計時間が、極端に少ないのが実情です。

確かに認知面の処理特性について、量的なとらえができにくい傾向が見られますが、そのせいかどうか、数に対する学習時間が圧倒的に貧弱になってしまっているのです。

これでは、たとえ伸びたくても伸ばしようがありません。


その子に実態に合わせて、その子の発達の特性に合わせて、せめて他のこと同じように数にかかわる学習や体験を積み上げていくことが出来ていたどうか?

出来る・出来ないを語るのは、その次の話だと私は思っているのです。


子どもはみんな色々な勉強ができるようになりたいと願っているのです。

系統化・体系化されたプログラムはあっても、一人として同じ子どもはいないのです。

だからこそ、指導者側の工夫と技術と熱意がそこに求められます。


育ちの色も形も、一人一人が違うのです、多様なのです。

だからこそ、標準化された教材から目をはなさず、すべての子どもに、学び育つ喜びを体感させたい。

弾むような学びと育ちを、すべての子どもに提供したい。


こうして、私のチャレンジは、これからもずっと続くのです。



「出来る」と「出来ない」のメカニズム

 2018-08-01
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小規模保育園の園長になってから、1年が過ぎました。

1歳で初語、1歳半でボキャブラリースパート、

私は3人の子どもを育てた父ではありますが、それとは全く違い、人の言語獲得のプロセスなど、発達の視点で、多くの子どもたちの育ちをダイレクトに見つめる機会を与えていただきました。


例えば、IQの値が80の子がいたとします。

その数値から、知的な発達に遅れがあると判断することは出来ますが、その数値だけをもってして、その子の一体何を理解したことになるのでしょう。


上の図は、記憶のメカニズムを示したものです。

同じ知的な遅れと言っても、文字や数字などインプットしたり符号化したりすることが苦手な子と、ワーキングメモリーでの処理(短期記憶の容量や処理)が苦手な子な子では、対応の仕方は変わってきます。

また記憶に関しても、長期記憶そのものが苦手な子と、それを引き出すことが苦手な子との支援の工夫は、同じではありません。


IQ値そのものだけを対象とするのでなく、例えば言葉が出にくいというのは、その子の中で何が起こっているのかを理解すること、文字が書きにくいとあらば、その子の発達の文脈の中で何をどう育てて行けばよいかと見通すことが出来ること、

それがあってこそ、初めて発達の課題を見つめることができるのだと考えるようになってきました。


発達のメカニズムを、実践と理論の双方から解き明かしていくこと、

私の旅の第2章は、今日からまた新しいスタートをしたのだと、思っているのです。


苦しい時間の中から得たこと

 2018-01-30
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先週、私が大学で担当させていただいている後期の授業が終了し、先ほどその成績を確定しました。


この大学は、私の職場から10分で行けるという至近の距離にあります。

学園では私の母も娘も友人もお世話になり、同じ学部には大学院でお世話になった先輩、幼なじみの後輩、それから教職支援室には教育委員会で大変お世話になった先生がご勤務されており、そのご縁の深さに感謝の気持ちでいっぱいです。


私が担当させていただいているのは、前・後期とも月曜日の2限なのですが、土日のほとんどは大阪におり、慣れない仕事ということもあり、毎週準備などに追いまくられた日々が続いていました。

後期の授業は1年の学生さんが対象でしたから、発達や支援に関わることについては、ほとんど何も知らない学生さんも何人かいました。


しかし、その学習態度は前向きで、私の話に何度もうんうんとうなずいて聞いて聞いてくれる学生さんが多くいました。

授業後の感想を見ても、「将来は専門性を生かして、子どもたちのために自分のできることをしていきたい」と、力強いコメントがいくつもありました。

今は、一定の責任を果たせたことに、安堵の気持ちがいっぱいです。


新しい事業所の開設、保育園園長の就任、大学での講師、

この1年本当に苦しかったけど、引き受けて良かった。


もうすぐ節分、

新しい春を目の前に、新年度からさらに豊かなスタートができる基盤を作っていきたい、

心からそう願っているのです。









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子どもの学び

 2018-01-29
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私は、いつも子どもに勉強を教える先生です。

勉強を間に置かなければ、子どもとの関係は成立しません。

勉強は、子どもとの心をつなぐ最も大切なものであると考えていますし、真剣に勉強に取り組まない所からは、何も生まれないと考えています。


しかし勉強は、その最も大切な手段ではありますが、目的そのものではありません。

私にとってのその目的は、勉強を通して子どもが自分に対するプラスの気持ちを培い、自分が他者から必要とされているかけがえのない存在であることを知り、社会の中で自立し、誰かのために貢献できる存在に育て上げることに他なりません。

たとえその役割はどんなに小さくとも、必ずどの子にも、その子にしかできない生きていく大切な意味があるのです。


私のレッスンは、子どもの特性に合わせた豊かな支援で、一歩でも半歩でも、高いレベルの教材へとチャレンジしていく営みです。

できないとただ手をこまねいているのではなく、そうすれば出来るのかを考え工夫して、子どもと一緒にチェレンジしていくプロセスです。


「さあ、この問題はむずかしいぞ~」

私がそう言うと、いつも子どもはとってもうれしそうな顔をします。

学びの場の主人公でいられることに、誇りと喜びを感じているのです。


勉強しなくて良いと言うことは、子どもに死ねと言うのと同じことだと、私は思っています。

みんな伸びたい、分かりたい、成長したいのです。


学びに方向感が生まれると、必ず子どもの表情は和らぎ、行動は改善されます。

全ての子に、その子のあった豊かな学びの場を、

何年経とうが、私の向かう先には、何のブレも生じないのです。











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感じる言葉

 2018-01-26
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言葉の豊かさとコミュニケートとの相関は、とても高いものがあります。

