インクルーシブの風

 2017-05-21
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このところ適応であったり、表情であったり、生活面の安定性であったり、目に見えて大きな成果が現れだした子どもが何人もいます。

それらの子に共通する内容は、この春から、白ゆりのこども園であったり保育園であったり、この春から集団の中にしっかりとした居場所ができたということです。

私は、子どもが劇的変わるための、必要条件の一つがここにあると考えています。


専門性の高い個別支援の場が重要であるか、地域の学校園で育てていくことが重要であるか、そんな議論はナンセンスであると考えています。

そのどちらもが不可欠であり、そのバランスやタイミングを考え、結果としてどう子どもを伸ばしていったかが、プロとしての力量を示す尺度であると思っているのです。


こうした子どもの育ち、保護者の皆様からいただく感謝の言葉こそが、私たちの理念や活動の根幹を支える原動力となっています。

一人でも多く、一つでも豊かに、

私たちの誇りも夢も自信も、すべてはこのたちの育ちが根元にあるのです。










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迷路で培う思考力

 2017-05-18
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先日、ある4歳の男の子に上のような迷路をさせてみました。

この4月から、プリント学習に取り組み始めた男の子です。


さあ、これから迷路の勉強だよ、

そう伝えた時の、その子の驚きと、目の輝きがしっかりと見て取れました。


適切な支援や見通しがないために、子どもがつまづいたり、一定の教育的な効果があがらないようでは、導入する意味はありません。

このレベルの場合、ポイントとなる分岐は1つか2つなので、その場面だけはタイミングよく支援を入れます。

そこさえ過ぎれば、あとはその子の判断で自利解決することができるのです。


トライ&エラーの模擬体験であったり、視覚認知と判断の協応力を育てていくためには、迷路はなかなかの題材です。

認知処理様式の異なる子でも、同時系と継次系の行ったり来たりを使い分ける場面があるのです。


洞察したり、類推したり、試行したり…

子どもが飛びつくのは、そうした知的探究心や追求意欲を満たす何かが、この題材にあるからです。

良い教材で子どもが育つと同時に、理屈では無く、子どもが育つ教材こそが、良い教材なのだと私は考えているのです。







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ほんのわずかの差

 2017-05-17
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上の画像のプリントは、どこにでもあるような一般的なものです。

左のくだものに対応して、右のまるに色を塗っていくものです。


ですが私は、丸に色を塗らせるのではなく、丸に / (斜線)を入れるようにさせます。

小さい子が、8つも9つも小さい丸を塗りつぶすのは、結構骨のいる作業です。


このプリントの主眼がそこにあるのならそうさせますが、私がここでその子に付けたいのは、数の1対1対応と、順序数をショートターンにキープして、それをすばやくアウトプットして意識化させることです。

ならばその子のショートターンメモリーのキープ時間を考えると、いちいち丁寧にいろ塗りをさせるのではなく、素早く斜線を入れさせる方がよいと判断しているわけです。


このプリントをさせることなら、誰でも出来ます。

色を塗らせるのではなく、斜線を入れなさいと指示すれば、みんな同じようにできます。

しかし、実際にプリントをやらせても、子どもの目が輝くかどうかは、実線場面での技術力・対応力と、ねらいの明確さや教育的な信念の差が如実に反映されるものです。


プロの技術の差は、ほんのちょっとの差が大きな差となります。

すべての活動のほんのちょっとの差が、総合力では天と地の開きとなってしまいます。


汲めども尽きぬ奥の深い教育の仕事、

満足のいくゴールは、いつ見えてくるのでしょうか、

そのわずかな技術の向上のために、これからもずっと研鑽を続けていきたいと、思っているのです。







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言葉が出る

 2017-05-16
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言語聴覚士の先生から、「あまり療育の成果が見られないから」 という理由でセラピーを終了させられてしまいました…

長い間この仕事をしていると、何回かそんなご相談をいただくことがありました。


先日、私が就学前のお子さんのレッスンを行っているときです。

ある小学生の男の子が、少し早めに教室に来てくれました。


勉強時間までは少し時間があったので、担当の先生と歌の絵本で遊び始めました。

その先生はこの日が初出勤だったので、何にも気付かなかったみたいでしたが、私の方は個別指導室に聞こえてくるその子の歌声に、飛び上がるほど驚いてしまいました。


年長さんだった1年間、週に2回、雨の日も風の日も、この子はほとんど欠かさず、私のレッスンを受け続けてくれていたのでした。

STさんの指摘されたように、言語表出の数は少なく、その明瞭さにも課題の残るお子さんでした。

レッスンや療育そのものに対する抵抗感もあり、最初の頃から、とても流れるようなレッスンが出来ていたわけではありませんでした。


しかし、いつの頃からが、その子の表情にも変化が見られ始めました。

言語自体の課題が一気に改善するということにはなりませんでしたが、信頼感やコミュニケートのレベル、その表情や活動に対する内発性などは、ぐんぐんと向上し、私はこの子とのレッスンが楽しみでたまらなくなってきました。

週に2回もさせていただく個別レッスン、

私は与えられた自分の責任とご家族の期待を一身に受けながらも、笑顔いっぱい、毎回生き生きと活動に取り組むその子の表情を何よりの喜びに感じていました。


小学生になり、担当の先生は別の先生にお願いすることになりました。

当初はどうかなと危惧していたプリント学習などにも、きちんと適応できるようになりました。


この子の言葉の育ちには、内言語をダイレクトに表出するまえに、大好きな歌を一緒に歌うことが大切だと考えていましたから、小学校の担当の先生も、毎回個別学習の後には別室で、一緒に歌を歌う活動をずっと欠かさず継続してくれました。

2年生になり、インクルーシブの教室が、ご自宅から近い位置に出来、送迎サービスもあるいというので、この4月からはこちらの教室でのレッスンがメインとなりました。


お母さんの方から、表出言語がクリアになってきたという情報をいただいていたので、それはとても楽しみしていたのですが、まさかここまで伸びているとは…

本当にうれしい気持ちでいっぱいでした。


私がこの子にプレゼント出来たことなんて、きっとほんのわずかであるに違いありません。

でも、そのことを願い、決してあきらめずぞれを信じて歩み続けてきた事と、この子の大きな成長とが、何よりの喜びに感じているのです。


子どもの成長を心の芯から、信じられることこそが、支援者の力量

これだから、教育の仕事はやめられません。







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母の命 ③

 2017-05-05
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5月4日に、母が40年近くお世話になっていた東京町田市のギルフォード研究所の千葉先生の所にご挨拶に伺いました。