しかし、表出言語の豊かさが、コミュニケートの豊かさと同じかと言えば、それは違います。


あまり言語表出がみられない子とは、表情であったり、態度であったり、視線であったり、いわゆるノンバーバルな形でのコミュニケートを図ることになります。

そのコミュニケートを深めていくためには、共有する何かが必要です。


私は教育者ですから、子どもと共有するのは、成長への方向性です。

子どもの成長を意図的・計画的に構成するのが、教育者の仕事です。

その方向感無くして、子どもとの豊かなコミュニケートは構成できません。


方向感が明確になれば、そこに共通の具体目標が生まれてきます。

その具体目標を実現するための、教材がそこに必要となっています。

この生きた教材こそが、私と子どもの心をつなぐ架け橋となります。


ほんの何ヶ月か前に、着席したり、集中して活動に取り組むことが苦手だったこの子は、今では私のレッスンの中でも、もっとも生き生きと充実した時間を過ごす子の一人へと成長しました。

言語を介さなくても、気持ちや意図は、この子にはしっかりと伝わっているし、この子の思いや願いは、今では手に取るが如く感じることができます。

まさに言語を介さない分、ダイレクトに子どもの心とつながっている感じです。


この子とは、言葉なんていらない、

そんなふうに思っていたら、このところ言語表出が顕著に見られるようになってきました。


コミュニケートが豊かになることによって、広がる言語、

この子も私の大切な宝物となりました。










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人の心を映す鏡

 2018-01-25
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個別指導室のモニター録画が、安定して作動するようになりました。

設置当初は録画できても、再生できないことが何度かありましたが、やっとその原因がわかり、録画用カメラ2台、保護者向けモニター用パソコンの新規購入という贅沢な環境が整い、本日から本格稼働となりました。


そのモニター録画の一部を、早速プレゼンで使おうと考えました。

どうせなら良いところを撮りたいと思うのは人情ですが、いざ撮り始めると、その子にいつも通りの弾むような笑顔が見られない、

私の意識が、録画の方にあることを、すっかりその子に見透かされた感じです。

ちっとも生きたレッスンにはなりません。


数日後、またその子のレッスンがありました。

もちろん、カメラは作動させているのですが、録画のためのこの子を使おうとするのではなく、いつも通り、この子が求めている成長の欲求を満たすことだけを考えてレッスンをすることに決めました。


失敗してもそのまま録画しよう、

注意すべきことがあるなら、録画であろうが何であろうが、きとんとそのことを叱ろう、

ありのままのその姿を記録していくことが大切なのであって、レッスン録画を何かに利用してやろうなんて魂胆は、まるっきり本末転倒であることを思い知りました。


もちろん、そんな気持ちの変化を、直接子どもに伝えたわけではありません、

しかし恐ろしいものですね、

カメラには、前の週と比べると、格段に生き生きとした表情が残されていたのでした。


似て非なること、

子どもの成長や幸せを一義に考えてすることと、そのことを何かに利用しようとすることの間には、天と地との差が生まれる、


子どもはその自らの心を映す鏡、

決してごまかしは効かないと、改めて感じた一コマとなりました。












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一期一会

 2018-01-23
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大阪に初めてレッスンに伺ったのは、2009年4月の事です。

1日にレッスンができる人数の限界もあって、8名の子どもたちでスタートしました。


多いときは月3日伺った時期もありました。

堺市の会場をお借りした時期もあり、重い荷物を抱え、岡山に帰ると11時を過ぎることが何日もありました。


それでも、これまでこれをやめようと思ったことは一度も無く、数年前からは新大阪に常設の教室を開き、今では月三回・月6日のレッスンをレギュラーでさせていただけるようになりました。

あれからかれこれ10年近くにもなりますが、回数の差はあれど、そのうち7名が、今でも続けて私のレッスンを受けてくれています。


大阪の教室に行くと、その日にレッスンを受けてくれる子の名前を、小さなメモ用紙に書いて予定を確認しています。

最初は、何々君で、次は誰々ちゃん・・・・


その名前を見る度に、私は楽しみで仕方がない、

とても、おだやかで豊かな気持ちがこみ上げてくるのです。


ある女の子が、先月くらいから突然、文章を自分で読んでくれるようになりました。

10年近くレッスンを続けて来て、ある日突然こんな日やってくるのです。

私の喜びも、感動も普通ではありません。


もちろんこれは、私の手柄でも何でもありません。

ただ私は、これまで何年もそこを目指して取り組みを続けて来た、

そのことだけが、とても誇らしくもうれしく思えるのです。


岡山の発達支援センターが落成したときは、代表者の方が、わざわざ岡山にお祝いに来てくださいました。

私の最も大切にしていることの一つは、きっとここにある。


私の年齢や環境のこともあり、いつまでこの大阪に通うことができるかわからない、

だからこそ、その1回1回を、これからも大切に取り組んでいきたい。


私のレッスンは、いつも一期一会、

それはどこであろうが、誰であろうがみんな同じ、

私はいつもそう思っているのです。










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実践記録の積み上げ

 2018-01-16
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インクルーシブ教室白ゆりに設置したカメラのテストが最終段階に入りました。

当初、1台のカメラで記録とモニターの両方を行う予定でしたが、そうすると録画したファイルがうまく開けないという不具合が見つかりました。

なので、結局個別指導室には2台のカメラを設置して、それぞれのカメラを無線LANで接続し、一方は記録用、そしてもう一方は保護者の方向けのモニターとして使用することに決めました。


個別指導室に2台のカメラですから、ぜいたくと言えばぜいたくです。

それでもこれは私の夢でしたから、その判断に微塵の迷いもありませんでした。


小学生以上の子なら、学習プリントでも、ある程度成長の経過を残すことができます。

しかし、言葉が出始めたとか、コミュニケートができはじめたとか、表情が豊かになったとか、小さいの子の貴重な成長は、音声や映像でしっかりと残していきたいと考えていました。

毎回欠かさずそのレッスン記録を、3年5年と積み上げることは、どんなに貴重で意義深いことでしょう。


あと5年、いやできれば10年、ここで実践記録を積み上げていきたい、

私の夢と目標は、ここにきてますます広がっていくのです。










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つながり

 2018-01-14
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日曜日の大阪は、一人の欠席もなく、朝9時から夕方の6時まで、9人連続のレッスンをさせていただくことが出来ました。

さすがに大阪の地でのレッスンですので、2月にあるダウン症療育研究会のプログラムを机の上に置いていると、私は篠原先生にお世話になった、この子は玉井先生にみてもらったと、そのつながりの深さを実感させていただきました。

そして、その枠の中に私が加えていただいていることを、とても恐れ多くも光栄なことだと感じていました。


この10年、私は仕事ばかりに打ち込んでていて、近所付き合いも、友達付き合いも、まったく疎遠な状況です。

でも、そんな私にも、兄と慕う大切な先輩がいます。


土曜日の朝、ちょうど新幹線に乗るタイミングで、石田純一さんとの食事会に誘われました。

翌日が石田さんの誕生日だということもあるし、こうまでして誘ってくださるのは、普通ではないと判断しておじゃまさせていただくことにしました。


土曜日はレッスンに若干の空きがありましたから、その時間に必死で翌日の9人分の教材を作り上げ、夕方7時に岡山にとんぼ返り。

食事をいただき、先輩と石田さんにご挨拶をしたあとに、最終の新幹線に乗って、もう一度大阪の教室に帰りました。

荷物はありませんでしたが、ぎっくり腰の最中でしたので、移動の途はとても苦しい状況でした。


私はただ、自分のしたいことを、いつも自由にしているだけだし、もはやこのスタイルは誰にも止められない、

だからこそ、理解者なくして、自分の今がないことは重々身にしみているのです。


日曜日の9連続レッスン、

やりきった感満載です、

そして、このことはきっと次につながる、


私にはこれしかありませんからね、

こんな私でも必要としてくだることが、そもそもあり得ないことだと感謝しています。

こんなつながりは、ずっと大切にしていきたいと願っているのです。











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ギックリ腰

 2018-01-13
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昨日から、ギックリ腰になりました。

正月ずっとパソコンの前から動かなかったせいか、このところの寒波せいか、腰が折れ曲がったままの姿勢で移動するしかありません。

6~7年前にやって以来、ずっと気をつけていたのですが、同じ腰でも、今回はいつもの違う場所にかみついた感じです。


それも今日から大阪レッスンです。

たくさんのご予約をいただいており、休むわけにはいきません。


何年か前には、新大阪駅で動けなくなり、当日のレッスンをすべてキャンセルした苦い経験があります。

しかし、今ははってでも教室に向かいます。


万全の体調でないのは、申し訳ないことです。

だからこそその分は、しっかりとていねいに、レッスンをやり遂げたい。


これくらいのことで休むなら、最初から予約を受けたりはしません。

私も強くなりました。










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荒地を耕し蒔く種に 肥を施す者となりたい

 2018-01-12
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これまで、レッスンを始めた頃には、なかなかこちらの思い通りにならず、苦労した子が何人もいます。

しかし、苦労した度合いが強ければ強いほど、その後のつながりはより強いものとなっていきます。


特性理解、発達レベル、環境構成、題材提示、・・・・

きっとそれらのどこかに原因があり、ていねいにそのことを紡いでいけば、いつかは必ず改善されていく時期が来ると信じて、チャレンジを積み重ねていきます。


私は生涯、実践者として生きていくと決めています。

しかし実践者としてのこれだけの整った環境は、決して私一人で出来たものではありません。


管理の仕事を一人前に成し遂げたご褒美として、思う存分実践や研究に取り組ませてもらう。

それが私の仕事のスタイルです。


実践者としての限界を感じたら、管理の仕事もやめ、教育の世界から引退すると決めています。

教育の世界から引退したら、犬を飼い、どこかで本を読んで暮らすと決めています。

他には、何もいらないのです。



花が咲き 実のなる場所に立つよりも

荒地を耕し蒔く種に 肥を施す者となりたい





今日来る車の中で、そんな言葉が思い浮かんできました。

これこそが、教育者としての私の誇りであり、生き甲斐


そんなふうに生きていられる今が、何よりの幸せに思っているのです。










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始動

 2018-01-10
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昨年末からたまりにたまった仕事があり、この年末年始は、パソコンの前から一歩も動かない日が続いていました。