母は、私を岡山に残して、50年間全くの音信不通でした。

今回は、その母がその50年をどう生きてきたかを知るための訪問でした。


まずは、母が何年か暮らしていた玉川学園の分室にご案内いただきました。

今は研究所の分室になっているということでしたが、玉川学園駅から徒歩10分程度の高台にあり、一度はこんな所に住んでみたいというくらい緑豊かなすばらしい環境がそこにありました。

1時間余り、奥様より、生前の母の仕事ぶりや暮らしぶりを詳しくお聞きすることができました。

この住まいも、千葉先生ご夫妻のご好意で、母が住まわせていただいていたのだと伺いました。


その後、町田にあるギルフォードメモリアルホールに伺いました。

そこで初めて千葉先生のお話をお聞きすることができました。


しばらくして近くの場所で夕食をごちそうになりました。

当初は1時間足らずの滞在で岡山にとんぼ返りするつもりでいましたが、話がはずみ、帰るに帰れなくなりました。


ゴールデンウィークど真ん中で、何件あたってもなかなか宿を取ることができませんでした。

私は、カプセルホテルでも、サウナでも大丈夫だと考えていましたが、小林先生が赤坂のホテルニューオータニに宿をおとりくださり、ご自身のお車でわざわざ私をホテルまで案内してくださいました。

その車の中で、ギルフォード教育の一端をご教示いただきましたが、教育者として私にとっては雲の上のようなすばらしい研究実績を残されてきた先生方が、初対面の私を、まるで家族のように、いや普通では考えられないようなVIP待遇で迎えていただいたことに、驚きを禁じ得ませんでした。


あなたのお母様は、比類なき優秀な能力をもった方でした、

千葉先生は、そのように言ってくださいました。


これは、先生のお母様に対する私の感謝の気持ちです。

ホテルニューオータニにご案内いただいた小林先生は、そのようにお伝えくださいました。


奥様は、その言葉の一つ一つのすべてに、本当に家族のように、私の母を心の芯から受け入れてくださっていました。


私の母は、ここでこのようなすばらしい先生方の輪の中で、まるで家族のように接していただきながら、母なりの形で子どもの成長と幸せに寄与する仕事に生涯たずさわっていた、

母の人生は、そんな人生だった…

皆さんのお気持ちに、私は何度も涙がこぼれ落ちそうになりました。


翌朝10時には、岡山行きの新幹線に乗りました。

母の生き様を探る旅は、事前の私の予想を全くくつがえすかけがえのないものとなりました。

ここに来て、本当によかった。


様々なエピソードから、間違いなく私は母の子であり、母のDNAは今この時も、しっかりと私の血の中を巡っているのだと確信しました。

もう私は何も迷わない。


私はこれからも、自分の命の最後のひとしずくまで、子どもたちの成長と幸せのために、力を捧げ尽くしていきたい。

50年間会えなかった母の命は、今私の心の中にしっかりと生きているのです。







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↑ギルフォード研究所玉川分室 何年か母がここで暮らしていたとお聞きしました。

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↑町田にあるギルフォードメモリアルホール

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↑中はこのようになっています

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↑千葉先生にお話を伺いました

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↑千葉先生ご夫妻 小林先生に夕食をごちそうになりました

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↑その日の新幹線で帰る予定が、話がはずんで帰るに帰れなくなってなり…

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↑連休でどこも宿がとれない中、小林先生のコネで、なんと都内のホテルニューオータニに泊めていただくことになりました

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↑まるで外国にいるような朝食の風景

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↑非日常の朝食

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↑私のチョイス

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↑40階から迎賓館が見えました







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未熟だからこそ

 2017-04-30
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この土曜日は大阪和泉市に伺いました。

今年5年生になる女の子のことで、とてもうれしいニュースを耳にしました。

学校の先生が、私の教室との連携を検討してくださると言うことでした。


近いうちに私のレッスンを見に来てくださることになるのでしょうか?

きっときっとその日、その子はいつも以上に張り切って勉強するに違いありません、

その子はうれしいに決まっています。

弾むようなそのその子の笑顔が目に浮かぶようで、今からとっても楽しみです。


これまで、何か学校でうまく行かないことがあると、すぐにマイナスの提案ばかりで、ご家族も私もだからといって安易には引き下げることは出来ず、いつかはわかってもらえないかと戦いの日々の連続でした、

やっとの思いで今、その力量と理解度の深い先生に出会えたなと、胸をなで下ろすような気持ちです。


私の所に見学に来てくださる先生は、ほとんどと言っても良いほど謙虚な先生ばかりです。

決して批判的なことやマイナスなことは言わず、ご自身が取り入れてくださるポイントだけをシャープにとらえていかれます。


ご自身の実践に信念のある先生は、他者を批判する必要などどこにもありません。

私のレッスンから何かを吸収しようとする姿勢の先生は、間違いなくその時点で、一定の水準を超える教育実践力をおもちであることを示しています。

学級づくりがうまく行っていない人は、そうでなくても、自分の学級経営を他者と比較されるのを恐れるはずです。


何かがうまく行かないのは、決して子どものせいだけではありません。

A先生でうまく行くことが、自分ではなかなかうまくいかない、

そのことを子どもの特性とすり替えるのは、自分自身に力がないからです。


そういう意味で私こそが、まだまだの未熟者、

CMでの三浦知良の言葉ではありませんが、へたくそであるからこそ、もっともっと研鑽し、さらに技術を磨いて、そのことで一つでも子どもの豊かな学びに貢献したいのです。


私のチャレンジは、これからもずっと続いていくのです。






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子どもの育ち

 2017-04-29
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この春から、インクルーシブの教室に通ってくれるようになった男の子がいます。

保育園の友達の輪の中にも入り、母の元を離れての初めての育てが始まったわけです。


最初は泣いてばかりで、なかなか活動に参加できませんでした。

アレルギーのこともあり、給食が食べられず、毎回お弁当を持参して来てくれていました。


そんな不安いっぱいのスタートではありましたが、いつの間にか笑顔で活動に参加できるようになりました。

先生との信頼関係も、みるみる豊かになって

いきました。

手当たり次第何でも好き放題に要求するのではなく、順番を待ったり、がまんをしたり、場の状況に合わせたり、いわゆる社会的な態度を一つずつきちんと身につけていく流れが出来てきました。


この一ヶ月に一体何があったのですか?