おそらくは、人生の中で最も仕事に集中したお正月であったと思います。


2月にあるプレゼンの準備も、9割方整いました。

確定申告の準備も、現時点でできることはやりきりました。

指導監査の後始末も、何とかメドのつく地点まで到達しました。

さすがに正月にここまで仕事をやりきると、様々なプレッシャーや閉塞感がかなり軽減されてきました。

そのせいもあってかなかってか、以前よりもレッスンの時に手応えを感じる場面が増えてきました。


年賀状を見ていると、小学生の時、国連の職員になりたいと行っていた女の子が、今、東京外国語大学で学んでいると書かれていました。

勉強が終わったあとで、スポンジボブの動画を見ていた頃が、とてもなつかしく感じました。

他にも、私の所を卒業した子が、中学・高校・専門学校で、それぞれにがんばっているという便りが、たくさん届いていました。


毎年ながら、初詣も紅白も何もない、これが私のお正月、

私にとってのこれが、幸せ、

すべては、子どもたちの笑顔のために、

また1年、闘いの日々が、もう始まっているのです。










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理で動くこと 情で動くこと

 2017-12-30
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↑ しあわせをあなたに いとうみゆう






私は何事につけ、理で動き、言語で自分をコントロールするタイプです。

こうして10年近く、月に10本ブログを書き続けたのも、自分の歩みを言語化して確かめることをとても重要に考えているからです。


私が今教えている子の中には、まだ言語表出がみられない子が何人もいます。

では、その子とコミュニケートが出来ないかというと、それは全く逆です。

言語を媒介としないコミュニケートは、ダイレクトに心と心がふれ合いますから、教材を通して、何とも言えない一体感と信頼感がそこに生まれます。


この1年は、この何年かと違う新しい取り組みにいくつもチャレンジしてきました。

「人は理で動くのではなく、情で動く」

これがこの1年間で、私が学んだ最も大切なことがらです。


人の真実は、言葉や数字で表れないところにこそ宿る、

人のやる気も、理では決して動かない。


他では決して代えることの出来ないあなたの命の輝き、

言葉にはならない大切なことは、あなたの瞳の奥に、いつもしっかりと映っているのです。








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反省

 2017-12-28
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先週から首のつけ根の脂肪のこぶが化膿し始め、どうしてもがまん出来なくなったので、火曜日に病院でその部分を切って膿を出してもらいました。

月曜日は、大学での講義、給料日、職員会議などが重なり、病院に行きたくても行く時間が取れませんでした。

何とか穴を空けずに乗り切ることが出来たものの、ベストでない体調での取組は、子どもたちにも、学生さんにも、職員にも申し訳ない思いでいっぱいになりました。


メスは入れましたが、その傷はわずか1センチほどで、痛みは麻酔が切れてもさほどではありませんでした。

それよりも、化膿による痛みはほとんどなくなり、普通に眠ることができるようになりました。


振り返ってみれば、平成29年度には、発達支援センターに新しい管理者を据え、インクルーシブ教室を立ち上げ、小規模保育園の園長に就任し、就実大学での授業も開始しました。

自らが企画推進した事業の中に、依頼された仕事がいくつも重なってきたという状況でした。


土日のほとんどは、大阪でのレッスンを行い、その中に二つの事業所の指導監査があり、来年2月にはダウン症療育研究会の教育講演という大役を頂戴しています。

正月にはずっと部屋に缶詰で、ただひたすらたまっている仕事を一つ一つ片づけていくしかありません。


元々力のない自分なんだから、人の2~3倍やらなければ、まともなことは何もできない。

でもその中で、引き受けたレッスンだけは、体調などの理由でキャンセルすることがなかったのが、何よりの誇りです。


しかしながら、仕事の量と質のバランス、さすがに少し調整する必要な時期になってきました。

私ももう59歳、自分の体力とも相談しながら、身の丈に合った生き方について考える必要もありそうです。












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言語の扉

 2017-12-26
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4月から、週3回私のマンツーマンレッスンを受けてくれている3歳の男の子がいます。 

当初は、学習席に着くことすらままならぬ時期がありましたが、今ではレッスンが始まる10分以上も前から、個別指導室の扉の前で自分の順番が来るまで待っているほどになりました。