これまでとは全く違う大きな成長が見られます


他の養育の先生が、驚きのあまり目を丸くされたとも伺っています。


ご家庭の深い愛情があればこそ、人は多くの人とかかわりの輪の中で育つ、

集団の中にしっかりとした居場所があればこそ、個別支援は初めて意味をなす、


これまで私が伝え続けてきた大切なことを、この子の笑顔はしっかりと、私に示してくれてくるのです。





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プラシーボ効果

 2017-04-28
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先日のことです。

6年生の男の子とこんなやりとりをしました。

「先生って何歳?」
「うーん、何歳だと思う?」
「28歳!」
「当たり~、どうしてわかった?」
「よかった~、32歳って言わなくって…」

きっとこの子の感覚では、30歳も50歳も同じ年寄りというカテゴリーでまとまってあるのだろうけど、いくらなんでも、今さら自分は58歳とは言えず、私はただただ苦笑いをするだけでした。


新しい事業所が増え、急いで児童送迎用の車のリースの手配をしましたが、納車は早くても5月連休開けになるとのことでした。

その急場をしのぐため、それまでは私の車を送迎車として使ってもらうことにしました。

なので今私は、原付バイクを使って事業所間の移動を行っています。


この日5歳の子のレッスンがあったのですが、私が原付に乗っている姿をその子が見て、それがカッコいいのだとと言ってくれました(笑)

一体原付に乗ってる私のどこがカッコいいのかと、これまたただただ苦笑いをするしかありませんでした。


私と勉強したら、必ず頭が良くなると信じている子がいます。

きっとご家庭では、お母さんが毎日のようにSHINOBU先生に勉強教えてもらったら、きっといっぱい賢くなるはずだと、何度も話してくださっているに違いありません。


だこらこそ、こんなイメージが勝手に私に貼り付いてしまったのでしょう。

どうでもいい年齢や外見のことは別として、勉強にかかわる子どもの期待たけは、何としても裏切らないようにしたいものです。


子どもがあこかれるようなレッスンにかかわるカリスマ性、

ご家族が私に寄せる期待と願い、

力はありませんが、何としても努力と経験とで、その事に少しずつであってよいから磨きをかけていきたい。


勉強ができるようになりたいと、切に願うピュアな子どもの思い、

私の担う使命は、もはや普通ではないのですから…




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地域の中の育ての基盤

 2017-04-27
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昨日、年長さんのお子様の就学にかかわることで、ご両親の相談を伺いました。

様々な点を考慮して、次の学びの場は、地域の支援学校を軸に検討をしていきしょう、ということになりました。


やがてどの子も、それぞれの育ちのステージの場で、それぞれがそれぞれの道を歩み始める分岐点というものがあります。

野球の道に進む子、お笑い芸人を目指す子、大学に進学して研究者を目指す子、福祉の道に進む子、家族の輪の中で生活の基盤を築いていく子、外国に留学する子、

どの道にも貴賎はなく、それぞれがそれぞれの子にとって、大切な一歩となるわけです。


その先がどんなに分岐していこうが、根元が同じであるのなら、何年経とうがその心はずっとつながっているはずです。

だからこそ私は、幼少期には、地域の中で地域の子どもと一緒に育つことが絶対に必要であると信じているのです。


同窓会で会うみんなは、50年経っても100年経っても、みんな友達です。

移り行く人生の景色次々と変わっていくからこそ、その根元の友達とのつながりは、決して色褪せない。


決してそのことだけにこだわっているわけでもなく、それぞれの進路は決して一般論で決められないと考えています。

だからこそ、6歳まで、できれば小学校までは、地域の小学校でみんなと一緒に学ばせたいというのが、私の基本的なスタンスです。


どの子もすべて、等しく豊かに学ぶ権利をもって生まれてきたはず。

家族の輪の中で、その子らしく豊かに学んでいけること、

当たり前だけど、何よりも大切なこと。

これからも私はそのことをしっかりと見つめて、ご家族とともに歩んでいきたいと願っているのです。










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子どもの変容の基盤にあるもの

 2017-04-26
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先週のことです。

他の保育園のある年長クラスの女の子が、弾むような感じで教室に入ってきました。


月に1回のペースで、私のレッスンを受けに来てくれている子どもです。

これまでとはうって違って、ゆとりのある、生き生きとした笑顔がそこにありました。


レッスンが終わり、お母さんにお話を伺うと、とてもすばらしい年長さんのクラスがスタートできたのだとお伝えくださいました。

毎年毎年、私はこれまで、何度も同じような光景と出会ってきたのです。

子どもが教室の扉を開けた瞬間に、、何も語らずしても、そのことはダイレクトに伝わってくるように感じ取りました。


そもそも私一人が、保育園やこども園にうって代わることなど、出来ようはずはありません。

私のレッスンは、こうした集団の中での基盤があってこそ、初めて生きる、

そして、一番苦しいときにこそ、子どもと保護者の一番近い位置にいて、一緒に歩んでいくこと、

その足取りが力強く響き始めたら、私は少し遠くから、その歩みをそっと見守り続ける…


主体者としての子どもとそのご家族を支えていくこと、

そうしたことのベースは、きっとこんなところにあるのです。








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主体者としての保育と教育

 2017-04-21
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保育園の園長になってから、程なく1ヶ月を迎えようとしていますが、今日は子どもたちと一緒に園外活動に参加しました。