言語表出はほとんど見られませんでしたが、レッスンを重ねる度に、その子がこの個別レッスンに何を求めているのかが、手に取るようにわかってきました。

言語を媒介としない分、逆にダイレクトにコミュニケートできるようになったと思うくらいの内容です。


この日、好きに絵本の一つを選ぶと、そのページを開いて 「いただきます」 とあいさつをしていました。

音声自体はありませんが、その言葉はダイレクトに私の胸に伝わってくるようです。

この日は、「いただきます」 の他に、片手をあげて 「はーい」 も動作化できるようになりました。  

言語表出の芽生えも、随所に見られるようになりました。        


そう言えば先週の大阪で、5歳の頃からもうかれこれ8年近くサポートさせていただきている女の子が、急にプリントの文字を読み始めて、私をひっくり返しました。

毎月毎月ずっとレッスンをさせていただいて、それまでずっと聞いたことが無かった音声言語が、8年目にしてこの日、突然出て来たりするわけです。       


これまでその日を信じて、ずっと種まきを続けてきて本当に良かった。

可能性を信じて歩み続ける力こそ、それが教育力、


あきらめてしまうかどうかは、その人の勝手です。

でも私は、絶対にそれをあきらめない。


可能性を信じ、それを積み上げて行けるだけの実践力と支援の手立て、

いつもそれを支えてくれるのは、こうした子どもの存在そのものなのです。                                      









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支援者冥利

 2017-12-23
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内容についての理解はしっかりしているのに、話したり書いたりすることが苦手で、なかなかうまく表現できないタイプの子がいます。

その様子だけ見ていると、とてもわかっているようには見えないけれど、予想以上に理解力があったりする場合もあります。


上の画像は、先週のレッスンである男の子と一緒に学習した生活文のプリントです。

解答欄には、「クリスマスかい」 としっかりとした文字が書いてあります。


ほん1ヶ月位前は、その枠から大きくはみ出した、2~3倍くらいの大きさの文字を殴り書きしたような状況でした。

言語でのアウトプットも、決して明瞭ではありませんでしたから、そのときはとても学習がかみ合っているとは思えませんでした

しかし、そのアウトプットと比べて、インプットの理解力の優秀さに気がついた時の衝撃ははかりしれません。

こんなにも豊かな判断したり、考えたりできるんだと、胸が熱くなるような思いでいっぱいになりました。


ならばということで、文字が枠からはみ出そうが、ゆっくりと丁寧に書くことが出来にくかろうが、どんどんと問題量をこなしていくことに決めました。

それはアウトプットにこだわらず、理解力・思考力を伸ばしていこうと考えただけでなく、書字やコミュニケートにかかわる絶対的な経験値そのものを積み上げていくことが重要だと考えたからです。


おそらくは、2年も続ければきっと改善するのではないかと思っていました。

まさかこんなにも早く、目に見える効果が表れようとは思ってもみないことでした。


レッスンを始める間は、学習席につけるかどうかも器具されていた彼は、今では時間いっぱい誰にも負けない集中力で問題に取り組むようになりました。

あまり言葉で多く語らない子ほど、通じ合ったときの気持ちは、さらに深い。

この子はもう、私の実践にとって、なくてはならない子の一人となったのです。














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ダウン症療育研究会プログラム

続々と届く合格通知

 2017-12-20
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この1週間のうちに、3人の子の合格のお知らせをいただきました。

そのうち2名は私立の中学校へ、もう1名は高校への進学が内定したことになります。


それぞれの子には、それぞれに苦しい時期がありました。

それだけに、ご家族の喜びはいかばかりかと、熱い気持ちで胸がいっぱいになりました。


「先生に出会って、初めてこの子は勉強が楽しいと言ってくれました」

そのうちの一人のお母さんは、そんな言葉をLINEに添えてくださいました。


もちろん、合格通知はゴールではなく、新たなステージの幕開けとなるものです。

そこにはきっと、苦しいことさえいくつも待ち受けていることでしょう。

しかし、こうした晴れやかな気持ちで新しい晴を迎えることの出来ることを、何ともうれしく感慨深いものに思えてならないのです。


子どもは学びを通してこそ、自分に対するプラスの気持ちが育ち、そのことをもってこそアイデンティティが確立し、自分の生きる意味を知り、社会の中でその子らしさを生かして自己実現していけるのです。

これからもずっと、すべての子どもに、公平に、豊かな学びの機会を提供していきたい。


私のやっていることは、きっとほんのささやかなことにしか過ぎないのです。

それでも私のこの足は、ずっとずっとこの道を選び続けるのだと感じているのです。









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人の心を動かしていくもの

 2017-12-19
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月曜日の朝は、大学で学ぶ学生さんたちと一緒に、「障がい児保育Ⅰ」の学習を進めています。

後期の学習も昨日が13回目で、あと二コマを残すのみとなりました。


昨日は、「ダウン症の理解と支援」 という内容の学習でした。

1年生の学生さんたちですから、まず基礎的な知識についてしっかりと身につけてもらいたいと考えていました。

いい加減なことは伝えられないので、テキストに書いてある内容について、自分自身でしっかり裏をとったものを学生さんに紹介していきました。

このことが自分自身の実践をより確かなものにしていくための大切な時間になっていることを、ずっと感じていました。


月曜日の朝と言うこともあり、当初は眠そうにしていたり、集中度に欠ける学生さんもいましたが、この頃は私の伝える一言一句を食い入るように受け止めてくれる学生さんが増えてきました。

その度に、あーこの子たちは、何年か前の私と同じ目の色をしているなと思いました。


小学校の教員時代、駆け出しの頃からずっと障害児学級の担任をしたいと思っていましたが、当時の私はまだ特殊教育の免許を取得していないこともあって、ずっとその夢は叶いませんでした。