20名近くの子どもたち、数名の保育士、法人の運転手さん、インクルーシブ教室の職員と本当に楽しい時間をすごすことができました。


バスで20分程度のところにある吉備津彦神社にこいのぼりをバックに記念写真を撮りました。

3歳未満の子どもたちの集合写真を撮るのは簡単なことではありませんが、職員のほれぼれするような見事なチームワークがそこにありました。


神社に参拝に来られた方と、何人も出会いました。

そのすべての皆さんが、子どもたちのようすをご覧になり、笑顔いっぱいの表情に変わっていくのが見て取れました。

全くの偶然ではありますが、私が以前勤務していた小学校の校長先生もそこにいらっしゃいました。

まさにこれこそが、この子どもたちのもっている、弾けんばかりのパワーであると思いました。


私は今、保護者の信託を受け、こうした宝ものような子どもたちの命を、お預かりしているんだという思いが、心の芯からわき上がってくるような気持ちになりました。

その責任と役割はとてつもなく重いと感じているのです。


それぞれのご家庭には、そのご家庭でしか出来ない大切な役割があると同時に、私たちには私たちでしかできな専門性と育ての中身が必要です。

それこそが主体者としての保育であり、教育なのだと感じています。


そのうちの一人の子は、午後からは私のマンツーマンレッスンがあります。

すべての子どもに集団の中での育ちと、それぞれのお子様にあった豊かな学びの場を、

自分自身が標榜し、大切に考えてきた育ての形が、今ここに具現化されようとしているのです。










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 2017-04-18
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先日、銀行へ行って、事業用の口座の名義変更や新しい口座の開設をお願いしました。

今時のことですから、事業用の口座となると手続きは簡単ではなく、関連書類すべて整えて窓口に伺いましたが、それでも9時に銀行に到着して、実際に通帳を手にしたのは11時半をまわった頃でした。


発達支援センターの口座番号は、下4桁が1111となっており、当時いい番号をもらったととても喜んでしました。

さて今度のインクルーシブ教室ではどんな番号をもらえるかとドキドキして待っていると、程なく真新しい通帳が手元に届きました。

注目の口座番号は、下4桁4567

またしても、縁起のいい番号をもらったものだと、とてもうれしい気持ちになりました。


個別支援の教室を開いて以来、私はたくさんの子どもたちとそのご家族に出会ってきました。

長い子ではもう10年近く、大阪や京都の子も7~8年以上続けてレッスンさせていただいているケースも多くあります。


補助金をいただいて立派な建物ができたのも、また新しい教室を開くことができたのも、こうしたみなさんがずっと私を育ててくださったからに他なりません。

改めて、私のもっている運が普通ではないと感じているのです。


だからこそ、このことに感謝して、相応の仕事を積み重ねていくこと、

私にはそれしかできないし、そのことこそがすべての源泉であると信じているのです。













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積み上げてきたこと

 2017-04-17
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オープンから2週間が経ち、インクルーシブ教室白ゆりでの私の個別指導教室の環境もかなり整ってきました。

倉庫だった場所をリフォームしたのですが、この場所で本当に個別指導が出来るようになるものか、ずっと不安を抱えたままでどんどんと時間が過ぎていきました。


すべて用意したはずが、実際にレッスンを始めてみると、あれがない、これがないと、その都度に作成したり、文房具屋に直行したり、ホームセンターで材料を購入して細かい場所を徐々に整えていきました。

この場所は、駅にも近く、市役所・銀行・労働基準監督署・法務局などにも至近で、街中バイクも活用しながら、これまで以上に速やかに開業にかかわる業務を次々に迅速にこなしていくことが出来ました。

今では、すっかり私の仕事の拠点、手の届く所にすべてが整うこの部屋が、まさに私の仕事のコックピットとなり始めたのでした。


以前、発達支援センターに通ってくれていた子が、何人もこの教室にも通ってくれるようになりました。

今年年長さんになる男の子もその一人です。


メンタルがデリケートなお子さんで、これまではなかなかお母さんと分離してレッスンを受けることができませんでした。

ここでのマンツーマンでは、私はレッスンだけに集中し、記録やご案内、会計や手続き的なことはすべて別の職員が担当します。

ですから、小さな部屋に私と子ども、そして記録の先生、ご家族と4人が一緒に入ることも多いのです。


この日の記録の先生は、この子がまだ一人でレッスンを受けたことがないことを知りませんでしたから、子どもが教室に入るといつも通り、扉をパタンと閉じてしまいました。

元々初めての場所には、苦手なタイプのお子さんです。

これはマズいと思い、すぐに扉を開けてご家族のご案内をしようと思いましたが、なんとその子はすぐに用意していたプリントに、食いつくように取り組み始めました。

ついに、不安な気持ちより、学習を積み上げ、さらに向上していきたいという内発性が上回ってきたのです。


元々教科学習の基礎となる力はしっかりと身についていたお子さんです。

学びを通して、支援者とつながることにより、自己肯定感が高まり、そのことが必ず人としての望ましい成長につながっていくに違いない、

そう考え、ご家族と共にずっと歩んできた積み上げが、このタイミングで一つの結果を示すことになったわけです。


レッスンが終わって、お母さんの元へと帰ったこの子の表情は、以前のそれとは比べものにならないくらい輝いていました。

まさに信じてここに通い続けてくださったお母さんの完全勝利となったわけです。


これからこの教室で、子どもたちと一体どんなすてきな出会いがあるのでしょう?

複数の拠点、複数の教室をもつ喜び、

恵まれた環境と、これだけのレッスンを支えてくれる職員、


微力ですが、これからも一つでの多く豊かな教育実践を積み上げていきたい、

私は本当に幸せ者です。










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子どもの前に立つ実践者を育てる

 2017-04-10
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今日から、就実大学での授業が始まりました。

新築となった校舎、とても行き届いた環境の中で授業をさせていただきました。


近い将来、幼児教育の実践者となる51名の学生さんとの新たな出会いがありました。

私の勤務する保育園から、車でわずか10分の位置にある大学です。

ある意味、学生さんより緊張していたのは、私の方だと感じました。


簡単なワークの演習と、授業後の感想に目を通しました。

私が学生さんに伝えたいことのいくつかが、それぞれの学生さんの言葉を通して書かれていました。


大学の先生としての私の経験不足は否めません。

ならば私は、実践者としての持ち味で、自分の大切な思いを、一つでも多く学生さんたちに伝えていきたい。


早速、私の今日のレッスンのようすを動画に撮ってもらい、学生さんたちに見てもらうことにしました。

いつも文献や文字にばかり接している学生にとっては、リアルな子どもの動画はとても新鮮で、ほとんどの学生が食い入るようにそれを見ていました。


すべては子どもがつなげているそのこと、

また一つ大切な一歩が、今日からまた始まるのです。









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始動

 2017-04-07
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インクルーシブ教室と銘打った新しい教室が、4月4日についに始動し始めました。