まずは、学級担任として一人前のクラス作りができるようになったら、特別支援の道に進むというのが、いつしか教員として自分が進んでいく道であると確信していました。


学校で一番力のある先生を、支援学級の担任に据える、

当時6年生の学年主任をしていた私を、当時の校長先生は翌年、特別支援学級の担任にしてくださいました。

今の私があるとすれば、原点はまちがちなくこの時にありました。


保育者・教育者として、自分を必要としてくれる子どもたちの学びと育ちに、しっかりと寄与できる力を付けていきたい。

私は彼女たちの瞳の奥に輝く思いの源泉が、きっとそこにあると考えています。


私がそうであったように、指導者を変えていく力は、いつも子どもたちの出会いから始まる、

あなたが今ここにいるからこそ、教育者としての自分が自分でいられる、

保育者として、未来の子どもの学びと育ちを支えるであろうこの学生さんたちに、実践を通して得た育ての真実を、わずかであっても伝え続けたい、


あれほど負担感の多い月曜日でしたが、何だか今ではこの時間がとても楽しみになってきました。

この仕事を引き受けて、本当に良かったと思っています。











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三枚の写真

 2017-12-18
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昨日は、大阪でのレッスンの日でした。

6年生の女の子のお母さんが、修学旅行のスナップ写真を3枚見せてくださいました。


上の画像は、その写真そのものではありませんが、上の画像と同じように、そこには友達と一緒に食事をしたり、宿の中で楽しそうに過ごしている様子がダイレクトに伝わってきました。

就学前からもう何年もずっとサポートさせていただいている子です。

この写真を見ただけで、地域の小学校を選んで本当に本当に良かったと思いました。

この気持ちは、お母さんも私と同じであったらしく、そのことをお伝えすると、何度も何度も大きくうなづいておられました。


こういうことは、数値や点数で表すことはできません。

そのことを示す何かの尺度も物差しも何もありません。

人としての貴さや人間の価値はそれぞれが絶対的なもので、本来人が学び育つ本質に、検査や数値は決して張り付いていかないはずです。


何かの障がいがあれば、地域の中で、お友達の中で、ごく通に、一緒に学ぶことは許してもらえないものでしょうか?

いえいえ決してそんなことはありません。

それぞれの子どもの特性や能力に応じた行き届いた教育内容と、そのこととは決して相反するものではないはずですから。


たとえ1ヘクタールが何㎡かがわからなくても、地域の中で、お友達の輪の中で、一緒に学び育った小学校の日々は、その一コマ一コマが何とも尊く、きっと生涯にわたってその子の自尊心と自分に対するプラスの気持ちを支え続けるに違いありません。

地域の中に、集団の中にしっかりと居場所があってこそ、その特性に応じた個別学習は初めて意味を為すものとなる。


このブログを立ち上げた頃から、この子とはずっと一緒に歩んできたはず、

そのことを伝え続けてきたはず、

なのに変えていかなければならないことの本質は、いったいどこにあるのか?

この子の弾むような笑顔こそ、私たちの求める、何よりのその答えであったと感じているのです。








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 2017-12-17
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岡山市北区伊福町にあるインクルーシブ教室白ゆりの個別指導教室は、縦横それぞれ3Mほどの小さな教室です。

しかしながら手の届くところにありとあらゆる教材を整理して配置し、今の私にとっては最もレッスンの行いやすい環境の一つとなりました。


先日、業者にお願いして、レッスン様子を動画で記録し、リアルタイムに控室でお待ちのご家族に見ていただけるモニターカメラを設置しました。

この日、早速試運転で機器の操作を行ってみました。


少し上にカメラを設置しましたので、机上のパズルやプリントなどの教材も、俯瞰してみることが出来ます。

データはかなり容量の大きい専用の記録媒体に保存できるようになっており、オン・オフやカメラの角度も手元で操作することができます。

パソコンさえあれば、レッスンをしている私自身も同時にその様子をモニターすることが出来ますし、音声もかなりクリアに録音されていました。

もちろんデータはパソコンから取り出すことができますし、研究用のデータとしては比類無く貴重なもの安定的に保存することができます。


音響専門の業者に依頼すれば、相当の費用がかかると思えますが、長いお付き合いということもあって、今回は家庭用と変わらない破格の設置費でこの環境を作ることができました。

まさに実践者としては、これ以上のない環境が整ってきました。


カメラを構えたとたんに消えてしまう、あの弾むような子どもの笑顔を、日常的に保護者の方と共有したい。

最終的なこの環境は、遅くとも1月中にはきちんと整備できるはずです、

私の夢が、また一つここに実現したのです。










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再始動

 2017-12-16
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一昨日、小規模保育園の指導監査が終了しました。

その前の週には、インクルーシブ教室の実地指導があり、この2週間はこのふたつの指導監査のために、私が直接もっているレッスンを他の先生に任せるなどして、てんてこ舞いの日々が続いていました。


小規模保育園の監査は、日程調整などして事前に日にちがわかっていましたが、インクルーシブ教室の監査は事前予告なしでいきなり通知が来ました。

家内の入院など、家庭的なこともこの時期にいくつか重なっており、その通知書を見た瞬間、さすがに目がクラクラしてしましました。


ただ、どうやっても逃げることはできないわけで、ただただそこに向けて準備をするしかないと、開き直るしかありませんでした。

終わってみればの話ですが、どちらの指導監査も小さな点ではいくつかのご指導をいただきましたが、運営管理は適正で、教育・保育の内容自体はきちんと評価していただけたと思っています。