開始初日から、定員いっぱいの10名の子どもたちのご利用をいただきました。


慣れない場所での初めての活動に不安いっぱいだった子も、30分もしないうちに笑顔いっぱいでお勉強を始めました。

これでついに、白ゆりでは1日50名ものお子様のご利用をいただく事業所となりました。


4日からのスマホの万歩計を見ると、月曜日が16,000、火曜日が19,000、水曜日が11,000、木曜日が13,000となっていました。

我なからよくぞここまで走り回ったと感心してしまいます。


個別の勉強をきちんと見てもらえ、適切な支援によりその達成感をもつことができる、

教育的に構成され、配慮された行き届いた集団の中で、お友達とのかかわりやコミュニケートの基礎を培う、

まさに私たちの目指したいた支援のスタイルが、現実のものとなりました。


また白ゆりで勉強したい、

心の底から子どもたちに思ってもらえるよう、私たちのチャレンジが今スタートしたのです。






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白ゆりの先生となる皆さんへ

 2017-03-31
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マニュアルはレシピは、素人の方や学生さんのためのもので、プロの実践者たるものが、そんなものを頼りにしてはいけない。

それが今でも変わらぬ私の考えです。

正直、マニュアルなんて見たって、私と同じことなんて誰にも出来ないものだと思っていました。


ところが、白ゆりのマンツーマンレッスンのニーズが日に日に増してきて、それだけの子どもの数を、どうやったって私一人では対応できなくなってしまいました。

なのでということで、誰にでも出来る内容については、他の指導員さんに任せながら急場をしのぐことにしました。


白ゆりの個別支援というからには、どうしてもゆずれないポイントがいくつかあり、とるに足らないようなことで何度も何度も指導員さんにダメ出しをしてきました。

そんなこんなをしているうちに、その指導員さんの技術がめきめき向上してきました。

私には、圧倒的な実践量がありますから、いちいちダメ出しについて、その手立てを具体的に示すことができます。

それを繰り返すうちにポイントが明確になり、技術も構えも格段に豊かになっていきました。


当初は、あんなに不安いっぱいの表情だったその指導員さんは、日に日に勉強を楽しみになってくる子どもたちの笑顔を何よりの喜びと感じ、何人もの保護者の方の感謝の言葉をもって大きな自信となり、やがて一人前の実践者として力強く歩み始めました。

その姿を目の当たりにして、これこそが、これからの私が力を入れてなすべきことであると、私の意識が大きくシフトチェンジしていったのです。


実践者は、マニュアルなんかを頼ってはいけない、

その信念には微塵も変わりはありません。


しかし、白ゆりの個別支援という以上、子どもに向き合い、教材に向き合い、そこから何かを生み出そうとする営みの中で、何かより所となるものを事前に伝えておく努力も必要なのかも知れない…

「白ゆりの先生となる皆さんへ」

ここから何か大切な道が少しでも開けていくことにつながれば、どんなにすばらしいことでしょう、


この4月から、また私たちのチャレンジが始まっていこうとしているのです。









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君は決して後ろには戻らない

 2017-03-29
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京都の中学生と、ずっと漢字の勉強を続けてきました。

この1年間は小学校のおさらいで、漢検5級の勉強をしてきました。


先日から、漢検4級、中学校在学レベルの問題に取り組み始めました。

「今日から漢検4級、中学校レベルの問題に取り組むよ」

そう使えたときの、この子の目の輝きは普通ではありませんでした。


1回目の学習で、満点をとったときには、これまでにない満面の笑みがこぼれていました。

いかに子どもにとって、学習から得られる肯定感が重要であるかを、改めて思い知らされた気がしました。


しかし、意気込んで取り組んだ2回目の学習は、本人の気持ちとは裏腹に、期待を大きく下回る点数となってしまいました。

さすがに、このときは落胆の色は隠せませんでした。


しばらく時間を置いて、「そんじゃあ、また小学校の問題に戻ろうか?」 と、私がそう尋ねると、

「それだけは、絶対に嫌だ」 

即座にそんな答えが返ってきました。


絶対にそう言うと信じていました。

やがて、この子の書字にかかわるレディネスは、1~2年のうちに必ず劇的に改善されると私は考えています。

彼がそう答えた瞬間に、彼はもうこの山を乗り越えることが確定したと、私は確信しています。


月に2回も京都から大阪まで、ずっと休まずに通ってくれているこの子のモチベーションは、全く下がる気配はありません。

そこに超えるべきしっかりとした目標と手立てのある子は、決してその歩みをとめることはありません。


これまでの何百という実践の中から、私にはやがて大きく伸びる子と、やがて去りゆく子との違いは、はっきりと見てとれます。

そこの差異はは何か?

その答えは、決してテクニカルな所にあるのではないと、考えているのです








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ゆとり

 2017-03-28
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先週、ある6年生の女の子のレッスンがありました。

レッスンの前に、お母さんがLINEで、立派に卒業証書を受け取っている写真を添付してくださいました。

大阪で、就学前からずっとサポートさせていただいていたお子様です。


読解問題、漢字、繰り下がりのある筆算、九九など、用意していたプリントを次々にテンポよくこなしていきました。

以前は、お母さんと分離出来ずに、教室の前で固まっていたことも何度かありました。

何かが不安になり、行動のコントロールが出来にくくなった場面もありました。

が、今ではもうそれは、遠い昔の出来事となってしまいました。


「今でも、不安になることは何度もあります」

お母さんは、そうおっしゃいました。

もちろん、すべてのことに、何の不安もなくなったということはありえません。


子どもは、学びの充実をもってこそ、生存の不安から解放され、望ましい方向へと歩み始める。

それが、実践を通して培ってきた私の信念であり、私の実践の根幹をなすものです。


子どものとっての学びは、一体何なのか?

それは子どもが生きていく証そのものある。


この子が開いた学びの道は、間違いなくそのあとに続く子の大切な道標となり、目標となるはず、

この子との小学校6年間の学びの歩みは、まさにそのことあったと私は感じているのです。








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成長

 2017-03-27
オセロ







小さい頃は、集中して活動に取り組むことが苦手な子がいました。

オセロのコマを積み上げることが好きで、何度も何度もその活動ばかり繰り返していた時期もありました。

それでもお母さんは、毎回欠かさずに私のレッスンを受け続けてさせていただきました。


そのご家族が、お仕事の都合で他県に引っ越すことになりました。

制度の関係で、通所支援事業が利用できなくなったこともあり、月に1回となってしましましたが、私のプライベートレッスンを費用自己負担で受けてくださるようになりました。


小学校に入学してから、めきめき教科学習の力が伸びてきました。

大きな声で正しく音読ができるようになりました。

さらに、数量の感覚が大きく伸び、計算力もめきめきと向上していきました。


45分の時間いっぱい、一度も集中力の切れることなく、生き生きと学習を積み重ねることができるようになってきました。

これがあの、オセロばかりやっていた子かと思うくらい、勉強が大好きな子に成長していきました。


↓そのお母さんから、下記のような内容のメールをいただきました。


先日、長男の小学校で懇談ありました。担任の先生から「白ゆりでの頑張りがあるから、やっぱり違う。とても伸びている。」と言っていただきました。担任の先生も少ない時間の中、勉強に取り組もうとしてくださる先生でしたので、長男も2年生でとても伸びたと思います。担任の先生からも、国語と算数が長男の成長には必要と言っていただきました。白ゆりのマンツーマンレッスンを認めていただけていたのだなと、胸がとても熱くなりました。担任の先生も学校でもっとしてあげたいのだけど、難しいという現状も教えていただきました。白ゆりのマンツーマンレッスンは長男の成長になくてはならないものと、学校の先生と確認することができ、嬉しく思いました。






とても充実していた学校生活だったことが、文面からにじみ出ているようでした。

こういう先生だからこそ、この子はこれだけ勉強が好きになったのに違いありません。


私の支援は、主体者である子どもとそのご家族、そして学校での学びを支えるものであって、決してそれに成り代わるものではありません。

だからこそ、私のなすべき役割がそこにある。

これまでがそうであったように、その小さな一歩を、これからもずっと積み重ねて行きたいと願っているのです。






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それぞれの春

 2017-03-21
ボール







先週末の3連休は、すべて大阪でのレッスンでした。

最後の一日は、毎回おなじみの大阪和泉市・和泉シティプラザでの出張レッスンでした。


大阪での出張レッスンを始めて、もう8~9年にもなるでしょうか?

初めてその子にあったのは、その子がまだ小学校低学年の頃でした。


この子は、得意なことと苦手なことがはっきりとしているタイプのお子さんでした。

その頃は、学校での適応のことも含めて、お母さんが何度も心を痛める場面もありました。


「高校に合格しました」

少しはにかみ加減で、この日その子は、開口一番私にそう伝えてくれました。


この日は、中学3年生の数学、三平方の定理を中心に勉強しました。

正直私は、与えたプリントに丸付けをするだけで、何一つ内容的なことの助言はありませんでした。

それでも、和泉シティプラザの出張レッスンの時には、毎回欠かさずに来てくれていました。


「お母さん、もう私はこの子に教えることは何もなくなってしまいました」

私はお母さんにそう告げると、「先生は、この4月からもまた続けてここに来てくださいますか」 と尋ねてくださいました。

中学卒業、そしてこの日が最後のレッスンだと思っていたのは、どうやら私だけであったようです。


レッスン中にその子は、私立であるその高校に、何と特待生で入学をしたと話してくれました。

パソコンに目をやったまま、その子は横顔で私にこう答えてくれました。


すげえ勉強した…


特待生となれば、そりゃそうでしょう、

この母子のストーリーに、こんな一コマが訪れる日が来ることを、一体あの日誰が予想することが出来たでしょう、


この子のこの馬力や底力が、一体どこから生まれてきたか?

私の姿は、今この親子の瞳には、一体どんな姿で映し出されているというのでしょう、


今では、熱狂的な高校野球のファンとなった彼、

私が、誰よりも子どもの可能性を信じることができるその理由、

この子と過ごした学びの時間は、そのことときっと無縁ではないはずです。







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そこにある母と子

 2017-03-21
卒業2








先週、ある女の子が卒業証書を持って教室にきてくれました。

笑顔いっぱい、とても晴れやかな姿がそこにありました。


「9年間、母としてはあまり良い記憶がなく、あんな教育環境しか作ることができなかった自分が情けなく、後悔ばかりです。」

「それでも、その中で強くたくましく成長した娘は、最終的には、自分の望む環境を自分で交渉して手に入れ、笑顔で卒業することができました。」


お母さんは、メールで私にそのような内容のことを伝えてくださいました。

私は支援者という立場で、この子とご家族と共に歩んできましたが、このお母さんの教育にかける真摯な気持ちは、普通ではありませんでした。

だからこそ、後悔という言葉がにじみ出て来たのだと思いました。


レッスンが終わりお母さんが迎えにくると、それまであれだけ真剣に勉強していたこの子の顔が、いっぺんにほころびます。

その輝くような笑顔を目の当たりにして、ああ、この親子はいかに深く心がつながっていることかと、うらやましくも感動すらおぼえるのです。


ご苦労の分だけ、他では代えることのできない何か大切なことが、きっとこの親子の間には宿っているに違いない、

学びを通して培われていくのは、自分に対するプラスの気持ちだけでなく、こうした親子や師弟の深い絆であったのです。


また一つ、大切なことを学ばせていただいた、

これから共に歩む、次の学びのステージにも、きっと豊かで美しい風景が広がっていくに違いありません。


そのことを信じられることこそが、私たちの幸せそのものであると考えているのです。




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インクルーシブ保育の新しい形

 2017-03-15
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先日、こども園の生活発表会がありました。

保育園からこども園への移行を機会に、発達支援センターの子どもが何人もこども園に入園しました。


初めて発達支援センターに来た頃は、集団の流れに乗りにくかった子がいます。

今年度、年長さんのクラスに入ったその子は、いったいこの1年間でどれだけ成長したのだろうと、目を疑うくらい凛々しい態度で演技を終えることができました。

以前の姿を知っている私としては、これほどまで大きく育つ子と共に歩めたことを、何よりの誇りに感じていました。
こうした姿に触れずして、子どもの可能性を信じることは決してできません。


今、あの日と同じ目の色をした子どもが、私の前にいます。

君もきっと君らしく、大きく成長していくに違いない、


不安げなお母さんの横顔を前に、私がふところ深くその子を受け入れなれるのは、なぜでしょう?