私の歴史の中で、ここまでいくつかのことが同時に重なったことはありません。

時間的にも、体力的にも、メンタル的にも、余裕のない私ですから、きついのは相当きつかったんだと思います。

この期間、監査が終わったら、どんなに気が晴れるだろうと、ずっと考えてきましたが、実際に終わってみると、ある意味空白の期間に後回しにしてきた山積みの仕事が気になって仕方がありません。


ほっとしたのは、ほんの3時間くらいでしたか、

今日からまた全力投球、

為すべきことのある自分は、きっと幸せなのに違いありませんから。









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ダウン症療育研究会

 2017-11-30
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(→PDFはこちらから http://okayama-shirayuri.com/nc_images/pdf/20171130.pdf )







平成30年2月10日にダウン症療育研究会が岡山であります。

光栄なことに、教育講演会の一コマを私が担当させていただくことになりました。


10年前、一個人として見よう見まねで始めたダウン症のお子様のための教育チャレンジも、今では一日定員50人、とても大きな規模の通所支援事業となってきました。

教育講演会のお話をいただいたときには、とてもではありませんが私には荷が重い、とお断りをさせていただいていたのですが、担当者様の情熱と、岡山で応援してくださるたくさんのご家族の皆様、そして今でもたくさん通ってきてくれている子どもたちのために、本当に微力ですが、心を込めて取り組ませていただこうと決心しました。

会場となる岡山大学五〇周年記念館は、私のいる白ゆり小規模保育園・インクルーシブ教室白ゆりから車で五分もかからない位のまさに地元中の地元、

この研究会を機会に、県外からもたくさんのお客様をお迎えすることになります。


ようこそ岡山へ、

このことが何かの形で、子どもたちのための大切な一歩となるようつなげていきたい。

そのための一つ一つの実践を、しっかり積み上げていきたいと思っているのです。







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リーダーの存在

 2017-11-29
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教育の実践者としては、私は35年以上の経験がありますが、こと管理者となるとまだ10年にも満たない経験しかありませんし、保育園の園長としてはまだ1年の経験しかありません。

逆に家内は、30歳から保育園園長となり、もう20年以上園長としての経験・実績があります。

私は園長でありながら、実践者であるということが、ウリでもあのですが、そのことがウイークポイントでもあるのです。


これまで何気なく見ていた家内の動きで、自分が同じ立場になって初めてなるほどな、とその異議が明確になったことがたくさんあります。

それは、職員の意識を高め、リーダーとして方向感を醸し出すということです。

先日から試しにと思って実行してみると、効果は抜群のものがあります。


責任者としての私がそこにいて、職員にかける小さな言葉がけの中にこそ、大きな教育の真実が宿るものだと分かってきました。

何気ない日常のささいな会話の中にこそ、お題目ではない子ども理解のエキスが詰まっていることを知りました。

私が本当はどこに体を向けているかは、職員会議の訓話や、難しい理論の中からは、決して伝わらないものだと分かりました。


職員の輪の中にいると、これまで見えなかったことが、次から次へと見えてきます。

私には家内と同じ事はできません。

だからこそ、自分らしさを生かして、そのことを取り込んでいこうと思っています。


私らしいリーダーの役割、

また新たなチャレンジがそこから始まります。












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出会い

 2017-11-26
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このブログを書くようになってから、私はたくさんの子どもたちとの出会いがありました。

大阪に行くようになったのも、京都に行くようになったのも、岡山にたくさんの子どもたちが通ってくれるようになったのも、その元をたどればみんなこのブログがきっかけです。


先日から、大阪の教室に何人かの子が新たに通ってくれるようになりました。

どの子もそれぞれに魅力ある、すてきな子どもたちです。


写真の男の子もその一人です。

来週の就学を控え、私の教室で、この子に教科的な学習の楽しさを体感させたい、

お母さんからのご相談を伺い、私はそのような願いをかなえるために、自分の経験を活かすレッスンを構成したいと考えていました。


前回のレッスンの時に、特に数にかかわる学習で、目を輝かせていたのが見て取れました。

すべて言語で相手に意志を伝えることが、あまり得意なタイプではありませんが、それだけにそのピュアな気持ちはダイレクトに伝わってくるように感じていました。


こうした読み解きは、すべてこれまでの子どもたちとのレッスンを通して、身につけてきた感覚です。

私の今は、すべてこうしたこれまでの子どもたちとのレッスンの積み上げの中から、培われてきたものです。

一人一人の子どもたちとの出会いから生まれた大切なことを、また新たな子どもたちとの出会いに、しっかりと生かしていきたいと思っているのです。


↓ レッスン修了後、保護者の方より、以下のような内容のメールをいただきました。


SHINOBU先生
昨日はレッスンをしていただきありがとうございました。
息子は昨日も今朝も「勉強した(*^^*)」「333」(←333号室の意)と何度も言っています。今まで色々経験してきまして、これ程自分から伝えてくる事は初めてです。とても楽しかったのだと思います。
そして私も先生とお話出来た事でとても心が救われました。一言一言が私が迷っていたり不安に思っていた答え、助言をいただけ、これからの励みになりました。ありがとうございました。
本当にご縁があり先生に出逢え、レッスンを受けられる事に感謝です。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。