私には、これまでずっと共に歩み育ってきた子どもたちとご家族のパワーがみなぎっているのです。


一人の子どもに寄り添うことから、すべてのエネルギーが生まれてくる、

めきめき伸びるその日その時、

そのことを心の芯から信じることが出来る力こそが、その人自身の教育力。


4月から私は、新たに保育園の園長としてのスタートを切ることになりました。

私のつくるインクルーシブ保育の新しい形、

そこにはいったいどんなにすばらしい子どもたちの育ちが待っていることでしょう。


希望の春は、もう目の前まで来ているのです。







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子どもがひらがな読字を習得するプロセス

 2017-03-09
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私の手づくり教材の一つに 「文字はめカード」 なるものがあります。

「めがね」なら「めがね」を少しデフォルメしたイラストを写真印画紙に印刷・ラミネートした後に、ひらがな部分だけを切り取ってはめ込むことができるようにしたものです。


市販教材は見向きもしない子どもが、「文字はめカード」 を使用すると、とたんに表情が変わり、集中度が高くなる場面にこれまで何十回となく出会ってきました。

どうしてこの教材となると、子どもの集中度が格段に上がるのか?

それは、子どものひらがな習得の手応えが格段に違うということに他なりません。


ひらがなを習得するには、対象となるものの内言語が明確でないといけません。

その点このカードのイラストは、写真と違って、対象物の内言化を目的としてデフォルメされていますから、子どもと支援者との認知にズレが生じにくいのです。

そもそもこの時点で、子どもの認知と支援者のそれがズレていては、それでは学ぶ意欲も半減、というものです。


もしもこの子が 「めがね」 の 「め」 の読字を習得していたとしたら、心の中の 「めがね」 という内言語に、カードに印刷された文字言語がぴったりと対応できます。

さらにそれを 「め」 「が」 「ね」 と音声化する過程の中で、「か」 に点々のついた文 「が」 と読むんだということを、内発的に学んでいくことができます。

カードに文字をはめていく活動の場を構成しているのは支援者ですが、そこでの学びはすでに子どもの内発性によるものとなっています。


子どもは成長して当たり前の存在で、成長しなければ、それは生きること自体に大きな不安を感じさせてしまうことにつながります。

学習の根幹となるひらがなを習得できるということは、自分自身の存在意義を確かなものとすることと、決して無縁ではないのです。

そこへもって、適切な支援者のフィードバック、

それで子どもの目が輝かないわけはありません。


たった一枚の 「文字はめカード」

いつのときにあっても、子どもの実態、支援者の願いや目標、そしてそれを具現化する教材、

この3つがそろってこそ、生きた学習が展開されていくのです。


このカードさえ有れば、決してすべてがうまくいくというものではありません。

シンプルな教材ほど、逆に支援者の腕の差が試されるのです。










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子どもの心に生きる

 2017-03-06
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昨日、ある6年生の女の子が私の教室を卒業していきました。

記録を見ますと、2008年11月、彼女が4歳の時からの継続レッスンですから、かれこれもう8年以上のお付き合いということになります。


色の認知から始めたレッスンも、今では漢字や筆算の学習もできるようになってきました。

保育園に訪問し、運動会の練習のようすを見せていただいたこともありました。

この8年の間に、妹さん弟さんと次々にご家族も増え、いつも笑い声の絶えないすてきな家庭の歩みを、ずっと見守り続けさせていただいていました。


この間に、彼女の瞳に映る私の姿はいったいどんなものであったのでしょうか?

支援者は風のように去る、を美学としている私ですが、さすがにこの日は熱いものが胸にこみ上げてきて、何も言葉が出てきませんでした。

そんなことを知ってか知らずか、いつものようにめちゃくちゃ明るい笑顔で教室を去るその子の姿に、万感の思いが一気にこみ上げてきたのでした。


8年前のあのとき、私の生徒はこの子も含めてたった7人でした。

あの時と何も変わらない気持ちで、一人一人の子どもと向き合うことが出来ていること、

それこそが、私らしさのすべてなんだと、つくづく思うのでありました。


事業者たるもの、今の時代の変化に機敏に対応していく力がなければ、到底生き残っていくことは出来ません、

一方で、どんなに時が流れ、環境が変わろうが決して変えてはいけない大切なこともあるのです。


私が私らしさを失ってしまうのなら、即座にそれは引退を意味するのだと考えていますが、そうでなければ私は、信じるこの道を生涯に渡って歩んでいきたい、

何年か経ち、あなたが私を振り返った時にも、私は今と何も変わらないスタンスで、ずっと子どものそばに立ち続ける自分でありたい、


子どもの心に生きるとは、きっとそういうこと、

生涯一実践者、

それが私の何よりの誇りであり、教育者としての私の魂は、いつもそこにあるのです。







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実践を伝える

 2017-03-02
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程なく私は、58歳になろうとしています。

教育の仕事に就いて、もう35年にもなりました。


何歳になろうが、どんなに立場が変わろうが、臨床から軸足を移すつもりはさらさらありません。

イチローや三浦知良のようにずっとずっと現役で、子どもたちと一緒に勉強していこうと決めているのです。


今回ご縁があって、就実大学教育学部で、障がい児保育の授業を担当させていただくことになりました。

これから子どもの前に立とうという若者に、教育者として必要とされる知識や技能を身につけてもらうと同時に、その現役最前線にいる者として、リアルな子どもの育てにかかわる姿をともに見つめ、ともに学んでいく時間を構成していきたいと願っています。


選ばれた者しか、子どもの前に立ってはいけない、

一人の子の育てを託される言うことが、どれほど意義深く、大切であるかと言うことを誇りに思える実践者を育てたい。


子どもたちにいつも伝えていること、

与えられた役割を大切に、微力ですが持ち味を生かして、自分に出来ることを精一杯させていただきたいと願っているのです。






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桃園の誓い

 2017-02-28
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今からもう5年以上も前のことになると思います。

ビジョントレーニングでご活躍の増本利信さんが、私の教室を見学にきてくださるということになりました。


せっかくだからということで、その機会に3人の保護者の方を対象に学習会をしていただくことにしました。

精鋭の保護者3名を対象というですから、増本先生にはかなりのご負担をおかけしたのではないかと思いますが、さすがにそれはとても意義深い研修会となりました。

その3人の保護者の方ですが、のちに1名は岡山にLDの会を立ち上げ、会長としてご活躍されました。また別の1名の方は、倉敷市の保護者会の会長をされました。そしてもう1名の方は、のちに私の事業所に職員と勤めてくださり、今や私の仕事になくててはならない有能な職員へと成長されました。