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奥の深い取組み

 2017-11-25
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私は、少ない日でも数人、多い日には10人近くの子どものレッスンを毎日毎日続けてきました。

その一つ一つのレッスンの積み上げが大切な経験となり、また次の子のレッスンに活かされていく、

そのことが何よりの無形の財産として、私の中で息づいてきました。

職場の中では、学習内容にかかわる経験だけは誰よりも豊かですから、こんなときにはこうしたらいいよ的な助言は、かなり的確に行えるようになってきました。


しかし、レッスン自体は、一つとして同じものはありません。

前回こうだったからと言って、今回も同じようにいくとは思いません。

予想外の一つの子どもの反応が、そのレッスンを光輝かせるきっかけとなったり、まったくその逆の結果を引き起こす結果となることだってあります。

また逆に、経験の少ない新人の先生が、私よりもずっと子どもの目を輝かせて学習に取り組ませることだってあります。


教育にこれでいいとう形はどこにもない、

奥の深い営み、

汲めども尽きぬ水、


ひとたび子どもの前に立てば、経験も肩書きも何もない、

その時間、どれだけ豊かな学習を展開し、どれだけ子どもの心に学ぶ楽しさと達成感、そして自分に対するプラスの気持ちを培うことができたか、

謙虚な気持ちで、まっさらの姿勢で、一人の実践者・教育者として、これからもずっとこの道を歩み続けていたいと思っているのです。







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ノンバーバルコミュニケーション

 2017-11-23
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4月から、インクルーシブ教室白ゆりに来てくれた男の子がいます。

最初からスムーズに学習室での取組が出来ていたわけではありません。

まだ慣れてないということもあったろうし、私のその子に対する理解度があまり高くなかったこともあったろうし、相互のコミュニケート自体があまり豊かではなかったこともあったので、一定の時期を待つことにしました。


3歳になったのを契機に、マンツーマンレッスンを開始しました。

以前は行動のコントロールができにくい部分がありましたが、しばらくの期間その子の行動については自分なりの分析をしてきました。


一つの活動時間は、これまでの子と比べると、やはりまだかなり短めの感じでした。

しかし実際に学習を始めると、向上心は強く、一つ一つの行動の背景にその子の願いが垣間見えるようになってきました。


例えば大好きなアンパンマンの絵本は、わずか10秒くらしか見てくれません、

すぐに注意が転導して、別な活動に意識が飛んでしまいます。


しかし、今日それをもう見るのはもう終わりということではないということが、活動を通してだんだん分かってきました。

ならばということで、別な活動を始めたときにも、そのアンパンマンの本をすぐに片付けてしあむのではなく、その子の手の届くところにちょっとキープすることにしました。


案の定、別のおもちゃの活動が終わったタイミングで、「アンパンマンの本、もう一度見たい?」 と声かけをすると、すぐさまその子の表情に変化が見られました。

そこですぐさま 「アンパンマンの本、見たい人?」 と尋ねてみると、「はーい」 と言わんばかりのすてきな反応が返ってくるようになりました。


こうしたことを繰り返していくと、この子が何を求め、どんな活動がしたいのかが読み解けるようになってきました。

今では、レッスン開始の何分か前になると、個別指導室の前に張り付いて自分の順番を心待ちにするようになってきました。

レッスン修了後には、満足した表情で個別指導室から、次の活動にスムーズに移ることができるようになってきました。


表出言語が顕著に出てくるようになったというわけではありません、

ですが言語表出はなくとも、コミュニケーションレベルについては、他の子に決してひけを取らないレベルまでに向上したのは事実です。


まさにノンバーバルコミュニケーション、

他の療育機関の先生も、この子の急成長にはとても驚いておられます。

こうした子どもの大きな成長に寄り添えてきたこと、


もはやあなたは、かけがえのない先生の大切な教え子、

この先、それぞれのステージで、多くの子どもたち輪の中で、どんなふうに豊かに育っていくのでしょう、

支援者としての私は、この子の行く先々の成長を、これからもずっと応援していきたいと願っているのです。








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認定こども園 ステップアップ研修会Ⅱ

 2017-11-22
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今月20日と21日は、園長研修で大阪に来ています。

18・19日に、新大阪でのレッスンを終えたばかり、そして今週は、20日・21日が研修会、23日が堺教室でのレッスンがあり、まさに大阪漬けの週となりました。


12月には2つの事業所の監査があったり、来年度に向けた計画づくりがあったりするなど、超ハードな時期での研修だけに厳しいものがありましたが、だからこそ安易な気持ちになってはいけないと考えています。

来た以上は、それに見合う何かをつかんで帰らなければならない。

子どものために、保護者のために、職員のために、リーダーとしてその範とたる立ち振る舞いを、


器でもなく、身の丈を超えた役割だからこそ、心の中の後ろ向きな気持ちを振り払っていかなければならない、

これからも、今ここにいられる自分の役割に、ずっと感謝の気持ちをもってのぞんでいきたいと願っているのです。







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