三国志の中の「桃園の誓い」はあまりにも有名です。

時はまさに桃花の季節、

私にとってもこの3人は、きっとますますもってかけがえのない大切な存在となっていきます。


時を経て、私たちの志は、さらなるス次のテージへとしっかりと歩み初めているのです。







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インクルーシブ教室 白ゆり 指定申請受理

 2017-02-27
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先週の金曜日に市役所の担当課に伺い、「インクルーシブ教室 白ゆり」 および 「相談支援事業所 白ゆり」 の事業指定の申請が受理され、4月1日の開所がほぼ確実となりました。

土曜日には、さっそく看板屋さんがかねてより注文していたすてきな看板を設置してくださいました。



この半年、事業開設のためずいぶんと下準備を進めてきました。

覚悟はしていたとはいえ、やった者でしたわからない困難が次々とやって来ましたが、気持ちが萎える日は1日たりともありませんでした。


電話の敷設をお願いした業者の方は、この建物がリフォームされる前の姿を知っている数少ない一人でした。

「まあ、こんなにきれいになって」

「リフォーム前の姿が夢のようですね」

といって、とても驚いて帰られました。


定員10名の小さな教室ですが、わたしたちにとってはその意義は図り知れないほど大きいものがあります。

この教室が多くの子どもたちの成長と幸せに寄与できつかどうかによって、次のステップへの進み方が全く変わってきます。


小さいけれども、どこにも負けない豊かな学びの場を構成したい。

私は、学びあってこその子どもの自己実現であり、社会参加であると考えているのです。

その大切な1歩また、ここからスタートしようとしているのです。








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失敗なくして成功なし

 2017-02-26
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「教室はまちがうところだ」

小学校の教室をのぞいてみると、よくそんな掲示物を見かけることがあります。

普通に考えるとそれは、「たとえ答えを間違った友達がいても、失敗は誰にでもあることだから、決して笑ったりバカにしたりしてはいけないよ」 という意味にもとれまます。


確かにそれはそうです。

間違った答えを笑うようなクラスでは、教育の集団としては、基本的な部分が欠落しいていますので、学級経営の根幹を立て直していく必要があろうかと思います。


でも私は、このことはさらに踏み込んでとらえています。

もしも子どもがそのその課題につて、間違えないで100%期待通りのレスポンスであったなら、課題設定自体が教育的に意味をなさないものであったと考えます。


だって大して教えていないのに100点であったとしたら、果たしてその子が本当にそこで育ったといえるのでしょうか?

それはすでに育ったものを確認しただけで、そこでは何の成長もしていないと考えることは出来ないでしょうか?

現状維持の教育に、その後の可能性がどこまであると言えるのでしょうか?


人は、成功から得るものより、失敗から学ぶことの方が、はるかに大切であると私は考えています。

逆に言えば、自ら高い目標にちゃんレンジできて、安心してトライでき、失敗から数多く学べる教育環境を構成できる者こそが、真の教育者を名乗る資格があるのだと考えています。


「教室はまちがうところだ」

明確な手立てのない失敗は、子どもの心を痛めるだけです。

私たち白ゆりの教室では、その子自身が安心して、さらに高い教育目標にトライしてもらえるよう、今後も研鑽を積み重ねていきたいと願っているのです。



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学びが子どもにもたらすもの

 2017-02-24
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今日のレッスンのことです。

ある4歳の男の子に、初めてひらがなや数字など教科学習のベースとなる活動を取り入れてみました。


するとアンパンマンのパズルをやっているときの顔とは、明らかに別の表情に変わっていきました。

少しお兄ちゃんになったような、何だ少しかしこくなったような顔つきになり、レッスンのあとでお母さんが驚かれていました。


学びというものは、人が生きるための生存の欲求と深く関連している、

どの子にも必ず内発的な学びの意欲というものがあり、安易な他者との比較や無配慮な競争原理は、やがて子どもを勉強嫌いにしてしまう。

そして、発達面の課題のある子どもであればあるほど、その分良質の学びを欲している、


子どもは勉強するのが本業、

その子どもから、何よりも学びを奪ってしまって、そこに何の自尊心が育ち、そこにどんな社会性が育まれていくのでしょう。


今の時代にあって、一人の子どもとして、その子に応じた学びの場を構成してやること、

たったそれだけのことが、どうして簡単にはできないのでしょう。


私でなくても、誰でなくても、すべての子どもが豊かな学び伸びていく育ての場を、

そのために自分が果たして行く役割があるのならどんなに幸せかと、私は思っているのです。







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人が集う力

 2017-02-18
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金曜日に、新しく開く教室の事前審査のために担当課に伺いました。

4月1日開設のためには、日程的にこの日がリミットでした。


教育は人です。

ここのギリギリのタイミングまで待ったのは、納得のいく人事の体制を作りたいと願ったからです。


前日のお昼前に、最後の面接の方をお迎えしました。

人事のことでは、これまで何度も最終場面での苦労もありましたから、どっしりと構えてお話をお伺いしようと考えていました。


最後にお越しくださった先生は、小学校を定年退職された方でした。

国立大学の附属小学校の勤務経験、内地留学、専修免許の取得、特別支援教育コーディネーターとしての実績…

それよりも何よりも、謙虚さと笑顔の中に、子どもを引き付ける人としての魅力がにじみ出ていました。


どうして先生みたいな方が、うちの面接にお越しくださいましたか?

私がそう訪ねると、長い期間子どもに携わる仕事を続けたいから、そう答えられました。


今回の人事については、子育て真っ最中のお母さんだけでなく、意欲と能力のある方が、代わりあって休みなどを取れるような、基準を越える複数のスタッフでのローテーションを考えました。

子育てが終わった後には、管理者となり、フルタイムで働く道すじもつけました。

そして今回、すばらしい教育実績をおもちの先生に、末長くうちで働いていただくご縁をいただけることになりました。

のちにわかったことてすが、この先生は、うちの法人の創設時に大変お世話になった方の娘さんで、私の母も家内もその名前を聞いてとても驚いていました。


申請ギリギリの奇跡の面接、

もちろん今回、この先生だけでなくそれぞれに耀きをもった新しいスタッフと出会うことが出来るわけです。


これもそれも、すべてはここにいる子どもだちが引き寄せること、

私たちの希望の春は、もう目の前まで来ているのです。





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大切さを全国に伝えたい
Author:SHINOBU
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